FPの通信講座おすすめ8社を徹底比較! FP2級・3級を目指す方向け

2024.10.07 通信講座の比較PR

FPの通信講座おすすめ8社を徹底比較! FP2級・3級を目指す方向け

金融関連の資格の中でも、圧倒的な知名度と取得者がいるのが、FP(ファイナンシャルプランナー)です。1~3級まであり、就職・転職を有利にするために取得する人も増えています。しかし、金融関連ということで「3級でも難しい試験なのでは?」と考え、なかなか勉強を始められない人もいます。

この記事を読めば、FP試験の内容や合格率・難易度などを知ることができます。受験者の多い2級・3級をメインとしています。資格取得におすすめの通信講座についても紹介していますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。

FPの通信講座おすすめランキング8選

まずは、FP試験合格を目指す際におすすめの通信講座8社を紹介していきます。それぞれ受講料やサポート体制、AFP認定研修の有無など大きく異なりますので、「ランキング上位だから…」という考えではなく、自分に合った通信講座を選ぶようにしましょう。

AFP認定研修を修了すると、3級の資格や実務経験がなくてもFP2級から受検することができますよ。

アガルート

料金目安 3級合格講座:完全無料
FP2級合格講座(フル):76,780円
FP2級合格講座(ライト):49,280円
受講期間の目安 3ヵ月~
サポート体制 オンライン質問サービスKIKERUKUN
AFP認定研修 なし
合格実績 3級:100%
2級:88.10%
特典・キャンペーン ・各種割引制度
・合格特典あり
特徴

  • 非常に高い合格率を誇っている通信講座
  • 経験豊富な講師と高品質な映像講義が強み
  • 3級合格講座であれば完全無料で受講可能
  • オンライン質問サービスで分からない部分を解決できる
  • 合格時には祝い金や返金制度を選ぶことができる

アガルートは、FP3級試験が100%、FP2級試験が88.10%という非常に高い合格率を達成している通信講座です。3級に関しては100%ですので、受講すれば必ず合格できるというのは大きな強みと言えるでしょう。口コミでも、この高い合格率が決め手になったという人が多かったです。

指導してくれるのは10年以上のキャリアを誇る講師陣で、講義も非常に分かりやすく初学者でも安心して受講することができます。FP1級を所有しているからこそ、どういった要素が出題されやすいのか分かりやすく伝えてくれるのです。

コースは複数ありますが、3級対策講座に関しては完全無料で受講できます。これは他の通信講座では有り得ないようなサービスで、基本的に受講料が高めのアガルートでは予想できない人も多いと思います。2級もライトであれば49,280円ですので、そこまで高くありません。

サポート面では、始まったばかりの「オンライン質問サービスKIKERUKUN」によって疑問点はすぐに解決できます。試験合格後にはお祝い金か受講料全額返金が選べる合格特典もありますので、モチベーションを維持したまま学習に励むことができるでしょう。

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フォーサイト

料金目安 基礎講座:57,800円
過去問講座:57,800円
バリューセット1(基礎講座+過去問講座):60,800円
バリューセット2(基礎講座+過去問講座+直前対策講座+過去問一問一答演習):65,800円~
受講期間の目安 2ヵ月~
サポート体制 ・eラーニング質問箱
・フォローメルマガ
AFP認定研修 なし
合格実績 2023年度FP2級合格率:90.5%
特典・キャンペーン ・資料請求割引
・各種割引制度
・教育訓練給付金制度
特徴

  • FP2級の合格率が5%と業界トップクラスの実績
  • バリューセット2が内容も濃くてコスパも良い
  • 試験内容をしっかりとおさえた高品質な講義動画
  • e-ラーニングシステム「ManaBun」で効率良く勉強できる
  • 家でも気軽に学習できるサポート制度

フォーサイトは、2023年度FP2級の合格率が90.5%と非常に高い通信講座です。毎年のように全国平均の約2倍の合格率を記録していますので、アガルートと同様に「合格率に優れた通信講座」を探している人には非常におすすめしたいです。

使用しているテキストは出題頻度の高い部分をピックアップし、合格点を効率良く狙えるように工夫されています。テキストの質も高いですが、講義動画のクオリティも非常に高いと口コミでも好評だった印象です。それにより、最短2ヶ月で試験合格が目指せます。

社会人でもスキマ時間を使って勉強できるように、スマホを使用したe-ラーニングシステム「ManaBun」にも力を入れています。分からない部分はスマホで質問を送るだけで回答がきますし、講師から勉強しやすいようにフォローメルマガが定期的に送られてきますよ。

受講料はコースによって異なりますが、おすすめは2級・3級の基礎講座に試験直前対策講座が付属されている「バリューセット2」です。65,800円から始められるため、相場よりほんの少し高いくらいの料金設定です。ただ、本コースは教育訓練給付金制度の対象講座ですので、合格後には受講料の一部を返還してもらえますよ。

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ユーキャン

料金目安 64,000円
受講期間の目安 6ヵ月~
サポート体制 ・質問サポート(1日3回)
・添削サポート(8回)
AFP認定研修 なし
合格実績 過去10年間での合格者:16,523名
特典・キャンペーン ・各種割引制度
・教育訓練給付金制度
特徴

  • 過去10年間に16,000名以上の合格者を輩出
  • 知名度と信頼性の高さは業界トップクラス
  • 添削指導が昔から高評価を得ている
  • イラストが用いられたフルカラーテキストで読みやすい
  • 受講料は高めだが教育訓練給付金制度の対象

ユーキャンは、過去10年間で16,523名もの合格者を輩出した通信講座です。CMや広告などで目にすることが多く、知名度に関しては他の通信講座よりも上と言えるでしょう。日本FP協会が認定している教育機関ということもあり、信頼性に関してもまったく問題ありません。

そんなユーキャンの強みは、長年高い評価を得ている「添削指導」です。FP講座では全8回の添削が行われ、合格に向けた適切なアドバイスを貰えます。スマホ学習機能のおかげで効率化にも拍車がかかっており、添削指導と組み合わせることで高い合格率を記録しているのです。

教材は分かりやすさを重視しており、初学者でも楽しく勉強できるようフルカラーテキストに刷新されています。イラストや図が豊富なためイメージしやすく、肝心の内容も「合格するのに重要な知識」に絞られているのです。予習・復習がしやすいため、効率的に知識を身に着けられるでしょう。

受講料は64,000円と少し高めの設定となっていますが、教育訓練給付金制度の対象となっているため合格後に一部返還されます。しかし、上記の添削指導が含まれていると考えると、決してコスパ自体は悪くありません。

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クレアール

料金目安 CBT試験対応FP3級合格コース:11,000円
FP技能士2級合格コース:44,000円
FP技能士3級・2級セット合格コース:49,500円
受講期間の目安 3ヵ月~
サポート体制 ・担当制度
・質問サポート(回数無制限)
・安心保証プランあり
AFP認定研修 なし
合格実績 非公表
特典・キャンペーン ・期間限定キャンペーン
・教育訓練給付金制度
特徴

  • 今後増えていくCBT試験対策も行っている
  • 受講料は相場付近だがキャンペーンや教育訓練給付金がある
  • マルチデバイスに対応しているため勉強しやすい
  • 合格基準点を目指す「非常識合格法」がクレアールならではの強み
  • 不合格時にも1年間の継続受講ができる安心プランあり

クレアールは、さまざまな資格講座を提供している通信講座です。FP講座ではFP協会だけでなく、きんざいの実技試験にも対応しています。近年増加傾向にあるCBT試験(ネット試験)対策も行っていますので、本番で力を発揮できるのが強みの一つです。

クレアールの教材は、すべてマルチデバイスに対応済みです。家ではパソコンを使って大画面で、移動中や休憩中はスマホやタブレットを使用して気軽に勉強できます。講義内で使用されたPDFのダウンロードもできますので、復習もしやすい環境が揃っています。

学習スタイルは「非常識合格法」と呼ばれており、「満点を目指すのではなく合格基準点を満たすことを目指す」という内容です。基礎を身に着けた後は、ひたすら出題頻度の多い問題を集めた問題集や過去問を解いていきます。そのため、最短3ヶ月でFP2級の取得に期待できるのです。

それでも合格するか不安という人は、「安心保証プラン」というオプションがおすすめです。仮に不合格した場合でも、その後1年間は引き続き講義を受けられるオプションとなっています。FP2級以上の難しい試験を受ける場合は加入を検討してみると良いでしょう。

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スタディング

料金目安 3級合格コース:4,950円
2級合格コース:29,700円
3級・2級合格セットコース:31,900円
受講期間の目安 2ヵ月~
サポート体制 ・AI学習サポートシステム
・質問サポート
・スタディングアプリ
・勉強仲間機能
AFP認定研修 なし
合格実績 2023年内合格報告:800件以上
特典・キャンペーン ・学割クーポン
・合格お祝い金制度
特徴

  • 2023年内に800人以上の合格者を輩出
  • さまざまな満足度が90%を超すほどの信頼性の高さ
  • 価格設定が業界最安値クラスで始めやすい
  • 学習はすべてスマホで行うことができる
  • マイノートやAI機能など学習サポートも充実している

スタディングは、2023年内で実施されたFP試験で800人以上の合格者を輩出した通信講座です。その他にも、「動画講義満足度93.2%」「問題集満足度92.5%」「続けやすさ実感度94.5%」など、多くの部分で高評価を得ています。他の資格講座の品質も高いですし、信頼性の高さは申し分ありません。

そんなスタディングが提供しているFP講座は、3級コースが4,950円、2級が29,700円とかなりリーズナブルな料金設定です。もし初学者で2級まで狙うのであれば、最初から3級と2級がセットになったコースが3,1900円と格安です。このように、受講料の安さでスタディングに勝る通信講座はないでしょう。

勉強はすべてスマホに対応しており、いつでも気軽にカリキュラムを進めていくことができます。講座動画も1.5~2.0倍速で再生できますので、ストレスなく復習することも可能です。もちろんパソコンやタブレットのようなデバイス機器にも対応していますよ。

サポート面に関しては、スマホに対応している学習サポートシステムが強みです。講義を視聴しながら自分だけのノートを作れる「マイノート機能」や、AIが学習内容を分析して過去問を出題してくれる「Aサポート機能」などがあります。操作性も悪くありませんので、効率の良い学習の手助けになるでしょう。

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資格の学校TAC

料金目安 3級本科生:12,800円~
2級本科生:101,000円~
3・2級本科生:108,000円~
1級本科生:133,000円~
受講期間の目安 最短1ヵ月~
サポート体制 ・質問制度(電話・メール)
・Webフォロー
・学習進捗変更サポート
AFP認定研修 あり
合格実績 非公表
特典・キャンペーン ・教育訓練給付金制度
・各種割引制度
特徴

  • 日本FP協会に認定されている教育機関
  • 経験豊富なベテラン講師陣がサポートしてくれる
  • 受講料は高めなので講義内容重視の人におすすめ
  • 教育訓練給付金制度対象なので受講料の一部が返還される

資格の学校TACは、日本FP協会に認定されている教育機関です。そのため、FP試験対策講座に対する信頼性の高さは業界トップクラスでしょう。基本的には通学講座がメインでしたが、通信講座でも通学と変わらない高品質な講義を提供しています。

在籍している講師陣は指導経験豊富なプロフェッショナルばかりです。知識を定着させるコツだけでなく、合格するための効率の良い学習法も提供してくれます。質問制度やWebフォローなど、大手サービスならではの手厚いサポート制度も魅力的と言えるでしょう。

受講料は2級から10万円を超すなど、本ランキングの中でも上位に入る高さです。初学者対象コースでも10万を超えているため、「コスパ度外視で、講義内容の充実度を重視している人向け」と言えるでしょう。割引制度や教育訓練給付金制度はありますので、忘れずに適用させると少しでも安く抑えられます。

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LEC

料金目安 3級FP合格パック:15,400円~
2級FP・AFP対策パック:88,000円~
3級・2級FP・AFP対策パック:95,700円~
1級FPパーフェクト合格パック:103,950円~
AFP認定研修:11,000円~
受講期間の目安 3ヵ月~
サポート体制 ・インターネット質問フォロー[教えてチューター]
・スコアオンライン
・ダブルライセンス取得サポート
AFP認定研修 あり
合格実績 非公表
特典・キャンペーン ・受験生応援キャンペーン
・各種割引制度
特徴

  • AFP認定研修を受けることができる珍しい通信講座
  • 受講料は高めだがキャンペーン利用可能
  • WEB講座かDVD講座を選ぶことができる
  • 合格後には他の資格取得もサポートしてくれる
  • 分かりやすさ重視のオリジナルテキスト

LEC東京リーガルマインドは、さまざまな資格講座を提供している通信講座サービスです。FP試験対策講座も1~3級まで対応しており、AFP認定研修を受けることができます。受講料はかなり高めな設定ですので、キャンペーンや割引制度で少しでも安くできるよう申請してみましょう。

学習スタイルは、Web動画形式かDVD形式を選ぶことができます。それぞれ学習の効率化できるようにオプションが存在し、初学者でも短期間での合格が狙えます。もし近くの教室がある場合は、通学という選択肢を検討することも可能です。

LECの強みは、分かりやすさを重視したオリジナルテキストの存在です。15年以上の指導実績と、多くの合格者を輩出してきたからこそ「合格するためのノウハウ」が詰め込まれた教材を提供できるのです。図や表も多く使われていますので、実技試験が不安な初学者でも安心して勉強することができます。

もしFP試験に合格した場合、その経験を活かして「中小企業診断士」や「社会保険労務士」の取得を考える人もいます。LECでは、他の資格取得をサポートしてくれる「ダブルライセンス取得サポート」がありますので、コスパ良くダブルライセンスを目指すことも可能です。

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資格の大原

料金目安 パススルFP3級Web通信:17,600円
2級(AFP)合格コースWeb通信:92,100円
初歩からの2級(AFP)合格コースWeb通信:65,100円
受講期間の目安 3ヵ月~
サポート体制 ・質問対応
・添削指導
・自習室利用サポート
AFP認定研修 なし
合格実績 非公表
特典・キャンペーン ・資格フェスキャンペーン
・各種割引制度
・教育訓練給付金制度
特徴

  • 高品質な教材を講義を行っている実績のある資格予備校
  • 初学者から2級を目指せるコースがある
  • 質問対応や添削指導などサポート体制も整っている
  • 近くに教室があれば自習室を自由に使える
  • 教育訓練給付金制度があるため合格時には一部返還される

資格の大原では、FP3級からAFPにも対応した2級のコースが用意されています。受講料はランキングの中では中間くらいで、キャンペーンや教育訓練給付金制度も充実しているため比較的受講しやすい通信講座です。講師陣の質も高くて分かりやすいと、口コミでも高い評価を得ていました。

もし教室が近くにある場合、サポート制度で自習室を利用することも可能です。静かで集中した環境でき勉強できますし、同じ資格取得を目指す仲間と情報交換できる場にもなります。社会人であれば、家に変える前に寄れると簡単に学習環境を整えることが可能ですね。

大原では、質問サポートと添削サポートを受けることができます。質問はメールと電話に対応しており、詳しく聞きたい場合は電話での質問がおすすめです。試験直前には、答練や模擬試験を通じて添削指導が行われますので、本番でミスしないようにアドバイスしてくれます。

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FPのおすすめ通信講座8社を徹底比較

※この表はスクロールできます。
通信講座名 AFP認定研修 3級・2級セットの受講料 2級コースの受講料 サポート体制 返金制度 受講期間 合格率・実績
アガルート なし 提供なし 49,280円~76,780円 ・オンライン質問サービスKIKERUKUN 合格特典による返金制度 3ヵ月~ 3級:100%
2級:88.10%
フォーサイト なし 65,800円~ 57,800円 ・eラーニング質問箱
・フォローメルマガ
など…
教育訓練給付金制度 2ヵ月~ 2023年度FP2級合格率:90.5%
スタディング なし 31,900円 29,700円 ・AI学習サポートシステム
・質問サポート
・スタディングアプリ
・勉強仲間機能など
合格お祝い金 2ヵ月~ 2023年内合格報告:800件以上
ユーキャン なし 提供なし 64,000円 ・質問サポート(1日3回)
・添削サポート(8回)など
教育訓練給付金制度 6ヶ月~ 過去10年間での合格者:16,523名
クレアール なし 49,500円 44,000円 ・担当制度
・質問サポート(回数無制限)
・安心保証プランありなど…
教育訓練給付金制度 3ヵ月~ 非公表
資格の学校TAC あり 108,000円~ 101,000円~ ・質問制度(電話・メール)
・Webフォロー
・学習進捗変更サポートなど…
教育訓練給付金制度 最短1ヵ月~ 非公表
LEC AFP認定研修:11,000円~ 95,700円~ 88,000円~ ・インターネット質問フォロー[教えてチューター]
・スコアオンライン
・ダブルライセンス取得サポートなど…
なし 3ヵ月~ 非公表
資格の大原 なし 65,100円 92,100円 ・質問対応
・添削指導
・自習室利用サポートなど…
教育訓練給付金制度 3ヵ月~ 非公表
※2024年9月時点の料金

FPの通信講座を選ぶときのポイントと注意点

ここからは、通信講座を選ぶ際に気を受けるべきポイントを解説していきます。FPだからこその注意点もありますので、入会する前に確認することをおすすめします。

①:FP2級の受験には受験資格をクリアしなければならない

もしFP2級を受験する場合、事前に受験資格を取得しなくてはいけません。以下の3つの中から1つでもクリアすれば受験可能になります。

・FP3級の取得
最も分かりやすいのが、FP3級試験に合格することです。きんざいでの合格、日本FP協会どちらの試験でも問題ありません。FP3級自体はそこまで高い難易度ではありませんので、すぐにでも取得したい人におすすめです。

・2年以上の実務経験を積む
保険会社や証券会社のような金融機関で、「ファイナンシャルに関連する業務を2年間以上経験」をクリアすることで受験資格を得ることができます。実務経験の内容には細かい条件がありますので、気になる人は調べてみましょう。

・AFP認定研修を修了する
専門学校や通信講座で受けられる「AFP認定研修」を受講し、認定してもらうことで受験資格が得られます。AFPは日本FP協会が設けている民間資格のことです。

②:AFP認定研修ありの通信講座ならFP2級から受験できる

上記で少し解説しましたが、もう少しだけAFP認定研修について細かく見ていきましょう。

【AFP認定研修の概要】

選択する課程 基本課程
受講条件 FP2級に合格していない人
研修期間 約1ヶ月
受講料 22,000円~169,290円
研修内容 FP基礎/金融資産運用設計/ライフプランニング・リタイアメントプランニング/
リスクと保険/不動産運用設計/タックスプランニング/相続・事業継承設計/提案書の作成

AFP認定研修には4種類あり、FP2級の受験資格目的の場合は『基本課程』を選択します。研修内容はFP2級で学ぶ範囲となっており、研修を受けながら2級の勉強の両立も可能です。FP3級の試験勉強が面倒だと感じている人、試験日まで時間が空きすぎている人などはこちらを受講してみましょう。

③:教育訓練給制度や合格者返金保証など返金制度を利用する

FP対策講座は、通信講座サービスによって受講料が大きく異なります。3級だと格安だが2級だと一気に高くなる、単科コースは高いが2級・3級のセットコースはコスパが良いなど、さまざまな料金形態となっているのです。できるだけ安く抑えたい人は、以下の制度の利用を検討してみましょう。

  • 一般教育訓練給付金制度
  • 合格特典(返金orお祝い金)
  • 返金制度(合格時or不合格時)

一般教育訓練給付金制度とは、対象になっているコースに入会して合格することで、国から受講料の一部が返還される制度のことです。基本的には受講料の20%となっており、申請はハローワークにて行います。とくに難しい条件などありませんので、対象コースの選択がおすすめです。

通信講座サービスでも合格特典を提供していることもあり、受講料を全額返金してもらえたり、お祝い金を貰うことができます。中には不合格しても全額返金に対応してくれる通信講座がありますので、合格することに不安を感じている人はその通信講座を検討してみると良いでしょう。

FPの試験内容と合格率・難易度

ここからは、FP試験の概要と合格率について見ていきましょう。1級に関しては表のみで解説し、受験者数の多い3級・2級をメインに解説していきます。

FPの試験概要

まずは、FPの試験概要についてです。

3級 2級 1級
受験資格 とくになし ・FP3級に合格
・2年以上の実務経験など
【学科試験】
・FP2級合格+1年以上の実務経験
・FPに関連する実務経験5年以上など
【実技試験】
・FP1級学科試験合格者
・「CFP認定者」など
試験内容 ・学科試験:マークシート方式
・実技試験:記述式
・学科試験:マークシート方式
・実技試験:記述式
・学科試験:マークシート方式
・実技試験:記述式
受験費用 ・学科:4,000円
・実技:4,000円
・学科:5,700円
・実技:6,000円
・学科:8,900円
・実技:20,000円(FP協会)/28,000円(きんざい)

FP試験の受験資格は、2級・1級にのみ指定があります。2級は「3級に合格する」「2年以上の実務経験」など比較的分かりやすいです。1級は学科試験と実技試験どちらにも受験資格が必要なため、受験時にはしっかりと確認しておきましょう。

試験内容はマークシート方式の学科試験、記述式の実技試験となっています。詳しい内容に関しては後ほど解説していきましょう。受験費用は3級・2級はそこまで高くありませんが、1級のみ一気に高くなるため、できるだけ1回で合格できるようにしておきましょう。

試験日程

FP試験の日程について見ていきましょう。ここでは3級・2級のみの解説となります。

【FP3級試験の日程(CBT方式)】

試験月 申し込み日 試験日 合格発表日
2024年9月 2024年6月1日正午~試験3日前 2024年9月1日~2024年9月30日 2024年10月15日
2024年10月 2024年7月1日正午~試験3日前 2024年10月1日~2024年9月31日 2024年11月15日
2024年11月 2024年8月1日正午~試験3日前 2024年11月1日~2024年11月30日 2024年12月13日
2024年12月 2024年9月1日正午~試験3日前 2024年12月1日~2024年9月26日 2025年1月17日

FP3級試験はCBT方式に完全移行しており、ほぼ毎日のように申込みが可能+試験を受け放題となっています。試験3日前までに申し込めば良いので、ギリギリまで勉強してから試験に挑むことができるなど、ネット試験だからこその強みが感じられますね。

【FP2級試験の日程】

試験日 申し込み期限 合格発表日
2024年9月8日 2024年7月2日~7月23日 2024年10月21
2025年1月26日 2025年11月13日~12月3日 2025年3月7日

FP2級試験は現時点でCBT方式には対応しておらず、試験も年に3回しか行っていません。申し込み日も短いため忘れないことが重要です。2025年以降にCBT方式へ移行するとされていますので、今後は気軽に試験を受けられる時代になるかもしれませんね。

試験内容(学科試験)

FP2級・3級試験は、「学科試験」と「実技試験」の2種類に分けられます。

学科試験は、「資金計画」「保険」「投資」「税金」「不動産取引」など、お金に関係する幅広い分野から出題されます。日本FP協会・きんざいどちらも60問が出題され、解答はすべてマークシート方式です。

試験内容(実技試験)

実技試験はFP協会ときんざいで少し内容が異なり、FP協会は問題数20問の記述式、きんざいは問題数5問の記述式となっています。2級試験と3級試験の科目自体に違いはありませんが、2級が個人・法人関連問わず出題されるのに対して、3級は個人に関連する出題がメインとなっています。では、簡単にそれぞれの分野・ジャンルについて見ていきましょう。

◆きんざい実技試験:個人資産相談業務
個人資産相談業務とは、「個人が抱えている資産に関する課題を分析して解決する能力」が求められる試験です。実技試験の中でもポピュラーな分野となっていますので、市販テキストの数も多くて始めやすいジャンルとも言えるでしょう。受験者の数も最も多いです。

ただし、「金融資産」「不動産」「年金」「相続」など出題範囲自体は広めです。それぞれ深い知識を身に着ける必要はありませんが、一つの知識が抜けると他の分野にも影響が出てしまいます。すべての基礎知識を身に着けることを意識すると点数を取りやすくなります。

◆きんざい実技試験:中小事業主資産相談業務
中小企業主資産相談業務とは、その名の通り「中小企業の経営者から資産相談を受けること」を想定した試験です。中小企業に対して、金融資産の運用や事業を運営する上で必要な税務などに関する相談がメインとなっています。もちろん、解決策などの提案なども行います。

上記の個人資産相談業務と同様に出題範囲が広く、難易度もそこそこ高い科目となっています。しかし、個人相手よりも業務の幅が広いため、将来的に役立つ科目でもあるのです。もしFP1級受験まで考えている場合は、中小企業相談業務を選択して受験することをおすすめします。

◆きんざい実技試験:生保顧客資産相談業務
生保顧客資産相談業務とは、「医療保険」「生命保険」に特化した試験のことです。資産相談と比較して出題範囲が狭いですが、それでも「リスクマネジメント」「ライフプランニング」「タックスプランニング」など生保に関する知識を余すことなく身に着ける必要があります。

リスクマネジメントの領域になると、個人・法人問わず相談業務スキルの熟練度も求められます。このように、出題範囲が狭いからといって勉強時間が短いわけではありません。集中して一つのことに取り組むことが得意な人は、この分野での受験を検討してみると良いでしょう。

◆きんざい実技試験:損保顧客資産相談業務
損保顧客資産相談業務とは、「損害賠償責任に関連する保険の相談能力」が問われる内容となっています。損害賠償責任に関する保険とは、「損害保険」「火災保険」「自動車保険」「地震保険」などが対象ですので、何となくイメージしやすい内容でしょう。

この科目最大の特徴は、出題範囲が他の科目と比較して狭いという点です。その分だけ、より深い知識が求められます。そのため、狭い範囲を深くまで理解するのが得意な人、将来的に損害保険に特化した業務に就きたい人におすすめです。

◆日本FP協会:資産設計提案業務
日本FP協会が唯一実施しているのが「資産設計提案業務」です。ただ、名称が違うだけで試験内容はきんざいの「個人資産相談業務」と共通しています。例年、資産設計提案業務の方が合格率が高いため人気のある試験科目です。

実技試験ってどれを選べばいいの?

きんざいと日本FP協会のどっちを選ぶべきなのか迷う人もいると思います。まず大前提として、どちらで取得しても資格の価値は変わりません。きんざいで取得しても日本FP協会で取得しても、FP2級として問題なく評価されますし働くこともできます。

実技試験の選び方ですが、「自分がFPの資格を取得したらどんな仕事をしたいのか」「どんな場面で活躍していきたいのか」を考えてみましょう。そうすることで、どちらの機関で申し込んだ方が良いのか分かりやすいと思います。

CBT方式について

CBTとは、『Computer Based Testing』の頭文字を取った言葉であり、パソコンなどのコンピューター上で出題・解答を行う試験方式のことです。受験者ごとに出題される問題が異なり、パソコン上で完結するため問題冊子の配布やメモを残すことはできません。

試験方式 従来の試験 CBT試験
試験日程 例年1月・5月・9月の年3回 休止期間以外であればいつでも
申し込み方法 WEB・書面 WEBのみ
受験料 学科試験:4,000円
実技試験:4,000円
変更なし
解答方式 マークシート方式 パソコン上で解答を選択
試験時間 学科試験:120分
実技試験:60分
学科試験:90分
実技試験:60分
試験場所 受験票に記載されている会場 全国のテストセンター
CBT方式の特徴

  • FP3級試験は2024年度からCBT方式に移行
  • FP2級試験は2025年以降に実施予定
  • 試験自体は全国のテストセンターで受ける
  • 学科試験の試験時間が90分に短縮している
  • 休止期間以外であればいつでも申し込める

FP3級試験は、2024年4月からFP協会もきんざいもCBT方式へと移行しました。2級試験に関しては2025年に移行するとされており、受験の敷居はかなり低くなることが予想されます。やはり、試験日程を自分で選択できるのは社会人にとって嬉しいポイントだからです(※休止期間は受験不可)。

注意点としては、自分のパソコンで受験できるわけではありません。全国にあるテストセンターにて受験しますので、少なからず移動がある点は覚えておきましょう。試験の内容や難易度、合格基準点などには一切変更がないとFP協会・きんざいのホームページに記載されています。

ただし、試験時間に少し差があります。従来は学科試験に120分が割り当てられていました。しかし、CBT試験では90分に短縮されているのです。難易度は変わらないものの、解答時間が短くなっていますので、できるだけ効率良く解答できるよう慣れておく必要があるでしょう。

FPの合格率・難易度

ここからはFPの合格率と、そこから分かった試験難易度について解説していきます。

FP3級の合格率推移

FP協会
試験実施日 学科試験合格率 実技試験合格率
2024年1月 83.14% 86.56%
2023年9月 74.78% 77.67%
2023年5月 88.25% 86.83%
2023年1月 85.25% 88.34%
2022年9月 80.78% 84.44%
きんざい
2024年5月 52.55% 47.74%
2024年1月 46.40% 48.61%
2023年9月 37.19% 57.87%
2023年5月 54.13% 59.80%
2023年1月 56.00% 50.95%

FP3級の合格率はFP協会だと85%前後、きんざいだと50%前後ということが分かります。FP協会の方が圧倒的に高く、しっかりと勉強すれば合格することができるでしょう。その一方で、きんざいだと半分ほどは落ちてしまうため試験対策は念入りに行う必要があります。

FP2級の合格率推移

FP協会
試験実施日 学科試験合格率 実技試験合格率
2024年5月 59.29% 54.87%
2024年1月 39.00% 61.12%
2023年9月 53.54% 52.02%
2023年5月 48.82% 58.61%
2023年1月 56.12% 59.53%
きんざい
2024年5月 29.70% 45.17%
2024年1月 13.27% 41.52%
2023年9月 22.75% 40.80%
2023年5月 17.51% 39.49%
2023年1月 29.07% 35.14%
※きんざいの実技合格率は「実技4種類の平均」

表の推移を見た感じ、FP2級の合格率はFP協会の学科試験が40~55%前後、実技試験が60%前後となっています。その一方で、きんざいは学科試験が15~30%前後、実技試験が40%前後とFP協会と比較して大きな下がっていることが分かります。

【FP1級の合格率】
FP1級の合格率は、学科試験が約10%前後、実技試験はFP協会かきんざいかで変わりますが、おおよそ80~95%ほどで推移しています。日本FP協会に至っては2022年9月の試験で合格率99.0%をたたき出すなど、実技試験に関しては大きな脅威にはならないことが分かります。

一方、学科試験は合格率が10%と10人に1人しか受からないのが現状です。2023年5月の試験では合格率3.51%という低スコアを出しているなど、いかに学科試験をクリアするかがFP1級試験では重要となります。

合格率に差がある理由

FP協会ときんざいの合格率に大きな差があることは、これまでの推移を見てきて分かったと思います。試験内容も取得後の価値もほぼ変わらない試験であるにも関わらず、これだけ差があるのは「モチベーションの差」によるものだと考えられます。

きんざい試験の場合、団体(会社)での申込みが多いため、資格取得へのモチベーションが低い層が存在しているとみられます。一方のFP協会の場合は、個人での申込みが大半を占めており、資格取得を目的に受験していますので勉強のモチベーションも高いです。

FP試験の難易度

合格率や勉強時間を加味すると、FP試験の難易度は3級だと「比較的易しい」、2級だと「普通~少し難しい」に分類されるでしょう。FP協会でもきんざいでも試験難易度に差はありませんが、個人で受験する場合はFP協会を選んでおけば問題ありません。

FP試験は独学でも合格できる?

最後に、FP試験は通信講座などを活用せずに独学で合格できるのか解説していきます。

FP3級は独学でも合格できる

まず、FP3級に関しては独学でも合格を狙えます。3級はFP試験の入門レベルであり、合格率も40~80%前後と高いです。数ある国家資格の中でも簡単なほうと言えるでしょう。書店で購入できる市販の教材でも、FP3級レベルのお金に関する基礎知識は身に着きます。テキストと過去問を繰り返し解くことで、独学で合格した人も多いです。

FP2級以降は通信講座がおすすめ

FP2級以降の場合は、通信講座の受講がおすすめです。

FP2級は独学での合格も不可能ではありませんが、通信講座の方が効率良く合格を目指せます。試験範囲も3級より広くなりますし、求められる知識の練度も深くなるからです。合格率は20~60%と受験する団体によって大きく異なりますが、全体的にFP3級試験よりも受験者レベルも上がっています。

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FP1級になると、独学での合格は困難なレベルになります。合格率は8~18%となっており、回によっては10%以下になることも珍しくありません。受験資格も「FP2級に合格した上で1年以上の実務経験」もしくは「FP関連の実務経験を5年以上」と厳しくなっています。

普段からFPとしての実務をこなさないと合格するのが難しいレベルですので、効率良く勉強できる通信講座を利用すべきでしょう。最近ではスマホで閲覧できるデジタルテキストや映像講義が増えていますので、ちょっとしたスキマ時間でも勉強できますよ。

FP試験に必要な勉強時間

各FP試験の勉強時間目安を見ていきましょう。

FP3級:30~100時間
FP2級:200~300時間
FP1級:450~600時間

最も簡単な3級の場合、事前知識があれば30時間程度で合格を目指すことができます。仮に初学者で100時間の勉強が必要な場合も、1日1時間勉強すれば3ヶ月ほどで取得を目指せるのです。勉強時間目安から考えても、3級であれば独学でも十分に合格を狙えますね。

2級になると、一気に勉強時間が増えて最低でも200時間は必要となっています。1日1時間勉強して6ヶ月前後、もし300時間必要な場合は10ヶ月近くの期間が必要です。自分で分からない部分を検索するなどの効率を考えると、独学だともっと時間がかかるかもしれません。

1級になると450時間以上の勉強時間が目安となり、知識レベルによっては行政書士試験と同じくらいの勉強時間になることもあります。実務経験を積みながら勉強しないといけないことも考えると、1級合格には通信講座を活用するのが最も効率が良いと言えるでしょう。