SESエンジニアの「年収」を徹底解説!給料が上がらない理由から高収入を実現するキャリア戦略まで

2025.09.11 PR

SESエンジニアの「年収」を徹底解説!給料が上がらない理由から高収入を実現するキャリア戦略まで

「SESエンジニアとして働いているけれど、なかなか給料が上がらない…」「この先SESで働いていて年収は上がっていくのだろうか…」といった悩みを抱えている方は少なくありません。
SES(システムエンジニアリングサービス)とは、特定の業務に対して技術者を派遣する技術支援サービスであり、ソフトウェアやシステムの開発・保守・運用などを主な内容とします。
SESエンジニアでも給料を上げてキャリアアップすることは十分に可能です。
この記事では、SESエンジニアの平均年収や、給料が上がらないと言われる理由、そして高収入を実現するための具体的な方法とキャリア戦略を解説します。

SESエンジニアの平均年収

SESエンジニアの平均年収

SESエンジニアの年収は、そのスキルや経験、そして所属する企業によって大きく異なります。

全体的なSESの平均年収

SES企業全体の平均年収は約460万円とされています。

ただし、これらの数字はあくまで目安であり、エンジニアのスキルや経験年数によって年収は大きく変動します。
特に、年収800万円以上の高収入を得ているSESエンジニアは少数派であり、これらの層はマネジメントスキルや高度な技術力を身に付けていることがほとんどです。

職種別のSESの平均年収

SES(システムエンジニアリングサービス)における職種別の平均年収は、担当する技術領域やスキル、経験年数によって大きく異なります。
以下、代表的な職種ごとに年収の目安を解説します。

インフラエンジニアSESの平均年収

インフラエンジニアは、サーバーやネットワークの設計・構築・運用を担当します。

エンジニアとしてのレベル 平均年収
初級 300~400万円
中堅 400~500万円
上級 500万円以上

クラウド(AWS、Azureなど)のスキルを持つ場合、さらに高年収が期待できます。

システムエンジニアSESの平均年収

システムエンジニア(SE)は、要件定義から設計、開発、テストまで幅広い業務を担います。

エンジニアとしてのレベル 平均年収
初級 300~400万円
中堅 400~500万円
上級 500~700万円

上流工程やマネジメント経験があると、年収がさらに上がる傾向です。

アプリケーションエンジニアSESの平均年収

アプリケーションエンジニアは、主に業務システムやWebアプリの開発を担当します。

エンジニアとしてのレベル 平均年収
初級 300~400万円
中堅 400~500万円
上級 500~600万円

モバイルアプリ開発の経験があると、さらに高収入を目指せます。

フロントエンドエンジニアSESの平均年収

フロントエンドエンジニアは、WebサイトやWebアプリのユーザーインターフェース部分を開発します。

エンジニアとしてのレベル 平均年収
初級 300~400万円
中堅 400~500万円
上級 500~800万円

ReactやVue.jsなどのモダンなフレームワーク経験が評価される傾向です。
大手企業案件では年収800万円以上も狙えます。

バックエンドエンジニアSESの平均年収

バックエンドエンジニアは、サーバーサイドのロジックやデータベース設計・運用を担当します。

エンジニアとしてのレベル 平均年収
初級 300~400万円
中堅 400~600万円
上級 600万円以上

高い専門性や設計力があると、より高収入となります。

サーバーサイドエンジニアSESの平均年収

サーバーサイドエンジニアはバックエンドとほぼ同義ですが、特にAPIや業務ロジックの開発に強みを持つ職種です。

エンジニアとしてのレベル 平均年収
初級 300~400万円
中堅 400~600万円
上級 600万円以上

需要の高い言語(Java、Python、Goなど)の経験があると、単価アップにつながります。

年代別SESの平均年収

SESエンジニアの平均年収は年代によって以下のように推移します。

年代 平均年収
20代 約385万円
30代 約430万円
40代 約505万円
50代 約602万円

20代は保有するスキルの差が年収の差に大きく影響します。
30代は即戦力として実力をアピールできるほど、転職による年収アップが可能です。
40代の平均年収は30代までに身につけた実力と、プラスアルファで取得したスキルによって市場価値が高められると考えられます。
50代のSESエンジニアの年収は、マネジメントスキルや管理者としての能力の有無が年収を左右する傾向があります。また、コンサルタントなど経営者視点を身につけることで、さらに市場価値を高めることができます。
全年代を通して経験年数を重ねることで、プロジェクト管理や複数領域の業務を担えるようになれば、収入の幅も着実に広がっていきます。

なぜSESエンジニアは「給料が上がらない」と言われるのか?

SESエンジニアはなぜ給料が上がらないと言われるのか

SESエンジニアが「給料が上がらない」と言われる背景には、業界特有の構造や働き方が大きく関係しています。
主な理由は以下の通りです。

  • 求められるスキルの高さ
  • 多重下請け構造による中間マージン
  • 単価の価格競争の激化
  • 下流工程の業務が多くスキルアップしづらい
  • 社内の評価を得られにくい環境

求められるスキルの高さ

給料が上がらないと言われる理由の一つに、求められるスキルの高さが挙げられます。
スキルが不足していると、高単価の案件にアサインされにくく、結果的に昇給にもつながりづらい傾向があります。
例えば、経験が浅くスキルの専門性が低い場合、要件定義や設計などの上流工程の案件に参加できないことがあります。
また、チーム内外に円滑に情報共有できるコミュニケーションスキルが不足していると、マネジメントを伴う役割を任されることも少なく、これが高単価案件への参画を妨げる要因となります。

多重下請け構造による中間マージン

IT業界の多重下請け構造は、SESエンジニアの給料が上がらない大きな要因です。
元請け企業から2次請け、3次請けと案件が委託されていく中で、その階層が深くなるほど受注単価が下がり、エンジニア一人当たりに配分される金額が減少していきます。
SES企業の多くは、この多重下請け構造の下位層に位置することが多いため、必然的にエンジニアの給与も低く抑えられる傾向にあります。
例えば、「高還元SES企業」は、この中間マージンを減らし、エンジニアへの還元率を70%以上と謳っている企業を指します。
このような企業では、クライアントからの契約金の大半をエンジニアに還元するため、他のSES企業と比較して高い収入を得られる可能性があります。

単価の価格競争の激化

SES業界では、企業間の単価競争が激しいことも、エンジニアの昇給を妨げる要因となっています。
発注企業は、同じスキルレベルのエンジニアであれば、より安価な単価を提示するSES企業を選ぶ傾向があります。
この競争が激化すると、SES企業が受け取る収益が減少するため、エンジニアへの還元が難しくなります。

下流工程の業務が多くスキルアップしづらい

SESエンジニアが担当する業務は、運用保守やテストといった下流工程が中心となることが多いです。
これがスキルアップを妨げ、結果的に低単価の案件から抜け出せず、昇給できない原因となります。

下流工程の業務における主な課題は以下の通りです。 

  • 既存システムの保守が中心で新しい技術に触れにくい
  • 作業が定型化されやすく創造性を発揮しにくい
  • 設計や要件定義などの上流工程の経験が得にくい
  • プロジェクト全体を把握する機会が少ない

これらの理由から、SESエンジニアは業務を通じたスキルアップがしにくく、高単価案件へのアサインが難しくなるため、給料も上がりにくいのです。

社内の評価を得られにくい環境

SESエンジニアは客先常駐が基本となるため、常駐先での業務内容や成果が、所属するSES企業に正確に伝わりにくく、社内での適切な評価を得られにくい傾向があります。
社内からの評価を得られにくい具体的な理由としては、以下の点が挙げられます。

  • 上司が日常的な業務状況を把握できない
  • スキルアップへの取り組みが見えにくい
  • 問題解決のプロセスが評価されづらい
  • 異動が多いと継続的な評価が難しい

このような状況が、SESエンジニアの昇給を妨げる要因となります。

SESから「年収アップ」を実現する方法

SESから年収アップする方法

SESエンジニアが年収を上げるためには、戦略的に考える必要があります。
以下に、具体的な方法を解説します。

高還元SES企業への転職

年収アップを実現するための方法として、高還元SES企業への転職が挙げられます。高還元SES企業は、エンジニアへの給与還元率が80%以上とされている企業であり、クライアントから支払われる契約金の大半をエンジニアの収入として還元するため、同じ案件に携わっても他のSES企業より高い収入を得られる可能性があります。特に技術力があるSESエンジニアにとっては、高還元SES企業を選ぶことで年収800万円以上の実現も可能とされています。

ただし、高還元SES企業には、高いスキルや経験が求められる、競争が激しい、責任が大きい、契約内容の確認が必要、一部の案件で長時間労働になる可能性があるといったデメリットも存在します。。そのため、単に還元率だけを見るのではなく案件の安定性や企業のサポート体制、福利厚生、キャリア支援の充実度もしっかり確認するようにしましょう。

スキルアップ

SESエンジニアが市場価値を高め、年収を上げるためには、継続的なスキルアップを心がけましょう。技術力を向上させることで、より高単価の案件を獲得しやすくなります。
需要が高いスキルとしては、以下が挙げられます:

  • クラウド技術(AWS、Azure、GCP)
  • 人工知能(AI)
  • データ解析
  • セキュリティ知識
  • 汎用性の高いプログラミング言語(Java、Python、PHP、Laravelなど)

また、技術スキルだけでなく、マネジメントスキルを身につけるとよいです。プロジェクトリーダーやPMOとしての役割を担えるようになれば、より高い単価での案件参画が可能になります。SESは多様なプロジェクトに関わることで、幅広い技術や業界知識を得られる機会がありますので、このメリットを活かして新しい技術やフレームワークにも積極的にチャレンジしましょう。

資格取得

資格は知識の証明となり、自信にもつながります。キャリアアップに有利な資格としては、以下のようなものが挙げられます。

情報処理技術者試験 基本情報技術者試験、応用情報技術者試験など
プロジェクト管理資格 PMP(Project Management Professional)など
クラウド系資格 AWS認定資格、Azure認定、Google Cloud認定など
インフラ系資格 CCNA(Cisco)、LinuC/LPIC(Linux技術者認定)など
開発系資格 Java Silver/Gold(Oracle認定Java資格)、PHP技術者認定試験、Ruby技術者認定試験など

ただし、資格はあくまで手段であり目的ではありません。実務経験の方が重視されることも多いため、資格取得と並行して手を動かす学習にも力を入れましょう。資格勉強で得た知識を現場で試したり、個人でポートフォリオとなる作品を作成して公開するなどの実践を通じて、知識を定着させ、具体的な実績として語れるようにしましょう。

単価交渉

現在所属しているSES企業や案件で単価交渉(給与交渉)を行うことも、年収アップにつながります。。SESの場合、自身の客先単価は営業担当に任せきりになりがちですが、自身の成長に応じて適切に単価見直しを求めないと、スキルに見合わない低い報酬のままになりがちです。
単価交渉のコツは、具体的な根拠を示すことです。。例えば、「○○の資格を取得し戦力になった」「前回より大規模なプロジェクトをリードした」「新しい技術スタックを習得してプロジェクトに導入できた」など、明確な実績や貢献をアピールしましょう。
交渉に臨む際は、単価アップが自分と会社双方にとってメリットがあることを示すと効果的です。交渉前に自分の市場価値を客観視するため、転職市場の相場を調べておくとよいでしょう。求人サイトで自分と同じくらいの経験・スキルの求人を見て給与レンジを把握したり、エージェントにヒアリングすることで、「自分の適正年収は〇〇万円くらい」という指標が得られます。

キャリアパスの変更を検討する

スキルが身についてきたら、環境を変えることでさらなるキャリアアップを図るのも効果的です。SESで経験を積んだ後の典型的なキャリアパスとして、以下のような選択肢が挙げられます。

  • 自社開発企業のエンジニア
  • SIer(システムインテグレーター)や社内SE
  • フリーランスエンジニア
  • PM・コンサルタント
  • スペシャリスト路線

自社開発企業のエンジニア

SESで培った開発スキルを活かし、自社サービスやプロダクトの企画から開発まで携われる魅力があります。最新技術の導入も積極的で、成長機会が豊富です。

SIer(システムインテグレーター)や社内SE

大規模な基幹システム開発に携わるSIerや、一般企業の情報システム部門(社内SE)へ転職する道です。特にSIerでは要件定義や設計など上流工程の経験を積みやすく、将来的にPMやITコンサルへの道も開けます。

フリーランスエンジニア

会社員を辞めて独立し、案件ごとに契約する働き方です。経験とスキル次第で高収入も狙え、年収1,000万円以上を稼ぐエンジニアもいます。。クライアントと直で契約できれば、報酬をそのまま受け取れるため、SES企業に属していた時よりも収入が上がりやすいメリットがあります。また、自分でやりたい案件や客先を選べる、業務量を調整できるといった自由度の高さも魅力です。ただし、収入の不安定さや社会保障の全額自己負担、税金処理などの事務作業を自分で行う必要があるなど、会社員とは異なるデメリットも伴うため、事前準備が重要です。

PM・コンサルタント

上流工程であるPM・コンサルタントになることで年収アップにつながります。。技術に加えてマネジメント力や業務知識を身につけ、プロジェクトマネージャー(PM)やITコンサルタントへキャリアチェンジする道です。管理職やコンサル経験は転職市場でも高く評価され、年収アップにつながりやすいです。

スペシャリスト路線

AIエンジニア、ブロックチェーンエンジニア、データサイエンティストなど、特定の技術に特化して技術スペシャリストになる道です。希少な人材になれば市場価値が上がり、案件単価も高くなります。

適切なタイミングでの転職

適切なタイミングでの転職も給与アップさせる方法の一つです。一般的に、経験が3~5年程度になったタイミングでの転職が成功しやすいと言われています。この時期に多くの案件を経験し、自分の得意な技術や適性を見極めることで、次のキャリアの選択肢を広げることができます。
エンジニアとして年収を上げるための転職先を選ぶ際には、以下のポイントを見るようにしましょう。

  • 平均年収が高い企業
  • プライム案件が多い企業
  • 上流工程を担当できる企業
  • 営業力の高い企業

単純な数値だけでなく、給与体系(基本給と変動給の割合、昇給の頻度と条件、評価制度の透明性、賞与、手当など)も確認することが重要です。エンドユーザー企業と直接取引を行う案件が多い企業は、中間マージンが発生しないため、エンジニアへの還元率が高い傾向があります。要件定義や基本設計などの上流工程は、プロジェクト全体への影響が大きく、高度なスキルと経験が必要とされるため、単価が高くなる傾向があります。上流工程の経験は、エンジニア市場での価値向上にもつながります。営業力の高い企業は、より良い条件の案件を獲得でき、エンジニアの待遇も充実している傾向があります。転職活動を効率的に進めるには、IT業界に特化した専門の転職エージェントの活用が効果的です。エージェントは公開情報では分からない開発環境や評価制度、企業の詳細情報(給与体系、案件の特徴、社内制度、営業力の強さなど)を提供し、あなたの希望年収やキャリアプランに合わせた企業選びをサポートしてくれます。

SESエンジニアが年収アップするためのキャリアステップ

SESエンジニアが年収アップするためのキャリアステップ

SESエンジニアが年収アップを成功させるためには、計画的なキャリア形成と主体的な行動を心がけましょう。以下に、具体的なロードマップを示します。

  1. 年収の目標金額を明確にする(0~1年目)
  2. 年収アップに必要なスキル習得・資格取得の計画(1~2年目)
  3. 現場で成果を出し、コツコツ年収を上げる(1~3年目)
  4. 年収アップのための人脈作りと情報収集(常時)
  5. 適切なタイミングで転職をし、いっきに年収を上げる(3年目以降)

①年収の目標金額を明確にする(0~1年目)

キャリアをスタートする初期段階では、将来の方向性を明確にし、具体的なキャリア目標を描くことが重要です。この目標設定には、「30歳までに年収◯◯万円」「5年後には◯◯万円稼ぐ」といった具体的な年収目標を含めることが、その後のモチベーション維持や行動計画の策定に役立ちます。目標が明確であれば、そこに向かって逆算し、何をすべきか具体的なプランを立てることができます。未経験や駆け出しのSESエンジニアの年収は比較的控えめである場合が多いですが、適切なキャリアステップを踏むことで大幅な年収アップは実現可能です。

②年収アップに必要なスキル習得・資格取得の計画(1~2年目)

設定した目標に沿って、必要なスキルや取得すべき資格の計画を立てましょう。。例えば、クラウド技術に強いエンジニアを目指すならAWS認定資格の勉強を始める、PMを目指すなら基本情報技術者を取得して体系知識を身につける、といった具合です。
業務だけをこなしていると時間はあっという間に過ぎてしまうため、自己研鑽の予定をスケジュールに組み込むことが重要です。平日も30分は勉強時間を確保する、土日はまとめて学習するなど、具体的な習慣に落とし込みましょう。また、社内外の研修や勉強会にも積極的に参加し、自ら学び続ける姿勢をこの段階で身につけておくことが、後々大きな差となって現れます。特に、クラウド、AI、データ分析、セキュリティといった分野のスキルは需要が高く、年収アップに直結しやすいです。

③現場で成果を出し、コツコツ年収を上げる(1~3年目)

与えられた現在のプロジェクトで全力を尽くし、着実に実績を積みましょう。どんなに小さなことでも構いません。「○○の機能開発を一人称で任せてもらった」「業務改善のスクリプトを書いてチームの効率化に貢献した」など、具体的な成果を出すことが重要です。成果を出せば信頼され、よりチャレンジングなタスクが任されるようになります。
可能であれば、リーダー補佐に挑戦させてもらう、新しい技術選定を提案してみるなど、少し背伸びした役割にも手を挙げてみましょう。SESは多様なプロジェクトに関わることで幅広い技術や業界知識を得られる機会があるため、現場での経験は何よりも大きな財産となります。また、下流工程だけでなく、上流工程の経験も積むことができれば、クライアントへのアピールポイントとなり、希望にマッチした条件の良い案件獲得につながります。

④年収アップのための人脈作りと情報収集(常時)

キャリアアップには人との繋がりも大きな助けとなります。SESは様々な現場で多様な人と仕事をするため、人脈を広げやすいメリットがあります。常駐先の開発現場にいる先輩エンジニアや他社のエンジニアとの交流を大切にしましょう。勉強会やMeetupに参加することで業界の知り合いが増え、生のキャリア談を聞けたり、有益な求人情報をもらえることもあります。SNS(TwitterやLinkedIn)でも自身のスキルや知見を発信しておくと、思わぬオファーが舞い込むこともあります。
また、自分の市場価値を客観視し、適切な単価交渉を行うためにも、転職市場の相場を常に調べておくとよいでしょう。求人サイトで自分と同じくらいの経験・スキルの求人の給与レンジを見たり、転職エージェントにヒアリングすることで、「自分の適正年収は〇〇万円くらい」という指標が得られます。これにより、給与交渉や転職時の交渉を有利に進めることができます。

⑤適切なタイミングで転職をし、いっきに年収を上げる(3年目以降)

ある程度経験を積んだら、いよいよ転職活動で次のステップに踏み出します。実務経験2~3年程度で転職する人が多く、それくらいの経験があれば大手SIerや自社開発企業、メガベンチャーなど、選択肢が一気に広がります。転職活動では、職務経歴書にこれまでの成果・スキルをしっかりアピールし、自身のキャリアプランを堂々と語りましょう。内定が出たら給与やポジションの交渉も忘れずに行うことが重要です。優秀な人材であれば企業も前向きに検討してくれるものです。
転職後は、新しい環境で存分に実力を発揮し、リーダー経験や専門分野の深耕など、さらに濃い経験を積みましょう。技術だけでなくマネジメント力もある人は、プロジェクトマネージャー(PM)やITコンサルタントといったリーダー/マネージャー職に就くことで役職手当や管理職給与が付き、年収が上がります。特に大手企業ほど職位による給与テーブルが明確なため、PM昇格は年収アップにつながりやすいです。また、特定の技術に特化して技術スペシャリストになる道も、希少な人材になれば市場価値が上がり、案件単価も上がるため、年収向上に繋がります。長期的な年収アップのためには、市場のニーズを常に把握し、新しい技術をキャッチアップし続ける姿勢を心がけましょう。