40代の転職が厳しい理由。未経験・資格なしOKの職種

2024.10.01 一般転職PR

40代の転職が厳しい理由。未経験・資格なしOKの職種

「転職しよう」と考えて求人を見ても、40代を対象にした求人は限られています。よって、「40代からの転職は厳しい」と思い、転職活動を続けようか迷う方もいるでしょう。

確かに20代や30代に比べると、40代の転職は厳しいといえます。40代以降はスキルや即戦力を求められるため、すぐに転職できない人も中にはいます。

しかし、40代で転職できないとは限りません。転職するポイントを意識して転職活動を行えば、40歳以降の方も転職することは可能です。

そこでこの記事では、40代の転職は厳しいとされる理由、40代で転職を成功させるポイントについて解説します。40代におすすめの転職サイト・転職エージェントもまとめました。

また、資格やアピールできるような経験がなく、転職が不安な40代の方もいるでしょう。未経験でも資格なしでもOKの職種も紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

目次

近年における40代の転職状況

40代での転職は厳しいというイメージにより、「40歳以降で転職が失敗すればみじめになるから、やめた方がいい」と周りから言われた人もいるかもしれません。

そこで、実際に40代の転職はどういった状況なのか、近年の情報をまずはご紹介します。

転職入職者は女性の方が高く8.5%前後

厚生労働省によると、20代から40代までの転職入職率は以下の通りです。

年齢 男性 女性
20〜24歳 15.3% 12.9%
25〜29歳 11.5% 13.3%
30〜34歳 9.2% 11.0%
35〜39歳 7.8% 9.8%
40〜44歳 5.4% 8.6%
45〜49歳 4.5% 8.4%

転職入職率とは、退職して1年以内に他の会社に入社した人の割合です。男性よりも女性の方が転職入職率が高く、転職に成功した人が多いといえます。

ただし、20代や30代に比べると、40代の転職入職率は男女ともに低く、転職は厳しい状況です。特に40代後半の男性は4.5%と低いため、早めに転職活動した方が転職は成功しやすいでしょう。

40代が退職した理由で特に多かったのは人間関係

厚生労働省の調査結果では、転職入職者がなぜ前職を辞めたのか、理由も公表されています。40代で多かった理由を抜粋しました。

  • 人間関係が好ましくない
  • 能力や資格などを活かせなかった
  • 会社の将来が不安
  • 収入が少ない
  • 労働時間といった労働条件が悪い

40代で特に多かったのは、人間関係が理由の退職です。40代の男女ともに、人間関係が好ましくないことを理由に退職を決めていました。

40代前半の男性で特徴的な退職理由は、能力や資格などを活かせなかったことです。他の世代と比べて突出して多く、自分の得意分野やスキルを仕事で活かしたい人が多いといえます。

転職して賃金が増えた人の割合の方が減った人よりも高い

収入が少ないために転職を決意する人は、どの年代にも見受けられます。

40代の方が転職後、賃金はどのように変動したのか、厚生労働省の結果を以下にまとめました。

年齢 増加 変わらない 減少
40〜44歳 41.4% 34.2% 23.5%
45〜49歳 35.4% 34.5% 28.8%

転職し、賃金が増加した人の方が多いと分かります。特に40代前半の方は、41.4%と高い割合で収入が増えています。

ただし、賃金が変わらないケースも多いため、もし収入の希望がある方は注意が必要です。

40代の転職は厳しいとされる理由4つ

転職入職率を見ると、40代の転職は厳しいといえます。

なぜ40歳からの転職は厳しいのか、以下で理由を紹介します。転職を成功させるためにも、事前に理由を把握しておきましょう。

40代向けの求人は限られている

40代を対象にした求人は、20代・30代よりも少ないのが現状です。

もし40代向けの求人が見つかったとしても、以下のようなケースがあります。

  • 自分のスキルと見合っていない
  • 残業が多いなど、好条件とはいえない

そもそも求人が少ない上、自分のスキルや経験を活かせる求人、希望に合う求人が少ないために、40代の転職は厳しいという側面があるのです。

40代を積極的に募集している求人の中には、ブラック企業と思われるものもあります。求人を探す段階から、四十代の転職は「厳しい」と感じる方は多いでしょう。

希望する給料の求人が少ない

40代向けの求人によっては、未経験OKの求人もあります。しかし、新卒と同じくらいの給料になる場合があり、注意が必要です。

40代は結婚し、家族の大黒柱として働いている方も多いでしょう。転職で収入アップを狙おうとしても、給料が低い求人ばかりでは、「転職は厳しい」と感じるかもしれません。

転職した場合、その職場では一から経験を積むことになります。転職後、低い給料からスタートする可能性もあり、転職先を探すのに苦労する人もいるでしょう。

40歳からはスキルや経験が求められる

40歳からの転職では、スキルや経験が求められます。20代や30代よりも仕事で長く経験を積んでおり、40代はある程度のスキルや知識、技術があるとされるためです。

もしアピールできるようなスキルや経験がなければ、企業が「入社しても活躍できないだろう」と判断し、転職は厳しいといえます。

特に重要視されるのは、マネジメントした経験です。管理職や新人教育といった経験がなければ、転職や再就職はできない傾向にあります。

「これからマネジメントスキルを身に付けたい」という志望理由では、採用になかなかつながらないでしょう。即戦力となるスキルや経験が、40代には必要です。

年齢を気にして企業が40代を採用したがらない

企業のほとんどは、40代以上をあまり採用したがりません。特に人事担当者が20代または30代の場合、40代に対して以下のように考えるためです。

  • 周りよりも年上で、職場に馴染めないだろう
  • 年下のスタッフが指示を出しにくい

応募書類を見たときに、スキルや資格よりも40代という年齢を気にしてしまい、面接に至らないケースが多々あります。よほど高い技術や優れたスキルがないと、40歳以上の転職は厳しくなります。

また、40代はこれまでの経験や前職でのルールなどから外れることが難しく、「入社後に育てにくい」と思われる場合もあるようです。

40代で転職を成功させるポイント5つ

40代での転職は厳しいものの、中には転職に成功した方もいます。諦めず、転職活動を始めてみましょう。

ここでは、40代で転職を成功させるためのポイントを、5つ紹介します。

条件の優先順位を決めてから求人を探す

求人を探す前に、転職先における希望条件を決めましょう。

40代は結婚し、お子さんがいらっしゃる方が多い年代です。年収や勤務時間、勤務地など、希望条件が多々ある人もいるかもしれません。

40代で転職を成功させるには、希望条件の優先順位を決めることがポイントです。以下の例のように、何を優先して転職したいのか、あらかじめ決めておきましょう。

  • 子どもの養育費を考えると、年収は500万円以上
  • 家族との時間も確保したいため、残業はなし

以上のように、人によって条件の優先順位は異なります。譲れない条件を明確にした上で、求人をチェックしましょう。

40代を積極的に募集している企業を選ぶ

20代や30代といった若手が対象の求人は多くあり、40代、50代と年齢が上がるにつれて、求人は少なくなるのが一般的です。

しかし、企業によっては、40代以上を積極的に採用しているところもあります。事業拡大による人材不足などで、40代といったミドル世代の募集が前向きな企業もあるのです。

経験やスキルに自信がない方も、40代を積極的に募集している企業なら、転職に成功しやすいでしょう。ぜひ諦めず、求人を確認してみてください。

これまで経験していない職種・業種の求人も探す

これまで働いてきた職種や業種に絞って求人を探すと、すぐに転職できないケースもあります。経験したことがない職種・業種の求人も探してみましょう。

  • この職種なら、経験を活かせるのではないか?
  • 違う業種だけど、ここなら希望条件に合う

このように視野を広げて求人を探すと、思いのほか早く転職先が見つかるかもしれません。

40代であれば、違う職種・業種にも活かせるスキル、知識があるはずです。職種や業種にこだわりがない方は、これまでの経験を活かせるような、未経験の仕事にも応募してみましょう。

ミスマッチ防止のために企業の情報を確認

転職活動において、応募先の情報収集はとても重要です。

40代は、今回が最後の転職になるかもしれません。転職して後悔しないためにも、企業の情報はしっかり確認しておきましょう。

特に退職理由で多かった以下は、前もって確認しておくことをおすすめします。

  • 人間関係や雰囲気
  • 会社の将来性
  • 昇給の条件
  • 休日や残業などの労働条件

もし転職後に「理想とは違った」とミスマッチが発覚すれば、もう一度転職活動を行わなければなりません。ミスマッチを防ぐため、情報収集は怠らないようにしましょう。

応募先で貢献できるスキルや経験をアピール

企業は40代に対し、即戦力を期待しています。入社後にこれまでの経験やスキルを活かし、即戦力となれるかどうかは、非常に大切なポイントです。

入社してどういった点で貢献できるのか、自分のスキルや経験を今一度見直しましょう。貢献できるスキルや経験が分かれば、応募書類や面接でアピールでき、転職が成功しやすくなります。

ただし、たくさんのスキルや経験をアピールしても、転職できるわけではありません。あくまでも、応募先で役立ち、力になれるスキルや経験をアピールすることが重要です。

40代の求人を確認できる転職サービス3つ

40代の方の中には、転職が久々という方もいるでしょう。

以前は、ハローワークや冊子で求人を探すのが一般的でした。しかし、現在はハローワーク含め、以下でも求人を確認できます。それぞれの特徴をまとめたので、参考にしてみてください。

まずは40代向けの転職サイトで求人をチェック

40代向けの求人は少ないものの、中には40代を対象にした転職サイトもあるので、ぜひ活用しましょう。

40代対象の転職サイトなら、希望条件を設定し、40代の求人だけを検索することが可能です。スマホでもパソコンでも転職サイトは利用できるので、好きなときに求人を確認できます。

また、40代向けの転職サイトは、40代の転職に関する情報が集まっているのも魅力です。40代における転職ノウハウ、特集記事などを参考に、転職活動を進めましょう。

転職エージェントで求人を紹介してもらう

希望に合う求人が見つからない人や、求人を探す時間を確保できない人には、転職エージェントがおすすめです。

転職エージェントではアドバイザーが相談にのり、希望にそって求人を探し、紹介してくれます。希望条件と企業が提示した条件が一致すれば、非公開求人を紹介する場合もあります。

以下のサポートも行っているため、転職が不安な40代の方はぜひ利用しましょう。

  • 応募書類の添削
  • 面接へのアドバイス
  • 企業とのやり取り

40代対象の転職エージェントを利用すれば、40代の転職に関する知識や経験が豊富です。

求人数が多いもの、ハイクラス求人に特化したものなど、それぞれ特徴が違うため、自分に合う転職エージェントを選びましょう。

ハローワークを利用して求人を探す

ハローワークで求人を確認することも、もちろん可能です。ハローワーク内のパソコンの他、ハローワークの求人検索サイトでも求人を探せます。

しかし、ハローワークは幅広い年代の就職および転職のサポートを行っており、40代の転職に特化していません。お住まいの地域によっては、ハローワークが遠い場合もあるでしょう。

40代で転職を考えているなら、40代対象の転職サイトや転職エージェントがおすすめです。40代の転職を成功させてきた実績が豊富で、さまざまな悩みに応えてくれます。

40代におすすめの転職サイト・転職エージェント5選

40代の求人を確認するには、40代向けの転職サイト・転職エージェントの利用をおすすめします。しかし、数が多すぎて、どれを利用しようか迷ってしまうでしょう。

そこでここでは、40代におすすめの転職サイト・転職エージェントを5つ厳選して紹介します。

FROM40は40代・50代が対象で求人が幅広い

FROM40は、40代および50代を対象にした転職サイトです。日本全国の求人の他、海外の求人も取り扱っています。

職種も幅広く、営業系から販売・サービス系、製造・設備・運輸系など、さまざまな仕事が紹介されています。公務員や講師の求人も探せるので、気になる求人を一度に探せるでしょう。

また、スカウトサービスに登録すれば、オファーが届きます。登録後は待つだけなので、忙しくて転職活動が難しい方におすすめです。

年収600万円以上といった、ハイクラス求人も掲載されています。40代・50代に関するコラムや転職体験談なども充実しているので、参考にするのも良いでしょう。

マイナビミドルシニアはスキルや資格で求人を検索可能

マイナビミドルシニアは、40代以上を対象にしている転職サイトです。シニア世代を積極的に採用している求人を掲載しているため、転職に自信がない方におすすめします。

正社員やパート・アルバイトの他、派遣や契約社員の求人も載っています。単発や短期の求人もあり、「自分に合っている仕事か、働いた上で見極めたい」という方の希望も叶えてくれるでしょう。

さらに、スキルや資格で求人を探せるのが大きな特徴です。事務職や専門技術職、管理職など、これまでの経験をもとに求人を探せます。

未経験OKのものづくりの仕事、営業職なども掲載されているので、経験や資格がなく転職に不安を抱えている方も、ぜひ求人を確認してみてください。

ビズリーチはスカウトを待つだけのハイクラス向け転職サイト

ビズリーチは、ハイクラス向けの転職サイトです。求人の3分の1以上が年収1,000万円以上で、転職で年収アップを目指す40代男性に適しています。

職務経歴書を作成した後、スカウトを待つだけなので、気軽に転職活動を始められます。自分で求人を検索し、応募することも可能です。

ヘッドハンターへの相談も可能で、「ヘッドハンター案件」のラベル付きの求人はヘッドハンターが所有しています。気になる求人があれば、相談してみましょう。

無料でもビズリーチを利用できますが、有料プランの方が閲覧や応募できる求人が多いため、おすすめです。無料プランでは、閲覧や応募に制限があります。

JACリクルートメントは日本にも海外にも拠点あり

JACリクルートメントは、管理職や専門職の求人に強みがある転職エージェントです。ミドル世代の転職をサポートし、ハイクラス求人を数多く保有しています。

求人の65%が非公開求人で、中にはJACリクルートメントの独占求人もあります。理想の求人が見つからない場合、非公開求人なら希望に合う職場に出会えるかもしれません。

全国12ヶ所に拠点があり、「地方移住を考えている」という40代の方にもおすすめです。UターンやIターンなどの転職支援も行っています。

また、シンガポールや香港、ドイツやアメリカなど、日本を含め世界12カ国にも拠点を構えています。転職でステップアップし、海外で働きたい方もJACリクルートメントを利用してみてください。

リクルートエージェントは転職の実績やノウハウが豊富

リクルートエージェントは幅広い世代の求人を扱う、大手の転職エージェントです。求人が豊富で、40代対象の求人も数多く載っています。

キャリアアドバイザーが無料で転職をサポートし、求人の紹介も可能です。自分で求人を探したり、確認したりする時間がない方は、活用してみましょう。

履歴書の添削や面接対策、企業に関する情報提供、年収の交渉など、サポートが充実しており、安心して転職活動を始められます。

大手で転職支援実績がとても多く、40代転職のノウハウも充実しているといえるでしょう。全国16ヶ所に拠点があり、求人紹介から内定・入社まで丁寧にバックアップしてくれます。

40代の転職でおすすめの未経験OK・資格なしOKの職種

40代はこれまでの仕事でいろんな経験を積んでいるため、経験やスキルをアピールすれば、転職は成功しやすいといえます。

しかし、中には未経験や資格なしといった点がネックで、転職が成功するか不安な方もいるでしょう。

そこでここでは、40代の転職でおすすめしたい職種のうち、未経験でも資格なしでもOKのものを紹介します。

介護職は資格なしでも転職できて求人が多数

介護職は資格なしでも転職でき、40代対象で未経験歓迎の求人は多数あります。転職した後、経験を積みながら資格を取得することも可能です。

介護職で活かせるのは、医療や福祉の経験だけではありません。事務職やマネジメントの経験があれば、介護施設において管理事務に活かせます。

もしキャリアップしたいのであれば、介護福祉士やケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を目指すと良いでしょう。

少子高齢化により、介護職の求人は増加傾向にあります。介護の資格はご家族の介護においても役立つので、将来を見据えて介護職に転職するのもおすすめです。

営業職は未経験OKでさまざまな業界に役立つ

営業職はさまざまな業界で募集しており、40代の求人も多数見受けられます。不動産業界や保険業界の他、IT業界においても営業職の求人は豊富です。

40代という年齢は営業職において大きな強みで、20代よりも信頼されやすいといえます。未経験であっても転職でき、幅広い業界で役立つので、職種で迷っている方には営業職がおすすめです。

営業ではコミュニケーションスキルが重要で、接客業や販売業の経験があるなら、特別な資格がなくても有利といえます。成績が良ければ、高収入につながる点も魅力です。

特に40代男性は、企業の顧客のメインである30〜50代男性と話しやすく、営業職が向いています。資格なしや未経験で悩む男性であっても、営業スタッフとして活躍できるでしょう。

トラックドライバーは人手不足で未経験でも始められる

運転免許をお持ちの40代の方には、トラックドライバーがおすすめです。経験やスキルはあまり関係なく、未経験や資格なしでも始められます。

人手不足で求人が多く、40代の方も即戦力として働ける職種です。大型トラックの免許を取得済みなら、より多くの求人に応募できます。

ただし、トラックドライバーといっても業務は多岐にわたるため、応募の際は注意しましょう。40代の方には積み降ろしがなく、比較的負担が少ない、ルート配送がおすすめです。

また、長距離運転で勤務時間が長い職場もあります。肉体的な負担、勤務時間や休みについては特によく調べておきましょう。

IT系はWebライターやプログラマーなど仕事の幅が広い

IT系の仕事は意外にも、未経験や資格なしでも転職が可能です。ITは成長が著しく、あまり年齢を気にせずに働けます。

IT業界も人手不足で、経験を重視せず、転職希望者を受け入れやすい傾向です。40代ならコミュニケーションスキルを活かし、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーも目指せます。

「40歳から転職するなら、手に職をつけたい」という未経験・資格なしの女性には、Webライターがおすすめです。文章を書くのが得意なら、40歳からでもキャリアを積めます。

勉強し、知識を得る必要はありますが、未経験でもプログラマーやエンジニアに転職することも可能です。転職が不安なら、派遣やアルバイトからスタートし、正社員を目指すのも良いでしょう。

40代で転職するときに注意すべきこと3つ

40代で資格なし・未経験でも、転職を成功させた人はたくさんいます。諦めず、前向きに転職活動を行うことが大切です。

ただし、転職するときには以下に注意しましょう。

転職活動を始める前に家族に相談する

40代の転職活動は時間がかかり、すぐには仕事が見つからない人もいます。家庭持ち、特に子育て中の方は、転職活動を始める前に家族に相談しましょう。

もし何も言わずに転職してしまうと、相談しなかったことに対し、責められる可能性があります。子育て中なら養育費がかかるため、転職で年収が増えるか減るかどうかは重大です。

  • 転職を決めた理由
  • 転職で年収が変わる可能性

この2点は、前もって伝えた方が賢明です。

転職して家族との関係にヒビが入らないためにも、転職活動前に相談しておきましょう。

転職で年収が下がってしまう場合がある

転職によって、年収が下がってしまう可能性は0ではありません。

  • 残業がない、または少ない
  • 休日出勤がなく、休みがしっかり取れる

こういった労働条件なら、勤務時間が少なく、休んで心身ともにリフレッシュできるでしょう。しかし、残業代がなく出勤数が減れば、年収は減ってしまいます。

40代は20代や30代よりも疲れやすく、体力が衰えやすい年代です。残業や休みを希望条件に含めている方は、年収が下がる可能性がある点に注意しましょう。

また、転職して1年目は、低い給料からスタートする企業もあります。転職後すぐは高い年収を見込めない場合もあるので、注意してください。

40代前半よりも後半の方が転職は厳しい

転職は一般的に、年齢が高くなるにつれて厳しくなります。そのため、40代前半よりも40代後半の方が転職が厳しく、早めに転職活動することが大切です。

たとえば、40歳と49歳を比較した場合、定年60歳とすると、49歳だと約10年しか働けません。長く働ける人を採用したい企業で、40代後半の方が転職するのは難しくなります。

また、40歳と49歳とでは、体力も異なります。転職したいと思ったら、なるべく早く転職活動を始めましょう。

40代の転職に関するよくある質問

40代の転職における、よくある質問をまとめました。参考にご覧ください。

40代女性で独身だと転職は厳しいですか?

40代からの転職は、性別を問わず厳しいといえます。

男性か女性か、独身か既婚かで、転職が成功するかどうかはあまり関係ありません。したがって、40代女性で独身であるからといって、転職が特に厳しいわけではないのです。

独身女性だと結婚し、退職する可能性があります。しかし、それは40代でも30代でも同じです。独身かどうかはあまり気にせずに、転職活動を進めてみてください。

40代で子持ちの女性でも転職できますか?

40代でお子さんがいる女性でも、転職できる可能性は大いにあります。

40歳以降の子持ち女性の方で、転職した方は少なくありません。子育ては仕事で役立つことも多く、転職においてアピールできます。

子持ちが不利と思わずに、前向きに転職を検討してみましょう。

もし転職活動が不安なら、転職エージェントを活用してみてください。希望の求人を代わりに探し、紹介してくれます。企業との連絡も代行するので、子育てや家事で忙しくても転職活動が可能です。

40代でも公務員に転職できますか?

公務員の中途採用では、40代を対象にしている場合もあります。自治体によって採用条件が異なるため、40代が対象になっているか確認してみましょう。

なお、中途採用では公務員にはないような社会経験、スキルが求められます。どんな経験を公務員の業務で活かせるか、見直してみてください。

ただし、自治体によっては、そもそも中途採用で公務員を募集していないところもあります。公務員への転職を希望する方は、最新情報をチェックすることも重要です。

40代の看護師が転職するのは厳しいですか?

高齢化社会により、看護師は全国的に不足しています。40代の看護師の方は経験が豊富で、即戦力として期待され、転職に有利です。

人手不足の医療機関においては、新人看護師の教育が行き届いていないケースもあります。40代の看護師なら、新人教育を担う立場としても期待されるでしょう。

また、40代は妊娠・出産で退職する可能性が低い点からも、20代・30代を雇うよりもメリットが多いといえます。

未経験ですが40代で公認会計士に転職できますか?

公認会計士は専門職で、財務書類の監査や内容証明といった、独占業務を持っています。公認会計士は難易度が高く、人数が少ないため、40代で転職することも可能です。

ただし、40代で公認会計士試験に合格した場合、すぐに転職するのは難しいでしょう。未経験であっても、マネジメントスキルがあれば、公認会計士のキャリアに活かせます。

40代未経験で公認会計士に転職したい方は、前職の経験をどう役立てるのか、しっかり考えることが大切です。

40代で転職に成功した方もいるため前向きに転職活動を始めよう

年齢が高くなるほど転職の成功は容易ではないため、40代での転職は厳しいのが現状です。40代が応募できる求人がそもそも少なく、20代や30代よりも求人数は多くありません。

しかし、40代で転職できた人がいないわけでありません。転職し、年収が増加した方もいるので、めげずに転職活動を始めてみましょう。

経験や資格が不十分であっても、未経験歓迎や資格なしOKの職種なら、転職できる可能性があります。介護職や営業職など、さまざまな職種で経験やスキルを問わず募集しているので、求人を確認してみてください。

40代という年齢、独身や子持ちなどで転職が成功するか自信がない方は、転職サイトや転職エージェントで相談してみましょう。転職のプロともいえるスタッフが、希望の求人を紹介します。

40代で転職を成功させるポイントを意識しつつ、注意点に気を付け、転職活動を進めましょう。