基本情報技術者の通信講座おすすめランキング!6社の費用・合格実績を徹底比較
2025.11.28 通信講座の比較PR
ITやネットが発展し、どの業界においてもIT技術・知識が必要になる時代になりました。そのため、IT関連・情報技術者関連の資格が評価されることも多いです。しかし、今まで一切勉強してこなかった方にとっては少しハードルが高いと感じるでしょう。
そこでおすすめなのが、『基本情報技術者試験』と呼ばれる資格です。基本と書かれている通り、難易度も高すぎず低すぎず受験資格もないためスタートとしておすすめなのです。とは言え、どのように勉強したら良いのか分からないという方も多いと思います。
独学で難しいと考えている方は、『通信講座』を利用して勉強を進めてみましょう。効率良く勉強できるだけでなく、免除制度の条件を満たせる可能性があるからです。この記事を読めば、基本情報技術者試験の概要からおすすめ通信講座まで知ることができます。
目次
基本情報技術者のおすすめ通信講座ランキング6選
まずは、基本情報技術者試験合格におすすめの通信講座をランキング形式で6サービス紹介していきます。受講料だけでなく、合格実績やサポート体制の充実度などにも注目してみましょう。
スタディング

| 受講料 | インプットコース:9,900円 合格コース:19,800円 初学者コース:24,800円 |
|---|---|
| 受講期間目安 | 2ヶ月~ |
| 合格実績 | 累計合格者の声:4,000名以上※1 |
| サポート体制 | ・AIサポート機能(AI実力スコア・AI問題復習機能など) ・学習レポート ・マイノート機能 ・勉強仲間機能など |
| 特典・キャンペーン | ・10%オフクーポン配布中 ・合格お祝い制度(デジタルギフト:5,000円分) |
特徴
- 圧倒的な支持を受けている通信講座
- タイパが良いため最短2ヶ月での合格も目指せる
- 3つのコースから自分のレベルで選択できる
- AIによるサポート機能が充実している
- 合格することで5,000円のお祝い金が貰える
スタディングは、動画満足度93%・教材満足度94%・継続実感度94.5%※2という多くの方から支持されている資格合格パートナーです。すべてスマホやパソコンにて学べますので、タイパの良い通信講座としても評価されています。順調に進めば、最短2ヶ月程度の合格も目指すことができるでしょう。
基礎情報技術者試験では、全3つのコースから内容を選ぶことができます。科目A・Bの基礎からアウトプット、模擬試験などがすべて含まれた合格コース、ITパスポートと同時取得が目指せる初学者コース、科目A・Bの講座視聴をメインとするインプットコースです。もし迷ったら合格コースを選んでおけば問題ありません。
サポート制度としては、AIを用いたものが豊富に用意されています。間違えた問題や苦手ジャンルをAIが学習して出題してくれる復習機能や、勉強の進め方が分からない方におすすめの学習計画機能などです。すべてWEB上でサポートを受けられますので、24時間365日使えるのも嬉しいポイントでしょう。
料金は合格コースが19,800円となっていますが、すべての内容が含まれているためコスパ的にも問題ありません。試験合格時にはデジタルギフト5,000円分を受け取ることもできますので、実質14,800円で基礎情報技術者の資格を取れるチャンスがありますよ。
フォーサイト

| 受講料 | スピード合格講座:35,800円 |
|---|---|
| 受講期間目安 | 最短2ヶ月~ |
| 合格実績 | 非公開 |
| サポート体制 | ・eラーニング「ManaBun(マナブン)」 ・専任スタッフによる質問制度 ・個別カウンセリング |
| 特典・キャンペーン | ・資料請求(2,000円OFF) |
特徴
- 最短2ヶ月で合格を目指せるスピード感
- e-ラーニングシステムでどこでも勉強可能
- 紙ベーステキストとデジタルテキストの併用ができる
- フォローシステムが充実している
- 受講料自体高くないが資料請求で2,000円OFF
フォーサイト最大の特徴は、ManaBun(マナブン)と呼ばれるe-ラーニングシステムが導入されている点です。初学者でも勉強の流れが分かるように、勉強すべき順番から学習時間までしっかりとサポートしてくれます。勉強もスマホ1台で完結しますので、ちょっとしたスキマ時間を有効活用できますね。
フォーサイトが重要視しているのは、「満点主義ではなく合格点主義」という点です。そのため、すべての情報や知識を網羅するよりも、合格することだけに力を入れた教材となっています。最短2ヶ月という短期合格も狙えますので、応用情報技術者などと併用して勉強を進めることも可能です。
他の通信講座とは異なり、紙ベースのテキストを用意しているのも特徴的です。記憶が定着するように、色を論理的に使ったフルカラーテキストというのも強みと言えるでしょう。もちろん、利便性の高いデジタルテキストもありますので、併用することで効率的に学習できますよ。
受講生を徹底的にサポートするフォローシステムの豊富さも、フォーサイトの強みと言えるでしょう。専任スタッフによる質問受付&解答や、学習に関する不安や悩みをいつでも相談できる個別カウンセリングなどがあります。質問回数の上限もありませんので、気軽に使えるのも嬉しいポイントです。
ユーキャン

| 受講料 | 基本情報技術者:35,000円 |
|---|---|
| 受講期間目安 | 4ヶ月~ |
| 合格実績 | 非公開 |
| サポート体制 | ・添削指導2回 ・質問制度(1日3回まで) |
| 特典・キャンペーン | ・合格お祝い制度(eギフト3,000円分) |
特徴
- スマホ学習なのでいつでも勉強することができる
- 総仕上げに模試を受けられるため本番でも力を発揮できる
- 添削指導が受けられるのはユーキャンだけ
- 受講料が安いため始めるハードルが低い
- 合格お祝い制度でギフト券が貰えるチャンス
ユーキャンは、スマホ学習で資格対策ができる通信講座です。テキストは人気書籍を使い、スマホで講義動画を視聴しながら進めていきます。つまずきやすいポイントを重点的に見直せるようなカリキュラムになっていますので、スキマ時間でも気軽に勉強することができます。
学習は動画講義中心で進められ、理解度をチェックするためにWEBテストも行います。動画によるインプット学習と、WEBテストによるアウトプット学習で効率的に知識を定着させられるのです。それらが終われば、仕上げに模擬試験を受けて試験当日の雰囲気に慣れていきましょう。
ユーキャンだけの特徴としては、サポート制度に添削指導が付属されている点です。添削課題を提出することで、講師から的確なアドバイスを貰うことができます。自分の弱点を把握できるだけでなく、「今の自分に」どういった勉強が必要なのかを知ることができるのです。
受講料は一括払いであれば35,000円ですので、他の講座と比較してリーズナブルと言えるでしょう。もし一括が難しい場合は、分割払いでの対応も可能です(総額35,760円)。試験合格後にはeギフト3,000円分がプレゼントされる合格お祝い制度もあるため、モチベーション維持はしやすいでしょう。
資格の学校TAC

| 受講料 | 本科生:68,000円 本科生プラス:84,000円 科目Aマスターコース:49,000円 科目Bマスターコース:44,000円 |
|---|---|
| 受講期間目安 | 5ヶ月~7ヶ月 |
| 合格実績 | 非公開 |
| サポート体制 | ・Webフォロー ・校舎対応や質問メール ・学習サポート機能 ・自習室 |
| 特典・キャンペーン | ・U24応援キャンペーン ・ステップアップ割引 |
特徴
- 自分のレベルや目的に合ったコースを選べる
- 合格するために必要なことを教えてくれる講師陣
- TACのノウハウが詰め込まれた教材を使用
- サポート制度の充実度は業界トップクラス
- 受講料は高めなので割引制度やキャンペーン利用を検討
TACの特徴は、自分の目的のみに特化したコースが多い点です。基礎からすべて学べる本科生コースと、科目A・科目Bに特化したマスターコースがあります。そのため、自信がある科目に無駄な時間をかける必要がなく、効率的に勉強して合格を目指すことができるのです。
合格実績豊富な講師陣が集まっており、「合格するために必要なこと」を分かりやすく伝えてくれます。使用する教材も、TACのノウハウが詰め込まれたオリジナル教材です。シラバスに対応した教材も用意されていますので、基礎から応用まで満遍なく対策していくことができます。
サポート体制の充実度も業界トップクラスと言えるでしょう。質問メールや学習サポート機能が付いているため疑問を解決しやすく、近くに校舎があれば通学して勉強することもできます。もし自宅で集中できない場合は、TACの自習室を使うのもおすすめです。
受講料は本科生コースが68,000円、本科生プラスコースが84,000円と高めな価格設定です。U24割キャンペーンや各種割引制度はありますが、コスパ目的での利用はおすすめできません。「お金が高くても良いから合格したい!」という方には、講義内容や教材のことも含めて非常におすすめです。
資格の大原

| 受講料 | 合格コース:74,800円 合格コース(科目A免除制度対象):86,900円 科目A対策講義:47,000円 科目A対策講義(免除制度対象):62,000円 |
|---|---|
| 受講期間目安 | 5ヶ月~ |
| 合格実績 | 非公開 |
| サポート体制 | ・質問対応 ・教室聴講制度 ・自習室や教室開放 |
| 特典・キャンペーン | ・本試験経験者割引20%OFF ・大原受講生割引3%OFF ・再受講割引30%OFF |
特徴
- 新しいカリキュラムで学習を進められる
- Web模試で試験本番に慣れることも可能
- 科目A免除に対応した対策講座も提供している
- 質問制度や自習室利用などモチベーション維持もしやすい
- 受講料が全体的に高いため品質重視の方におすすめ
資格の大原では、慣れないと難しいと言われている科目B対策で「アルゴリズムトレース特訓」 と呼ばれる新しいカリキュラムを導入しています。段階的にレベルアップしていきますので、効率的に知識とイメージ力を身に着けることができます。
コースは複数ありますが、初学者であれば合格コースを選んでおけば間違いありません。科目A免除講座にも対応しており、本試験を有利に進めることも可能です。初学者でも5ヶ月ほどで合格を目指せますので、テキストや講義の質は非常に高いと言えるでしょう。
サポート制度の充実度も高く、講師による質問対応があるため疑問をそのままにしておく心配はありません。近くに校舎があれば、教室聴講制度や自習室利用もできます。一人で勉強するのに集中できない方、モチベーション維持が難しい方は利用してみると良いでしょう。
受講料は通常の合格コースでも74,800円、そこに科目A免除制度をプラスすると86,900円になります。科目A対策だけでも他の通信講座よりも高いため、資格の大原はコスパよりも品質重視の方におすすめしたいです。ただ、割引制度も積極的に提供していますので、適用できれば大幅に料金を下げられますよ。
ITEC

| 受講料 | スタンダードコース:29,150円 プレミアムコース:37,950円 科目A免除突破コース(修了試験付):24,000円 科目A免除+科目B対策コース(修了試験付):43,250円 |
|---|---|
| 受講期間目安 | 5ヶ月~ |
| 合格実績 | 非公開 |
| サポート体制 | ・質問対応 |
| 特典・キャンペーン | ・学習強化キャンペーン ・重複教材割引 |
特徴
- IT教育に約40年以上携わってきた実績
- 分かりやすいテキストと動画解説で初学者でも安心
- 初学者向け、経験者向けコースがあって分かりやすい
- 科目A免除コースも提供している
- 質問制度もあるため疑問を解決しやすい
ITECは、IT教育に約40年以上を費やしてきた通信講座です。初学者から経験者まで、自分のレベルと目的に合った複数のコースが用意されており、在籍している講師陣も経験豊富で安心感があります。コンピューターの基礎が詰め込まれた、分かりやすい書籍を使用して講義を進めていきます。
試験対策を中心に勧めたい中上級者はスタンダードコース、ITの基礎からじっくり学びたい初学者はプレミアムコースがおすすめです。ITECの強みとしては、科目A免除突破コースも用意されています。修了試験も付いているため別途料金もかかりませんし、本番のために科目B対策講座とのセットコースもあります。
書籍だけでは理解できなかった部分も、動画を補助教材として活用することができます。それでも解決できない問題や、試験に関して不安なことがあれば遠慮なく質問してみましょう。コース契約者であれば、どのような質問でも真剣に答えてくれますよ。
基本情報技術者の通信講座5社を徹底比較
上記でおすすめした通信講座6社を表で徹底比較してみましょう。受講料は、科目Aと科目B両方を学べる基本コースを記載しています。
| 通信講座名 | 受講料 | 返金制度 | 受講期間 | 合格実績 |
|---|---|---|---|---|
| スタディング | 19,800円 | なし | 2ヶ月~ | 累計合格者の声:4,000名以上 |
| ユーキャン | 35,800円 | なし | 最短2ヶ月~ | 非公開 |
| フォーサイト | 35,000円 | なし | 4ヶ月~ | 非公開 |
| 資格の学校TAC | 68,000円 | なし | 5ヶ月~7ヶ月 | 非公開 |
| 資格の大原 | 74,800円 | なし | 5ヶ月~ | 非公開 |
| ITEC | 29,150円 | なし | 5ヶ月~ | 非公開 |
基本情報技術者試験の試験内容
ここからは、基本情報技術者試験の試験内容全般について解説していきます。
| 試験日程 | 随時(※試験日は試験会場による) |
|---|---|
| 試験申し込み期間 | 試験日の3日前まで ※当月から3ヶ月先の月末まで申し込み可能 |
| 受験料 | 7,500円 |
| 受験資格 | とくになし |
基本情報技術者試験は、通年開催となっています。そのため、会場ごとに設定された日程+空きがあればいつでも受験を受けることができます。受験料は一律7,500円となっており、受験資格はとくに設定されていません。実際、小学生でも基本情報技術者試験に合格した実績は多いです。
試験申し込み期間は、試験日の3日前までにすれば問題ありません。2025年10月5日に試験を受けたい場合は、10月2日までに申し込みをすれば受験することが可能です。そして、3ヶ月先の月末までの試験日であればどこでも申し込みできます。
【例】
2025年7月に申し込み作業をした場合、2025年10月末までに開催される試験であればいつでも申し込み可能
試験の申し込みは『【CBT】基本情報技術者試験(FE)』から、最寄りの試験会場に関しては『テストセンター』を参考にしてみてください。
合格基準点は科目A試験・B試験ともに6割以上
| 科目A試験(午前) | 科目B試験(午後) | |
|---|---|---|
| 試験時間 | 90分 | 100分 |
| 出題範囲 | ・テクノロジ系(情報技術領域) ・ストラテジ系(経営戦略) ・マネジメント系(経営管理) |
・プログラミング全般の知識 ・プログラミング処理の基本要素 ・データ構造およびアルゴリズム ・プログラミングの諸分野への適用 ・情報セキュリティの確保 |
| 出題形式 | 四肢択一式 | 多肢択一の長文読解式 |
| 出題数 | 60問 | 20問 |
| 合格基準点 | 1,000点満点中600点 | 1,000点満点中600点 |
試験は科目Aと科目Bに分かれており、それぞれ同日(午前・午後)に行われます。科目Aは四肢択一式で60問出題され、出題範囲はテクノロジ系・ストラテジ系・マネジメント系の3分野です。用語の理解力が問われる問題も多く、過去問を使って暗記していくことになります。
一方の科目Bは、多肢択一の長文読解式が20問出題されます。理解力はもちろんのこと、問題を読み解く読解力と応用力が必要になります。選択問題がなくなって全問必須回答となっていますので、試験時間の配分をしっかりと考えなくてはいけません。
合格基準点は、科目A・科目Bどちらも1,000点満点中600点となっています。どちらも基準点に達しないといけないため、科目Aだけに特化した学習などは非効率です。ただ、基本情報技術者試験には「科目A試験免除制度」というものが制定されています。
科目A試験免除制度
基本情報技術者試験は、上記で解説した通り科目A試験と科目B試験の両方で合格基準点を超える必要があります。つまり、科目A試験に合格しても科目B試験で合格しなかったら資格は取得できません。そのような場合、次回資格試験でも科目A・科目Bどちらも受けることになります。
しかし、基本情報技術者試験には「科目A試験免除制度」というものがあります。その名称の通り、科目A試験を免除してもらえる制度のことです。指定された講座を受講し、終了試験に合格することで1年間科目A試験を免除してもらえます。
科目A試験免除の流れ
科目A試験免除制度は、以下のような流れで進んでいきます。
- 科目A試験免除の対象講座を受講する
- 指定された講座を修了する
- 修了試験に合格する
- 基本情報技術者試験に申し込む際に申請する
- 試験B科目に挑戦する
科目A免除試験を受けるためには指定された講座を受講する必要があり、それが修了することで試験に挑戦することができます。免除講座は有料となっており、通常の基本情報技術者試験対策講座に+20,000~30,000円ほど高くなるのが相場です。修了試験は年4回(6月・7月・12月・1月)開催されます。
ただし、指定された民間資格を取得している場合は受講科目を一部免除することも可能です。認定免除対象講座に関しては、独立行政法人情報処理推進機構(認定免除対象講座の一覧)で確認してみましょう。
試験内容
本試験の特徴として挙げられるのが、「出題の95%以上が過去問から出題されている」という点です。通常の科目A試験よりも難易度が低いとされており、合格者自体も多いです。インプット学習が終われば、過去問を使ったアウトプット学習をメインにしていきましょう。
科目A免除試験の過去問は、情報処理推進機構(IPA)の公式ホームページに各年度で掲載されています。修了試験は最大2回まで挑戦することができますが、受講講座によっては1回までしか受けられないこともあります。不安な方は、受験回数が2回に対応しているか確認しておきましょう。
メリット・デメリット
科目A試験免除を受けることでメリットも多いですが、デメリットも存在しています。
- 科目Aの知識を効率良く身に着けられる
- 本番の科目A試験よりも難易度が低い
- 科目Bの勉強に集中できる
試験勉強では主に科目A、つまり基礎からみっちりと学ぶことができます。科目Bは科目Aの知識を用いて解きますので、間接的に科目Bの勉強にもなるのです。そして、通常の科目A試験よりも難易度が低いのも大きなメリットです。
通常の科目A試験は合格率40~50%程度ですが、免除試験の合格率は80%を超えています。そのため、試験全体の合格率を上げることができるのです。免除試験に合格してしまえば、回答にエネルギーを使う科目Bに集中できるのも嬉しいポイントと言えるでしょう。
- 受講にお金がかかる
- 試験日が決められている
科目A免除講座を受講するためには、平均して20,000~30,000円ほどの受講料がかかります。そして、修了試験は年に4回しか開催されていません。本試験が通年開催となっているため勘違いしやすいですが、科目A免除の修了試験を受けるためにはスケジュール管理が必須になるのです。
2023年に試験制度が大きく変更された
実は、基本情報技術者試験は2023年4月から大きな変更がありました。
| 変更前 | 変更後 | |
|---|---|---|
| 試験実施期間 | 年2回(上期・下期) | 随時開催 |
| 受験可能回数 | 年2回 | 受験翌日の30日後以降に再受験可能 |
| 実施方法 | 筆記試験 | CBT方式(オンライン試験) |
| 試験時間 | 午前試験:150分 午後試験:150分 |
科目A試験:90分 科目B試験:100分 |
| 出題数 | 午前試験:80問 午後試験:11問中5問(選択式) |
科目A試験:60問 科目B試験:20問(全問必須) |
| 採点方式 | 素点方式 | IRT方式 |
この中で最も大きな変更点は、やはり試験を自分の都合で受けられるようになった点でしょう。これまでは年に2回しか受験できず、不合格ならまた半年待つ必要がありました。しかし、CBT方式になった現在であれば自分のタイミングで受験できるため、合格できる自信がつくまで勉強することが可能です。
次に大きな変更点となったのは、試験時間と出題数の変更です。今までは合計300分あった試験時間が190分と大幅に減り、出題数は午前試験が20問減少、午後試験は5問から20問に増加しています。1問あたりにかけられる時間が減ったので、過去問を多く解いて時間配分に慣れておく必要があるでしょう。
意外と知られていない変更点としては、採点方式が素点方式からIRT方式になっています。IRT方式(項目応答理論)とは、解答が出揃ってから配点を決める方式のことです。簡単に言うと、正答率が高い問題は配点を小さく、間違いが多い問題は配点を大きくすることです。そのため、最初から最後まで配点を知ることができません。
基本情報技術者試験の難易度・合格率
続いて、基本情報技術者試験の合格率とそこから分かる難易度について見ていきましょう。
基本情報技術者試験の合格率
まずは、簡単に合格率推移から確認していきましょう。今回は、試験制度が変わった令和5年度を中心に比較していきます。
基本情報技術者試験の合格率推移(令和6年度)
| 実施月 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 4月 | 10,394人 | 4,235人 | 40.7% |
| 5月 | 9,132人 | 4,137人 | 45.3% |
| 6月 | 10,435人 | 4,467人 | 42.8% |
| 7月 | 9,296人 | 3,877人 | 41.7% |
| 8月 | 9,950人 | 4,379人 | 44.0% |
| 9月 | 11,570人 | 4,788人 | 41.4% |
| 10月 | 12,716人 | 4,990人 | 39.2% |
| 11月 | 10,520人 | 4,322人 | 41.2% |
| 12月 | 11,171人 | 4,389人 | 39.3% |
| 1月 | 8,978人 | 3,588人 | 40.0% |
| 2月 | 11,869人 | 4,641人 | 39.1% |
| 3月 | 17,701人 | 6,678人 | 37.7% |
独学でも合格できる?難易度と勉強時間
基本情報技術者試験は、「独学で合格できる難易度」とされています。情報処理技術者試験は各資格でレベルが決められており、基本情報技術者試験はレベル2です。レベル2は、「情報技術者としての基礎能力があり、ITに携わった仕事を始められるくらいの知識はある」くらいで覚えておきましょう。
ITパスポート試験がレベル1、基本情報技術者試験の上位資格である応用情報技術者試験はレベル3となっており、難易度的には基本より少し難しいといったところでしょうか。これまでに情報技術にまったく関わってない方だと、少し億劫に感じてしまうかもしれません。
勉強時間の目安
初学者だった場合、勉強時間の目安は200時間ほどとされています。1日2時間勉強すれば3ヶ月弱、3時間勉強すれば2ヶ月弱くらいで合格できるほどの知識を身に着けられるでしょう。試験は通年開催ですので、そこまで焦って勉強する必要もありません。
その一方で、ITパスポート試験に合格したIT経験者であれば50時間ほどの勉強で合格の可能性が出てきます。毎日頑張れば、2~3週間ほどで合格を目指すことが可能です。IT経験者は、マネジメント系・ストラテジ系の範囲を重点的に学ぶと良いとされています。
勉強のコツ
基本情報技術者試験の勉強では、インプットとアウトプットの配分が重要です。目安はインプットとアウトプットが7-3になるよう調節し、インプット→アウトプットの順番を守るようにしましょう。そうすることで、知識が定着しやすくなるからです。
初学者の場合は、インプットの配分を少し増やすのがおすすめですね。アウトプット学習では過去問をひらすら解答し、自分の弱点を見つけて再びインプット学習に戻るのが良いでしょう。科目Bを解答するためには、科目Aの知識が身に着いている必要があります。そのため、科目Aから勉強することも大事です。
基本情報技術試験の資格を取得するメリット
最後に、基本情報技術者試験を取得するメリットについても解説しておきます。
- IT技術者としての知識を身に着けられる
- 企業からの評価につながりやすい
- 就職や転職を有利に進められる
- 上位資格の土台として活用できる
最も大きなメリットは、IT技術者・情報技術者としての基礎知識を身に着けられる点です。ネット・情報社会だからこそ、基礎だけでも抑えていれば多くの場面で活用することができます。企業からの評価も上がり、将来的な昇格や昇給にも期待できるでしょう。
高校生・大学生であれば、就職活動のアピールポイントとしての価値があります。転職も有利に進めることができますので、仕事の合間を縫って勉強している方も多いです。しかし、難易度的にはレベル2なのであまり評価してくれない企業もあります。
そこでおすすめなのが、応用情報技術者やITストラテジストなどレベル3以上の試験に合格することです。これらの資格にはITパスポート試験や基本情報技術者試験の知識が役に経つため、土台として取得するのも将来的なメリットにつながるでしょう。
効率を重視するなら通信講座がおすすめ
独学でも合格を目指せる基本情報技術者試験ですが、もし効率的な合格を目指すなら通信講座の利用を検討してみましょう。
通信講座の強み
- 効率良く勉強することができる
- e-ラーニングシステム導入でスキマ時間も有効活用
- 科目A免除制度に対応した講義を受けられる
- 講師に質問や相談ができる
通信講座のテキストや講義動画を制作しているのは、数々の合格者を輩出してきた講師陣です。初学者であれば分かりやすい講義、中級者以上であれば合格のコツが分かる講義として活用できます。とくにアウトプット学習が重要になる科目B対策として、質の高いテキストと問題集を提供してくれるでしょう。
スマホやパソコンがあればどこでも勉強できるのも通信講座ならではの強みで、移動中や休憩中などのスキマ時間を有効活用できます。もし自分だけでは解決できない問題でも、気軽に質問・相談できるのも専属講師がいる通信講座の強みです。さらに、科目A免除制度コースを提供している通信講座もあります。
将来的に上位資格の取得を考えている方は、『応用情報技術者の通信講座おすすめ8社を比較!費用や一発合格を狙う勉強のコツ』を参考にしてみてください。