【高卒採用の成功企業に学ぶ】時代の変化やリスクに備える採用の考え方

2023.04.04 

株式会社ナカミ

企業名:株式会社ナカミ
従業員数:31名(2022年3月現在)
業種:製造業
募集職種:金属製品の加工オペレーター
募集人員:2名
高卒採用歴:ジョブドラフトを利用して1年目

高卒新卒採用・ジョブドラフトを選んだ理由

「様々な採用方法を実施しておくことでの人材確保のリスクヘッジ」

ー中三川社長、村上様、本日はよろしくお願いします。
まず、これまでの採用活動についてお伺いします。高卒採用は今年で何年目になりますか?

中三川社長:以前からハローワークを通じて行ってはいましたが、23卒から本格的に取り組み始めました。

ー採用方法としては中途や大学生などの採用も実施していますか?

中三川社長:募集している職種の人員については、大学生の新卒採用も中途の採用も行っています。中途の採用ではハローワークや求人媒体に掲載して採用を行っています。
中途採用に関しては幅広く採用をするスタンスではなく、営業事務やマネージャー候補として募集することが多いです。
新卒の場合は職種ごとの採用を行っていないため、希望職種と配属先が異なったとしてもまずはその部門から始めていただくことを理解いただき内定を出しております。

ー今回、高卒新卒採用に力を入れようと思ったきっかけを教えていただけますか?

中三川社長:まず継続的に企業活動をしていく中で、やはり新卒採用は必要だと思っています。日本人の新卒正社員が会社の土台を作っていると感じているからです。
高卒採用に力を入れたいと思ったのは、現場の機械オペレーターの主力が外国人だけになってきていることに危機感があったからです。現在、外国人実習生が8名、エンジニアもいます。大学生の新卒が以前から毎年入ってきてはいますが、現場の機械オペレーターの主力が外国人だけになってしまうと不安定です。
そういう分野に興味を持っていただけるように広報し、高校生を新卒で採用できると継続的に採用でき長期的な会社の成長に繋がると考えました。

ー不安定さや危機感を感じられたのはどのような時でしょうか。

中三川社長:コロナの影響が大きくあった時期です。予定していた多くのベトナム人実習生が入国できないなど、採用に苦労し現場も大変だったと思います。そこで、様々な採用方法を実施してリスクヘッジできるようにしていこうという方針になりました。
自分たちが考えるようなスピードで世の中は流れていませんし、会社の成長のためにも人員も増やし続けなければいけません。


ジョブドラフトを利用して良かったところ
「ジョブドラフトNaviに載せることで、求める人材が明確に」「相談相手がいることが心強かった」

ージョブドラフトを利用されるきっかけを教えていただけますか?

村上様:以前から高卒新卒の求人票を出してFAXで高校へのアプローチは行っていたのですが、採用はできていなかったので、採用方法の1つとして継続的に採用できるように動きたいと考えました。しかし、高卒採用については右も左も分からない状態からのスタート。高校や高校生へのアプローチ方法を知りたいと考え利用することにしました。

ー実際ジョブドラフトを利用して、どのように動かれましたか?

村上様:一番最初に動いたのが、ジョブドラフトNaviの記事作成で取材対応だったと思います。取材で話しをしながら、おぼろげだった求める人材像が明確になりその後動きやすくなりました。
高校生がお仕事体験ができる職業体験イベント「おしごとフェア」にも出展し、直接生徒に認知される機会を作りました。ブースにきていただいた方も多く、その中から今回採用した方もいます。

広報活動の他にはカスタマーサポートの担当者によく相談をさせてもらいました。担当者と期限を決めることで優先度高く動くことができましたね。
近辺の高校リストもいただいたので、訪問や電話をすることができ、15校ほどまわることができました。リアルな先生の声も聞くことができたのも良かったです。
「送付の仕方」「電話のタイミング」などの小さな疑問でもカスタマーサポートの担当者に連絡するようにして、相談相手として大変助けていただきました。
人事担当として私1人で動いているので、心細いところもあり相談できる存在はとても心強かったです。
また、オプションで利用した「求人発送代行」は高校から反響があり、よかったです。実際に選考につながりました。

採用活動 選考について
「働きたい方のやる気を受け止められる会社に」

ー御社の採用活動も素晴らしいですし、応募にも繋がっていますね。
採用基準などはどのようにされていますか?

中三川社長:これまでは私が採用をやっていたのですが、そのときは選考をしていないんですよ。
面接はしますがこちらから選んでいない、「やる気ある?」「うちに来たい?」と聞いて「来たいです!」と言ってくれた方は全員採用していました。
弊社が行っている事業に対して、「やってみたい」と思ってくれるのであればそれだけで充分かな、と。数ある企業の中で弊社で働いてみたいと言ってくれているのだから、それを受け止められる会社になりたいと思っています。

村上様:現在は基本的に人物重視で選考を行っています。筆記試験も設けていますが一つの判断材料にすぎず、基本は面接時に「やる気」を見るようにしていますね。定量的な部分よりも定性的な人柄が基準となっています。新卒なので、経験がないのは当たり前です。だからこそ「やる気」が大事だと私も考えています。

高卒採用の魅力
「経験がないことが成長の強みになるのが、高卒採用」

ー「受け止められる会社になりたい」との言葉が印象的です。御社の採用への姿勢が伝わりました。
高卒の社員にどんなことを期待していますか?

中三川社長:最初の3年間くらいは学びの期間ですね。今までお金を払って学校に通う立場だったと思いますので、まず「お金をもらって働くということ」「お客様に対しての責任」「社会に対しての責任」それらがどういうことかを学んでもらいたいです。そして、守ってほしいことは毎日会社に来ることです。制度の中で休むのは問題ないですが、会社として決まったルールを守りながら働いて「モノ」を作っていくことを覚えてもらいたいです。
最終的にはそれを教えられるような人材になることを期待しています。

村上様:初めての社会人生活ですので、楽しいこと苦しいことも経験していただいて自分を高めてほしいです。
弊社は自由な社風もあり、「こうしたい」が叶う会社です。色々な経験を経て自分から発信できるように学びを増やしていただけたらと思います。チャレンジ精神にも期待しています。すぐにはできなくても、徐々にそういった方に成長してほしいです。

ー高卒採用の魅力は何でしょうか?

中三川社長:中途採用も実施していますが、経験がある分いろいろなものと比べられる点が長所でもあり、変えられないという短所でもあると思います。
新卒の方は最初は「経験がない」という弱点の代わりに「受け止められる」ということが強みだと感じています。新卒で続けていただいている方はその強みがいい方向にはたらいていて活躍しています。
私たちは労働環境を気にかけているので、労働時間や有給といった当たり前の部分はしっかりしていますが、仕事内容はすごく難しいと思います。
難しいことも、続けているとそれがスタンダードになり大きく成長できます。難しく厳しい仕事内容ではありますが、比べるもののない未経験の高校生にとっては成長できるいい環境だと思いますね。

今後について
「これからも時代の変化に対応した経営をできる会社に」

ー教育や定着の面での取り組みはありますか?

中三川社長:まず、現場の作業は難しくて危ないので、絶対に最初からひとりでは触らず、先輩社員の隣で始めていただきます。新入社員の方にとっても不安がなくて良いと思います。

村上様:教育や定着に関しては、今いる社員と共に今後もブラッシュアップを重ね、会社としてもその人の人生を応援したいと心から思っています。
成長できて、自主的に行動できる環境はありますのでチャレンジ精神が育つように動いていきます。


ー最後に今後の展望を教えてください。

中三川社長:採用人数はその時の状況によって変わると思いますが、時代に必要なものを仕事にして、お客様と社会のためになる会社でありたいと思っています。
それを実践できる人材になってもらえるような指導をしていかなければなりません。
会社としては他では考えられないようなスピードで成長していけるように、みんなで学んでいきたいです。
社員にはグループに10年で10人社長を増やしますと言っています。関連する部門を独立させるなどして、相互関係をつくって生き抜くためです。

そのためには自分が社長の立場で考えないと成長できないので、経営目線を意識しながら仕事をするようによく伝えています。それくらいの意思と変化と行動量がないと生き残れないと思います。
この10年で採用した人も10年後にまたジンジブさんとお話しする時には工場長だとか社長になっていることがあっていいと思いますし、そうでないとナカミのグループは生き残っていけないと思っています。
これからも時代の変化に対応できていくような経営をできる会社になりたいと思います。

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