Javaの副業って本当に稼げるの?リアルな収入の相場や案件の種類を解説
2025.11.23 エンジニア転職PR
Javaを得意とする方なら、「副業で稼げるのでは?」と考えたことがあるのではないでしょうか。
ここ最近、クラウドソーシングが賑わいを見せ、エンジニアが副業を始めるハードルは以前より下がっています。実際、Javaのスキルを活かせば、副業でも十分な収入を得ることが可能になりました。
この記事では、Java言語を普段の仕事で扱っている、あるいはこれからJavaで副業を始めたいと考えているエンジニアの方向けに、Java副業で稼ぐための具体的な方法を徹底的に解説します。
どのような案件があるのか、どのくらい収入が見込めるのか、未経験から始めるにはどうすれば良いのか、案件探しの方法、さらに稼ぐためのコツ、そして注意点までわかりやすくまとめました。
Javaスキルを活かした副業を始めたい方は、この記事を参考にしてみてください。
目次
Javaの副業って本当に稼げるの?

Javaの副業で稼ぐことは十分可能です。Javaが持つ汎用性の高さと、IT業界における根強い需要にあるためです。
Javaは、大規模な企業システム開発、Webアプリケーションのバックエンド開発、Androidアプリ開発、組み込みシステム開発など、幅広い分野で利用されています。特に、企業の基幹システムや金融機関、官公庁のシステムなど、高い信頼性と堅牢性が求められるシステムでJavaが採用されるケースが多く見られます。IPAのデータによると、ソフトウェア開発プロダクトで使われているプログラミング言語の中でJavaが4割強を占めるほどです。
このような背景から、Javaに関する求人や案件は豊富に存在しています。大手クラウドソーシングサイトやフリーランスエージェントでも、多くのJava案件が掲載されています。
Javaは「枯れた言語」と聞くことがあるかもしれませんが、これは技術として成熟していることを意味し、むしろこれからも廃れることのない言語であると考えられています。
既存のシステム改修だけでなく、社内ツールの開発や顧客管理システムなど、ライトなものから大規模なシステムまで、幅広い案件があるのがJavaのメリットです。
Javaでの開発経験や実務経験があれば、これらの豊富な案件の中から自分に合ったものを選び、副業として収入を得ることが可能です。
もちろん、難易度や求められるスキルレベルは案件によって異なりますが、ご自身の経験やスキルに見合った案件を見つけることができるでしょう。
Javaで副業する際の「案件の種類」

Javaのスキルを活かせる副業案件は多岐にわたります。
ここでは、具体的な案件の種類をいくつかご紹介します。
• 個人でのAndroidアプリ開発
• 受託でのAndroidアプリ開発
• 受託でのWebアプリケーション案件
• 個人でのWebサービス立ち上げ
• インストラクター
• ブログ/記事執筆
個人でのAndroidアプリ開発
Java言語の経験を活かせる副業として、真っ先に挙げられるのが個人でのAndroidアプリ開発です。
Androidアプリは主にJava言語を元に開発されます。個人開発の場合、収入源は基本的に広告収入となります。無料でダウンロードできるアプリに広告枠を配置したり、広告を非表示にする課金機能を実装したりと、アプリによって仕様は使い分けられます。
例えば、比較的短期間でできるライトなアプリをシリーズ化してリリースすれば、一つ一つのダウンロード数が少なくても数をこなすことで一定の収入が見込めます。また、アイデア次第で大ヒットすれば、大きな収入を得られる可能性があります。
受託でのAndroidアプリ開発
クラウドソーシングサイトなどでは、受託形式でのAndroidアプリ開発案件も多く見られます。
業務内容は、既存アプリの簡単な機能追加やバグ修正から、画面改修、バージョンアップ、さらにはゼロからの新規開発まで様々です。
個人開発と異なり、クライアントから依頼を受けて開発するため、契約が成立すれば確実にある程度安定した収入を得られることがメリットと言えます。
ただし、クラウドソーシングの場合、募集案件への提案能力やクライアントとのコミュニケーション能力が必要であり、開発の責任も伴うため、ある程度の知識と経験が必須条件となります。
受託でのWebアプリケーション案件
クラウドソーシングサイトでAndroidアプリ開発の次に多いのが、Webアプリケーション案件です。業務内容は、開発環境の構築、既存システムへの機能追加、デバッグ、保守・運用など様々です。
副業として取り組むには難易度の高い案件もありますが、ライトな機能追加などから始めてみて、クライアントと良好な関係を築ければ定期契約につながることもあります。うまくいけば比較的安定した収入が見込めるでしょう。
システムの核となるような部分の開発では、求められるスキルが高くなるため単価も高くなる傾向があります。Webアプリケーション開発では、Springなどのフレームワークを活用するスキルも求められるでしょう。
個人でのWebサービス立ち上げ
個人でのWebサービス立ち上げも、Javaスキルを活かせる副業の一つです。
個人でのAndroidアプリ開発と似ていますが、Webサービスの場合、セキュリティ対策などのハードルはより高くなる傾向があります。また、あらかじめ収益がどれくらいになるか予測することは難しいです。
しかし、革新的なアイデアに自信のある方は、それを実現することで大きな収入を得たり、そのサービスを基に起業したりといった可能性に挑戦することも可能です。
かつて楽天の会社員が趣味で開発したGREEや、パソコン関連の営業マンがリサーチを始めた価格.comのように、副業から大企業に発展した事例も存在します。このような成功事例を知ると、モチベーション向上にもつながるでしょう。
インストラクター
Javaの知識や経験を活かして、Javaのインストラクターとして働く方法もあります。
アルバイトとしてパソコンスクールの講師を務めたり、個人や企業の社員研修でJava言語の基礎を指導したりする仕事がまれに募集されます。Java言語の基本を身につけていれば応募資格を満たせる場合がほとんどで、人に教えることが好きな方やコミュニケーション能力に長けている方にとってはうってつけの副業と言えるでしょう。
週1ペースで働くとして、月4〜6万円ほどの収入が見込めるという例もあります。オンラインでの講習も多く、リモートワークで対応可能な案件も見られます。
ブログ/記事執筆
Java言語で習得した知識や技術をブログやまとめサイトに書き留めて、広告収入を得る方法もあります。
自分のペースで作業を進めることができ、本業で培った知識がそのまま収益につながります。普段技術書で勉強している内容をまとめた記事を書いたり、本の紹介をブログに掲載したりすることも可能です。
記事のアクセス数(PV)によって収入は変動しますが、SEO対策などを工夫すれば、月3万円ほどの収入はすぐに目込めるという例もあります。また、エンジニア経験を活かして、IT関連の記事を執筆するライター案件もクラウドソーシングサイトなどで見つけることができます。
Javaの副業の収入相場はどれくらい?
Java副業の収入は、案件の種類、難易度、求められるスキル、そしてご自身の実務経験によって大きく異なります。
受託開発の場合、案件のボリュームにもよりますが、簡単な機能追加のようなライトな案件であれば1案件あたり2万円くらいから、ゼロから開発するような大規模な案件であれば50万円くらいが見込めることもあります。システムの核となるような、より高度なスキルが求められる部分の開発では、さらに単価が高くなる傾向にあります。
Javaの副業案件の報酬相場は、ご自身の実務経験年数によって大きく変動します。
| 経験年数別のJavaの副業案件の相場例 | |
| 実務経験1年未満の初心者向け案件 | 単発なら1〜2万円、継続稼働が必要な場合は月20万円程度で募集があるケースが見られます。ただし、簡単な機能追加など限定的な業務になることが多いでしょう。 |
| 実務経験が2年程度 | 月10万〜20万円程度の案件が見込めます。 |
| 実務経験が3年以上 | 月30万円〜60万円程度の高単価な案件を狙うことが可能になります |
また、案件の種類別に副業案件の相場は異なります。
| 案件種類別のJavaの副業案件の相場例 | |
| オンラインでのJava講師 | 3,000円~4,000円/時間 |
| Androidアプリの簡単な修正(1日程度で完了) | 5,000円~10,000円/件 |
| 機能追加を含むバージョンアップ | 10,000円~50,000円/件 |
| IPアドレス管理ツールの開発 | 10,000円~50,000円/件 |
| 納期15日程度のAndroidアプリ開発 | 8,000~100,000円/件 |
| 中小企業向けのギフトカード発行システム開発(納期3~6ヶ月) | 50万円~100万円/件 |
Javaは他の言語(HTMLやJavaScriptなど)と比較しても案件数が多く、市場規模が大きいことから、選べる案件も多くあり、案件は取りやすい言語と言えるでしょう。
ご自身のスキルと経験に見合った案件を適切に選べば、Javaの副業で十分な収入を得ることが可能です。
実務未経験からのJava副業は可能か?

Javaを含むエンジニア向けの副業案件は、残念ながら実務経験がないと基本的に案件を獲得するのは難しいと言わざるを得ません。多くのクライアントは、即戦力となる経験者を採用する傾向があります。
Javaは、他のプログラミング言語と比較して文法が複雑であり、オブジェクト指向の理解など、学習の難易度がやや高い言語とされています。また、Javaが使われる案件は、Webアプリケーションのバックエンドや大規模なシステム開発など、比較的難易度が高いものが多く、実務経験が求められることが少なくありません。
実務未経験者が受注できるJavaの副業案件としては、シンプルな自動化ツールの作成や、既存システムのバグ修正や機能追加といった簡単なものに限られる傾向があります。
当然ながら、こうした簡単な案件は単価が安いため、限られた時間でまとまった収入を得ることは難しいでしょう。
したがって、Javaの副業案件を獲得してある程度の収入を得たいのであれば、実務経験が3年以上あるのが望ましいと言えます。その程度の経験があれば、月数十万円といった高単価な副業案件も視野に入ってきます。
ただし、実務未経験だからといってJava副業の道を完全に諦める必要はありません。実務未経験からJava副業を目指すための方法はいくつか存在します。
一つは、副業斡旋を含むサポートを提供しているプログラミングスクールを利用することです。必要なスキルを効率よく学び、スクールから副業を紹介してもらえる可能性があります。
また、未経験から副業に挑戦したい場合は、Javaよりも比較的難易度が低いとされるPython、JavaScript、PHPなどの言語から始めてみるのも手段のひとつです。これらの言語は初心者向けの案件も比較的多く、開発経験を積むことで実務未経験でも受注できる可能性があり、学習リソースも豊富です。
Javaは難易度が高い言語なので、学習に不安がある場合はプログラミングスクールを受講するのもおすすめです。効率よく知識やスキルを習得し、ポートフォリオ作成や案件獲得に向けたサポートを受けることができます。
実務未経験からJavaで副業を始めるためのステップと必要な準備
実務未経験からJavaで副業案件を獲得し、収入を得られるようになるまでには、段階的に考えていきましょう。
ここでは、そのロードマップと必要な準備について解説します。
1. スキルアップし、実績を作る
2. ポートフォリオを作成する
3. 「未経験可」案件を探す
4. 徐々に高単価の案件を受注していく
1.スキルアップし、実績を作る
まず何よりも、Javaエンジニアとして副業を行うためのスキルを習得し、実績を作ることが不可欠です。Javaの基本文法から始め、SpringBootやHibernateといったフレームワークの習得を進めましょう。
これらのフレームワークは業務システム開発などで頻繁に使用されるため、習得することで案件の幅が広がります。データベースの知識(SQLなど)やGit/GitHubの操作スキルも多くの案件で必要とされるため、合わせて学習しておきましょう。
スキル習得と並行して、自分でプロジェクトを企画し、Javaでシステムやアプリケーションを作成してみましょう。作成した成果物はGitHubで公開することで、自身の技術力の証明となり、クライアントからの信頼を得やすくなります。
最初の段階では、単価の低い簡単な案件から取り組むことも有効です。これにより実務での経験を積み、クライアントからの評価を得ることができます。
簡単な機能追加やバグ修正などの小規模案件から始めて、少しずつ実績を積み上げましょう。実績を重ねることで、より信頼され、高単価案件へと移行しやすくなります。
Javaの基礎知識がない場合は、プログラミングスクールに通うことも検討しましょう。効率よく体系的にスキルを習得でき、ポートフォリオ作成や案件獲得のサポートを受けられる場合もあります。
2.ポートフォリオを作成する
ポートフォリオは、ご自身のスキルや実力をクライアントに示すための資料となります。
特に実務経験がない未経験者にとって、ポートフォリオはご自身の技術力を証明し、案件獲得の可能性を大きく高めるために欠かせない準備です。
Javaエンジニアのポートフォリオとしておすすめなのは、Webアプリ、Androidアプリ、ゲームアプリなどです。実際にJavaを使ってこれらのアプリケーションを開発し、成果物として提示しましょう。
単に作成するだけでなく、どのような技術を使ったのか、開発プロセスで工夫した点、こだわったポイントなども記載すると、ご自身の能力がより具体的に伝わります。作成した成果物のソースコードはGitHubで公開するようにしましょう。
ポートフォリオは、ご自身の実力を正しく企業に伝えることで、採用後のミスマッチを防ぐ役割も果たします。また、自分で一つの成果物を完成させたという経験は、大きな自信にもつながります。この自信は面接などでも自然と現れるため、プラスに働く可能性があります。
ポートフォリオを作成する際は、見た目のUI/UXにもある程度配慮し、他人に見せることを意識することが大切です。また、あまりにレベルの高いものを作ろうとして挫折するよりも、自身のスキルレベルに合ったものを選び、完成させることを優先しましょう。
スクールや書籍の指示通りに作ったものだけでなく、自分のアイデアや工夫を盛り込んだ独自性のあるものを含めると、より効果的にアピールできます。
完成したポートフォリオは、Gitやサーバーを用いて誰でもURLからアクセスできる状態にしておくのが理想です。これにより、面接時だけでなく、担当者が後からじっくり確認できるようになります。
3.「未経験可」案件を探す
スキル習得とポートフォリオ作成ができたら、いよいよ案件探しです。
実務未経験の場合、いきなり高単価な案件を受注するのは難しいですが、クラウドソーシングサイトには、数は少ないものの未経験の方でも比較的受注しやすい案件が存在します。クラウドワークスやランサーズといった大手クラウドソーシングサイトをチェックしてみましょう。
初心者向けの案件としては、HTMLやCSSといったフロントエンド周りの簡単な修正案件や、Javaを使ったシンプルなツールの作成・修正などが挙げられます。これらの案件は単価が安い傾向がありますが、実務経験を積むことを第一の目的として取り組みましょう。
クラウドソーシングでは、案件に応募する際に提案文を作成し、自身のスキルやポートフォリオをアピールする必要があります。根気強く応募を続け、まずは小さな案件で実績を積むことが大切です。
4.徐々に高単価の案件を受注していく
クラウドソーシングなどで実績を積み、基礎的なスキルとクライアントワークの経験を身につけた後は、より高単価な案件の獲得を目指しましょう。
高単価案件を探すには、フリーランスエージェントの利用がおすすめです。エージェントは非公開案件や高単価案件を多く扱っており、個人の力では見つけにくい条件の良い仕事を紹介してもらえる可能性があります。
ITプロパートナーズやレバテックフリーランスといったITエンジニア向けのフリーランスエージェントに登録してみましょう。
エージェントによっては、週2〜3日稼働やフルリモートといった柔軟な働き方ができる案件も豊富に扱っています。
エージェントの担当コンサルタントは、ご自身のスキルや経験、希望条件に合わせて最適な案件を紹介してくれるだけでなく、契約条件の交渉やトラブル発生時のサポートなども行ってくれます。
クラウドソーシングでの経験を積んだ後、エージェントを活用することで、段階的にキャリアアップし、より高収入を目指すことが可能になります。
Java副業案件を探す方法
Javaの副業案件を探すには、いくつかの方法があります。
自分の状況や目的に合った方法を選びましょう。
• クラウドソーシングサイトを利用する
• フリーランスエージェントに登録する
• SNSで案件を探す
• 知人づてに紹介してもらう
クラウドソーシングサイトを利用する
未経験・初心者から副業案件を探す場合に特におすすめなのが、クラウドソーシングサイトの活用です。クラウドワークス、ランサーズ、ココナラといった主要なサイトに登録し、Javaに関連する案件を探してみましょう。
クラウドソーシングサイトには、システム開発、アプリ開発、Webサイト制作、プログラミング講師、ライティングなど、さまざまな種類の案件が掲載されています。案件の難易度や報酬額も多種多様で、中には副業初心者でも挑戦しやすい小規模な単発案件も多くあります。
簡単なタスクから始めて実績を積むことで、徐々に難易度や単価の高い案件にも応募できるようになります。ただし、クラウドソーシングサイトでは、自分で案件を探し、クライアントに提案して選ばれる必要があります。
また、単価が安い案件も多い傾向があります。多くの案件の中から自分に合ったものを見つけ、継続的に受注するには、ある程度の時間と労力がかかることを理解しておきましょう。
フリーランスエージェントに登録する
ある程度Javaでの開発経験がある方、特に実務経験3年以上の方は、フリーランスエージェントに登録するのがおすすめです。
ITプロパートナーズやレバテックフリーランス、SEESなどがJava案件を扱っています。
フリーランスエージェントは、企業から依頼された開発案件などをフリーランスエンジニアに紹介するサービスです。エージェントを通じて紹介される案件は、クラウドソーシングサイトには掲載されていない非公開案件や、比較的高単価な案件が多いのが特徴です。
また、エージェントによっては、週2〜3日勤務、リモートワーク可能、土日のみ稼働など、副業として取り組みやすい柔軟な働き方ができる案件を豊富に扱っている場合もあります。
専属のエージェントがご自身の希望やスキルをヒアリングし、最適な案件を紹介してくれるため、自分で案件を探す手間が省けます。さらに、契約条件の交渉や、クライアントとの間に立ってコミュニケーションをサポートしてくれるサービスもあります。
ただし、フリーランスエージェントが扱う案件は、ある程度まとまった稼働時間(週2日以上など)や実務経験を求められるものが多く、完全に未経験者向けの案件は少ない傾向にあります。
SNSで案件を探す
TwitterやLinkedInなどのSNSを活用してJavaの副業案件を探すエンジニアも増えています。
近年は企業がSNSで直接エンジニアを探したり、個人が知り合いを通じて案件を紹介したりするケースも見られます。
SNSでは、カジュアルに案件情報に触れることができ、興味のある企業や個人に直接アプローチしやすい点がメリットです。特にLinkedInはプロフェッショナルなネットワーク構築に適しており、仕事につながる可能性が高いとされています。
しかし、SNSでの案件探しは、情報が体系化されておらず、信頼できる情報を見極める必要があります。また、多くの人が案件を探している中で自分を選んでもらうためには、日頃から技術的な発信をしたり、自身のスキルや実績をアピールしたりといった営業力やブランディングが求められる場合もあります。
安定的に案件を獲得するには、SNSでの活動に加えて、他の方法と組み合わせるのが現実的でしょう。
知人づてに紹介してもらう
前職の同僚、友人、技術コミュニティで知り合った仲間など、人脈を通じてJavaの副業案件を紹介してもらう方法も有効です。
既に信頼関係が築かれている相手からの紹介であれば、仕事を進めやすく、安心して取り組めることが多いです。
また、クライアント側も、信頼できる人からの紹介であれば、安心して仕事を任せやすいというメリットがあります。一度良好な関係を築けば、将来的なリピート案件につながる可能性も高まります。
ただし、人脈に頼る方法だけでは、継続的に案件を獲得できるとは限りません。また、知人との関係性によっては、条件交渉などが難しいと感じる場合もあるかもしれません。
副業を安定させるためには、他の案件獲得方法と並行して進めるのが良いでしょう。
Java副業でさらに稼ぐためのコツ
Javaの副業で単に収入を得るだけでなく、さらに収入を増やし、より高単価な案件を獲得するためには、いくつかのコツがあります。
• 実績がわかるポートフォリオを用意する
• フレームワークまで習得する
• 周辺知識を広げる
• 上流工程やマネジメント案件に挑戦する
• 特定の業界や分野に特化する
• リピート案件を獲得する
実績がわかるポートフォリオを用意する
Javaの副業案件に応募する際、ご自身のスキルや実力をクライアントに効果的にアピールするためには、実績が明確にわかるポートフォリオを用意することが不可欠です。特に高単価案件では、クライアントはご自身の過去の実績や技術力を重視します。
ポートフォリオでは、ご自身が過去にどのようなアプリケーションやシステムを開発したのか、具体的な成果物を提示しましょう。使用した技術(Javaのバージョン、フレームワーク、データベースなど)、開発の際に工夫した点、こだわったポイント、開発プロセスなども具体的に記載すると、ご自身の技術力や問題解決能力が伝わりやすくなります。ソースコードはGitHubで公開し、クライアントが確認できるようにしておきましょう。
応募する案件に関連するポートフォリオがあるとよりよいです。
例えば、Webアプリケーション開発の案件に応募するなら、ご自身が開発したWebアプリケーションのポートフォリオを見せるのが効果的です。あいまいなポートフォリオや、応募案件と関連性の低いポートフォリオでは、ご自身の強みが十分に伝わらず、ミスマッチを生む可能性もあります。
ポートフォリオサイトを作成し、ご自身のプロフィール、開発経験、スキルなどをまとめて提示すると、よりプロフェッショナルな印象を与えられます。
フレームワークまで習得する
Javaの副業で収入を増やすためには、Javaの基本に加え、関連するフレームワークを習得するようにしましょう。
フレームワークを活用することで、開発効率が大幅に向上し、より複雑なシステム開発にも対応できるようになります。これにより、企業からの評価が高まり、単価の高い案件を獲得しやすくなるからです。
特に、Javaで最もよく使われるフレームワークの一つであるSpringBootは必須スキルと言えるでしょう。
SpringBootはWebアプリケーション開発などで広く使われており、これを使いこなせることで、多くのJava副業案件に対応できるようになります。その他にも、Hibernate(データベース操作を簡素化するORMライブラリ)や、Webアプリやスマホアプリのバックエンド開発で役立つPlayFrameworkなどがあります。
フレームワークの習得は、開発スピードを向上させるだけでなく、最新の開発手法にも対応できるようになるため、ご自身の市場価値を高めることにつながります。
高単価案件では、フレームワークの使用経験を必須条件とする場合も多いため、積極的に学習に取り組みましょう。
周辺知識を広げる
Javaのプログラミングスキルだけでなく、開発に関連する周辺知識を幅広く身につけることも、高単価案件を獲得し、稼ぐことにつながります。アプリケーションやシステムは単体で動作することは少なく、多くの場合、他の技術と連携しています。
特に、データベースに関する知識は必須と言えます。SQLを使ったデータの検索(SELECT)、挿入(INSERT)、更新(UPDATE)、削除(DELETE)、フィルタリング(WHERE)、並べ替え(ORDERBY)などの操作スキルは、バックエンド開発やデータ処理を行う案件で不可欠です。
OracleDatabaseやMySQLといった主要なRDBMSの使用経験があると、対応できる案件が広がります。
また、AWS(AmazonWebServices)やGCP(GoogleCloudPlatform)といったクラウドサービスに関する知識や使用経験も、高単価案件で求められることが多いスキルです。クラウド環境でのシステム構築や運用に関する知識があると、より幅広い案件に対応可能となります。
その他にも、セキュリティに関する知識、HTML/CSSやJavaScriptといったフロントエンドの技術スキルなどがあると、フルスタックエンジニアとしてより多くの種類の案件に対応できたり、チーム開発でのコミュニケーションが円滑になったりと、ご自身の価値を高めることができます。
上流工程やマネジメント案件に挑戦する
Javaエンジニアとしての豊富な経験がある方は、開発だけでなく、システム開発における上流工程(要件定義や設計)やプロジェクトマネジメントに関する案件に挑戦することも、高収入を得るための有効な手段です。
上流工程の案件では、クライアントの要望をヒアリングしてシステムの仕様を決定したり、基本的な設計を行ったりといった業務を担当します。
ここでは、Javaの技術力に加え、顧客とのコミュニケーション能力、システム全体を俯瞰する視点、問題解決能力などが求められます。こうしたスキルは開発スキルよりもさらに市場価値が高いため、高単価につながりやすい傾向があります。
プロジェクトマネージャー(PM)やプロダクトマネージャー(PdM)のようなマネジメント案件では、プロジェクト全体の計画立案、進捗管理、チームメンバーの管理、リスク管理などを担当します。数年以上の開発経験に加え、PMとしての経験がある場合、副業でも高収入を得られる可能性があります。
これらの案件は難易度が高いですが、ご自身のキャリアアップにもつながり、Javaエンジニアとしての専門性をさらに深めることができます。
特定の業界や分野に特化する
金融業界、医療業界、製造業界など、特定の業界や分野に特化した知識や経験を持つことも、高単価案件を獲得するための強力な武器となります。
Javaは企業の基幹システムや業務システムで広く利用されていますが、これらのシステムは業界固有の専門知識を必要とすることが多いです。
例えば、金融系のシステム開発案件では、金融商品の知識や規制に関する理解が求められることがあります。特定の業界での開発経験や業務知識があると、その分野の案件において専門性が高く評価され、他のエンジニアとの差別化を図ることができます。
業界知識とJavaの技術スキルを組み合わせることで、より高度で専門性の高い案件に対応できるようになり、結果として高単価な案件が得やすくなります。
ご自身がこれまでのキャリアで経験してきた業界や分野を活かせる案件を探してみましょう。
リピート案件を獲得する
副業で安定的に収入を得るためには、新規案件の獲得だけでなく、一度仕事をしたクライアントから継続的に案件を受注する、いわゆるリピート案件の獲得を目指しましょう。
クライアントとの良好な関係を築き、期待以上の成果を出し、期日を守るなど、信頼を得ることを心がけましょう。
一度信頼関係が構築されると、クライアントは次の仕事もご自身に依頼しようと考えやすくなります。これにより、案件探しの手間が省けるだけでなく、条件交渉もしやすくなり、安定した収入源としての副業を築くことができます。
リピート案件は、ご自身の評判を高めることにもつながります。満足したクライアントが他のクライアントを紹介してくれるといった可能性もあり、さらなる案件獲得のチャンスにつながります。
Java副業に取り組む際の注意点
Javaの副業は多くのメリットがありますが、思いつきで始めてしまうとトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
副業に取り組む際に知っておきたい注意点を理解しておきましょう。
• 会社の就業規則に違反しないようにする
• 確定申告を行う
• 無理のない稼働時間を設定する
• 最初は小さな案件でコツコツ実績を積む
会社の就業規則に違反しないようにする
副業を始める前に、まず現在勤めている会社の就業規則を確認しましょう。
多くの企業では、従業員の副業に関するルールが定められています。企業によっては副業を完全に禁止している場合もあれば、競合する業種での副業を禁止している場合、あるいは一定の条件下でのみ許可している場合など、そのルールは様々です。
就業規則に違反して副業を行った場合、戒告や減給といった社内処分が下される可能性があります。最悪の場合、職務違反として解雇されるリスクもゼロではありません。
就業規則に副業に関する明確な記載がない場合でも、自己判断で始めるのではなく、必ず会社の人事部や直属の上司に相談し、事前に許可を得るようにしましょう。副業の内容についても、会社に報告が必要か確認しておくと安心です。
確定申告を行う
副業で収入を得た場合、年間所得が20万円を超える場合は確定申告が必要になります。会社員の場合、給与所得にかかる税金は年末調整で処理されますが、副業で得た所得については自分で申告する必要があります。
確定申告を行わなかった場合、無申告加算税や延滞税といったペナルティが課せられる可能性があります。副業を始めたら、収入や経費を記録し、確定申告の準備を進めましょう。
帳簿付けや確定申告の手続きに不安がある場合は、国税庁のウェブサイトなどを参考にしたり、税務署の窓口に相談したりするのも良いでしょう。
継続的にまとまった収入が得られる見込みがある場合は、個人事業主として開業することも視野に入れると、経費として認められる範囲が広がるなどのメリットがあります。
無理のない稼働時間を設定する
副業で収入を増やしたい気持ちは理解できますが、本業に支障が出ないように、無理のない稼働時間を設定することが大切です。副業に時間をかけすぎて、本業のパフォーマンスが低下したり、疲労が蓄積して体調を崩したりしては本末転倒です。
副業に充てる時間は、「1日1~2時間だけ」「土日だけ」といったように、あらかじめ明確に決めておくと良いでしょう。他のIT人材の副業時間を見ると、週5時間以上10時間未満の範囲で取り組んでいる人が多いというデータもあります。これを一つの目安にするのも良いかもしれません。
本業とのバランスを考慮し、自分の生活スタイルに合わせて無理なく続けられる範囲で副業に取り組みましょう。体調管理も自己管理の一つです。
最初は小さな案件でコツコツ実績を積む
特にJavaでの副業経験が浅い場合や、実務経験が少ない場合は、最初から高単価で難易度の高い案件に挑戦するのは避けましょう。大規模なシステム開発案件などは、求められるスキルレベルが高く、実績がないと受注が難しいだけでなく、途中で遂行できなくなってしまうリスクもあります。
まずは、シンプルな自動化ツールの作成や、既存システムのバグ修正・機能追加といった、比較的小規模で難易度の低い案件から挑戦することをおすすめします。クラウドソーシングサイトには、このような単発で行える案件が多く掲載されています。単価は安いかもしれませんが、案件を完了させることで実績となり、クライアントからの評価を得ることができます。
小さな案件で成功体験を積み重ねることで、自信がつき、クライアントからの信頼も得られます。これにより、徐々に難易度や単価の高い案件へとステップアップしていくことが可能になります。
Javaの副業についてよくある質問と回答
Javaを使った副業で稼ぐことについて、よくある質問とその回答をまとめました。
週1/土日でできるJavaの副業案件はある?
週1日や土日のみといった短時間で稼働できるJavaの副業案件は、正直なところ、全体的に見ると「かなり少ない」と言わざるを得ません。短時間から働ける副業案件が多いとされるエージェントでも、取り扱っている案件数は数件程度に限られるケースが多いです。
ただし、全くないわけではありません。クラウドソーシングサイトには、納期に間に合わせることができれば土日だけの稼働でも対応可能な単発の小規模案件が多くあります。また、一部のフリーランスエージェントやマッチングサービス(例:エンジニアデータバンク)には、週1から稼働OKの案件が掲載されている場合もあります。
もし週1や土日稼働に強くこだわりたい場合は、クラウドソーシングサイトで週1の稼働時間で無理なく完了できるボリュームの案件を探すのが現実的な方法の一つです。
一方で、週2日〜3日程度であれば、リモートワーク可能な案件や柔軟な働き方ができる案件をフリーランスエージェントで見つけやすくなります。希望する稼働時間と案件の豊富さを考慮して、案件探しの方法を検討しましょう。
Javaで副業していたら将来的にフリーランス/独立を目指せる?
Javaでの副業経験を積むことで、将来的にフリーランスや独立を目指すことは十分に可能です。
Javaは汎用性が高く、企業の基幹システムやサーバーサイド開発など、IT業界の幅広い分野で需要が根強い言語です。そのため、Javaのスキルと実務経験があれば、フリーランスとして独立しても案件を見つけやすく、生計を立てていくことにつながります。
副業で様々な案件に挑戦し、経験とスキルを磨くことは、フリーランスとして活動していく上で大きな武器となります。副業で得た知識や経験を活かし、高単価の案件を安定して獲得できるようになれば、フリーランスとして一本立ちすることも十分に可能になります。
フリーランスへの移行を視野に入れている場合は、副業を通じて積極的に新しい技術や開発手法を学び、顧客との良好な関係を築きリピート案件を獲得する、自身の強みとなる専門分野を作るなど、独立に向けた準備を進めていくと良いでしょう。
独立できるかどうかの判断に迷う場合は、レバテックフリーランスのようなフリーランスエージェントに相談してみるのもおすすめです。
Javaの副業におすすめの資格はある?
Javaの副業でスキルをアピールし、案件獲得に有利に働く資格として、最もおすすめなのは「Oracle認定Javaプログラマ(OracleCertifiedJavaProgrammer)」です。
これはJavaの開発元であるOracle社が提供するベンダー資格であり、Javaプログラミングに関する標準的な知識や技術を持っていることを証明できます。この資格は、Bronze、Silver、Goldの3段階に分かれており、副業で評価されやすいのはSilver以上、特に「設計者の意図を正しく理解して独力で機能実装が行える」レベルを示すGoldです。
資格を取得することで、クライアントに対して客観的にご自身のスキルレベルを示すことができるため、特に初めて取引するクライアントからの信頼を得やすくなり、案件獲得につながる可能性があります。
その他にも、Javaプログラミング能力認定試験やAndroid技術者認定試験なども、Javaに関するスキルを証明する上で役立つでしょう。
「Javaの副業はやめとけ」って意見は本当?
インターネットなどで「Javaの副業はやめとけ」「Javaは稼げない」といった意見を目にすることがあるかもしれません。
しかし、JavaはWebシステム開発などで広く活用されており、需要が高く、案件数も豊富なことから、将来性は高く稼げる言語であると言えます。
既存システムの改修案件なども豊富にあり、幅広いニーズに対応できるのがJavaの強みです。
「稼げない」という意見は、おそらくJava自体の難易度が高く、未経験者がすぐに案件を獲得して稼ぐのが難しい点や、簡単な案件の単価が低い点、あるいは市場の変化に対する不安などが背景にあると考えられます。
しかし、これはJavaに限った話ではなく、どのプログラミング言語の副業でも、スキルや経験がなければ高収入を得るのは難しいという側面があります。
「やめとけ」といった否定的な意見に過度に不安になる必要はありません。Javaは需要があり、スキルと経験を適切に積めば副業で十分に稼げる言語です。