宅建は独学でも合格できる?必要な勉強時間や効率的な勉強法、独学の注意点まとめ
2024.12.04 資格に関するコラムPR
宅建は、今も就職・転職に活かせる資格です。そのため、宅建資格を取得しようと勉強を始める方も多くいます。資格予備校などもありますが、金銭面の理由で独学を選択する方もいるでしょう。
この記事を読めば、「宅建試験が独学で合格できるものなのか」、「仮にできるとしたらどのくらいの勉強時間が必要なのか」という点を知ることができます。おすすめの勉強法なども解説していますので、独学合格を目指している人はぜひ参考にしてみてください。
目次
宅建は独学でも合格はできる
まず結論から言うと、宅建は独学でも合格を目指すことはできます。
- 市販テキストが豊富で集めやすいから
- 合格に必要な知識は市販テキストでも十分
- 勉強時間も300~400時間と短めだから
資格試験の勉強を始めるにあたって、テキストや参考書の購入はマストです。しかし、資格の中にはテキストがまったく出版されていないものもあり、選択肢が少なくて独学を諦める方もいます。しかし、宅建に関するテキストは豊富で、問題集や過去問も集めやすくなっています。
それに加えて、合格に必要な知識はテキストレベルでも十分な内容になっており、別途で詳しい解説などが必要ありません。知識を身に着けて問題集をひたすら解くことで、合格基準点を満たすことができるのです。勉強時間も300~400時間が目安なので、独学でもモチベーション維持がしやすい方でしょう。
宅建の独学合格を目指すメリット
ここからは、独学で合格を目指すメリットについて見ていきましょう。
自分のペースで学習できる
資格予備校に通う場合、どうしてもスケジュール管理をしなくてはいけません。学生や就活生のように時間に余裕があれば問題ありませんが、社会人にもなるとそうもいかないでしょう。せっかく入会したのに、まったく通うことができずに受講料だけ取られたなんて話も珍しくありません。
しかし、独学であればそのような心配はないです。家に帰って勉強するも良し、就寝前に1時間だけ復習するも良し、通勤中にテキストを読み込むも良しです。自分の生活リズムを壊さずに勉強できるのが、独学最大のメリットと言えるでしょう。
費用を抑えられる
分かりやすいメリットとしては、「費用を抑えられる」というものがあります。予備校や通信講座を活用した場合、受講費に数万円はかかってしまいます。キャンペーンや割引制度を活用したとしても、宅建に関して言えば費用面で独学には勝てないでしょう。
宅建独学のデメリット
続いて、独学合格を目指すデメリットについて見ていきましょう。
テキストの種類が多く、選ぶのが難しい
上記では「費用を抑えられる」と書きましたが、それは購入するテキストや問題集などの教材が少ない場合に限ります。1冊3,000円もするテキストを3冊、問題集を3冊購入すると、それだけで18,000円にもなってしまいます。そのため、できるだけ少数精鋭のテキスト・問題集で進めたいのです。
しかし、宅建試験に関するテキストや問題集は種類が豊富です。他の資格試験では考えられないほどの量があり、それぞれに特徴があります。文字ベースなのか、イラストや図解などで初学者でも理解しやすいのか、解説は丁寧に載っているのかなど、さまざまな角度から確認しなくてはいけません。
その中でも一番重要なのが、「自分のレベルに合ったテキスト」を選ぶことです。それをミスってしまうと、変な知識が身に着いたりなど効率が悪くなってしまいます。このように、教材選びに時間が取られてしまう点が独学の大きなデメリットと言えるでしょう。
わからないことがあっても質問できず、解決に時間を要する
どの試験にも言えることですが、すべての内容をすぐに理解するのは簡単なことではありません。どういった分野で躓くか分かりませんし、得意だと思っていた分野がまったく解けなくなるなんてこともよくあることです。そういった際に、誰にも相談できないのが独学のデメリットです。
疑問に関する答えはすべて自分で調べるしかありません。それだけ勉強時間が減ってしまいますし、調べた答えが本当に合っているのかも不安になってしまいます。通信講座などであれば、ベテラン講師陣に質問できるため、すぐに疑問を解決できるのです。
モチベーション維持が難しい
宅建試験に対するトータルの勉強時間は300~400時間程度と言われています。1日3時間勉強すれば3ヶ月ほどで試験に挑戦できるほどの知識を身に着けることが可能です。しかし、普段勉強しない人にとって1日3時間という勉強時間はストレスに感じてしまうかもしれません。
それに加えて、上記でも書いた通り独学では誰にも相談できません。勉強のことだけではなく、試験本番のこと、資格合格後の就職のことなど、試験勉強中には様々なことが頭をよぎります。そのため、独学ではモチベーション維持が難しいとされており、勉強の効率も落ちてしまうのです。
学習スケジュールの管理が大変
学習スケジュールは、すべて自分で管理する必要があります。しかし、スケジュールを組み立てるのは簡単なことではありません。とくに社会人の場合、仕事の関係などでスケジュールが崩されることの方が多いでしょう。
それに加えて、誰にも見られていないからこそサボってしまう可能性もあります。「〇時からは勉強する!」と思っていても、テレビが面白かったり、ゲームが止められなくなったりすることでサボってしまうのです。その分他の日が割を食らいますし、試験日に間に合わない可能性も出てきます。
結論:デメリットの方が多い
その方の学習環境によって異なるため簡単には比較できませんが、個人的には独学はデメリットの方が多いです。「独学合格を目指せる=簡単で楽な試験」というわけではありませんが、上記のデメリットをクリアできる方であれば独学合格を目指すことをおすすめします。
宅建を独学で勉強するときのポイント
ここからは、そんな独学合格を目指す際のコツやポイントを解説していきます。
①:テキスト選びは慎重に行う
まずは、テキスト選びのコツから見ていきましょう。
- 自分のレベルを把握してそれに合ったものを選ぶ
- イラストや図解などイメージしやすいものがおすすめ
- できるだけ1~2冊に抑えることが重要
- 口コミやレビューの確認も大事
まずは、自分の知識レベルを把握しましょう。背伸びせず、何も分からないなら分からない状態で始められるテキストを選ぶのが大事です。初学者の場合は、イラストや図解などが盛り込まれたフルカラーテキストだと、実務をイメージしながら勉強しやすいですよ。
購入するテキストは、1~2冊程度に抑えることをおすすめします。テキストが多いと、頭が混乱してしまうからです。口コミやレビューを確認し、評価が高いテキストを選ぶのも効果的です。ただし、すべての内容を鵜呑みにするのではなく、あくまで参考にする程度にして総合的な判断を下しましょう。
②:試験日を決め、勉強スケジュールを立てる
勉強スケジュールを作成する際には、まず合格目標を作ることをおすすめします。「次の試験での合格を目指す」と「1年以内での合格を目指す」では、勉強期間に大きな差があります。前者であれば、勉強スタート時期によっては1日3時間以上の勉強時間が必要になることもあるでしょう。
そこまで難しい試験ではありませんが、おすすめは「半年~1年」くらいの期間を合格目標にするとストレスも感じにくいです。合格目標を決めたら、その期間内でどのような内容で勉強を進めていくのか決めていきましょう。
③:最新の法改正をチェックする
法律は不変ではありません。定期的に改正されており、それによって試験内容も変わります。つまり、勉強していた内容がまったく役に立たなくなることがあるのです。そうならないためにも、法改正が行われた際にはしっかりと内容をチェックするようにしましょう。
ただし、法改正はいつ行われるか分かりません。突然「3ヶ月後にこのように改正されます」と発表があるようなイメージです。そのため、改正してから調べるのではなく、改正すると発表があった時点で調べておく必要があります。
④:過去問対策を徹底する
基礎知識を身に着けただけでは不十分です。その知識を定着させ、解答するコツやノウハウを身に着けるためにも問題集や過去問を繰り返し解いていきましょう。おすすめは、最低でも3周同じ問題集を解いていくことです。
宅建試験に合格するために必要な勉強時間
もし宅建試験の独学を始める場合、どのくらいの勉強時間が必要なのか解説していきます。
初心者の場合
もし何も知識がない初学者が独学する場合、300~400時間の勉強時間は確保しておきたいところです。1日2時間勉強すれば5~7ヶ月ほど、1日3時間勉強すれば3~4ヶ月ほどで合格を目指せるだけの知識を身に着けることができます。独学自体初心者という場合は、テキスト探しなどでもう少しかかるかもしれません。
300~400時間と聞くと長いように感じますが、他の資格試験では1000時間近く必要なものもあれば、6000時間という膨大な時間が必要な資格もあるのです。そう考えると、宅建の勉強時間は資格試験において普通くらいのイメージを持っておくとモチベーションも下がりませんよ。
勉強経験者・知識がある場合
もし事前知識があったり、過去に勉強したことがある方なら100~150時間が目安になります。基礎知識を身に着けるインプット作業よりも、ひたすら問題集・過去問を解くアウトプット作業を中心に進めていくことになるでしょう。
各科目の勉強時間目安
宅建の出題範囲は4つの科目に分かれており、それぞれの勉強時間目安は以下のようになります。
宅建業法:120時間~
民法関連:100時間~
法令上の制限:40時間~
税やその他:30時間~
出題範囲が広く、総合的な点数を落とさないためにも「宅建業法」と「民法」に関する勉強時間は多く確保する必要があります。その他の科目は暗記する部分が多く、テキストを読み込むことが重要です。学習スケジュールを組み立てる際には、上記の目安を参考にしてみてください。
効率的に短期間で合格を目指すなら通信講座も検討
効率的に勉強したい方、独学だと不安に感じる方は『通信講座』の利用を検討してみるのも良いでしょう。
- 合格実績のあるベテラン講師陣が在籍している
- 厳選されたテキストと問題集が送られてくる
- 映像講義などはスマホやパソコンなどで繰り返し視聴可能
- 学習スケジュールを組み立ててくれるため効率的
- キャンペーンや割引制度で受講料も安く押されられる
通信講座最大の強みは、合格実績が豊富な講師陣が講義を担当してくれるという点です。知識を身に着けることに執着せず、「合格するために必要な知識とコツ・ノウハウを身に着ける」ことを優先しています。つまり、独学と比べて圧倒的な勉強効率を誇るのです。
もう一つの強みとしては、独学と同様にある程度自由に勉強できるという点でしょう。講義もリアルタイムの方が珍しいですし、スマホやパソコンなどでも見返すことができます。デジタルテキストなどを活用すれば、通勤中や休憩中などでも予習・復習が簡単です。
比較的自由に勉強できるとは言え、しっかりと学習スケジュールを組み立ててくれるのも通信講座ならではでしょう。分からない部分があればすぐに質問できますし、答練などを通じて添削指導を受けることも可能です。サポート面に関しては独学にはない強みですね。
受講料のみ少し高くなってしまいますが、キャンペーンや合格特典などを活用すればコスパを抑えることもできます。宅建に関する通信講座については、『宅建の通信講座おすすめランキング5選|費用が安くて、一発合格を狙う方向け』にて詳しく紹介・解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。