組織の若返りと社内活性化のための高卒採用【成功事例・高卒社員インタビュー】

2024.03.19 ジョブドラフト

株式会社とみづや

企業名:株式会社とみづや
従業員数:社員35名/ アルバイト数350名(令和5年7月現在)
業種:小売業(スーパーマーケット)
募集職種:小売店従業員
人事実働人員:2名
高卒採用歴:3年目(22卒~)

これまでの採用実績:
22卒‥3名(高卒)
23卒‥3名(高卒)
24卒‥8名(高卒)職場見学:16名、応募11名

「組織の若返りと社内活性化のための採用」

ー なぜ新卒採用を始められたのですか?

業界的にも(スーパー小売業)中途採用が主流で、新卒採用のノウハウが乏しかったです。
即戦力重視の傾向があり社内でも教育がおろそかになりがちなところがありました。
近年、企業の若返りや社内の活性化を図るため、新卒採用にシフトし始めました。


ー 新卒採用の中でもなぜ「高卒」に注力されたのですか?

まずは大卒から検討しました。
ジンジブさんと会って話し、高卒のメリットデメリット、大卒のメリットデメリットみたいなことを少し考えだしました。
大卒の方は大卒の方の魅力がもちろんあるんですけれども、我々のような業種になると、スーパーマーケットの専門的なところをしっかりと勉強していきます。
学校で勉強しない分野なので「大卒」という学歴があまり関係ないのもあり、高卒を強化したいと考えました。

今までの傾向から見ても、個人的な感想ですが高卒の方は、勉強熱心な方が多かったです。
なぜだろうと考えた時に、高校を卒業して、すぐに就職してくるので学校式の勉強方法を引き継いで来てくれる方が多いのかなと思います。初めてのことでも素直に取り組んでくれる印象が強いですね。



■高卒採用の魅力「採用コストと高校とのつながり」

また採用コストの面でも高卒が合っていると考えています。
大卒となると基本的には全て本人たちで選択して、いろんな企業さん50社、60社受けて複数内定をもらった上で決めてもらう必要があります。

高卒は、その点少ない応募数の中でもしっかり高校との繋がりもありマッチした人材に出会えている実感がありますね。

何より、高卒生は高校の先生との距離が近いことも良いです。熱心な高校さんですと、当社へ入社してから、半年ぐらい経った時期にうちの生徒がどんな感じで仕事してるかを1回教えてほしいって言い、わざわざ当社に来て、上司面談と本人面談をされる先生方もおります。
先生方はしっかり送り出し、この子たちの将来を熱心に考えてくださいますね。
私たちも責任持って育てることができますし、結果的に離職防止にも繋がっています。

「同期と切磋琢磨する環境で定着と成長を」

ー 離職というキーワードが出ましたが、離職を減らすための取り組みなどはありますか?

早期離職も経験したことがありますので、フォローできるところは極力しています。
人事として相談できる窓口は、設けていますが、必要以上には干渉しないようにしています。というのも、ストレス耐性も付けて欲しいですし教育に受け身の姿勢だけでは成長に繋がらないと思うからです。

一括採用のメリットでもありますが最初に同期の社員を同じ店舗に配置することで、お互いが支え合い定着率の向上を図っています。最初の研修期間の交流や一緒に頑張る同期の存在は重要だと思います。
最初の半年は作業を覚えることが多く、大変でもあると思いますが同期と切磋琢磨して成長してくれいます。


ー オフィスはすごく綺麗ですよね。環境の面取り組みはありますか?

働く環境の整備、バックルームやオフィスを綺麗にすることは重要視してます。
働きやすさに直結すると思っていて、頑張って働いてくださっている方にも気持ちよくという思いで少しずつですが整備を続けています。休憩室の整備やウォーターサーバー、コーヒーメーカーの設置などを進めています。

「人事制度で若いうちから活躍できる環境に」

ー 制度やキャリアプランなどはどのようにお考えですか?

人事制度設計を行っていて、管理職昇進までのキャリアプランを策定し、評価制度を設けて早期に給与を上げていくことでモチベーションを高めています。
抜擢する時も、「まだ若い(経験が浅い」から選ばないのではなく能力がある方は「若い」からこそ期待を込めて選びますね。それほど「若さ」は魅力がありますし、早くから活躍してほしいといった思いがあります。


ー これからの展望について教えてください。

再来年には倍の売り上げを目指して取り組んでいます。
新規出店も予定しているので採用には力を入れていきたいです。
中途も継続しているのですが、来年8人、再来年10人と採用数を増やす予定です。働き手にとっての職場環境の改善にも力を入れていきます。

ジンジブさんにはよくしてもらって、採用はすごく順調です。今のうちに、若い人材を一気に採用し、事業拡大の土壌を作っていきたいです。少し上の活躍している先輩もたくさんいますよ、という状態にし採用とともに事業拡大していきたいと思っています。

高卒社員 大田さんにインタビュー
「接客が好きの気持ちと説明会での印象で決断」

ー ここからは高卒で働く大田さんにもお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。
  なぜ高卒就職を選ばれたのですか?

まず大学や専門学校に進学を考えた時に学びたいものがなかったんですよ。勉強したいことがないのであれば、好きだったことを仕事にできたらと考えました。
高校時代にコンビニのアルバイトを3年間続けていて、お客様とのコミュニケーションが楽しく、お客様との会話を大切にするのが好きで、自然と接客業を目指すようになりましたね。


ー 就職先はどのように探されたんですか?

母の勧めもあり、業務スーパーで働きたいと進路の先生に求人票を探してもらいました。
接客業やスーパーで何社か話を聞いたのですが、就職説明会で専務の熱心な話に感銘を受け、他社よりもこの会社を選びました。
実際に対面で話を聞いた時の感動と働きやすそうな環境を重視したのが決め手でした。面接では会社への思いをメモに書いていて今も読み返しています。


ー 実際に就職してみていかがですか?

食品販売部門で働いていますが、想像以上に肉体的に大変な点もあります。
ただ、毎日のお客様とのコミュニケーションが楽しいです。お客様との会話もコンビニよりもゆっくりとお買い物されている方も多く、常連さんも多いので仕事のやりがいを感じています。


ー これからの目標などありますか?

まずはフロアリーダーの仕事を完璧にできるようになりたいです。
そして店長を目指し、人事やシフト管理などの仕事がしたいと考えてます。
売り場を変えたり、いろいろな人から教えてもらい、まずフロアーリーダーに合格したいというのが、この1年の目標です。


ー 今の現役の高校生に対しメッセージをお願いします!

夢があれば、絶対その夢を追った方がいいし、夢がないにしろ、仕事をしていたらこれやりたいって思うことが出てくると思います。興味があるとか、好きなことで選ぶといいと思います。
働くことは辛く大変なこともありますが、しっかりご飯食べて、睡眠をとれば何とかなるなと思うんですよ。前向きに楽しんで働いていきたいです。


ー 大田さん、ありがとうございました。




戸﨑専務の「若い」に期待した企業の姿勢が、高校生から選ばれる企業になる要因でもあり自律した人材を育成するポイントだと感じました。
仕事を楽しみ生き生きと働く大田さんの声が印象的で、高卒人材の可能性が感じられます。
期待を背負う高卒社員は会社全体にも良い影響があり、今後の活躍にも注目したいです。

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