現役高校生が選ぶ、「なりたい職業ランキング」2024 発表

2024.09.25 ニュースリリース

働きたい業界1位「製造・ものづくり業」、なりたい職業1位「接客職」

 

高校生の就職を支援している「ジンジブ」では 、現役高校生に向けて「なりたい職業」をテーマにアンケートを実施いたしましたので結果をご報告いたします。

 

 

<ランキング結果サマリー>

  • 働きたい業界1位は「製造・ものづくり業界」、昨年4位の「IT・通信業界」は6位、「建設・建築業界」と「医療・福祉業界」も上位ランクイン。
    興味や好きなこと、人との関わりが動機につながる。
  • なりたい職業1位は「接客職」。一方で、安定した職を希望する高校生も。

 

 

【調査概要】

調査期間:2024年5月9日~6月21日

調査方法:ジンジブ主催の職業体験イベント「おしごとフェア」

に来場した高校生にアンケート回収

調査対象:高校1年生~高校4年生 ※4年生は定時制課程

有効回答:N=1,690人

 

 

■アンケートの実施背景

高校生の就職活動は「3.70倍」と高い求人倍率で、若手の人手不足を背景に、企業から注目を集めています(※1)。

高校の紹介を受けての応募や、求人情報の公開から応募まで約2ヶ月の短い期間など、長く続いている就活の仕組みが特徴です。また、高卒の社会人の活躍のためには、募集職種の広がりや、採用してからの育成がこれから注目すべき課題です。

昨年に続き、職業体験イベントに参加した高校生に「どの業界で働きたいか」「どんな職業につきたいか」の率直な意見をアンケートしました。

 

※1 厚生労働省『令和6年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(令和6年7月末現在)』

 

【働きたい「業界」ランキング】 就職するとしたらどの業界に興味がありますか? 回答者:1,413人

【働きたい業界ランキングの総評】 

2024年の現役高校生が選ぶ「働きたい業界ランキング」の結果では、「製造・ものづくり業界(16.1%)」が最も多く回答を集めました。次いで2位は「サービス業界(13.2%)」、3位は「宿泊・飲食・観光業界(12.9%)」となり、接客や人と接する業界に人気が集まりました。続けて、「建設・建築業界(8.6%)」と「医療・福祉業界(7.5%)」と「IT・通信業界(7.4%)」がそれぞれ上位に入りました。(※2)

1位の「製造・ものづくり業界」を選んだ理由には、「ものづくりが好きだから」「ものづくり自体に興味があったから」という回答が多く、ものづくりに対する興味があることを理由にあげる高校生が見られました。2位の「サービス業界」を選んだ理由では、「サービスにも多様なものがあり、興味深かった」「人と関わる仕事がしたい」「楽しそう」という意見が多くありました。3位の「宿泊・飲食・観光業界」には、「ホテルのスタッフの振る舞いが素敵で良い印象を持った」という声や、「飲食が好きだから」「将来経営してみたい」「人の笑顔をつくりたい」という声があがりました。

4位の「建設・建築業界」には「やりがいがありそう」、5位の「医療・福祉業界」には「人の役に立ちたい」「医療・福祉に興味がある」。「IT・通信業界」には「パソコンを触るのが好き」「プログラミングに興味がある」などの声がありました。

 

※2 「現役高校生が選ぶ、「なりたい職業ランキング」2023.7.20

 

 

【なりたい「職業」ランキング】 就職するとしたらどんな職業に就きたいですか? 回答者:1,413人

【なりたい職業ランキングの総評】

2024年の現役高校生が選ぶ「なりたい職業ランキング」の1位は「接客職」でした。その背景には、高校生がアルバイトを通じて接客業務に触れる機会があり経験を生かせると感じる点や、「人と話すこと、接客が好き」という点からも興味が高いことが分かります。2位は「ものづくり職人」でした。ものを作る楽しさや面白さに魅力を感じるという意見が目立ちました。

前回の調査ではランク外だった6位の「調理師」は、料理をすることが好きであったり、日常的に調理をする機会があることから、魅力を感じているようです。一方、7位の「公務員(警察・消防・自衛隊・市役所職員・教師など)」については、「安定した生活が送れそう」「安定した収入が望める」という声が上がりました。「公務員」が安定志向の象徴として人気を集めているのは、2024年の不安定な社会経済状況が背景にあると考えられます。

高校生にとって、これまでの経験の中で、好きなことや興味のある分野であること、人と関わることや笑顔をつくること、誰かの役に立つことなど貢献の心が、「働いてみたい」という意欲につながることが読み解れます。

 

3.進路を選択する上で不安なことについて ※複数回答可 n=1,690

進路を選択する上で不安なことを聞いたところ、「希望通りの進路に進めるか不安」と回答した高校生が35.7%でした。次いで「自分のやりたいことが見つかっていないこと(29.2%)」、「自分の向いていることが見つかっていないこと(26.7%)」という結果になりました。

「自分のやりたいことが見つかっていない」ことや、「自分の向いていることが見つかっていない」ことの不安要素が高いのは、自己理解やキャリアビジョンの明確化が不足していることが原因と考えられます。これらの結果から、高校生が進路選択をする際には、自己理解を深めること、社会について理解を深めること、世の中の仕事を知ることが重要だと考えられます。

 

<アンケート調査結果からわかること>

高校生が「働きたい業界」や「なりたい職業」を考える際に、1つ目として、本人の「好き」や「興味」、「経験」が大きな影響を与えていることがよくわかります。

例えば、業界で1位に選ばれた「製造・ものづくり業界」や、職業で2位の「ものづくり職人」では、ものを作る楽しさや興味が選ばれた理由として多くありました。また、職業で1位の「接客職」については、アルバイト経験を通じた接客業務を行った経験や、自分が接客を受けた経験が職業選択に影響しています。好きな商品やジャンルに関わりたいという回答も目立ちました。これらの結果から、高校生が自分の興味や経験を重視して業界や職業を選んでいることがわかります。

次に、業界を選んだ理由に「人と関わる仕事がしたい」「人の笑顔をつくりたい」「人の役に立ちたい」といった回答が多かったことから、誰かに「貢献」ができるところも業界や職業の選択に大きく関わっていることがわかります。

続けて、安定志向の高まりも確認されます。7位にランクインした「公務員(警察・消防・自衛隊・市役所職員・教師など)」が安定した生活や収入を理由に支持を集めています。

一方で、進路決定の「不安」についての質問では、「自分のやりたいことが見つかっていない」や、「自分の向いていることが見つかっていないこと」が上位でした。自己理解や社会理解を深めるサポートや、さまざまな職業を高校生に知ってもらい、興味を持ってもらうことや、誰の役に立つ仕事なのかを知ってもらうことを通して、自分ごと化することが大事だと分かります。

これらのことから、企業が求人情報を高校生に伝える際には、高校生の興味・関心・好き・経験に当てはまるか、就く仕事は誰の役に立っているのか、誰の笑顔につながるのかを分かりやすく伝えることがポイントになります。また企業や仕事の安定性を伝えることも安心につながります。

自分で経験・体験することを通して、知らなかった職業や、見えていなかった「人の役に立つ」の理解を深めていくことが、業界・職種の志望をあげるきっかけにつながると言えます。

 

 

回答について

【働きたい「業界」 全ランキング】 就職するとしたらどの業界に興味がありますか? ※単一回答

 

【なりたい「職業」 全ランキング】 就職するとしたらどんな職業に就きたいですか? ※単一回答

 

<回答者属性>

 

 

 

 

■ 株式会社ジンジブについて

会社名:株式会社ジンジブ

代表者:代表取締役社長 佐々木 満秀(ささき みつひで)

本社所在地:大阪府大阪市中央区南本町2-6-12 サンマリオンタワー14階

拠点:大阪本社・東京・福岡・名古屋・仙台・広島・新潟・岡山・熊本・静岡

設立:2015年3月23日(グループ創業1998年9月1日)

株式情報:東京証券取引所 グロース市場(証券コード:142A)

HP:https://jinjib.co.jp/

 

ジンジブは「高卒」の若者のための社会課題解決企業です。同じく「高卒社長」である佐々木が、「夢は、18才から始まる。」をスローガンに掲げて事業をはじめました。高校生のキャリア教育や、就活の情報提供、就職後の定着やスキルアップやキャリア形成、転職時の情報提供やサポートを行います。

初めて社会に出る高校生は、将来に対する漠然とした不安をいだきながら、社会に出ることを決意しています。ジンジブでは、かかわる若者や会社に対して、不安な時には真剣に向き合い、自己理解・社会理解・マインド・スキルなど社会で生き抜くための力を高めるサポートを行い、自分の意思で未来を選択できる機会をつくります。

たとえ失敗してもすぐに手を差し伸べ、その人生にずっと寄り添い、これからを生きる人の夢を増やしてまいります。

 

 

<高校生の就職活動について>

2025年3月卒の高卒の求人倍率は「3.7倍」と、今年度も統計を開始した1985年以降、過去最高の水準です(※1)。アフターコロナによる経済活動の回復や、団塊の世代が後期高齢者となる2025年問題が迫る人手不足を背景に、高卒採用の競争はますます激化しています。

一方で、高校生の就活では高校の紹介が多く、求人情報公開から応募まで約2ヶ月という短い期間や、地域により応募開始から一定期間は一人一社ずつの応募など特有の仕組みがあります。

 

●高卒採用2025年3月卒のスケジュール

6月1日 ハローワークによる求人申込書の受付開始

7月1日 企業による学校への求人申込及び学校訪問開始

9月5日 学校から企業への生徒の応募書類提出開始(沖縄県は8月30日)

9月16日 企業による選考開始及び採用内定開始

 

応募前の情報不足が要因で、ミスマッチ入社することでの早期離職は、高校生・企業の双方にとっての課題です。

そこでジョブドラフトでは、高校生が自分で求人情報に出会う新しい就活方法となる、求人情報アプリ「ジョブドラフトNavi」を始め、高校生が “働きたい”と思える会社に出会うきっかけをつくるサービスづくりをしています。

 

※1 厚生労働省『令和6年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(令和6年7月末現在)』

 

 

・ジョブドラフトNavi:https://job-draft.com/

 

おしごとフェアでの職業体験の様子

 

 

アンケート結果のプレスリリースはこちら

 

【本件に関するお問い合わせ】

株式会社ジンジブ 広報:佐藤(TEL 070-1686-0594)・杉尾(TEL 090-6568-5707)

E-mail:pr@jinjib.co.jp