司法試験・予備試験の予備校おすすめ人気ランキング|費用・評判を徹底比較

2025.02.03 通信講座の比較PR

司法試験・予備試験の予備校おすすめ人気ランキング|費用・評判を徹底比較

司法試験・予備試験は、法律知識が豊富に必要なこともあり、勉強時間が多く合格率の低い資格試験の一つです。初学者になると3000時間以上の勉強が必要になるなど、合格まで5年以上かかることも珍しくありません。

この記事では、短期間での合格を目指したい方、初学者でも司法試験に合格したい方に向けておすすめの通信講座やどのように通信講座を選ぶといいのか、分かりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

司法試験・予備試験の通信講座おすすめランキング7選

まずは、司法試験・予備試験対策におすすめの通信講座をランキング形式で7社紹介していきます。司法試験対策・予備試験対策・法科大学院入試対策と、その通信講座によって得意なジャンルがありますので、そちらも参考にしながら選択していきましょう。

各講座には複数のコースが存在しています。予備試験であれば「短答式試験対策」「論文式試験対策」「口述試験対策」の3つがありますが、今回はすべての対策が含まれたセットコースの中でもスタンダードなもので比較していきます。そのため、単科コースであれば表に記載した受講料よりも安くなる点はご了承ください。

アガルート

アガルートの司法試験・予備試験講座

出典:アガルート
受講料 予備試験対策講座:740,520円~
司法試験対策講座:309,236円~
法科大学院入試対策講座:657,800円~
受講期間目安 予備試験対策:2年~
司法試験対策・法科大学院入試対策:1年~
合格実績 予備試験・司法試験の合格者の声:累計793名
サポート体制 ・導入ガイダンス
・学習カウンセリングチューター
・ホームルーム
・質問制度
・オンライン添削サポートなど…
特典・キャンペーン ・合格特典(合格お祝い金or全額返金保証)
・各種割引制度
特徴

  • 数多くの資格試験対策に特化した大手通信講座
  • 予備試験対策から法科大学院入試対策までコースが豊富
  • オリジナルテキストと経験豊富な講師による高品質な講義
  • サポート体制が充実しているため継続して勉強しやすい
  • 合格特典で全額返金保証やお祝い金制度がある

アガルートは、資格試験対策の中でも圧倒的な人気と知名度を誇る大手通信講座です。予備試験対策はもちろんのこと、司法試験対策から法科大学院入試対策まで幅広く対応しています。どの講座も人気があり、累計793名もの合格者の声を閲覧できるなど合格実績もまった問題ありません。

そんなアガルートの強みは、各講座に自分のレベルに合ったコースが用意されている点です。初学者向けと経験者向けで分かれているだけでなく、すべての学習内容とサポートが含まれた「フルコース」と、内容とコスパのバランスが良い「ライトコース」にも分けられます。

オリジナルテキストは指導実績が豊富な講師陣が監修していますので、分かりやすく得点力も効率的に上げることができるでしょう。サポート体制の充実度も他の通信講座と比較して高く、質問制度やオンライン添削サポートがあるのは嬉しいポイントです。

学習内容が高品質な分、受講料は相場より高くなっています。しかし、入会するコースによってはキャンペーンで安くなりますし、フルコースを選べば合格特典を獲得できるチャンスがあります。全額返金を選ぶこともできますので、勉強のモチベーションも維持しやすいですね。

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スタディング

スタディングの司法試験・予備試験講座

出典:スタディング
受講料 予備試験対策講座:89,100円~
司法試験対策講座:129,900円~
受講期間目安 2年~
合格実績 非公表
サポート体制 ・AIサポート(問題復習や実力スコアなど)
・学習Q&Aサービス
・勉強仲間機能
・マイノート機能など
特典・キャンペーン ・10%クーポンプレゼント
・各種割引制度
・合格お祝い金制度
特徴

  • 他の通信講座とは一線を画す圧倒的なコストパフォーマンス
  • スマホがあればちょっとしたスキマ時間でも勉強できる
  • AIサポートによって自分の実力を把握できる
  • 苦手科目だけを集中して勉強できる
  • 合格お祝い金制度もあるためモチベーション維持もしやすい

スタディングでは、予備試験対策コースと司法試験対策コースを提供しています。法科大学院生の司法試験合格率は例年低いですが、そんな法科大学院生のための司法試験対策コースがあるのは大きな強みです。オプションを付ければ、個別指導を受けることもできます。

スマホ・タブレットがあればどこでも気軽に勉強でき、効率的に進められるよう高性能なAIサポートも搭載されています。適切な学習フローの提案から学習レポートの閲覧、苦手分野に特化したセレクト問題集など、自主的に勉強しやすい環境が揃っていますね。

そんなスタディング最大の強みは、「圧倒的なコストパフォーマンス」です。500,000円を超すことも珍しくない予備試験対策において、10万円以下で始められるのは大きなアドバンテージと言えます。論文対策と質問チケットを含めた総合コースでも204,880円という低価格です。

ここまで高コスパなのにも関わらず、合格お祝い金制度も採用しています。予備試験・司法試験に合格すれば各10,000円、どちらも合格すれば20,000円のお祝い金を獲得できるのです。このように、コスパを何よりも優先したい方はスタディングをおすすめします。

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資格スクエア

資格スクエアの司法試験・予備試験講座

出典:資格スクエア
受講料 予備試験対策講座:796,950円~
司法試験対策講座:110,000円~
受講期間目安 予備試験対策:2年~
司法試験対策:1年~
合格実績 令和5年予備試験合格率:25.9%
サポート体制 ・フォローアップ(合格者との学習相談)
・質問回答200回分
・合格者添削275通
・学習習慣化プログラムなど…
特典・キャンペーン ・説明会参加で5万円OFFクーポン
・各種割引制度
特徴

  • 令和5年度の予備試験では全体合格率の24倍の合格率を達成
  • 合格フルパッケージを選べば予備試験と司法試験両方を対策できる
  • 各領域のプロフェッショナルが集まった安心の講師陣
  • 論文添削が275通使えるなどサポート体制が充実している
  • 説明会に参加することで5万円分のクーポンが貰えてお得

資格スクエアの司法試験・予備試験講座は、令和5年合格率25.9%(全体合格率の7.24倍)という高い合格実績を誇っています。法科大学院入試対策は提供していませんが、予備試験対策・司法試験対策では自分の目的に合ったものを選びやすいです。

その中でもおすすめは、すべての学習内容が詰まった「合格フルパッケージ」です。受講料は高いですが、短答式試験・論文式試験両方の対策が可能で、予備試験・司法試験どちらもこのプランだけで完結することができます。「最短」にこだわったカリキュラムですので、1年での合格も夢ではありません。

講師陣も指導実績が豊富で、各領域のプロフェッショナルが揃っています。初学者でも効率良く合格を目指せるように、独自の「スモールステップ構造」を用いて自然と力を付けていけるのも安心ポイントですね。口コミでも分かりやすい!という内容が多く見受けられました。

そして、サポート体制の充実度にも注目してみましょう。月に1回学習相談ができる「フォローアップ」、平均回答日数0.38日の「ワンクリック質問」、業界最多の275通も依頼できる「論文添削」など、合格の効率化とモチベーション維持をバランス良く体験することができます。

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LEC

LECの司法試験・予備試験講座

出典:LEC
受講料 予備試験対策講座:696,300円~
司法試験対策講座:321,200円~
法科大学院入試対策講座:632,500円~
受講期間目安 予備試験対策:2年~
司法試験対策・法科大学院入試対策:1~2年
合格実績 司法試験:1993年~2023年で累計5,337名
サポート体制 ・質問サポート
・簡易カウンセリング
・定期ホームルームなど…
特典・キャンペーン ・各種割引制度など…
特徴

  • 過去30年間で累計5,337名の合格者を輩出した実績あり
  • 学生であれば最短1年での合格を目指せる
  • 講師陣が監修したオリジナルテキストで勉強できる
  • 難関法科大学院対策に特化したコースがある
  • 定期的にキャンペーンを実施しているため安く始められる

LEC東京リーガルマインドは、数多くの資格取得に特化した通信講座です。司法試験対策・予備試験対策・法科大学院対策すべて対応しており、コースも複数に分かれているため初学者から学習経験者まで選びやすいです。学習時間に余裕がある方は、最短1年で合格を目指せるコースもありますよ。

これまでに累計5,337名の司法試験合格者を輩出してきた実績があり、講義内容も無駄のないバランスの良さが評価を得ていました。使用する教材も講師が監修したオリジナルテキストですので、試験に必要な知識が一元化されているのは嬉しいポイントです。

他の通信講座にはない特徴として、難関法科大学院対策に特化したコースがある点です。受講費は高くなってしまいますが、合格できれば法律を学ぶ環境として最高峰と言えるでしょう。司法試験以外の選択肢も考える余裕がありますし、将来性にも期待できるコースですね。

全体の受講料としては、相場より少し高いイメージです。ただ、他の通信講座よりも積極的にキャンペーンを実施しています。それらを適用することを考えると、学習内容とコスパのバランスが取れた通信講座と言えるでしょう。迷った際には選択肢の一つとして検討したいですね。

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伊藤塾

伊藤塾の司法試験・予備試験講座

出典:伊藤塾
受講料 予備試験対策講座:1,459,000円~
司法試験対策講座:339,000円~
法科大学院入試対策講座:126,800円~
受講期間目安 予備試験対策:2年~
司法試験対策・法科大学院入試対策:1年~
合格実績 2023年予備試験:合格者479名中433名が伊藤塾受講生
2024年司法試験:合格者1,592名中1,436名が伊藤塾受講生
2024年入学法科大学院入試:526名が合格
サポート体制 ・マンツーマンサポート(質疑応答など)
・オンラインゼミ&カウンセリング
・通学オプションなど…
特典・キャンペーン ・早期割引キャンペーン
・プロフェッショナル応援キャンペーン
・各種割引制度
特徴

  • 司法試験関連の合格実績が業界トップクラス
  • 独自の学習法「伊藤塾メソッド」で効率重視の勉強
  • 合格実績豊富な講師陣による学習サポート
  • 受講料は高いがキャンペーンや割引の実施もあり
  • コスパより学習内容重視の方におすすめ

伊藤塾は、2024年度司法試験合格者1,592名の中で1,436名が通っていたとされる圧倒的な合格実績を誇る予備校・通信講座です。予備試験の合格実績も非常に高いですね。最年少17歳、最年長70歳の合格者を輩出したことからも分かる通り、分かりやすく高品質な講義を提供しています。

伊藤塾メソッドと呼ばれる独自学習法を取り入れており、知識量が多い法律関連の資格でも効率良く進めていくことができます。講師陣も指導経験が豊富ですし、紙テキストも届くため自分だけのオリジナルテキストを作成することも可能です。学習内容・学習環境においてはトップクラスと言えるでしょう。

その分、受講料が非常に高くなっています。とくに予備校対策講座の場合、初学者で司法試験合格まで考えると1,000,000円以上もかかってしまうほどです。キャンペーンや割引制度はありますが、それでも他の通信講座と比較して2倍以上かかります。そのため、コスパよりも合格率を優先する方には非常におすすめです。

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辰巳法律研究所

辰巳法律研究所の司法試験・予備試験講座

出典:辰巳法律研究所
受講料 予備試験対策講座:526,050円~
司法試験対策講座:355,000円~
法科大学院入試対策講座:62,400円~
受講期間目安 予備試験対策:2年~
司法試験対策:1年~
法科大学院入試対策:6ヶ月~
合格実績 非公表
サポート体制 ・質問対応
・論文式試験の添削サポート
・学習計画の立案支援など
特典・キャンペーン ・各種割引制度
特徴

  • 法律国家資格の予備校としての指導実績が豊富
  • 通学や通信教育、書籍、DVDなど学習スタイルの選択肢が多い
  • サポート制度も充実しているため初学者でも続けやすい

辰巳法律研究所は、法律国家資格の予備校として50年の指導実績があります。通学部と通信部があり、どちらでも高品質な講義を受けることが可能です。書籍やDVDを個別で購入できるなど、学習スタイルの豊富さが辰巳法律研究所の特徴と言えるでしょう。

司法試験対策・司法試験対策・法科大学院入試対策すべてのコースを受けられますし、それぞれ自分のレベルや目的に合わせて選ぶことができます。例えば法科大学院入試対策の場合、入試対策だけであれば62,400円ですが、入学までに法律知識を固めたい方は460,400円でコンプリートパックも選択可能です。

合格者の声や口コミを確認してみると、講義内容が分かりやすくて苦手分野の克服も重点的にできたという意見が多かったです。指導経験豊富な講師陣が集まっているのも評価が高く、サポート制度も充実しているため学習環境はしっかりと整っていますね。

受講料に関しては、相場に収まっているため始めやすいです。割引なども期間限定で実施していますが、キャンペーンや合格特典などは2025年2月の時点では実施していません。最終的なコスパは他の通信講座には劣るかもしれませんが、講師・講義の品質はトップクラスですよ。

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加藤ゼミナール

加藤ゼミナールの司法試験・予備試験講座

出典:加藤ゼミナール
受講料 予備試験対策講座:548,000円~
司法試験対策講座:442,000円~
法科大学院入試対策講座:398,000円~
受講期間目安 2年~
合格実績 令和6年度司法試験合格者数:356名
サポート体制 ・合格者担当の質問制度
・予備試験口述模試(無料)など…
特典・キャンペーン ・受験生応援セール(全講座10%OFF)
・再受講割引
・他校受講割引
・1年合格特典(現金15万円贈呈)
特徴

  • 毎年合格者数が増加している実績あり
  • 完全オリジナルテキストなので学習効果が高い
  • 低価格での提供なので始めやすい
  • キャンペーンや割引が豊富で合格特典もある

加藤ゼミナールは、令和6年度司法試験で合格者数356名を輩出したオンライン予備校です。予備試験・司法試験に特化したサービスとなっており、毎年合格者数も増加しています。経験豊富な講師が、自分の得意分野のみを担当しているため、高品質な講義を提供しているのが強みです。

学習効果を高めるために、使用しているのは加藤ゼミナールの完全オリジナルテキストです。講師陣が過去問などを徹底的にリサーチし、初学者から学習経験者まで効率的に勉強することができます。実際、口コミでもテキストに関する評価は非常に高かったです。

サポート体制も質問制度や無料の模試試験などがあり、合格までしっかりと見守ってくれます。受講料もコスパが良く、キャンペーンや割引制度も積極的に行っているため始めやすいと言えるでしょう。コースによっては合格特典もありますので、モチベーション維持もしやすいです。

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司法試験・予備試験の人気予備校7社を徹底比較

※この表はスクロールできます。
通信講座・予備校名 予備試験対策の受講料 司法試験対策の受講料 法科大学院入試対策の受講料 合格率・実績 受講期間 学習スタイル 特典・キャンペーン
アガルート 740,520円~ 309,236円~ 657,800円 予備試験・司法試験の合格者の声:累計793名 1~2年 ・タブレット
・紙テキスト
・合格特典
・各種割引制度など
スタディング 89,100円~ 129,900円~ 非公表 2年~ ・タブレット ・10%クーポンプレゼント
・各種割引制度
資格スクエア 796,950円 110,000円~ 令和5年予備試験合格率:25.9% 1~2年 ・タブレット
・紙テキスト
・5万円OFFクーポン
・各種割引制度
LEC 696,300円~ 321,200円~ 632,500円~ 司法試験:1993年~2023年で累計5,337名 1~2年 ・紙テキスト
・タブレット
・通学あり
・各種割引制度など
伊藤塾 1,459,000円~ 339,000円~ 126,800円~ 2023年予備試験:合格者479名中433名が伊藤塾受講生 1~2年 ・タブレット
・通学あり(ライブ授業)
・早期割引キャンペーン
・プロフェッショナル応援キャンペーンなど
辰巳法律研究所 526,050円~ 355,000円~ 62,400円~ 非公表 6ヶ月~2年 ・紙テキスト
・タブレット
・通学あり
・各種割引制度
加藤ゼミナール 548,000円~ 442,000円~ 398,000円~ 令和6年度司法試験合格者数:356名 2年~ ・紙テキスト
・タブレット
・通学あり
・受験生応援セー
・再受講割引
・1年合格特典など

上記の7社と一斉比較した場合、予備試験対策は「伊藤塾」、司法試験対策は「加藤ゼミナール」、法科大学院入試対策は「アガルート」が最も高いという結果になりました。予備試験対策は全体的に高い講座ですが、伊藤塾が群を抜いて高いことが分かります。

その一方で、予備試験対策・司法試験対策で一番安いのは「スタディング」でした。法科大学院入試対策は提供していないため「辰巳法律研究所」が最も安いです。スタディングは10%クーポン配布や各種割引制度でさらに安くなる可能性がありますね。スタディングのクーポン入手方法は「【2025年2月最新】スタディングのクーポンを使ってお得に受講する方法」を参考にしてみて下さい。

合格率で見てみると、「伊藤塾」と「資格スクエア」が分かりやすく高いことが分かります。アガルートやLECは累計で見ると高い合格実績があるように感じられ、コスパの良いスタディングと辰巳法律研究所は非公表となっています。

おすすめの通信講座
  • 高額費用でも合格率や学習カリキュラムにこだわるなら「伊藤塾」
  • とにかく安く始めたいなら「スタディング」
  • 講義内容とコスパのバランス重視なら「アガルート」か「LEC」

徹底比較した結果、悩んだ際のおすすめ通信講座はこのようになっています。ただ、講師やテキストの合う合わないはありますので、気になったサービスはできるだけ無料体験講座を受けるのがベストです。そこで納得できるだけの内容であれば、改めて契約の有無を検討してみましょう。

司法試験の予備校・通信講座の選び方

ここからは、司法試験や予備試験対策に向けた予備校・通信講座の選び方のコツについて解説していきます。

初学者~学習経験者まで自分のレベルに合った講座を選ぶ

最も大事なのは、「自分のレベルに合った講座が用意されているか」という点です。法律に関してまったく知識のない初学者と、大学などで法律に触れてきた経験者ではスタートラインが違います。経験者が初学者コースで始めるのは問題ありませんが、初学者が経験者コースを選ぶのはおすすめできません。

それに加えて、経験者コースの中にも複数のコースで分かれていることも多いです。もし「自分がどのコースを選んだら良いのかいまいち分からない!」という方は、以下の表を参考にして検討してみると良いでしょう。

各コースの選び方

コース名 おすすめの方 コースの特徴
初学者コース ・知識のない初学者
・基礎を復習したい中級者
法律の基礎から応用までしっかりと学べるコース。初学者~中級者の方におすすめですが、総合的な内容を学べるため受講料が比較的高めなのがデメリット。
中級者コース ・基礎が身に着いている中級者 基礎がまったく問題ない方は、中級者コースから始めるのが効率・コスパともにおすすめ。
上級者コース ・応用問題や過去問などで仕上げたい上級者 各科目の基礎~応用まで身に着いており、過去問や模試などで試験本番の仕上げを行いたい上級者におすすめ。
科目別コース ・苦手な科目がある方 自分の苦手な科目だけを選べるコース。受講料が安いため始めやすいのも特徴。
演習コース ・実践力を身に着けたい方 ひたすら問題演習・過去問を繰り返していくコース。知識の定着と試験のノウハウを学ぶことができる。

無料体験講座をいくつか受講してみる

通信講座によっては、無料体験講座を提供していることもあります。無料体験を活用することで、以下のようなことが分かります。

  • 担当講師との相性
  • 使っているテキストの質
  • 学習スピードが自分に合っているか
  • 視聴しやすい機能が搭載されているか

とくに重要なのが、「担当講師との相性」と「使っているテキストの質」です。講師の教え方や話し方が自分に合っているのか、滑舌が良くて聞き取りやすいか、声質は苦手ではないかなど、無料体験講座を視聴するだけでも多くのことが分かると思います。

そして、オリジナルテキストを提供している場合、内容が自分でも理解しやすいか確認できるのは大きなポイントです。絵や図解が豊富なフルカラーテキストが好きな方もいれば、文字が多い硬派なテキストが好きな方もいます。自主的に勉強するためにも、自分の気に入ったテキストであることが重要ですね。

合格保証や返金保証のある予備校・通信講座を選ぶ

予備試験・司法試験に合格することで、「合格特典・合格保証」を提供しているサービスもあります。合格へ向けたモチベーション向上にもなりますし、プレッシャーを感じず勉強に集中することが可能です。どういった種類の特典・保証があるかはサービスによって異なりますが、主に以下の3種類になります。

特典・保証内容
全額返金保証(合格時) 指定のコースに入会し、期間内に合格すれば受講費が全額返金される合格特典です(消費税は除く)。提供しているサービスはそこまで多くない。
全額返金保証(不合格時) 不合格だった場合、受講費が全額返金される保証制度です。不合格でも安心ですが、受講費自体が割高なので合格した場合はコスパが悪い。
合格お祝い金 指定のコースに入会し、期間内に合格すれば現金・ギフトカードなどでお祝い金が送られる合格特典です。金額は5,000~20,000円前後が相場。全額返金とは違い、多くのサービスが提供している。
合格保証 不合格だった場合、継続して受講できる保証制度です。1年間無料延長、再受講料半額など、保証内容はサービスによって異なる。

合格する自信があれば合格特典が優秀な通信講座、少しでも不安を解消したい方は合格保証が優秀な通信講座をおすすめします。不合格時の全額返金保証プランは元々の金額が高いため、予算に余裕があれば検討してみましょう。

合格実績や合格率の高い通信講座を選ぶ

司法試験・予備試験は、非常に難易度の高い試験です。令和5年度の司法試験合格率は45.34%、予備試験合格率は3.6%となっています。司法試験であれば半分近くが合格しますが、予備試験は10,000人受験しても300人弱しか合格しないほどの難易度です。

そのため、できるだけ合格率が高い・合格人数が多い「合格実績が豊富な通信講座」がおすすめです。実績が高いということは、それだけ教材・講義・講師の質が良いということですし、合格するためのノウハウを持っているということです。

司法試験の受験資格を得る方法は2つ

司法試験は誰でも受験できるわけではありません。指定の受験資格を得る必要があり、司法試験の場合は2つの方法から取得できるチャンスがあります。それぞれの特徴について見ていきましょう。

①:法科大学院(ロースクール)を修了する

まずは、法科大学院(ロースクール)を修了するルートです。

入学規定 既修者コース:法学部卒であること
未修者コース:原則として大学卒、もしくは卒業見込みであること
受験資格取得までの期間 既修者コース:2年
未修者コース:3年
入試難易度 倍率2.0倍~8.0倍程度
卒業までの学費総額(2年/3年) 国立:1,890,000円(2年)/2,694,000円(3年)
私立:1,200,000~3,000,000円(2年)/1,700,000~4,500,000円(3年)
司法試験の合格率 法科大学院全体の合格率:34.84%(令和6年)/40.67%(令和5年)
法科大学院(一部抜粋) 慶應義塾大法科大学院/愛知大法科大学院/京都大法科大学院/一橋大法科大学院/東京大法科大学院/中央大法科大学院/早稲田大法科大学院/大阪大法科大学院/神戸大法科大学院 /同志社大法科大学院 /九州大法科大学院など…

法科大学院に入学するためには、原則として大学を卒業しているか卒業見込みでなくてはいけません。そして、法学部卒であれば既修者コース、法律知識がない方は未修者コースを受験することになります。ただし、試験に合格すれば法学部卒でなくても既修者コースに入学することは可能です。

入試内容は各大学院ごとに異なるため、共通する内容はありません。既修者コースであれば法律関連の論文試験、未修者コースであれば小論文試験によって合否を決めることが多いです。倍率は人気大学院だと6.0~8.0倍程度で、全体の平均倍率は2.0~3.0倍くらいとなっています。

大学院に通うということもあり、毎年学費を支払わなくてはいけません。国立は入学金と学費が決められていますが、私立の場合は大学院によって学費に大きな差があります。少しでも学費を抑えたい方は、奨学金制度や学費免除制度を活用してみましょう。

受験資格取得と司法試験の合格率について

法科大学院ルートで受験資格を取得するためには、既修者コースで2年間、未修者コースで3年間のカリキュラムを修了する必要があります。しかし、2023年からは在学中であっても所定の単位を取得し、1年以内での修了見込みであれば司法試験が受けられるようになりました。

注意点として、法科大学院ルートの司法試験合格率はそこまで高くありません。法科大学院全体の合格率は直近2年で34.84・40.64%となっており、次に解説する予備試験合格者と比較すると半分以下です。法科大学院修了者の合格率が20~30%なのに対して、法科大学院在学中の受験者の合格率は55~60%ですので、在学中に司法試験を受けた方が合格しやすいことは覚えておきましょう。

②:予備試験に合格する

2つ目の方法が、予備試験に合格するルートです。

受験資格 とくになし(高卒・中卒でも受験可能)
予備試験合格率 令和6年度最終合格率:3.6%
予備試験合格までの費用 500,000~1,000,000円
司法試験の合格率 令和6年度合格率:92.84%

予備試験ルートの場合、最大の強みは「受験資格がない」という点です。そのため、高卒でも中卒でも司法試験を受験できるチャンスがあります。その一方で、予備試験の合格率は例年3~4%を推移しており、令和6年度も3.6%と非常に低い合格率でした。

短答式試験の合格率が20%前後であり、さらにその中の約20%しか論文式試験を突破できません。その結果、最終の合格率が上記のように低いのです。ただ、それらすべての試験を突破した実力がありますので、予備試験合格者の90%以上が司法試験に合格しています。

予備試験対策に学習塾・予備校・通信講座を活用する場合、相場で500,000~1,000,000円ほどの費用がかかりますが、独学で頑張れば費用を抑えられるのも特徴です。このように、すぐにでも司法試験を受けたい方、学力に自信があるという方は予備試験ルートをおすすめします。

最短何年で司法試験に合格できる?

ここからは、最短で司法試験合格を目指した場合、どのくらいの期間がかかるのか解説していきます。事前知識の有無、学生・社会人の違いなどで大きく異なりますが、今回は勉強時間に余裕がある方をメインに目安を出していきましょう。

予備試験ルート

期間 詳細な内容
試験勉強 1~2年 予備試験合格には、平均して2000~5000時間の勉強時間が必要です。仮に1日8時間(週6)勉強した場合、1年~2年ほどかかります。
予備試験本番 6~7ヶ月 予備試験は7月にスタートし、1月下旬に終了するスケジュールです。
司法試験対策 3~5ヶ月 司法試験は7月に行われるため、予備試験合格から半年ほどは司法試験対策に使えます。

予備試験ルートの場合、最短で2年あれば司法試験に合格するチャンスがあります。最短スケジュールの中でも最も時間を取られるのが予備試験に向けた勉強時間です。予備試験にさえ合格してしまえば、司法試験対策の勉強時間はそこまで必要ありません(予備試験と範囲が似ているため)。

法科大学院ルート

期間 詳細な内容
法科大学院の修了(見込み) 2~3年 受験資格を取得するためには、法科大学院のカリキュラムを修了する必要があります。通常2~3年ですが、2023年からは修了1年以内であれば受験できるチャンスが増えています。
司法試験対策 3~5ヶ月 法科大学院在学中に司法試験対策を重点的に行えれば、修了後3~5ヶ月間勉強すれば合格できるチャンスがあります。

法科大学院ルートの場合、最短で2年ほどで司法試験合格を目指せます。ただし、これは法科大学院に入学してからの期間であり、大学入学~卒業まで含めると5~6年はかかってしまいます。法曹コースであればもう少し早いですが、スピード感を優先するなら予備試験ルートの方がおすすめです。

予備試験に最短1年で合格するスケジュール

ここからは、予備試験ルート最大の壁である「予備試験合格」を最短1年で合格するためのスケジュールについて解説していきます。各項目を詳しく解説すると非常に長くなりますので、今回は読みやすさを重視した内容でまとめています。

まず大前提として、予備試験は短答式試験(7月)→論文式試験(9月)→口述試験(1月)のスケジュールで行われます。各試験で合否が決められますので、短答式試験に合格しない限り論文式試験を受けることはできません。つまり、短答式試験に合格しないことには何も始まらないということです。

ただ、短答式試験自体の合格率は20%と低めですが、基礎知識や出題傾向を身に着ければ突破しやすい難易度です。問題は論文式試験で、短答式試験に合格した中の20%前後しか合格しません。内容も基礎知識だけでなく、応用力・思考力が必要になります。このことから、論文式試験を中心にスケジュールを回していきましょう。

最短1年合格を目指したスケジュール例

期間 短文式試験対策 論文式試験対策
試験1年前~年内 ・基本的な法学知識を身に着ける
・短答式試験の過去問を繰り返し解く(論文式試験対策が進んだ科目に限定)
・論文式試験の解き方や書き方を学ぶ
・問題演習を繰り返し解く
・法律実務基礎科目のインプット
・選択科目のインプット
1月~5月 ・短答式試験の過去問を繰り返し解く
・一般教養科目の過去問を繰り返し解く
・論文式試験の過去問を繰り返し解く
6~7月 ・短答式試験の模擬試験を受ける
・短答式試験の過去問を総復習

(7月が短答式試験本番のため)
7~9月
(短答式試験は終わっているため)
・予備校の予想答練や模擬試験を受ける
・論文問題を総復習
・法律実務基礎科目と選択科目の総まくり
・司法試験の過去問にチャレンジ

前半は論文式試験を中心に進めていき、対策が終わった科目から徐々に短答式試験対策を行っていきます。年明けから5月までは両方とも過去問を繰り返し解答し、問題傾向や解き方を身に着けていく作業が多いです。そして、6~7月は短答式試験本番があるため、短答式試験対策をメインに行います。

7月~9月は短答式試験に合格した場合、論文式試験にのみ集中して勉強を進めます。模擬試験などで自分の弱点を見つけ、過去問や論文問題を総復習し克服していきます。論文問題に合格すれば口述試験が残っていますが、口述試験は合格率90%以上のため対策にそこまで時間はかかりません。

司法試験にチャレンジできるのは5回まで

司法試験には受験回数が決められており、「5年間で5回まで受験可能」となっています。昔は受験回数に制限がなく、合格できるまで何回でも受験できてました。それが5年間で3回までに制限され、2015年に現在の5年間で5回までに緩和されたのです。

予備試験ルートの場合

予備試験の合格発表があった最初の4月1日から5年間が受験期限となります。例えば、令和6年の予備試験に合格した場合、合格発表が翌年の令和7年のため令和7年4月1日から令和11年の司法試験まで受験することが可能です。

法科大学院ルートの場合

法科大学院を修了した最初の4月1日から5年間が受験期限となります。例えば、令和6年の3月に修了した場合、令和6年の試験から令和10年の試験まで受験することが可能です。ただし、令和5年(2023年)から、在学中でも受験を受けられるようになりました。

上記の例でいくと、卒業見込みさえあれば令和5年7月の司法試験から受験することができます。もしこの試験で不合格だった場合、「最初に司法試験を受験した年の4月1日から5年間」が受験可能期間として設定されますので、令和5年から令和9年までの5年間まで受験することが可能です。

もし司法試験に5回落ちた場合、もう一度受験資格を取得すれば改めて5回の受験が可能になります。ただ、これまでの傾向的に1回目の司法試験挑戦が最も合格率が高く、5回連続で失敗する方が珍しいです。もし司法試験合格にこだわるなら、予備試験ルートが合格率も高くておすすめです。

2025年の予備試験・司法試験の日程

ここからは、2025年に実施される予備試験と司法試験の日程について見ていきましょう。

予備試験の日程

短答式試験 令和7年7月20日(日)
論文式試験 令和7年9月6日(土)・7日(日)
口述試験 令和8年1月24日(土)・25日(日)
出典:法務省
予備試験の場合、短答式試験は夏、論文式試験は秋、口述試験は冬といったイメージで覚えておくと分かりやすいです。口述試験のみ翌年の令和8年に実施されますので、論文式試験から4ヶ月以上も待たなくてはいけません。基本的には土日で実施されています。

注意点としては、願書の交付や受付日も決められている点です。せっかく合格できるだけの知識を身に着けても、受付日までに届出しないと試験を受けることすらできません。各試験によって試験地も異なるため、移動・宿泊のスケジュールもしっかりと考えておきましょう。

司法試験の日程

論文式試験 令和7年7月16日(水)、17日(木)、19日(土)
短答式試験 令和7年7月20日(日)
合格発表 令和7年11月12日(水)
出典:法務省
司法試験の場合、論文式試験が先に実施されます。3日間にかけて行われますが、18日(金)は実施されないため注意しましょう。その後、短答式試験が20日に実施されます。住んでいる地域によっては移動や宿泊も必要になりますので、できるだけ早めにスケジュール調整をしておきましょう。

予備試験ルートであれば合格率90%以上の司法試験ですが、決して簡単な試験ではありません。司法試験の詳細については、「司法試験の合格率は?受験資格の取得方法や合格に必要な勉強時間についても解説」の方で詳しく解説していますので、受験を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

司法試験に関するよくある質問

最後に、司法試験に関するよくある質問をQ&Aという形で解説していきます。

Q.予備試験ルートと法科学院ルートはどちらがおすすめ?

結論から言うと、おすすめなのは「予備試験ルート」です。しかし、法科大学院ルートにも大きなメリットもあるため、以下のメリット・デメリットを加味して検討してみましょう。

予備試験ルートのメリット・デメリット

  • 司法試験の合格率が高い傾向にある
  • 時間と費用をかけずに司法試験に挑戦できるチャンスあり
  • 予備試験自体の合格率が低い

予備試験ルートの場合、予備試験合格自体は全体の3~4%と低いですが、司法試験の合格率は90%以上と非常に高いです。それに加えて、自信があればすぐにでも司法試験を受けられるチャンスがあります。費用に関しても、通信講座を利用して100万円くらいで済むなどコスパも良いですね。

法科大学院ルートのメリット・デメリット

  • 修了すれば確実に司法試験を受けられる
  • 授業として勉強できるため自主的に勉強するのが苦手でも安心
  • 受験資格取得まで時間と費用がかかってしまう

法科大学院ルートの場合、入学して修了さえしてしまえば確実に司法試験の受験資格を得られる点が最大の強みです。ただし、確実に2年以上は法科大学院には通わないといけませんし、国立でも200万円以上の費用がかかります。司法試験合格率も40%前後ですので、予備試験ルートの半分以下です。

Q.予備試験からの総学習時間はどれくらい必要?

予備試験から司法試験合格までの総学習時間は、「3000~10000時間」とされています。これだけ差があるのは、「勉強開始時点での知識量」と「どのくらいの勉強時間を確保できるのか」によって異なります。

【予備試験合格までの学習時間】
予備試験合格を目指す場合、3000~5000時間ほどの学習時間が平均的とされています。学生であれば1年で2500時間、社会人であれば1年で1500時間の学習時間を平均して確保できます。つまり、学生で2年~2年半、社会人で3年~3年半が学習期間の目安です。

【司法試験合格までの学習時間】
予備試験合格から司法試験合格を目指す場合、勉強時間の目安は「500~2000時間」とされています。予備試験と比較して半分以下なのは、予備試験の知識がそのまま司法試験合格に必要な知識に直結しているからです。長くても2000時間あれば司法試験には合格できるでしょう。

Q.予備試験と司法試験の試験対策の違いは?

予備試験と司法試験の大きな違いは、「試験範囲の違い」と「口述試験の有無」です。

予備試験は司法試験を受けるために必要な試験である性質上、「予備試験の知識=司法試験の知識」となります。ただし、試験範囲には大きな違いがあります。例えば、各試験の短答式試験の範囲は以下のようになっています。

予備試験 司法試験
憲法・民法・行政法・商法・刑法・刑事訴訟法・民事訴訟法・一般教養科目 憲法・民法・刑法

このような違いがあるため、司法試験よりも予備試験の方が短答式試験対策に時間がかかります。そして、論文式試験も含め一般教養科目があるのは予備試験のみです。法律中心の対策をする司法試験とは違い、一般教養対策もしっかりとしないといけないのが予備試験とも言えるでしょう。

また、予備試験には口述試験がありますが、司法試験には口述試験はありません。つまり、予備試験のみ口述試験対策をする必要があります。ただ、口述試験の合格率は例年97~98%と非常に高いため、そこまで対策に時間をかけることは珍しいです。