経理の転職に強い!おすすめの転職エージェント・転職サイトを紹介
2024.09.13 一般転職PR
企業活動に欠かせない経理の仕事は、安定した需要があり転職市場でも求人が多い傾向にあります。
一方で、経理職として転職したい気持ちはあるものの、以下のように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
「経理職として転職したいが現職が忙しく求人を探す時間がない」
「未経験から経理職に転職したいが応募できる求人があるか不安に感じる」
「年収アップやキャリアアップなど経理の仕事をきちんと評価される会社に転職したい」
そんな方におすすめなのが、転職エージェントや転職サイトの利用です。
転職エージェント・転職サイトを上手に活用することで、転職活動を効率良く進められるので、忙しい方やはじめての転職で不安を感じている方にとっては頼もしい存在となってくれるでしょう。
そこでこの記事では、経理として転職したい方向けにおすすめの転職エージェント・サイトを紹介します。サービスの選び方や使い方、利用するメリット、注意点などもたっぷりお伝えするので、経理の転職にぜひ役立ててくださいね。
目次
経理の転職におすすめの転職エージェント・サイト10選!
では早速、経理職の転職におすすめの転職エージェント・サイトを紹介します。それぞれのサービスの特徴を確認しながら、気になる転職エージェント・サイトがあるかぜひチェックしてみてください。
- MS Agent
- doda
- リクルートエージェント
- ジャスネットキャリア
- ヒュープロ
- レックスアドバイザーズ
- ビズリーチ
- アガルートキャリア
- SYNCA(シンカ)
- 経理エージェント
MS Agent
【MS Agentの基本情報】
運営会社 | 株式会社MS-Japan |
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求人数(2024年8月時点) | 公開求人数:約10,500件 |
拠点 | 東京(東京本社)、神奈川(横浜支社)、愛知(名古屋支社)、大阪(大阪支社) |
対応エリア | 全国 |
公式サイト |
【おすすめポイント】
- 事業会社の管理部門・士業に特化した転職エージェント
- 30年以上の転職支援実績とノウハウ、独自のネットワークを持つ
- 全体の90%が非公開求人
MS Agentは、事業会社の管理部門(経理・財務、人事・総務、法務、経営企画等)と士業(弁護士、公認会計士、税理士、金融、コンサルタント等)に特化した転職エージェントです。
創業から30年でのべ26,000名もの転職支援を行ってきた実績があり、2023年には「管理部門・士業におすすめしたい転職サービスNo.1」を獲得!
利用者向けのアンケート調査によると、利用者の90%が「次回転職の際には、Ms Agentを利用したい」と回答しています。
このような評判の良さや満足度の高さも、MS Agentの魅力のひとつと言えるでしょう。
MS Agentは30年を超える老舗の転職エージェントのだけあって、関東・東海・関西の主要都市を中心に各地の企業との間に独自のネットワークを持っています。
登録企業は大手上場企業、外資系企業、優良ベンチャー企業、会計事務所、監査法人、金融機関とさまざま。
保有求人の90%が非公開求人となっているので、MS Agentを利用すれば他では出会えない好条件の求人が見つかる
可能性が高いでしょう。
また、MS Agentでは各企業の風土、職場環境、募集背景など詳しい企業情報も把握しています。
求人紹介の際に情報を提供してもらうことで転職後のミスマッチを防げるので、ぜひ積極的に質問してみましょう。
doda
【dodaの基本情報】
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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求人数(2024年8月時点) | 公開求人数:約256,400件 (フリーワード「経理」:約13,300件) |
拠点 | 東京(丸の内本社)、北海道(北海道第二オフィス)、宮城(東北オフィス)、神奈川(横浜第二オフィス)、静岡(静岡オフィス)、愛知(中部オフィス)、大阪(関西オフィス)、京都(京都オフィス)、兵庫(神戸オフィス)、岡山(岡山オフィス)、広島(広島オフィス)、福岡(九州オフィス)、鹿児島(南九州オフィス) |
対応エリア | 全国 |
公式サイト |
【おすすめポイント】
- 国内最多級の求人数を誇る
- 転職サイト・転職エージェントのどちらの使い方もできる
- スカウトサービスも利用できる
dodaはパーソルキャリア株式会社が運営する大手の転職サイトです。幅広い職種・業種の求人を取り扱う総合型の転職支援サービスで、国内最多級の求人数を誇ります。
その数は公開求人数だけで250,000件以上あり、「経理」のキーワードで検索したところ、約13,300件の求人情報がヒットしました。
公式ホームページでは「職種」「勤務地」「業種」「雇用形態」「年収」といった項目のほか、「完全週休2日制」「職種未経験者歓迎」「上場企業」など、さまざまなこだわり条件から好みの求人情報を探すことが可能です。
求人検索機能が充実していて転職サイトとしての利用がしやすいことに加えて、dodaでは「エージェントサービス」「スカウトサービス」も提供しています。
エージェントサービスは、転職のプロが無料で転職サポートをしてくれるサービスです。膨大な求人情報のなかから求職者の経歴や希望に合う求人をピックアップして提案してくれるので、忙しい方でも効率良く転職活動が進められるでしょう。
自分の市場価値が知りたい方や転職先の選択肢を増やしたい方には、スカウトサービスの利用がおすすめです。
dodaのスカウトサービスは匿名で利用でき、特定の企業をブロックすることも可能!そのため、職場にバレる心配をすることなく安心して転職活動ができます。
リクルートエージェント
【リクルートエージェントの基本情報】
運営会社 | 株式会社リクルート |
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求人数(2024年8月時点) | 公開求人数:約429,800件 非公開求人数:約378,400件 (キーワード「経理」:約11,300件) |
拠点 | 東京(東京本社・西東京支社)、北海道(北海道支社)、宮城(東北支社)、栃木(宇都宮支社)、埼玉(さいたま支社)、千葉(千葉支社)、神奈川(横浜支社)、石川(金沢支社)、新潟(新潟支社)、長野(長野支社)、静岡(静岡支社)、愛知(名古屋支社)、京都(京都支社)、大阪(大阪支社)、兵庫(神戸支社)、岡山(岡山支社)、広島(広島支社)、香川(高松支社)、福岡(福岡支社) |
対応エリア | 全国 |
公式サイト |
【おすすめポイント】
- 公開・非公開求人数ともに業界トップクラスを誇る
- 各業界に精通したキャリアアドバイザーのサポートが受けられる
- 全国21拠点があり地方在住者も利用しやすい
リクルートエージェントは、株式会社リクルートが運営する、転職支援実績№1の転職エージェントです。
さまざまな職種・業種の求人を取り扱う総合型の転職支援サービスで、求人情報は日本全国を網羅!公開・非公開求人数は合わせて800,000件を超えており、この数は業界トップクラスとなっています。
求人数が多いとさまざまな求人の比較検討ができるので、自分にとって最適な職場も選びやすくなるはずです。
豊富な求人情報を取り揃えているリクルートエージェントなら、経理の仕事に転職したい方はもちろん、経理以外に気になる職種がある方や未経験から経理を目指したい方でも、豊富な選択肢のなかから転職先を選べる可能性が高いでしょう。
各業界に精通したキャリアアドバイザーによる充実の転職サポートが受けられることも、リクルートエージェントを利用するメリットです。
転職支援実績が豊富なだけあって、リクルートエージェントでは独自の分析データや企業情報を有しています。詳しい情報を提供してもらいながら選考対策を行うことで、内定獲得率もぐっと向上するはずです。
ジャスネットキャリア
【ジャスネットキャリアの基本情報】
運営会社 | ジャスネットコミュニケーションズ株式会社 |
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求人数(2024年8月時点) | 公開求人数;約4,500件 |
拠点 | 東京(東京本社)、大阪(関西支社)、愛知(名古屋オフィス) |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | https://career.jusnet.co.jp/ |
【おすすめポイント】
- 会計、税務、経理・財務分野に特化した専門性の高い転職エージェント
- 大手上場企業、外資系企業、ベンチャー企業など6,200社を超える企業との取引がある
- 求人検索機能が充実していて好みの求人を探しやすい
ジャスネットキャリアは、会計、税務、経理・財務分野に特化した転職支援サービスです。
公認会計士が1996年に創業した歴史ある転職エージェントで、現在では6,200社を超える企業との取引を実現しています。
取引先の企業は、国内上場企業、未上場の優良企業、監査法人、大手会計事務所、税理士法人、コンサルティング会社、外資系企業、ベンチャー企業、銀行、証券会社など。
人材紹介に加えて人材派遣と人材教育も行っていて、登録企業とのつながりも深く非公開求人も豊富なので、他のサービスでは出会えないような好条件の求人に出会える可能性も高いでしょう。
求人検索機能が充実していて、好みの求人を検索しやすいのもジャスネットキャリアの魅力です。
求人検索は「雇用形態」「職種」「業種」「勤務地」「給与」といった項目のほか、以下のように多種多様な条件が設定可能です。
エージェントから求人紹介が受けられる「エージェント求人」と気になる企業に直接応募できる「直接応募求人」がありますが、エージェントによるサポートを受けたいなら「エージェント求人」の利用がおすすめです。
ヒュープロ
【ヒュープロの基本情報】
運営会社 | 株式会社ヒュープロ |
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求人数(2024年8月時点) | 公開求人数:約11,300件 |
拠点 | 東京 |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | https://hupro-job.com/ |
【おすすめポイント】
- 士業・管理部門に特化した転職エージェント
- LINEで気軽に相談できる
- 企業からのスカウトを受けることも可能
ヒュープロは、士業・管理部門に特化した転職エージェントです。
公開求人数だけで約11,300件あり、2023年には、税理士・会計業界専門求人サイト公開求人数No.1を獲得しています。
登録企業は、個人事務所、業界最大手BIG4、プライム上場企業と幅広く、ヒュープロだけの非公開求人、独占求人も多数保有!登録すると非公開・独占求人を含む求人を提案してもらえるだけでなく、士業・管理部門に精通した専任のエージェントによる転職サポートが無料で受けられます。
また、ヒュープロはLINEにも対応!LINEで転職やキャリアに関する相談もできるので、転職活動を手厚くサポートしてほしい方には特に頼もしい転職エージェントと言えるでしょう。
さらに、ヒュープロなら企業からのスカウトを受けることも可能です。
ヒュープロへ登録した後、プロフィールを入力するとプロフィール内容が企業へと公開されます。
面談はあくまでも面談で合否はありません。面談の目的は、企業と求職者がお互いに対する理解度を深めるというもの。
具体的な選考に進む前に、面談で疑問点や気になることを解消しておけば、よりマッチング度の高い転職が実現しやすくなるでしょう。
レックスアドバイザーズ
【レックスアドバイザーズの基本情報】
運営会社 | 株式会社レックスアドバイザーズ |
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求人数(2024年8月時点) | 公開求人数:約3,200件 |
拠点 | 東京(東京本社)、大阪(大阪支社)、愛知(名古屋支社) |
対応エリア | 全国 |
公式サイト |
【おすすめポイント】
- 経理・財務専門の転職エージェント
- シニア、マネージャー、将来の幹部候補などの転職支援にも強い
- 専門性が高く良質な転職サポートが受けられる
レックスアドバイザーズは、経理・財務専門の転職エージェントです。
監査法人、税理士法人、会計事務所、コンサルティングファームなどを中心に、会計・税務の求人情報を多数取り扱っています。
会計や税務の有資格者がキャリアアップするためのノウハウについても精通しいて、シニア、マネージャー、将来の幹部候補などの転職支援にも強みを持っているので、会計・税務分野で転職したい方はもちろん、今後のキャリア形成に迷っている方にもおすすめの転職エージェントと言えるでしょう。
転職相談から入社まで手厚いサポートが受けられることも、レックスアドバイザーズの魅力です。
レックスアドバイザーズへの登録後はキャリアカウンセリングを行いますが、これは単に求人を紹介するだけではありません。
最新の求人情報や業界動向などの情報提供に加えて、求めるキャリアプランをじっくりとヒアリング。職務経歴書にはない情報も丁寧に確認したうえで、案件を提案します。
また、取引企業との間に太いパイプを持つレックスアドバイザーズは、企業情報も豊富に入手しています。
企業が求める人物像を正確に把握したうえで求職者の希望条件と照らし合わせて紹介してくれるので、マッチング度の高い転職が実現する可能性が高いでしょう。
さらに、選考突破のためのサポートやアドバイスも手厚いです。
例えば、履歴書・職務経歴書の作成時は、形式や書き方などの基本的なアドバイスに加えて、応募先企業に合わせた書類作りの指導が受けられます。
面接対策では、一般的な面接想定問答の対策はもちろん、応募先企業ごとに事前情報を提供してもらえます。場合によっては、面接へ同席してもらえることも!
ビズリーチ
【ビズリーチの基本情報】
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
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求人数(2024年8月時点) | 公開求人数:約130,700件 |
拠点 | 東京(本社・首都圏拠点)、大阪(関西オフィス)、愛知(名古屋オフィス)、福岡(福岡オフィス)、静岡(静岡オフィス)、広島(中四国オフィス) |
対応エリア | 全国 |
公式サイト |
【おすすめポイント】
- 求人の3分の1以上が年収1,000万円以上の高年収求人
- 企業やヘッドハンターからのスカウトが届く
- 有料プランに登録するとより多くの機能が利用できる
ビズリーチは、株式会社ビズリーチが運営するハイクラス向けの転職サイトです。
保有している求人の3分の1以上が年収1,000万円を超える高年収求人で、経営幹部や管理職などのプロフェッショナル人材向けの求人も多数!
登録企業はすべてビズリーチが厳選した優良企業で、その数は30,300社以上にも上ります。
そのため、転職で年収アップを目指したい方はもちろん、「経理の経験やスキルを活かして管理職に就きたい」「経理としてキャリアアップをして将来は会社の経営に関わりたい」と考えているのであれば、ビズリーチは優先的に登録したいサービスと言えるでしょう。
また、ビズリーチでの転職活動は、企業やヘッドハンターからのスカウトを受けて進めていきます。
企業の採用担当者やヘッドハンターと直接コンタクトが取れるので、効率的な転職活動ができるでしょう。
スカウトによって客観的な評価を知ることもできるので、「自分の市場価値を把握したい」「自分のキャリアの評価を知りたい」という方にもおすすめです。
アガルートキャリア
【アガルートキャリアの基本情報】
運営会社 | 株式会社ファンオブライフ |
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求人数 | 非公開 |
拠点 | 東京 |
対応エリア | 全国 |
公式サイト |
【おすすめポイント】
- プロフェッショナル領域を専門とした転職エージェント
- 登録すると専門領域に特化した求人情報が届く
- 専門性の高い転職サポートが受けられる
アガルートキャリアは、弁護士、公認会計士、経理、財務、人事、経営企画、事業開発など、専門性の高いプロフェッショナル領域に特化した転職エージェントです。
企業の重要ポジションの求人情報を中心に、国内大手・人気企業、外資系、スタートアップ企業など、さまざまな企業求人を取り扱っています。
求人はすべて非公開で、登録者へのみ求人を案内するという仕組みです。秘匿性の高いポジションの求人も多数保有しているので、アガルートキャリアなら他にはない案件に出会える可能性も高いでしょう。
アガルートキャリアの強みは専門性の高さです。
アガルートキャリアでは、求人紹介を含めて転職サポートのすべてを領域専門のコンサルタントが担当します。
経歴やスキルに合った求人の提案を受けられるだけでなく、選考の準備や対策においても質の高いサポートが受けられるので、内定獲得にもぐっと近づけるでしょう。
財務・経理の転職成功実績としては、「監査法人→コンサルティングファームの財務・経理へ」「消費財メーカーから総合商社の経理へ」「電機メーカーから半導体メーカーの経理へ」といった事例があり、200万円以上の年収アップを実現した方もいるようです。
SYNCA(シンカ)
【SYNCA(シンカ)の基本情報】
運営会社 | 株式会社WARC |
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求人数(2024年8月時点) | 公開求人数:約900件 |
拠点 | 東京 |
対応エリア | 全国 |
公式サイト |
【おすすめポイント】
- 管理部門・バックオフィスに特化した転職サイト
- 企業から直接スカウトが受けられる
- 選考前のカジュアル面談で疑問や不安が解消できる
SYNCA(シンカ)は、経理、財務、労務、総務、法務などの管理部門・バックオフィスに特化した転職支援サービスです。
大手企業、中小企業、ベンチャー企業とさまざまな企業の求人情報を取り扱っていて、「職種」「年収」「業種」から希望の求人を探すことができます。
求人ページ内の「応募にすすむ」を選ぶと選考への応募となりますが、「話を聞きたい」を押すと「カジュアル面談」が可能になります。
カジュアル面談で企業についての理解を深めることで、転職のミスマッチが防げます。疑問点や気になることがあれば、まずはカジュアル面談で積極的に質問してみましょう。
こうした転職サイトとしての利用だけでなく、スカウトサービスも利用できることもSYNCA(シンカ)の特徴です。
スカウトは、企業から直接スカウトを受け取れる機能です。
あなたのプロフィール情報に興味を持った企業の採用担当者からスカウトメッセージが届き、それに対して「承諾する」を押すことで企業とのマッチングが成立します。その後は企業の採用担当者と直接やりとりを行い、面談や面接へと手順を進めていくという流れです。
経理エージェント
【経理エージェントの基本情報】
運営会社 | 株式会社ビジネスビジョン |
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求人数(2024年8月時点) | 公開求人数:23件 |
拠点 | 東京 |
対応エリア | 全国 |
公式サイト |
【おすすめポイント】
- 求人の90%は経理実務者向けの案件
- エージェント全員が10年以上の転職支援経験がある
- ベテランの経理専門エージェントによるサポートが受けられる
経理エージェントは、その名の通り経理人材を専門とした転職エージェントです。
「経理担当者が不足している」という会計事務所からの相談をきっかけに、2005年に立ち上げられた経理専門の人材紹介サービスで、主に経理実務を担う方の転職支援に強みがあります。
実際に求人案件の90%は経理実務者向けの案件となっていて、経理実務者を求める企業と経理職として働きたい方のマッチングを行っています。
経験豊富な経理専門エージェントによる手厚いサポートが受けられることも、経理エージェントの特徴です。
エージェント全員が、経理専門の転職支援を10年以上経験してきたベテランエージェント。これまで蓄積してきた転職ノウハウや転職成功事例をもとに、求職者ひとりひとりのニーズにマッチした案件を提案してくれます。
気になる経理の転職事情!未経験から経理を目指すことは可能なのか
転職したいと考えたときに気になるのが転職事情ではないでしょうか。
そこでここでは、経理の求人倍率、転職理由など経理職の転職事情を解説していきます。
気になる経理の年収相場や未経験から経理を目指せるのかといったこともお伝えするので、転職活動する際の参考にしてください。
経理・財務のニーズは高めの傾向にある
経理や財務の仕事はどの業界・会社においても欠かせないもので、企業経営を行ううえで重要な役割を担っています。
そのため、経理職については一定の需要が継続的にあり、2024年の転職市場においても経理職関連の求人は増加傾向にあります。
例えば、「MS Agent」が公表した「経理・財務の転職市場レポート2024」によると、2023年の経理・財務経験者の求人倍率は過多の状態であることがわかっています。
直近3年間で比較しても、経理・財務経験者、希望者ともに右肩上がりの倍率となっており、このデータから近年ますます経理や財務を担う人材のニーズが高まっていることが明らかです。
経理の年収相場
厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査から、企業規模10人以上の経理職の平均年収は約450万円ということがわかっています。
一方、国税庁による「令和3年分民間給与実態統計調査」では、日本人の平均給与は443万円となっています。
これらのデータから、経理職の年収は他の職種に比べて高めの傾向にあると言えるでしょう。
さらに、経理職の年収を年代別に見ていきましょう。
以下は、「MS Agent」による経理の各年代の平均年収です。
年代 | 平均年収 |
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20代 | 408万円 |
30代 | 518万円 |
40代 | 641万円 |
50代 | 726万円 |
上記のデータから分かるように、経理職の平均年収は年齢とともに上がっています。
年齢を重ねるなかで経理としての経験やスキルを身に付けることで、着実に年収アップを実現することができそうです。
経理職の転職理由
経理の転職理由として多いものを、以下に紹介します。
【経理のよくある転職理由】
- 人間関係が良くない
- 残業が多い
- スキルアップをしたい
経理の転職理由として多いのが、人間関係の問題です。
これは経理に限った話ではありませんが、人間関係の良し悪しは働きやすさに直結します。「上司と合わない」「チームメンバーと良い関係が築けない」なんてことがあれば、人間関係が良好な会社へ転職したいと考えるのも仕方ありません。
特に経理職は、経営陣への財務報告、他部門との予算編成の調整など、さまざまな人と接します。
関わる人が多いと対人トラブルも起きやすくなり、人間関係に悩んで転職したくなることもあるでしょう。
残業を理由に退職や転職を決意する方も少なくありません。
特に会社の決算前後に経理職は多忙を極め、残業も増えやすくなります。日常的に残業がある職場であれば、「ワークライフバランスを重視した働き方がしたい」「仕事と育児を無理なく両立できる仕事がしたい」と考えるようになるのも仕方のないことと言えるでしょう。
「スキルアップが期待できない」という理由で転職する経理職の方も多いです。
経理の仕事は専門知識を身に付けたり資格を取得したりしてスキルを伸ばすことができますが、それが実現できなければ日々同じ業務ばかりで自己成長を感じる機会がありません。
「何年勤めても同じ仕事をさせられる」「残業が多すぎて資格取得のための勉強ができない」といった不満を抱えて、スキルアップできる環境を求めて転職活動を始める方もいます。
経理の転職は30~40代前半が成功しやすい
転職では年齢も大きく影響するもので、経理職の場合、転職がもっとも成功しやすいのは30~40代前半くらいでしょう。
中途採用において、多くの企業では「即戦力」を必要としています。
特に経理の仕事の場合、どの会社でも共通する業務内容であるケースが多く、転職後すぐに経理の経験やスキルを活かして即戦力として会社に貢献してくれることを前提に人材募集を行う企業は少なくありません。
また、社会人経験もある程度積んできている30~40代は、職場でのコミュニケーションも取りやすく実務経験も十分に活かせる年代です。
40代以上であれば、経理の実務経験に加えて、以下のような経験やスキルがあるとより転職を有利に進められるでしょう。
- マネジメント経験
- 税務や財務のスキル
- IPO経験
これらのことから、経験者であれば30代以上の人材が経理の転職に最適な年代と言えます。
未経験から経理職への転職を目指すなら20代のうちに
「未経験から経理職へ転職できる?」「未経験者では採用されないのでは?」と考えている方もいるでしょう。
結論から言うと、未経験で経理を目指すのであれば20代のうちに行動することをおすすめします。
基本的に転職に年齢制限はありませんが、年齢が上がるほど相応の経験やスキルを求められます。
特に経理は会社のお金を管理する重要な立場にあり、事務職のなかでも専門的な知識やスキルが必要です。
企業が未経験者を経理職として採用するとなると、まずは経理のお金の流れや業務内容といった基本的なことから覚えてもらわなくてはならず、教育や指導、研修などに時間や手間をかけなくてはなりません。
未経験で経理を目指す場合に役立つ資格
経理は企業経営に関わるお金を取り扱う仕事なので、専門知識や実務経験を求められるケースが多いです。
ただ、未経験者を募集している求人であれば、実際の業務を通して経理に必要な知識やスキルを身に付けていけばいいという考えである場合が多いので、経理の経験やスキルがなくても応募は可能でしょう。
転職を有利に進めたいのであれば経理に役立つ知識を身に付けたうえで転職活動に臨むことをおすすめします。
以下に、経理職の転職に役立つ資格や検定を紹介するので参考にしてください。
資格・検定 | 内容 | 実施機関 |
---|---|---|
日商簿記 | 企業の経営活動を記録、計算、整理して、企業の経営成績と財政状態を明らかにする技能の習得度を測る試験 | 東京商工会議所 |
FASS検定(経理・財務スキル検定) | 経済産業省が開発した「経理・財務サービス・スキルスタンダード」を基に、米国テスト理論を取り入れることで経理・財務分野の実務知識・スキルの習得度を測る | 日本CFO協会 |
ビジネス会計検定 | 財務諸表の理解度を養う検定試験で、財務処方に関する知識や分析方法が身に付く | 主催:大阪商工会議所 認定:商工会議所 |
経理事務パスポート検定(PASS) | 「経理・財務サービス・スキルスタンダード」に準拠し3段階のレベルに対応した実践重視の資格。学習から資格取得までe-ラーニングプログラムで行う。 | 一般社団法人日本CFO協会JACFO |
給与計算実務能力検定 | 給与計算業務に関連する知識・実務能力を客観的に判定し、給与計算業務のエキスパートとして認定する試験 | 一般財団法人職業技能振興会 一般社団法人実務能力開発支援協会 |
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト) | Microsoft Office製品の知識や操作スキルを客観的に評価・証明する資格 | マイクロソフト |
上記のなかでも特に取得しておきたいのが、簿記の資格です。
「日商簿記」は初級、3級、2級、1級がありますが、少なくとも3級以上、中途採用を有利に進めたいのであれば2級以上の取得を目指しましょう。
経理の転職に強い転職エージェントの選び方!チェックすべきポイント
紹介したように、経理の転職に強みを持つ転職エージェントはたくさんあります。では、このなかから何を基準として利用するサービスを選べば良いのでしょうか。
ここからは、自分に合う転職エージェントの選び方について解説します。
経理職に特化している転職エージェントか
「経理職に転職したい」「管理部門の仕事がしたい」というように、希望する職種や業種がすでに定まっている場合は、経理・管理部門に特化した転職エージェントを選びましょう。
転職エージェントには、幅広い職種・業種の求人を扱う「総合型」と特定の職種や業種に特化した「特化型」の2種類があります。それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
総合型 | ・求人数が多い ・さまざまな業界や職種の案件に出会える ・安定した転職サポートが受けられる |
・特化型に比べて業界の知識が乏しい ・事務的な対応をされる場合がある |
特化型 | ・特定の業界や職種についての詳細な情報が得やすい ・その仕事に精通したキャリアアドバイザーが在籍している ・登録企業とのつながりが深く企業ごとの選考対策がしやすい |
・総合型に比べて求人数が少ない ・対応エリアが狭い ・中小企業の求人が多い |
このようにそれぞれメリット・デメリットがありますが、特化型の転職エージェントなら専門性の高いサポートやアドバイスが期待できます。
特化型の転職エージェントには、業界出身のキャリアアドバイザーが在籍している場合が多いです。
経理の仕事は専門性が高いので、経理の転職事情を熟知していたり、経理の業務内容やキャリアに対する理解が深かったりと、専門的なサポートを受けることで転職を有利に進められる可能性があるでしょう。
転職活動の進め方や選考対策はもちろん、将来のキャリア形成についての相談もできるので、転職活動そのものの充実度も高まります。
専門性の高さを確認するには公式ホームページのチェックが欠かせません。具体的にどのような紹介実績があるかをチェックして、経理職の転職に適しているかどうかを見てみましょう。
なかには、これまでの利用者の転職成功事例を紹介している転職エージェントもあるので、自分と近い境遇の事例があるかどうかも確認しておくと良いでしょう。
経理職の求人数が豊富にあるか
求人数が多いほど転職先の選択肢を多く持てるので、保有している求人の数についても必ずチェックしておきましょう。
全体の求人数をチェックするのはもちろんですが、「経理・財務」の求人数や希望条件に合う求人数がどれくらいあるかを確認することが重要です。サービスへ登録する前に、まずは公式ホームページにアクセスして求人検索画面から求人を探してみましょう。
経理の求人の探し方としては職種から絞り込むのが一般的ですが、「フリーワード」欄に「経理」「経理・財務」と入力して検索するのもおすすめです。
また、転職エージェントでは一般には公開していない「非公開求人」も用意しています。
非公開求人とは、企業のWebサイトや転職サイトなどで、一般に公開されていない求人情報です。どのようなポジションで人を募集しているのかを普通の人は知ることができません。こうした非公開求人は、転職支援サービスを行っている一部の転職エージェントが情報を把握しています。
非公開とされる理由はさまざまですが、非公開求人には「公開すると応募が殺到するような人気企業の求人」や「なかなか募集がかからない稀少な求人」も含まれています。
サポートが充実しているか
「サポートが充実しているか」「必要なサポートを提供しているか」といったことも、転職エージェント選びでは重要なポイントです。
多くの転職エージェントに共通するサポートしては、以下のようなことがあげられます。
【転職エージェントのサポート内容】
- 求人の紹介
- 応募書類の添削
- 面接日程の調整
- 面接対策
- 条件の交渉
- 退職に関するアドバイス
- 転職やキャリアに関する相談
上記に加えて、転職エージェントのなかには「職場情報の提供」「面接への同行」「入社後のフォロー」などのサポートを行っている転職エージェントもあります。
自分ひとりでの情報収集に自信がない方は企業の情報に詳しい転職エージェント、面接で過度に緊張してしまう方は面接同行のサポートを行っているサービス、というように自分が苦手としている部分のサポートが手厚い転職エージェントを選ぶと、安心して転職活動が進められるでしょう。
また、電話、メール、LINEなどキャリアアドバイザーとの連絡方法についても合わせて確認しておくことをおすすめします。
例えばLINEに対応している転職エージェントなら気軽に担当者とやりとりできるので、現職が忙しい方でも転職活動をスムーズに進められるはずです。
経理職に強い転職エージェントの使い方!基本的な利用手順を解説
ここまで読んで、「転職エージェントで経理の仕事を探すにはどうすればいい?」「キャリアアドバイザーに経理の求人を紹介してもらいたいが何から始めたらいいかわからない」と感じている方もいるのではないでしょうか。
そんな方に向けてここからは転職エージェントの基本的な利用の流れをステップごとに解説していきます。実際に転職活動を始める前におおまなか流れを押さえておきましょう。
- 会員登録
- 面談
- 求人紹介
- 応募書類の作成・応募
- 面接対策・面接
- 入社・退社の準備
1.転職エージェントへ登録する
転職エージェントの転職サポートを受けるには、サービスへの登録が必要です。
公式ホームページにアクセスして申し込みフォームから会員登録を行いましょう。
必要な情報は転職エージェントによっても多少異なりますが、以下のような情報の入力を求められる場合が多いです。
【会員登録に必要な情報】
- 氏名
- 生年月日
- 連絡先(電話番号やメールアドレス)
- 保有資格
- 職務経歴
- 希望の勤務地
- 希望の雇用形態
- 現在の仕事の状況
- 現在の年収
登録作業自体は1~5分程度で済むケースが多く、基本的には案内に沿って入力・選択していけばOKです。
登録が完了すると、転職エージェントからキャリアアドバイザーとの面談日程の調整のために連絡が入ります。
あらかじめ電話番号を登録しておく、メールの受信設定を確認しておくなどして、連絡を取り逃さないようにしましょう。
2.キャリアアドバイザーと面談する
転職エージェントへの登録後は、キャリアアドバイザーとの面談を行います。
面談形式は「対面」「電話」「オンライン」などがあり、転職エージェントによっても異なるので、事前にチェックしておくとスムーズでしょう。
キャリアアドバイザーとの面談では、職務経歴の確認や希望条件のヒアリングなどが行われます。
対面式の面談であれば時間は大体60~90分程度ですが、キャリアアドバイザーとの面談は転職の方向性を決める重要な場で、限られた時間で必要な情報をきちんと伝えなければなりません。
面談内容が充実するよう、以下のように事前準備をしてから臨むことをおすすめします。
- 履歴書・職務経歴書を持参する
- 転職先に求める条件を明確にしておく
- 転職やキャリアに関する相談があればまとめておく
3.求人の紹介を受ける
転職エージェントでは、面談の内容をもとにキャリアアドバイザーが公開・非公開求人のなかから希望に合う求人を探し出して紹介してくれます。
そのなかに興味のある求人があれば、その旨をキャリアアドバイザーに伝えて応募へと手順を進めましょう。
求人について気になることや知りたいことがあれば、ぜひ積極的にキャリアアドバイザーに質問してみてください。
直接企業の採用担当者とコンタクトを取っている転職エージェントでは、詳しい職場情報を入手しています。
- 社風や職場の雰囲気
- 残業時間や頻度など実際の忙しさ
- 入社後のキャリアパス
- 上司の人柄
上記のように、求人票には掲載されないような情報まで確認できれば、応募するかどうかの判断材料にできます。
もちろん、気になる求人がなければ無理に応募する必要はありません。
「せっかくご提案いただいたのに恐縮ですが、〇〇の条件は譲れないのでもう一度求人を探してもらえませんか」というように、お礼とともに断りの理由を伝えたうえでお願いすれば印象を悪くせずに済むでしょう。
4.応募書類を作成する・応募する
応募先を決めたら、履歴書や職務経歴書などの書類を作成します。
書き終えたら、形式や誤字脱字などの基本的なことはもちろん、「学歴や職歴が漏れなく書いてあるか」「自分の強みをしっかりアピールできているか」といったこともしっかり確認しましょう。
ほとんどの転職エージェントでは、応募書類の内容を添削してもらえます。
完成した履歴書・職務経歴書はキャリアアドバイザーに確認してもらい、内容のブラッシュアップを図りましょう。
採用担当者の好印象につながる応募書類ができれば、書類選考の通過率もぐっとアップするはずです。
5.面接対策をする・面接を受ける
書類選考に通過したら次は面接です。面接日程の調整はキャリアアドバイザーが代行してくれるので、求職者は面接対策に専念しましょう。
模擬面接や面接へのアドバイスなど、転職エージェントではさまざまな面接対策を行っているので、積極的に利用することをおすすめします。
転職のプロであるキャリアアドバイザーのサポートを上手く活用しながら面接対策を講じて、自信を持って面接へ臨みましょう。
6.入社・退社に向けて準備する
内定が出たら労働条件の内容を確認して、内定を承諾するか辞退するかを決めます。
返答期限はキャリアアドバイザーから指定されますが、仮に指定がない場合でも1週間を目安に回答するようにしましょう。
労働条件において気になることがあれば、キャリアアドバイザーに伝えて条件の交渉をしてもらいましょう。
絶対に希望が叶うとは言い切れませんが、キャリアアドバイザーの交渉によってはより希望に近い形で入社できるかもしれません。
合わせて、入社日についてもしっかり確認しておきます。あらかじめ入社日の希望があれば、なるべく早めにキャリアアドバイザーに伝えて企業と調整してもらいましょう。
無事に内定が決まった後は、退職手続き、後任者への引き継ぎ、関係者への挨拶など現職の退職に向けた行動も必要です。
転職エージェントでは円満退社のためのアドバイスも行っているので、わからないことや困ったことがあればキャリアアドバイザーに相談してみましょう。
経理が転職活動で転職エージェントを利用する6つのメリット
転職エージェントを利用せずとも転職活動はできるので、「転職エージェントに登録するメリットは?」「転職エージェントのサポートは本当に転職活動で有効なの?」と気になっている方もいるでしょう。
ここからは、経理が転職エージェントを利用するメリットについてお伝えしていくので、利用を迷っている方はぜひチェックしてみてください。
経歴・スキルや希望に合った経理職の求人を紹介してもらえる
転職エージェントを利用する最大のメリットは、自分に合った求人の紹介が受けられることでしょう。
転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーとの面談を行います。
面談ではこれまでの経歴やスキル、転職先に求める条件のヒアリングが行われ、その後、キャリアアドバイザーは膨大な求人情報のなかから求職者にマッチした求人を探して紹介してくれるのです。
自分ひとりの転職活動では、転職サイトや求人サイトを使って自力で希望に合う求人を探さなくてはなりません。経理としての転職が初めての方や今就いている経理職が忙しい方にとっては、多くの求人情報をひとつひとつチェックするのは簡単なことではないでしょう。
対して、転職エージェントなら転職支援のプロが客観的な視点で案件を厳選して提案してくれるので、自分で探すよりもスムーズに転職活動が進められます。
より適性のある仕事や経歴・スキルが活かせる職場など、場合によっては思いもよらない案件を提案されることもあり、転職の可能性もぐっと広がるでしょう。
より好条件の非公開求人の紹介が受けられる
一般には公開されない非公開求人やその転職エージェントだけが取り扱っている独占求人の紹介が受けられることも、転職エージェントを利用する大きなメリットです。
企業が求人を非公開にする理由はさまざまですが、「人気の職種で公開すると応募が殺到して対応しきれない」「極秘の新規事業に関わる仕事で外部に知られず採用活動したい」といった理由から非公開求人とされているケースが多いです。
公開求人だけではなかなか見つからないような好条件の求人の紹介を受けられれば、キャリアの選択肢を広げることができます。
また、非公開求人には専門的な知識やスキルを有した人材など、一定の条件を満たした方でなければ応募できない求人も少なくありません。
経理の転職やキャリアプランについて幅広い相談ができる
経理のキャリアプランについての相談ができることも、経理が転職エージェントを利用するメリットのひとつです。
転職エージェントでは、転職やキャリアに関するさまざまな相談が可能で、キャリアアドバイザーが自己分析やキャリアの棚卸しを一緒に行ってくれる場合もあります。
客観的な視点を取り入れながら、自分の強みや弱み、適性を把握することで将来のキャリアビジョンを明らかにすることができるでしょう。
経理のキャリアについて具体的なプランが持てれば、転職先も絞り込みやすくなるはずです。
また、経理を専門とした転職エージェントなら、経理の転職市場や採用動向はもちろん、企業の採用ニーズやトレンドについても詳しく把握しています。
求人票には載っていない職場情報を提供してもらえる
転職エージェントに登録すると、求人票や企業のホームページからではわからない職場の詳しい情報を提供してもらえます。
採用担当者と直接やりとりをしたり実際に企業に足を運んだりと、登録企業と密にコンタクトを取っている転職エージェントでは、最新かつ詳細な職場情報を把握しています。
- 社風・風土
- 具体的な業務内容
- 実際の残業時間
- 上司やチームメンバーの人柄
- 管理部門の評価体制
上記のような企業の内部情報や詳しい情報をキャリアアドバイザーから提供してもらうことで、自分に合った企業を見つけやすくなります。
転職活動を成功させるには、入社前後のギャップをどれだけ埋められるかが重要です。応募や入社の前に職場のリアルな情報が入手できれば働くイメージがしやすくなり、転職後のミスマッチも防げるでしょう。
応募先に合わせた選考対策が受けられる
転職エージェントでは、履歴書・職務経歴書などの応募書類の添削や模擬面接などの選考対策が受けられます。
内定を獲得するにはしっかりと選考対策を行うことが重要ですが、徹底的な選考対策が欠かせません。
しかし、強みをうまくアピールできなかったり、説得力に欠けたりと、自己流の対策では不十分なこともあります。
その点、転職エージェントには転職ノウハウを熟知しているキャリアアドバイザーがいて、以下のような選考対策を実施してくれます。
- 採用担当者の興味をひく応募書類の書き方のレクチャー
- 面接の受け答えに関するアドバイス
- 模擬面接
- 面接の服装・髪型・マナーの確認
例えば、リクルートエージェントでは面接の必勝ノウハウが学べる「面接力向上セミナー」を実施しています。
また、レックスアドバイザーズでは一般的な面接想定問答対策に加えて、応募先の企業ごとに情報提供やアドバイスが受けられます。
条件の交渉をキャリアアドバイザーが代行してくれる
労働条件の交渉をキャリアアドバイザーが代行してくれることも、転職エージェントを利用するメリットです。
給与、休日、入社日などで気になることがあっても、これから就職する企業に対して直接要望を伝えるのは求職者にとって簡単ではありません。「印象が悪くなるのでは」という懸念からなかなか言い出せずに諦めてしまう方もいるのではないでしょうか。
転職エージェントなら、気になる労働条件の交渉もキャリアアドバイザーが代行してくれます。
特に経理の転職に強い転職エージェントは経理の年収相場にも詳しいので、企業との年収交渉も安心して任せられるでしょう。
ただし、交渉を成立させるにはタイミングも重要です。
経理が転職活動で転職エージェントを利用する場合の注意点
紹介したように転職エージェントにはたくさんのメリットがありますが、人によっては「利用しにくい」「転職活動しづらい」「と不便さを感じる可能性もあります。
ここからは、転職エージェントの注意点について解説していくので、経理としての転職を後悔しないためにもあらかじめ理解しておきましょう。
自分のペースで転職活動を進められない
転職エージェントを使った転職活動は、キャリアアドバイザーと二人三脚で進めていきます。
そのために、サービスへの申し込み後はまずキャリアアドバイザーと面談を行わなくてはなりません。日程を調整したりオフィスへ出向いたりと、この時点で少なくとも数日はかかってしまうでしょう。
求人の紹介を受けるには、希望条件を伝える面談の場が必要です。「すぐに転職したい」「早く応募したい」という方の場合、スピーディーに転職活動できないことで「利用しづらい」と感じる可能性があります。
また、転職サイトなら気になる求人があれば何社でも応募できますが、転職エージェントは紹介された求人へ応募するのが一般的です。自由に応募できないことに対して不便さを感じる方もいるかもしれません。
さらに、求人の紹介や進捗状況の確認など、転職エージェントへの登録後はキャリアアドバイザーから頻繁に連絡が入ります。仕事中に電話が入ったり連絡頻度が多かったりと、ときには「煩わしい」「しつこい」と感じることもあるでしょう。
このようにマイペースに転職活動したい方や気になる求人に自由に応募したい方にとっては、転職エージェントは利用しづらいサービスである可能性が高いです。
転職サイトであればキャリアアドバイザーを介さずに自分のペースで転職活動が進められるので、主体的な転職活動をしたい場合は転職サイトを利用すると良いでしょう。
希望と異なる求人を紹介される場合もある
転職エージェントの利用時に、キャリアアドバイザーから希望と異なる求人を紹介されることもあります。
考えられる原因としては、以下の3つがあげられます。
- 希望が正確に伝わっていない
- 担当者の知識や経験が不足している
- 求職者の希望より自分の利益を優先している
第一に考えられるのは、キャリアアドバイザーに転職先に求める条件がうまく伝わっていない可能性です。「年収には魅力を感じるが通勤が難しい」「〇〇の条件を最優先に考えたい」というように、断りの理由を明確に伝えたうえで再度紹介してもらえるよう依頼しましょう。
第二に考えられるのは、キャリアアドバイザーの知識や経験が足りていないために、ミスマッチな求人を提案してしまっている可能性です。「希望が正しく伝わっていない」「的外れなアドバイスをされる」という場合は、担当者の変更を申し出るのもひとつの方法でしょう。
第三の可能性としては、求職者の希望よりも目標やノルマの達成を重視しているということです。
そもそも転職エージェントは、採用が確定した際に企業から支払われる「成功報酬」によって成り立っていて、なかにはキャリアアドバイザーに目標やノルマを課している転職エージェントもあります。
目標やノルマを達成したいがために、求職者の意向を無視して内定が出やすい案件ばかりを紹介してくるキャリアアドバイザーも残念ながら存在します。
求人の紹介はあくまでも提案ベースなので、希望と異なる求人へは応募する必要はありません。再度求人の紹介を依頼する、場合によっては担当者の変更を申し出るなどして対処しましょう。
経験や知識が乏しいキャリアアドバイザーもいる
キャリアアドバイザーにもいろいろな人がいて、なかには経理職の転職サポートの経験や経理の転職に関する知識が乏しい人もいます。
転職エージェントは転職活動を有利に進めるためのものです。担当のキャリアアドバイザーのサポートが頼りなかったりアドバイスが物足りなかったりしては、選考にも自信を持って臨めません。
転職へのモチベーションが低下してしまう可能性もあるので、なるべく早く担当者の変更を申し出ることをおすすめします。
そのほか、キャリアアドバイザーによる対応の悪さが目立つ場合、相性が良くないと感じる場合も、早めに担当者変更を申し出ましょう。
- 連絡が来ない・遅い
- 希望と異なる求人ばかり紹介する
- 決断を急がせる
- 的外れなアドバイスが多い
- 高圧的な態度で一方的に意見を押しつける
担当者との相性を確かめる方法としておすすめなのが、複数の転職エージェントを併用することです。
何人かのキャリアアドバイザーと接してみて相性を確かめたうえで利用する転職エージェントを決めれば、自分に合うキャリアアドバイザーと効率良く転職活動が進められるでしょう。
未経験から経理への転職を目指すなら転職エージェントがおすすめ
会社を運営していくために必要な経理の仕事は、安定的な需要がある職種で比較的転職しやすい環境にあると言えるでしょう。
経理や財務の専門的な知識やスキルを有していてある程度の実務経験がある方にとっては、転職で年収アップやキャリアアップを実現することも十分に可能です。
一方で、未経験者の場合、即戦力を求められる経理職への転職は厳しいものになる可能性があります。
未経験から応募可能な求人を探したり資格を取得したりと、やり方によっては転職への道を切り開くこともできますが、より転職を有利に進めたいなら転職エージェントを利用しましょう。
今回紹介したように、転職エージェントでは幅広い転職サポートが受けられます。経理の転職に強みを持つ転職エージェントを上手に活用することで、難易度が高い未経験での転職も成功率を高めることができるはずです。
自分に合う転職エージェントを見つけて、ぜひ経理への転職を実現させましょう。