プログラマーの副業は稼げるの?おすすめ案件の種類と探し方
2025.09.01 エンジニア転職PR
「プログラミングスキルを活かして副業を始めたいけれど、本当に稼げるの?未経験でも可能なの?」といった疑問や不安をお持ちではありませんか?
昨今、副業・兼業が広がる中で、プログラマーの副業は増加傾向にあり、土日や在宅で取り組める案件も多く存在します。
この記事では、プログラマーの副業で実際にどれくらい稼げるのか、そして未経験者から高収入を得るまでの具体的なステップ、さらには副業を成功させるためのコツや注意点まで、提供された情報源に基づき詳しく解説します。
目次
プログラマーの副業ってどれくらい稼げるの?
プログラマーの副業収入は、経験年数やスキル、請け負う案件の種類や稼働時間によって大きく変動します。
プログラマーの副業で稼げる平均年収
プログラマーの副業年収はおおよそ480万円〜900万円台が一つの目安です。特にフリーランス案件やハイスキル人材の場合、年収1,000万円に迫るケースも珍しくありません。週2〜3日稼動のリモート案件や土日のみのスポット案件でも、月20〜70万円(年収換算で約240〜840万円)に到達することも可能とされています。
未経験〜駆け出しの場合は年収480万円台からスタートし、スキルや実績がつけば600万円以上も十分に目指せます。
プログラマーの副業で最高いくら稼げるの?
プログラマーの副業では、「30万円以上50万円未満(2.7%)」「50万円以上(2.3%)」と大きく稼げている人も存在します。
プログラマー案件の月額単価相場で最も多い割合は月額50万~60万円の案件です。
また、週1~3日の条件で絞り込んだ場合でも、月額38万円から月額130万円までの案件があるとされています。
十分な経験や希少価値のあるスキルを持つプログラマーであれば、高単価案件を獲得し、大きく稼げるチャンスがあります。
例えば、「ITプロパートナーズ」では、週2〜3日稼働で月額最大50万円のWebサービス開発案件や、週1〜5日稼働で月額最大60万円のモバイルエンジニア案件、週3〜5日稼働で月額最大70万円のゲーム開発におけるグラフィックエンジニア案件などが紹介されています。
プログラマーの副業が稼ぎやすい理由
プログラマーの副業は、他の職種と比較していくつかの点で稼ぎやすい特徴があります。
• 需要が多く、単価が高い
• 土日・在宅で働きやすい
• IT人材不足
需要が多く、単価が高い
プログラマーは需要が多くて単価が高いため副業がしやすい職業の一つです。企業が業務内容やビジネスモデルをデジタル化する動きが活発であり、それに伴ってシステム開発や更新のニーズが高まっているからです。
また、AIや機械学習、クラウド技術など新しいIT技術の普及で、これらに対応できるプログラマーの需要も増えています。オンラインプログラミングスクール「テックアカデミー」の調査では、人気の副業である「データ入力」や「事務」に次いで、「プログラミング」が6位にランクインしています。
さらに、時間単価は約2,300円と、人気の副業10種のうち1位となっており、数ある副業の中でも特に稼ぎやすい仕事であることが示されています。プログラマーの副業案件の単価相場は高い傾向にあります。
土日・在宅で働きやすい
プログラマー向けの案件には、「土日のみ」「週に2日」「在宅ワーク可」など、本業があっても従事しやすい柔軟な働き方の案件が多く存在します。場合によっては、本業に出社する前や帰宅後など、空き時間に作業できるものもあります。
作業する時間を自分で選べる案件もあるため、本業がある曜日や勤務時間にかかわらず副業に取り組むことが可能です。
「ITプロパートナーズ」や「Workship」といったサービスでは、「リモート」条件で多くのエンジニア案件が提供されています(2025年1月現在、ITプロパートナーズで828件、Workshipで2,750件)。
日本全体でのテレワーク普及に伴い、パソコンとインターネットがあればできるリモート案件が増加しており、時間や場所を選ばずに仕事ができるのはプログラマー副業の大きなメリットです。
IT人材不足
経済産業省の試算によれば、2030年にはIT人材が約45万人不足すると予想されており、IT関連の案件は将来的に本業・副業を問わず獲得しやすくなる可能性が高いと考えられています。
また、ある情報では「2030年にはIT人材が80万人近く不足する」といったデータも出ています。
IT分野の発展が著しく、新しい技術が次々とリリースされる一方で、IT業界は人手不足が続いており、今後長期にわたってプログラマーの副業が企業で求められる状況が続くと考えられています。
この人材不足が、プログラマーが副業で案件を見つけやすく、稼ぎやすい理由となっています。
プログラマーの副業の種類
プログラミングスキルを活かせる副業には、様々な種類があります。
初心者向けの簡単な案件から、高報酬な上級者向けの案件まで幅広く存在し、自身の経験やスキルによって適した案件を選べます。
• Webサイト・サービス制作
• Webアプリ開発
• モバイルアプリ開発(スマホアプリ開発)
• システム開発
• ゲーム開発
• マクロ作成(VBA)
• テスト業務
• プログラミング講師
• ライティング
Webサイト・サービス制作
Webサイト制作やWebサービス制作は、高単価な副業案件が多いジャンルです。
Webサイト制作では、HTML・CSS・JavaScriptなどの言語を用いて、HPやLPなどの成果物を作成します。Webページのコーディングは、プログラミング関連の副業の中でも比較的難易度が低い案件の一つとされています。
Webサービス開発では、Ruby・Python・PHP・C++などの言語を用いて、ECサイトや予約サイトといったサービスサイトを作成します。Webサービス開発は難易度が高いため、Webサイト制作よりも報酬が高くなる傾向があります。主な案件分野としては、ポータルサイト制作やSaaS開発があり、時給目安は3,000円からとされています。
Webアプリ開発
Webアプリ開発とは、Webの仕組みを利用したアプリケーションソフトウェアの開発を指します。
これには、クライアントからの案件を受けて開発する受託開発と、自身でオリジナルのアプリを開発してリリースする独自開発の2種類があります。
受託開発は納期が定められているため、副業の時間が確実に確保できる人におすすめです。
独自開発の場合、アプリ内広告やユーザー課金から収入を得る方法がありますが、成功すれば収入は大きくなるものの、完成してもまとまったお金になるとは限らない点に留意が必要です。
モバイルアプリ開発(スマホアプリ開発)
モバイルアプリ開発は、スマートフォンやタブレット端末向けのアプリケーション開発です。
副業として仕事を受ける場合、クライアントの希望通りにプログラムを作成することが求められます。
近年、モバイル端末の普及により副業の案件数も増加傾向にあり、比較的単価が高い傾向がありますが、実務経験が問われることが多いです。時給目安は4,000円からとされており、主な使用言語はJavaやSwiftなどです。
システム開発
システム開発では、業務システム・Webアプリケーションなどのシステム開発・機能の追加、運用改善を行います。
副業案件の場合、一から新規開発を任されることは少なく、小規模サイトのプログラミングや改修、モックアップなど、プロジェクトの一部の業務を請け負う形が一般的です。時給目安は4,000円からで、Python、Java、JavaScript、PHPなどが主に扱われます。
ゲーム開発
ゲーム開発に携わるプログラマーは、一般的にゲームクリエイターと呼ばれ、コンシューマーゲームまたはスマートフォンゲームの開発を行います。
近年は特にスマートフォン向けのゲーム開発が活発で、業務を外部のゲームクリエイターに任せる案件が増えています。
ゲーム開発では、C++・C#・Unity・Swiftといった言語が使用され、案件内容は既存ゲームの保守やメンテナンス、機能追加、バグ修正などが含まれます。時給目安は4,000円からとされています。
マクロ作成(VBA)
マクロ作成の案件では、Microsoft OfficeのVBA(Visual Basic for Applications)を用いて、業務効率化などを目的としたプログラムを開発します。
特にExcelは多くの企業で使われるソフトであるため、VBAスキルを磨くと本業でも活かせます。VBAのスキルは比較的習得しやすく、短期間の学習で副業を開始できるメリットがあります。
一方で、プログラミング関連の副業としては報酬が低めの傾向があり、やや稼ぎにくいと言えるでしょう。
Excelのマクロ制作・データ整理の案件は、簡単なデータ整理からVBAプログラマーまでレベルが幅広く、難易度が高いものは報酬も高くなります。初心者にもおすすめの副業です。
テスト業務
完成したプログラムは、リリースする前にバグがないかなどの確認が必須です。
テストの副業では、プログラムが正常に動作するかを確かめます。テストを通じてどのようなプログラムがあるのかなどが学べるため、本業に活かせる副業だと言えるでしょう。
プログラミング講師
プログラミング講師は、プログラマーとしての知識を生徒に教える仕事です。
現在IT職の需要が高く、未経験からプログラマーを目指す人が増えているため、プログラミングスクールの講師の募集も多くなっています。開発系の案件と違い、実務経験がなくても採用されやすい傾向があります。
オンラインで授業を行うプログラミングスクールも多く、講師も在宅で空き時間に仕事ができます。時給目安は3,000円からとされています。相手に教えることは自身のスキルを磨くことにもつながるため、メリットの多い副業です。
ライティング
ITジャンルのライターは、Webライティングを通じて情報を提供する仕事です。プログラミングの仕事ではありませんが、プログラマーとしての知識を活かして副業ができます。
執筆ジャンルは、プログラミング知識の提供から、学習方法や仕事獲得ノウハウまで多岐にわたります。
報酬は文字単価で支払われるのが一般的で、ITジャンルの専門知識があれば文字単価1.5円以上から始められるでしょう。自宅はもちろん、通勤時間など空き時間を利用して作業しやすい点も魅力です。
プログラマーの副業におすすめの言語

扱える言語によっては、副業で稼ぎやすくなることがあります。
ここでは、副業をするプログラマーがぜひ使えるようになっておきたい、以下のおすすめのプログラミング言語を紹介します。
• Python
• JavaScript
• Ruby
• Java
• PHP
• HTML/CSS
• C/C++/C#
• Swift
Python
PythonはGoogle三大言語の一つであり、シンプルでありながら汎用性が高いことが特徴です。
現在注目のAI(人工知能)やデータ解析で多く用いられており、学習のハードルが比較的低いため、プログラマーであればぜひ習得しておきたい言語です。
最先端技術であるAIに使用されているため、現在だけでなく将来的な市場価値も高められる言語と言えます。経験者向けの案件単価は週3日勤務で月額75万~95万円程度と、ニーズの高さから単価も高くなっています。
JavaScript
JavaScriptは、Webサイトに動きを付け、ユーザーの操作の処理を行うための言語です。汎用性が高く、Webサイトのフロントエンドだけでなく、バックエンドのシステム開発やアプリ開発、ゲーム開発などにも活用されます。
Web制作や開発業務に欠かせないプログラミング言語であり、応募条件に含まれている案件も豊富です。案件単価は週3日勤務で月額55万~90万円程度と幅広く、案件数が多いため副業案件も見つけやすいでしょう。
HTMLとCSSを学ぶ際には、JavaScriptの基本習得も視野に入れるとよいでしょう。
Ruby
Rubyは日本で開発された言語で、汎用性が高く、プログラミングの構造を理解しやすいため、初心者にも向いています。
スピーディーなWeb開発に用いられ、フレームワークにRuby on Railsを用いることで高速開発が可能です。WebアプリやWebサービスの開発に広く使われており、SNSなどのWebサービスもRubyで開発されているものが多いです。
案件単価は週3日勤務で月額60万~90万円程度です。
Java
JavaもGoogle三大言語の一つで、高性能な機能を大規模なシステム開発に活用できることから、Google社だけでなく官公庁・大企業の基幹システムにも採用されています。
macOS・WindowsOSいずれにも対応し、Webサービス開発・アプリケーション開発・システム開発と幅広い分野で活用できる応用力の高さが人気の理由です。
経験者向けの案件単価は週3日勤務で月額60万円程度と、大規模案件に携わりにくいため副業案件数は絞られる傾向があります。
PHP
PHPはWeb制作・開発でよく用いられる言語で、特にWeb系に強く、Web開発・Webアプリケーション開発で日常的に使用されます。汎用性が高く、豊富な案件数が魅力です。人気の高い言語なのでインターネット上に必要な情報が揃っており、シンプルな構文なので学習のハードルは高くありません。
案件単価は週3日勤務で月額60万~90万円程度です。
Webページの問い合わせフォームやログインページ、予約ページなどを構築する際に用いられます。
HTML/CSS
Webサイト制作やLPの制作に必須のマークアップ言語です。
HTML(HyperText Markup Language)はWebサイトを構成するための言語であり、CSS(Cascading Style Sheets)はHTMLで記述した内容を装飾するために用いられます。
比較的難易度が低いため、プログラミングの基礎知識として習得しておくと良いでしょう。プログラマーに限らず、Webデザイナーなどの職種にも求められるスキルです。
C/C++/C#
これらの言語は、主にゲーム開発やシステム開発で用いられます。
C言語は1972年に開発され、現在も広く用いられている言語で、挙動が安定しているため基幹システムなど安定した動作を求められる箇所に使用されます。用途やハードが制限されることはなく、パソコンや家電、自動車など多岐にわたって活用できます。
C++はCから発展した言語で、実行速度が速く高度な処理ができるため、大手企業でも用いられています。世界的に見ても需要が高く、ゲームやスマホアプリの開発、ロボット技術などにも活用されます。
C#はMicrosoftが開発した言語で、Windowsと相性が良く、Windows製品向けのアプリ開発やゲーム開発、VR市場などに活用できます。Javaに似ているため、JavaかC#のいずれかを習得すればもう一方の習得が容易になります。
ゲーム開発ではC++、C#、Unityが主に扱われ、システム開発ではC++が扱われることがあります。
Swift
Apple製品のアプリ開発をしたい方におすすめの言語です。
Apple社が2014年に発表したプログラミング言語で、特にiOSアプリやMac OS向けのアプリ開発で活用されます。ソースコードが分かりやすく、生産性やメンテナンスなどの面でも優れたプログラミング言語です。
時給目安は4,000円からとされています。
プログラマーの副業案件の探し方
プログラマーが副業を始める際には、いくつかの案件探し方があります。自分に合った方法で効率的に仕事を見つけることが重要です。
プログラマーが副業の案件を探す方法は下記の通りです。
• クラウドソーシングサービスを利用する
• 副業エージェント・マッチングサービスを利用する
• SNSやブログでの発信
• 知人・友人からの紹介
• 自ら営業をかける
クラウドソーシングサービスを利用する
クラウドソーシングは、仕事を発注したい人と受注したい人が集まるプラットフォームです。発注者が募集した案件に、希望者が応募するのが基本的な仕組みです。
初心者向けから上級者向けまで、大小さまざまな案件が多く集まっており、仕事自体は見つけやすいでしょう。インターネット上でやり取りが完結するため、比較的誰でも受注しやすい特徴があります。
比較的初心者向け・小規模・低単価な案件が多い傾向にあります。エージェントのように企業との間にスタッフが入らないため、契約時の交渉やトラブル対応などは全て自身で行う必要があります。
主なサービスには、ランサーズ(Lancers)、クラウドワークス(CrowdWorks)、ココナラ(coconala)、Craudia(クラウディア)などがあります。
プロフィールの内容を充実させ、ポートフォリオを掲載させたり、まずはタスク形式の案件で実績を積み、迅速かつ丁寧な対応を心がけたり、優良なクライアントと良好な関係を築き、実績を積んだらできるだけ単価が高いものに挑戦したりすることがクラウドソーシングサービスを活用するコツです。
副業エージェント・マッチングサービスを利用する
副業エージェントとは、副業人材を探している企業と副業をしたい人をつなげるサービスです。クラウドソーシングとは異なり、エージェントのスタッフが企業と人材をマッチングさせます。案件数自体はクラウドソーシングに劣るものの、中上級者向け案件が中心で、経験が問われる分単価が高いのが特徴です。
副業で収入を増やしたい人だけでなく、スキルアップ・キャリアアップを目指す人にもおすすめです。
エージェントは登録しておけば担当者が案件を提案してくれるため、効率良く副業を始められます。営業や契約・交渉などの手間を省けるのも大きなメリットです。
主な副業エージェント・マッチングサービスをまとめました。
| ITプロパートナーズ | 週2日稼働も取り扱い、高単価なエンド直案件が多い。 実務経験3年以上向け。 |
| Workship | 週1〜3日稼働の案件を多く取り扱い、エージェント機能とクラウドソーシング機能の両方を持つ。 |
| シューマツワーカー | 週10時間〜の週末稼働案件が中心で、99%がリモートワーク。 初めての副業でもクライアント交渉や税理士サポートを受けられる。 |
| レバテックフリーランス | 15年以上の実績を持つ大手で、豊富な案件数と高単価・副業案件が多い。 スキル・経験が前提。 |
| クラウドワークステック | 上場企業クラウドワークスが母体で、リモートワーク案件が豊富。 実務経験2年以上向けの案件が多い。 |
| テクフリ | フリーランスエンジニアやクリエイターに特化し、最短2日で参画可能。 高単価の直エンド案件が多い。 |
| furien | 累計掲載案件数30,000件以上、平均単価72万円と高額案件が豊富。 |
| Lancers Agent | リモート案件90%以上、原則エンド直の高単価案件。 経験年数3年以上が主な対象。 |
| リモートビズ | リモートワークに特化し、実働時間で報酬を受け取れる。 |
SNSやブログでの発信
SNSや人脈を使って副業案件を探す方法もおすすめです。
近年はSNSを通じてクライアントや同業者とつながれるため、周囲に仕事を持っている人がいなくても案件を紹介してもらえるケースがあります。
プログラマーとしてのアカウントを一つ運用し、自己PRをしたり、自身の学習過程や成果物を積極的に発信したりするとよいでしょう。個人ブログやNoteを運営し、読者からの問い合わせをきっかけに案件獲得を目指すことも効果的です。
知人・友人からの紹介
友人や同僚・上司、前職の関係者が紹介できる仕事を持っていることも多いため、積極的に相談してみましょう。
知人や友人経由であれば、信頼関係もあるため、お互いに安心してやり取りでき、条件や単価などの融通が通りやすいケースもあります。
ただし、トラブルを避けるため、成果物の内容や報酬など、契約内容は明確に取り決めることが重要です。
自ら営業をかける
クラウドソーシングサイトやエージェントを介さず、自ら企業に営業をかける方法もあります。
メールや問い合わせフォームなどから連絡して営業します。この方法のメリットは、クラウドソーシングサイトやエージェントに支払う仲介手数料を削減できる点です。
プログラマーの副業で高収入を得るコツ

せっかく副業をするのであれば、できるだけ稼ぎたいものです。プログラマーの副業で高収入を目指すためのいくつかのコツがあります。
• ポートフォリオを整理する
• スキル・経験を活かせる案件に応募する
• 報酬・支払い条件が良い案件を選ぶ
• コミュニケーションを大切にする
• 希少性があるプログラミング言語を身に付ける
• 案件数が豊富なプログラミング言語を学ぶ
• プログラミング以外のスキルも習得する
• 実績を積む
ポートフォリオを整理する
自身のスキルや実績をまとめたポートフォリオは、個人で仕事を受けるために必要です。
クライアントはポートフォリオを見て契約するか判断することが多いため、プロジェクト内容や期間、担当業務、使用言語を詳細に記載しましょう。
上手くポートフォリオを作成すれば、実績を効果的にアピールでき、好条件の案件獲得につながります。未経験者や初心者の場合、特に丁寧に作成すべきです。
スキル・経験を活かせる案件に応募する
できるだけ稼ぎたい時は、自身の持つスキルや経験を活かせる案件を選びましょう。
プログラマーとしての得意な業務の案件であれば、業務効率が良いだけでなく、高い付加価値を発揮でき、結果として高単価案件の獲得や収入アップが可能になります。
また、得意な業務や扱える言語が多いほど、高収入が得やすくなるため、日頃から得意分野を増やす努力も必要です。
報酬・支払い条件が良い案件を選ぶ
報酬・支払い条件が良い案件を契約することが重要です。一見高収入の案件でも、納期が厳しかったり追加対応が多かったりすれば、良い条件とは言えません。
報酬の良い案件を探している場合は、副業・フリーランス向けのエージェントを利用するのがおすすめです。
エージェントはより高いスキルが求められるものの、高単価の案件を豊富に取り扱っています。
コミュニケーションを大切にする
プログラマーが副業で成功するためには、信頼関係の構築のためにも、チームメンバーやクライアントとの円滑なコミュニケーションが大切です。
特にリモート案件の場合、クライアントとはメールやチャットツールを使って意思疎通するため、レスポンスの速さや分かりやすいテキストコミュニケーションが求められます。
クライアントの要望を的確に把握し、進捗状況を適切に報告することで、プロジェクトを円滑に進められるだけでなく、クライアントからの信頼を得やすくなります。
希少性があるプログラミング言語を身に付ける
プログラマーの副業で稼ぎたい場合は、希少性があるプログラミング言語を習得することがおすすめです。
高レベルなスキルが求められるプログラミング言語や、ライバルが少ないニッチな分野のスキルを磨くことで、市場価値を高められます。
案件数が豊富なプログラミング言語を学ぶ
需要が高く案件数が豊富なプログラミング言語を身につけておくと、仕事が途切れにくくなり、無報酬の期間ができるリスクを減らせるでしょう。
案件数の多い言語としては、主にPHP、Ruby、Python、Java、JavaScriptが挙げられます。
新しい言語を体系的に学びたいときは、プログラミングスクールの利用が適しています。
プログラミング以外のスキルも習得する
プログラマーの副業で高収入を稼ぎたいときは、プログラミング以外のスキルも習得することがおすすめです。
副業をする上で重視されるプログラミング言語以外のスキルには、コミュニケーション能力、スケジュール管理能力、問題解決スキル、情報整理スキルなどがあります。特にコミュニケーション能力は営業やチームでの仕事を行う際に必須となるため、身につけておくと便利です。
実績を積む
プログラミング初心者は、小規模案件や低単価案件にも積極的に参画し、コツコツと実務経験を積むべきです。実績があると次の案件も受注されやすくなり、目標金額を目指しやすくなります。
実務経験や実績は、プロフィールやポートフォリオに掲載することで、有効なアピール材料となります。
未経験からプログラマーとして副業するには?
実務経験がなくとも、プログラミングスキルさえあれば、土日や単発でできる案件は受注できる可能性があります。しかし、未経験者がプログラマーの副業で稼ぐのは簡単ではありません。
ここでは、未経験者がプログラマーとして副業を始めるためのロードマップを紹介します。
1. まずは副業の目的・目標を決める
2. スキルを棚卸しする
3. スクールで必要スキルを身につける
4. クラウドソーシングなどで初心者向け案件に応募する
5. 週末だけできるアルバイトで経験を積む
まずは副業の目的・目標を決める
まず、自分が何の目的で副業するのか、その目的を明確にしましょう。目的がないと、モチベーション維持が難しくなり、挫折してしまうことがあります。
未経験でプログラミング副業をする場合、すぐに高収入を稼ぐのは難しいため、「スキルアップする」「実務経験を積む」「月3〜5万円稼ぐ」などを副業の目的とするのがおすすめです。
目標・目的をはっきりさせておけば、スキル習得のモチベーションも保ちやすくなります。
スキルを棚卸しする
自分が持っているプログラマーとしてのスキルを整理しましょう。自分のスキルレベルがどの程度の位置にあるのかを把握することは、自分の市場価値を知るために重要です。プログラミングスキルのほかにも、コミュニケーションスキルやスケジューリング能力など、必要なスキルを一通り確認します。
副業に必要なスキルが一定の水準に達していないときは、スキルの学び直しが必要です。
スクールで必要スキルを身につける
目的を決めたら、JavaやPHP、JavaScriptなどの人気プログラミング言語スキルを身につけましょう。
独学で勉強すると「自分がどこまで理解しているかわからない」「質問できる環境がない」など挫折してしまうケースが多くあります。そのため、プログラミング未経験の方は、スクールに通うのがおすすめです。
スクールでは体系的なカリキュラムが準備されており、短期間でスキルアップの可能性があります。
以下では代表的なプログラミングスクールをまとめました。
| DMM WEBCAMP | 未経験からのエンジニア転職に力を入れており、転職成功率98.8%を誇ります。 リスキリング補助金利用で受講費用が最大70%OFFになる魅力もあります。 副業・フリーランスコースでは、毎月5万円獲得を目指し、副業案件対応に特化したスキルも習得できます。 |
| TECH CAMP(テックキャンプ) | 「最短10週間でエンジニア転職が可能」とされており、質の高いオンライン教材で集中的に学習できます。 厚生労働省の専門実践教育訓練給付金制度の対象スクールでもあります。 |
| Code Camp(コードキャンプ) | 現役エンジニアから実践的なスキルを学べ、300社以上が研修教材として導入するほどの高いレベルのカリキュラムが特徴です。 Web制作やWebデザインコースにも力を入れています。 |
| COACHTECH(コーチテック) | 最短5ヶ月でフリーランスエンジニアを目指すスクールで、模擬案件開発や実際の案件開発に挑戦できる実践的な学習が特徴です。 質問への迅速な回答や徹底したキャリアサポートも提供されます。 |
| SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア) | 日本初のマンツーマン専門プログラミングスクールで、45,000名以上の指導実績を持ちます。 オーダーメイドカリキュラムと質問し放題の環境が特徴で、挫折率が低いとされています。 副業スタートコースもあります。 |
| 忍者CODE | 業界最安クラスの受講費用と無期限の学習期間が特徴のオンラインスクールです。 98%が未経験者のため学びやすく、案件獲得方法や営業術も教えてもらえ、受講後に案件紹介保証が付いているコースもあります。 |
| Aidemy Premium(アイデミー) | 未経験から3ヶ月でAI・データサイエンスの実践スキルが身につくPython特化型スクール。 学び放題制度やポートフォリオ作成支援、資格対策も充実しています。 |
| .Pro(ドットプロ) | Pythonと生成AIを学べるスクールで、未経験者向けAIが学べるプログラミングスクールNo.1に選ばれています。 対面型の講義で講師がポートフォリオ作成をサポートしてくれます。 |
| WithCode(ウィズコード) | リーズナブルな料金でアウトプット型のカリキュラムを提供し、卒業後の案件獲得率が高い。 実案件サポートも提供されています。 |
| LINEヤフーテックアカデミー | LINEヤフー監修のわかりやすいカリキュラムと徹底したサポートが特徴。 週2回のメンタリングや24時間質問し放題、回数無制限の課題レビューが強み。 |
| テックアイエス | 現役Webエンジニア講師によるマンツーマン指導と現場主義の実践的なカリキュラムが特徴。 質問には5分以内に対応し、活発な卒業生コミュニティもあります。 |
| RaiseTech | 現場主義のカリキュラムでJavaやAWS、WordPressなどを専門的に学習できます。 転職支援や案件獲得を無期限でサポートしてもらえます。 |
| インターネットアカデミー | Web・IT業界に関する教育プログラムが豊富で、目的や予算に応じて自由に組み合わせて受講できる。 |
クラウドソーシングなどで初心者向け案件に応募する
スキルが身についたら、クラウドソーシングで実際に案件に応募してみましょう。
未経験者が案件を受注するなら、学習の難易度が低く、案件数も多い「Webサイト制作」がおすすめです。必要スキルはHTML/CSS、Webデザイン、JavaScriptなどです。
最初は、報酬は低くても経験を積むことを重視し、小規模な案件から始めるのが良いでしょう。
週末だけできるアルバイトで経験を積む
まったく実務経験がない場合、プログラミング案件をフリーで受注するのは難しいのが現実です。
週末だけできるプログラマーのアルバイト経験を積むのは良い方法です。たとえ期間が短くても、現場で働いた経験があれば、案件を受注しやすくなります。時給や単価が低くても、実務経験があれば次の案件獲得につながりやすいため、積極的にチャレンジすべきです。
プログラマーの副業は「やめとけ」「稼げない」と言われる理由
プログラミングの副業は、IT人材の需要増加や在宅勤務の普及で注目されていますが、「稼げない」「やめとけ」といった声も存在します。
これらのネガティブな意見には以下のような理由があります。
• 収入が安定しにくい
• 案件獲得の競争が激しい
• スキル習得に膨大な時間がかかる
• 独学だと挫折しやすい
• クライアントとのコミュニケーション能力も求められる
• チームでの開発が求められる
• 常に自己学習とスキルアップが必要
収入が安定しにくい
プログラミングの副業を始める多くの人が安定した副収入を望みますが、現実はそう甘くありません。副業としてのプログラミングは、案件の有無により収入が不安定になることが多いです。
例えば、ある月に高単価の案件を獲得できても、翌月は全く仕事がないということも珍しくありません。安定した収入を得るためには、継続的に案件を獲得し、複数のクライアントと良好な関係を築く時間と努力が必要です。実際に、ある調査では副業収入が月5万円以下の割合が89.5%を占めるというデータもあります。
案件獲得の競争が激しい
プログラミングの副業案件は、本業でフリーランスとして働くプロのプログラマーとの競争になります。
人気の高い案件には数十人から百人以上の応募があることも珍しくありません。このような激しい競争の中で、初心者や経験の浅い人が案件を獲得するのは難しいのが現状です。
競争を勝ち抜くためには、単にプログラミングスキルを持っているだけでなく、自分の強みを明確にし、それを効果的にクライアントにアピールする能力も必要になります。
スキル習得に膨大な時間がかかる
プログラミングは、一朝一夕で習得できるスキルではありません。基本的な文法を学ぶだけでも数ヶ月かかり、実践的なスキルを身につけるにはさらに時間がかかります。
プログラミング言語や開発環境、様々なライブラリやフレームワークの使い方を学ぶ必要があり、それらを実際のプロジェクトで使いこなせるようになるまでには相当な時間と労力が必要です。プログラミング学習を始めた人の実に9割が挫折しているというデータもあります。
独学だと挫折しやすい
未経験からプログラミングを学ぶ人が独学でスキルを身につけようとする場合、挫折しやすいという問題があります。
学習に時間がかかるため、一人で学習するとモチベーションの維持が難しくなります。質問できる相手がいない環境では、体系的な学習が難しいと感じることも多いでしょう。
クライアントとのコミュニケーション能力も求められる
プログラミングの副業では、技術的なスキルだけでなく、クライアントとのコミュニケーション能力も重要です。
技術的な用語を理解していないクライアントとのやり取りで誤解が生じることがしばしばあり、これがプロジェクトの遅延や追加作業、最悪の場合はクライアントとの関係悪化につながることがあります。
リモートワークが主流の副業では、チャットでのやり取りがメインになり、文章だけでは細かなニュアンスの伝達が難しく、プロジェクトの方向性を合わせるのに苦労することもあります。
チームでの開発が求められる
プログラマーは一人で黙々とコードを打ち込むと思われがちですが、実際にはチームで活動することも多い職業です。特にプロジェクト規模が大きくなるほど、その傾向は顕著になります。
プログラマーは要件定義、設計、テスト、運用・保守といった他の工程も理解し、チームで協力して開発を進める必要があります。チーム開発の経験がない人は、連携が取りづらいと見なされ、案件に参画すらできないこともあります。
常に自己学習とスキルアップが必要
プログラミングの世界では、技術の進化が速いため、常に最新の技術や知識を学び続ける必要があります。これは、副業としてプログラミングを行う上で大きな課題となります。
副業でプログラミングする場合、案件をこなしながら、新しい技術を学ぶ時間を確保する必要があります。本業がプログラマーでない場合、本業と副業を両立させながら新しいスキルを習得するのに苦労することがあります。
プログラマーが副業するときの注意点
副業を始めることで、収入アップとともに、プログラマーとしてのスキルアップ・キャリアアップにもつながりますが、始めるにあたってはいくつかの注意点も押さえておく必要があります。
プログラマーの副業では以下の点に気を付けてください。
• 勤め先の就業規則を確認する
• 確定申告を忘れない
• 契約内容は書面で残す
• 下請法を確認する
• 本業に支障が出ないようにする
• インボイス制度を学んでおく
勤め先の就業規則を確認する
多くの企業で副業が解禁されていますが、未だ副業禁止のスタンスを続けている企業も多いです。そのため、まずは就業規則で副業が禁止されていないかを確認しましょう。
副業自体は法律で禁じられているわけではありませんが、就業規則で副業が禁止されている場合、人事考課に影響する可能性があります。副業が禁止されていない企業でも、本業に支障が出ると処分の対象となるため気を付けましょう。
確定申告を忘れない
副収入が年間20万円以上になる場合、自身で確定申告を行って、所得の申告と納めるべき税を確定しなければなりません。
企業に雇用されている場合、企業側が年末調整として行ってくれる手続きですが、副業による収入がある場合は自分で行う必要があります。確定申告の期間は通常2月16日から3月15日までです。期間内に申告できないと追加で課税される可能性があるため、いざという時に困らないよう手続きに関する知識は早めに確認しておきましょう。
副業の所得が20万円以下でも、源泉徴収されている場合や、医療費控除、住宅ローン控除など年末調整の対象とならない控除を受けたい場合は、確定申告をすることをおすすめします。
契約内容は書面で残す
プログラマーとして副業する際、契約内容を明確に書面に残すことが重要です。口頭での約束や手軽なメールのやり取りだけで仕事を進めるケースも少なくありませんが、トラブルが発生した時、具体的な証拠がなければ自身の主張を証明するのが難しくなります。
仕事の範囲や納期、報酬の額や支払い方法など、基本的な項目は書面にしておくことが、後々のトラブルを避けるための鍵となります。
下請法を確認する
プログラマーの副業をするときは、下請法という法律を知っておくことも重要です。
下請法とは、一定の資本金を持つクライアントと取引をする際に適用される法律で、不当な代金の減額や不当な返品、支払いの遅延といった行為を禁止し、個人を含む下請事業者を守るために定められています。
本業に支障が出ないようにする
プログラマーに限ったことではありませんが、副業を行う際は前提として本業に支障が出ないようにしましょう。
副業に力を入れすぎて本業が疎かになってしまえば、当然会社からマイナスのイメージを受けてしまいます。副業を行うのであれば、時間管理なども徹底し、無理のない範囲で行うことが大切です。
また、副業による収入アップは魅力的ですが、その反面ストレスも溜まりやすくなるため、休みもきちんと確保し、自己管理を徹底した上で収入アップを目指しましょう。
インボイス制度を学んでおく
プログラマーの副業を始めるときは、インボイス制度について学んでおくとよいでしょう。
インボイス制度とは、取引の内容について明確に記載した文書(インボイス)を発行し、その発行・受領によって売上計上・支払確定を行う制度です。今後、副業で得た収入にかかる消費税を正しく納めるためには、インボイス制度の知識が必要になることがあります。取引先が適格請求書発行事業者である場合、自身も登録が求められる場合があります。