電験三種の通信講座おすすめ8社を徹底比較!費用や難易度、受験資格まとめ

2024.10.04 通信講座の比較PR

電験三種の通信講座おすすめ8社を徹底比較!費用や難易度、受験資格まとめ

現代社会で活きていくためには、電気の存在は必要不可欠です。電気に関係する資格の需要は年々増加しており、その中でも国家資格である『電気主任技術者試験』は、電気のスペシャリストとして就職・転職に有利です。

この記事では、その中から三種をメインに解説していきます。電験三種の試験概要や各科目、合格率から分かる難易度について知ることができるでしょう。効率良く合格するためにおすすめの通信講座も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

電験三種の通信講座選びで失敗しないためのポイント

  1. 無料体験をいくつか受講してみる
  2. 添削や質問などサポート体制が充実している
  3. 数学が苦手な方は電気数学が学べる講座を選ぶ
  4. 科目別の講座が提供されているか確認する
  5. 受講料やコスパ面で考えてみる

まずは、無料体験がある場合は受講してみましょう。講義の雰囲気や使用する教材の質、講師の話し方や講義スピードなどを確認できます。資料請求だけでもある程度見極めることが可能です。通信講座によっては、資料請求することで割引クーポンを受け取ることもできます。

初学者や理数系が苦手な場合は、「電気数学」の基礎を学習カリキュラムに組み込んでいる通信講座をおすすめします。それに加えて、質問や添削指導などのサポート制度が充実していると合格へ一気に近づくことができるでしょう。

電験三種は4科目すべての合格が必須になりますが、合格した科目は一定回数まで免除されます。そのため、不合格した科目のみを勉強するために科目別コースが合った方がコスパが良いです。自分の予算をしっかりと把握し、無理なく続けられる通信講座を選ぶようにしましょう。

電験三種の通信講座おすすめランキング8選

まずは、電験三種の試験対策におすすめの通信講座8社を紹介します。料金や口コミの評判、合格実績からおすすめできるものを順にピックアップしました。

アガルート

料金目安 【一括セット】
Eラーニング講座:130,680円
DVD講座:152,680円
Eラーニング+DVD講座:163,680円
【単科:理論編/機械編/電力編/法規編】
Eラーニング講座:各32,780円
DVD講座:38,280円
Eラーニング+DVD講座:43,780円
受講期間の目安 6ヵ月~
サポート体制 ・ZOOMによるオンラインマンツーマンサポート
・質問サポート
・サポート期間延長サービス(不合格時)
・返金保証制度あり
合格実績 2021年度「顧客満足度」「アフターフォローサポート体制」「年間合格者数」にて3冠達成
特典・キャンペーン ・応援キャンペーン(クーポンコード)
・2025年度新教材プレゼントキャンペーン
特徴

  • SAT株式会社が提供している高品質な通信講座
  • 一括コースと科目別コースがあり、受講料は高めに分類される
  • 現場で活躍しているプロが講師として在籍している
  • サポートは講師とのマンツーマンなので安心感がある
  • トリプル保証があるため安心

アガルートの電験三種対策講座は、電気のプロフェッショナルを育てることを目的とした「SAT株式会社」が提供しています。コースは4科目一括セットと科目別があり、e-ラーニングメインかDVDメインかで受講料が異なります。受講料は少し高いですが、アガルートから申し込むと送料は無料です。

担当している講師は、大手設備管理会社で電気主任技術者として働いているなど現場の経験も豊富です。合格者も多数輩出していますし、内容も聞きやすく理解しやすいと評判です。スマホやパソコン上で勉強できるe-ラーニングシステム導入済みですので、ちょっとしたスキマ時間でも効率良く勉強できます。

フォロー体制もしっかりしており、スマホやZoomアプリを使用して気軽に質問・相談ができます。講師とのマンツーマンなので周りの目を気にする必要もありません。勉強の内容だけでなく、試験や合格後の不安など気軽に相談してみましょう。

個人的に強く推したいのが、独自に提供しているトリプル保証です。不合格時に受講期間が延長されるサービスや、商品が到着してから30日以内であれば全額返金される制度などがあります。アガルートと比較して知名度の低いSAT株式会社の提供だからこそ、こういった保証制度の充実度は高く評価できるでしょう。

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ユーキャン

料金目安 69,720円
受講期間の目安 12ヵ月~
サポート体制 ・添削指導(全10回)
・質問サポート(1日3回)
・WEB学習対応
合格実績 非公表
特典・キャンペーン ・一般教育訓練給付金
特徴

  • 顧客満足度が高く知名度もある大手通信講座
  • シンプルなラインナップとリーズナブルな料金設定
  • 過去問を徹底的に分析して作られたオリジナルテキスト
  • 「学びオンラインプラス」を使えばどこでも勉強できる
  • 全10回行われる丁寧な添削指導が大きな強み

ユーキャンは、さまざまな資格講座を提供している大手通信講座サービスです。例年顧客満足度が高く、信頼性に関しては業界トップクラスと言えるでしょう。受講料は69,720円とリーズナブルな料金設定となっています。一般教育訓練給付金対象ですので、合格時には受講料の一部が返還されるのも嬉しいポイントです。

ユーキャンで使用しているテキストは、過去問を徹底的に分析して作成されたものです。必要な知識だけをインプットすることで、科目別に合格基準点をクリアするコツを身に着けられます。要点が分かりやすくまとめられているため、数学が苦手な人でもストレスなく勉強していくことができるでしょう。

受講生専用サービス「学びオンラインプラス」を活用すれば、いつどこでもデジタルテキストを閲覧することができます。標準学習期間も12ヶ月となっていますが、次期の試験月までサポートを受けられるため、社会人でも余裕を持って勉強することが可能です。

サポート面が充実しているのもユーキャンの強みです。とくに全10回行われる添削指導では、課題をクリアするために必要な知識や勉強方法などを丁寧にアドバイスしてくれます。1日に3回まで自由に質問できますし、学習経験者より初学者向けの通信講座と言えるでしょう。

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JTEX(日本技能教育開発センター)

料金目安 電験三種受験講座(総合)+模擬テスト+Web講義<4科目>:70,400 円
電験三種受験講座・科目別+Web講義:26,400円~
受講期間の目安 6ヵ月~
サポート体制 ・質問サポート
・添削指導
合格実績 非公表
特典・キャンペーン 要問合せ
特徴

  • 最短6ヶ月で合格を目指せるなど短期合格を狙いたい人向け
  • 4科目すべてに対応し模擬テストまで付いたコースがおすすめ
  • 毎年更新している高品質な教材を提供
  • 信頼性の高い講師陣がすべて監修している安心感
  • 添削指導と質問券を使うことで本番のミスを減らせる

JTEX(日本技能教育開発センター)は、短期間での電験三種試験合格を目指すことができます。通常9ヶ月~12ヶ月ほどが目安となっていますが、高品質な教材と講師を用意しているJTEXであれば最短6ヶ月ほどでの合格にも期待できるのです。

電験三種受験講座(総合)の場合、4科目すべて対応している+模擬テストが付いて70,400円です。すべての科目を網羅できることを考えるとコスパは良い方でしょう。単科であれば26,400円~ですので、科目別合格制度を活用している人はこちらがおすすめです。

JTEXの大きな強みの一つに、提供している教材の質が高いというものがあります。オリジナルテキスト、過去問題集、最新模擬予想問題はすべて毎年更新されており、合格するためのコツとノウハウを身に着けることが可能です。信頼性の高い講師が監修しているのも安心感がありますよね。

サポート面では経験豊富な講師陣が丁寧な添削指導を行ってくれます。自分の苦手分野や間違いやすい部分を徹底してアドバイスしてくれますので、「試験本番でのミスが大幅に減った」という口コミもありました。質問券を使えば、添削内容に関してさらに深い指導を受けられますよ。

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たのまな

料金目安 35,200円
受講期間の目安 6ヵ月~
サポート体制 ・長期サポート(12ヶ月)
・添削指導(全6回)
合格実績 非公表
特典・キャンペーン ・LINEともだち追加で割引クーポンプレゼント
特徴

  • 一括で35,200円という圧倒的なコスパ
  • テキストとDVD学習を併用することで効率化アップ
  • 学習スケジュールが用意されているため迷いにくい
  • 長期サポート制度のおかげで12ヶ月間添削指導を受けられる

たのまなの大きな特徴は、他の通信講座とは比較にならないほどの圧倒的なコスパです。一括払いを選択しても35,200円と非常にリーズナブルですし、それでも難しい人は分割払いを選択することもできます。講義内容の品質も高いため心配する必要はありません。

学習カリキュラムとしては、テキストと過去問題が収録されているDVDを用いて進めていきます。テキストは、「学習のポイント」が各項目ごとにまとめられているため出題傾向が一目で分かりますし、DVD学習では自分の理解度チェックに役立つでしょう。ソフトには単語帳機能も付属されていますよ。

学習スケジュールがたのまなの方で用意されているのも嬉しいポイントです。どのタイミングで次の項目へ進むのか、予習・復習はどのくらいの時間をかけるのか、過去問を解く適切なタイミングはいつなのかなど、初学者だと迷ってしまう部分もたのまなでは事前に解決してくれます。

標準学習期間は6ヶ月となっていますが、長期サポート制度があるため社会人のように勉強時間が確保しにくい人でも安心して勉強に励むことができます。添削指導も全6回あり、長期サポート制度で最大12ヶ月までみっちりと添削指導してくれます。

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資格の学校TAC

料金目安 【4科目完全合格コース<電気数学付き>2024年度下期&2025年度上期合格目標】
Web通信講座(教科書&問題集付き):250,000円
Web通信講座(教科書&問題集なし):240,000円
DVD通信講座(教科書&問題集付き):290,000円
DVD通信講座(教科書&問題集なし):280,000円

【要点速修コース<電気数学付き>2024年度下期&2025年度上期合格目標】
Web通信講座(教科書&問題集付き):130,000円
Web通信講座(教科書&問題集なし):120,000円
DVD通信講座(教科書&問題集付き):150,000円
DVD通信講座(教科書&問題集なし):140,000円

受講期間の目安 9ヵ月~
サポート体制 ・質問制度(メール・電話・オンライン)
・WEBフォロー標準装備
・情報収集に役立つ「i-support」
・個別学習相談室
など….
合格実績 非公表
特典・キャンペーン ・早割キャンペーン
・応援キャンペーン
・一般教育訓練給付金
特徴

  • 学習スタイルが2種類あるため自分に合った方を選べる
  • 数学が苦手な人でも数学の基礎知識から学べる学習カリキュラム
  • 試験直前には速習コースで効率良く対策できる
  • サポート制度が業界トップクラスの充実度
  • 9月1日まで最大100,000円引きのキャンペーン実施中

TACの電験三種講座は学習スタイルが2種類あり、e-ラーニングをメインにしているWeb通信講座とDVD通信講座です。コスパや利便性を求めるならWeb通信講座、学習内容の濃さを求めるならDVD通信講座をおすすめします。コースも複数あるため、自分のレベルに合ったものを選択しやすいです。

とくに初学者や数学が苦手な人は、数学の基礎知識が学べるカリキュラムを組まれている「4科目完全合格コース」がおすすめです。フルカラーテキストで分かりやすいだけでなく、試験に出やすいポイントがまとめられているため各科目で点数を出しやすくなります。

サポート制度の充実度は、業界トップクラスと言えるでしょう。メールや電話、Webなどから気軽にできる質問制度、勉強や不安に関する相談ができる個別学習相談室、さまざまな情報の確認ができる「i-support」など、合格を目指すモチベーション維持がしやすいです。

TACで気になるポイントは、受講料の高さでしょう。4科目完全合格コースだと、教科書&問題集なしでも240,000円となっており、相場の2倍以上の料金設定です。ただ、9月1日まで「最大100,000円引きのキャンペーン」を実施していますので、入会するなら今の内かもしれません。

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資格センター/e-DEN

料金目安 【電験三種 合格道場完全攻略コース】
4科目セット(6カ月):58,100円
4科目セット(12カ月):99,000円

【電験三種 合格道場完璧コース】
4科目セット(6カ月):72,600円
4科目セット(12カ月):123,750円

受講期間の目安 6ヵ月~
サポート体制 ・質問サポート
合格実績 非公表
特典・キャンペーン ・一般教育訓練給付金
特徴

  • 電験試験に強い「不動弘幸先生」が講義を担当
  • オンライン版とDVD版を自分で選べる
  • 初学者向け、学習経験者向けコースが用意されている
  • 6ヶ月での入会ならコスパも悪くない
  • 全国で唯一認められている特定一般教育訓練給付制度

資格センター/e-DENは、電験試験で多くの実績を残している「不動弘幸先生」が担当している通信講座です。インターネットを利用したオンライン版と、DVDを用いて進めるDVD版があり、自分の学習環境に合った方を選ぶことができます。

コースは「完全攻略コース」と「完璧コース」がメインとなっており、どちらも4科目すべての試験範囲を学ぶことができます。初学者であれば完全攻略コース、より深掘りした内容を学習したい人や電験二種の受験を目指している人は完璧コースがおすすめです。

受講料は完全攻略コースであれば58,000円~、完璧コースであれば72,600円~となっていますので、6ヶ月以内での合格を目指すならコスパは悪くありません。質問サポートなど、必要最低限のサポート制度も提供されています。

厚生労働省が認定している「教育訓練給付制度対象講座」なのですが、他の通信講座とは大きな違いがあります。それが、「受講料の40%が返還される特定一般教育訓練給制度の対象講座」という点です。電験三種対策講座の中では唯一、e-DENのみが認められています。

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日建学院

料金目安 問題解説Webコース[下期試験向け]:33,000円
問題解説Webコース[上期試験向け]:33,000円
受講期間の目安 5ヵ月~
サポート体制 ・質問対応
合格実績 非公表
特典・キャンペーン 要問合せ
特徴

  • 400問を超える過去問を使った講義がメイン
  • ハイクオリティな映像講義を提供している
  • 分からない部分は質問することができる
  • 料金はリーズナブルだが学習経験者向けの講義になっている

日建学院の電験三種対策講座は、400問を超える過去問を使って合格基準点を超すことを目的としています。優れた講師陣が監修しているからこそ、独学では理解しにくい内容でも効率的に学習していくことが可能です。試験直前の対策として大きな効果に期待できるでしょう。

そんな日建学院の強みは、高品質な映像講義です。その完成度の高さは多くの法人・企業、大学からも認められています。国土交通省が登録している法定講習の製作にも協力しているなど、誰が見ても分かりやすく、ポイントを押さえた映像講義を作成しているのです。

受講料は33,000円となっており、電験三種対策試験の中では非常にリーズナブルです。講義内容は過去問を中心に進めていくため「事前に基礎知識を身に着けている人」を対象にしており、初学者よりも学習経験者におすすめの通信講座と言えます。

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東京電気技術教育センター

料金目安 10,000円/日
受講期間の目安 12ヵ月~
サポート体制 ・質問サポート
・添削サポート
合格実績 非公表
特典・キャンペーン 要問合せ
特徴

  • 電気のプロフェッショナルを育てるための予備校
  • YouTubeで動画講座を視聴することができる
  • 講師は電験一種を取得している電気のプロフェッショナル
  • 受講料は1日単位で支払うためコスパが良くなる人もいる

東京電気技術教育センターは、電気のプロフェッショナルになるための資格対策講座を提供している予備校です。対面による通学講座スタイルがメインのため通信講座の提供は行っていませんが、YouTubeなどで動画講座を視聴することができます。

講義を担当している講師は、電験一種を取得しているプロフェッショナルです。初学者でも理解しやすいように基礎から解説してくれます。実際に電気設備を使用して講義を進めることもあり、座学では得られない知識を身に着けられるのが大きな強みです。

受講料は1日単位での支払いとなり、講義を受けたその日に支払うことになります。電験三種であれば1日あたり10,000円ですので、回数が少なく済めばコスパもその分だけ良いですね。自分の好きな科目だけ集中して学ぶことができますが、日程が決められているためスケジュール管理が必要になります。

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電験三種の通信講座おすすめ8社を徹底比較

※この表はスクロールできます。
通信講座名 受講料 受講期間 合格率・実績 サポート体制 特典・キャンペーン
アガルート 【一括セット】
Eラーニング講座:130,680円
DVD講座:152,680円
Eラーニング+DVD講座:163,680円
6ヶ月~ 2021年度「顧客満足度」「アフターフォローサポート体制」「年間合格者数」にて3冠達成 ・ZOOMによるオンラインマンツーマンサポート
・質問サポート
・サポート期間延長サービス(不合格時)
・返金保証制度あり
・応援キャンペーン(クーポンコード)
・2025年度新教材プレゼントキャンペーン
ユーキャン 69,720円 12ヶ月~ 非公表 ・添削指導(全10回)
・質問サポート(1日3回)
・WEB学習対応
・一般教育訓練給付金
JTEX 電験三種受験講座(総合)+模擬テスト+Web講義<4科目>:70,400 円
電験三種受験講座・科目別+Web講義:26,400円~
6ヶ月~ 非公表 ・質問サポート
・添削指導
要問合せ
たのまな 35,200円 6ヶ月~ 非公表 ・長期サポート(12ヶ月)
・添削指導(全6回)
・LINEともだち追加で割引クーポンプレゼント
資格の学校TAC 【4科目完全合格コース<電気数学付き>2024年度下期&2025年度上期合格目標】
Web通信講座(教科書&問題集付き):250,000円
DVD通信講座(教科書&問題集付き):290,000円
9ヶ月~ 非公表 ・質問制度(メール・電話・オンライン)
・WEBフォロー標準装備
・情報収集に役立つ「i-support」
・個別学習相談室
など….
・早割キャンペーン
・応援キャンペーン
・一般教育訓練給付金
資格センター/e-DEN 【電験三種 合格道場完全攻略コース】
4科目セット(6カ月):58,100円
4科目セット(12カ月):99,000円

【電験三種 合格道場完璧コース】
4科目セット(6カ月):72,600円
4科目セット(12カ月):123,750円

6ヶ月~ 非公表 ・質問サポート ・一般教育訓練給付金
日建学院 問題解説Webコース[下期試験向け]:33,000円 5ヶ月~ 非公表 ・質問対応 要問合せ
東京電気技術教育センター 10,000円/日 12ヶ月~ 非公表 ・質問サポート
・添削サポート
要問合せ

電験三種の試験内容と合格率・難易度

ここからは、電験三種の試験概要・試験内容、そして合格率について解説していきます。

電験三種の試験概要

まずは、電験三種の試験概要と試験内容について見ていきましょう。

試験日 CBT方式(上期):2024年7月4日~7月28日
CRT方式(下期):2025年2月6日~3月2日
筆記方式(上期):2024年8月18日
筆記方式(下期):2025年3月23日
受験資格 とくになし(年齢・学歴・国籍問われない)
申し込み方法 原則インターネット申し込みのみ(※難しい時のみ書面での申し込みも可能)
受験料 インターネット申し込み:7,700円
書面申し込み:8,100円
支払い方法 ・クレジットカード決済
・コンビニ決済
・ペイジー決済
試験会場 47都道府県で指定された試験会場

直近の試験日は、CBT方式であれば下期の2025年2月6日~3月2日、筆記方式であれば下期の2025年3月23日になります。筆記方式は年に2回実施されており、上期・下期それぞれ1日のみとなっています。その一方で、CBT方式であれば試験実施期間が25日間と長く、試験日の選択の幅が広いのが特徴です。ただし、CBT方式と筆記方式を併用して受験することはできません。

申し込み方法は原則インターネット申し込みのみとなっていますが、ネットを利用できないなど事情があれば書面での申し込みにも対応しています。受験資格はとくに設定されていませんので、受験すること自体のハードルは低いです。

受験料はインターネット申し込みの方が400円安く、支払い方法も豊富なのでクレジットカードを持っていない人でも安心です。試験会場は47都道府県にそれぞれありますが、必ずしも近場にあるとは限りません。筆記方式を選択した場合、選択できるのは試験地だけであり会場は選択できないため注意です(※CBT方式であれば試験地の指定やキャンセルも可能)。

試験の内容について

理論 電気理論・電子理論・電気計測および電子計測の3分野
電力 発電所・蓄電所および変電所の設計および運転・送電線路および配電線路の設計および運用ならびに電気材料の4分野
機械 電気機器・電動機応用・電熱・証明・パワーエレクトロニクス・電気化学・電気加工・自動制御・メカトロニクスならびに電力システムに関する情報伝送ならび処理に関する分野
法規 電気法規(保安に関係するものに限定)および電気施設管理に関する分野

出題科目は理論・電力・機械・法規の4科目で、すべてで合格基準点を満たさないと不合格になってしまいます。各科目の合格率は後述しますが、理論と電力は25%前後で安定している一方で、機械と法規は30%近い年もあれば10%近い年もあるなど変動があります。

2023年の試験からパソコンで試験を受けられるCBT方式が導入されたこともあり、試験方法がマークシート方式とCBT方式から選べるようになっています。出題形式自体はどちらも五肢択一方式ですので、対策を変える必要はありません。

【各科目の試験時間・配点について】

科目 試験時間 問題数 配点
理論 90分 A問題:14問
B問題3問(選択問題含む)
A問題:各5点(合計70点)
B問題:各10点(合計50点)
電力 90分 A問題:14問
B問題:3問
A問題:各5点(合計70点)
B問題:各10点(合計50点)
機械 90分 A問題:14問
B問題:3問(選択問題含む)
A問題:各5点(合計70点)
B問題:各10点(合計50点)
法規 65分 A問題:10問
B問題:3問
A問題:各6点(合計60点)
B問題:各13~14点(合計40点)

各科目100点満点のテストとなっており、法規のみ試験時間が65分と短い点に注意です。他の科目と同じ90分だと勘違いしていると、解答ペースを間違えてしまうケースがあります。問題数はA問題の方が圧倒的に多いですが、求められる解答が1種類のみなので難しく考える必要はありません。

重要なのはB問題の方です。問題数は3問と少ないものの、1問あたりの配点は10点、もしくは13~14点と非常に大きいです。配点も大きいので、いかにB問題で点数を稼げるかが重要なのです。

合格基準点

電験三種の合格基準点は、「各科目100点満点中60点以上」とされています。すべての科目で60点以上とる必要があり、1つでも60点未満があれば試験は不合格です。例外として、合格基準点が60点以下になる年もあります。

直近だと2022年上期に実施された試験では、機械の合格基準点が55点、法規の合格基準点が54点になったことがあります。これは「その年の平均点があまりにも低い場合の特例」であり、調整されることは非常に稀です。そのため、基本的には60点以上を目指していきましょう。

電験三種の合格率・難易度

電験三種の試験概要が分かったところで、実際にどのくらいの合格率で推移しているのか見ていきましょう。

年度 受験者数 合格者数 合格率
令和5年下期 24,567人 5,211人 21.2%
令和5年上期 28,168人 4,683人 16.6%
令和4年下期 28,785人 4,514人 15.7%
令和4年上期 33,786人 2,793人 8.3%
令和3年 37,765人 4,357人 11.5%
出典:一般社団法人電気技術者試験センター
過去5回の電験三種の合格率を確認してみると、10~20%前後で推移していることが分かります。平均すると12.4%ですので、約8人に1人しか受からない資格です。1回あたりの受験者数は減少傾向にありますが、これは年に2回実施されるようになった影響もあると思います。

電験三種には科目別合格制度(※詳しくは後述)というものがあり、1回の試験で4科目すべて合格した人はさらに絞られているでしょう。電験三種は年に2回実施されていますので、無理して1回での合格にこだわらず、1年で合格を目指すのもおすすめです。

【科目別合格率】

科目 試験日 受験者数 合格者数 合格率
理論 令和5年上期 20,994人 5,588人 26.6%
令和4年下期 20,712人 5,102人 24.6%
令和4年上期 28,427人 6,554人 23.1%
電力 令和5年上期 18,411人 4,685人 25.4%
令和4年下期 16,984人 3,540人 20.8%
令和4年上期 23,215人 5,610人 24.2%
機械 令和5年上期 19,024人 4,673人 24.6%
令和4年下期 20,433人 5,807人 28.4%
令和4年上期 24,184人 2,727人 11.3%
法規 令和5年上期 20,489人 5,899人 28.8%
令和4年下期 19,346人 3,566人 18.4%
令和4年上期 23,752人 3,499人 14.7%
出典:一般社団法人電気技術者試験センター
過去3年間の科目別合格率を確認してみると、どの科目も20~25%付近で推移しています。令和5年上期は比較的合格率が高く、機械を除く科目が25%を超える結果でした。法規に至っては30%近い合格率を出している反面、令和4年上期には14.7%という低い合格率も記録しています。

理論、電力に関しては開催年で大きな差はありません。機械、法規は令和5年上期と令和4年上期で大きな差があるなど、年によって荒れる可能性があります。そのため、できるだけ機械、法規を集中的に勉強することが合格への一歩かもしれません。

電験三種の難易度

試験範囲の広さや合格率推移から、電験三種の難易度は「非常に難しい」に分類されるでしょう。合格に必要な勉強時間も1,000時間が目安となっています。実際は事前の知識料や学習ペース、勉強の得手不得手などによって多少異なりますが、基礎知識があっても500時間は必要とされているほどです。

もし1,000時間必要な場合、1日3時間勉強しても1年近くはかかるほどの範囲となっています。法律関連の知識が必要になる行政書士試験の勉強時間が600~1,000時間とされていますので、それと同じと考えれば難易度の高さが分かると思います。

科目別合格制度について

電験三種には、『科目別合格制度』が用意されています。電験三種は4科目すべて合格しないと資格取得ができませんが、制度を活用すれば合格した科目については申請することで連続5回まで免除されます。メリットしかないと思われがちですが、意外とデメリットもあります。

科目別合格制度のメリット
  • 該当科目に集中して勉強できる
  • 自分のペースを崩さずにスケジュールを立てやすい
  • 勉強する範囲を狭めることができる
  • 勉強のモチベーションを保ちやすい

この制度最大のメリットは、やはり「合格した科目のことを考えず、該当科目のみに集中できる」という点でしょう。前述した通り電験三種の勉強時間の目安は1,000時間です。試験の度にすべての科目を見直していたら不合格した科目の勉強に集中できません。それを解消できるのは大きな強みです。

その分だけ勉強する範囲を狭められますので、学習スケジュールを自分でも立てやすいです。仕事をしながら資格取得を目指している人にとっては、非常にありがたい制度だと思います。合格した科目を何回も復習しなくて良いので、勉強のモチベーションを維持しやすいのも嬉しいポイントです。

科目別合格制度のデメリット(注意点)
  • 有効期限は5回であり5年ではない
  • 免除するために申請しないといけない
  • 受験料は毎回のように発生する
  • 人によっては勉強効率が悪くなることもある

科目別合格制度の免除は連続5回までとなっており、5年間ではありません。昔であれば5年間でもある意味間違いではなかったのですが、2022年度から電験三種試験は年に2回実施されるようになりました。つまり、年数にすると3年間しか免除されないということです。

そして、科目別合格制度を適用させるためには免除申請を自分で行わないといけません。申請は受験申込時に行いますが、申し込み方法によって流れは異なります。仮に免除されたとしても受験料自体は変わらないため、できるだけ早く4科目合格を目指したいところです。

メリットの方で該当科目のみに集中できると書きましたが、人によっては「該当科目だけで良いのだから」余裕を感じてしまい、結果的に勉強時間が足りなくなったり、勉強のモチベーションが落ちてしまうこともあるため注意が必要です。

電験三種の通信講座でよくある質問

最後に、電験三種の通信講座に関してよく挙げられる質問についてQ&Aという形で解説していきます。

Q.電験三種と電気工事士の違いは?

電験三種と電気工事士の大きな違いは、仕事内容と取得難易度です。

電験三種 電圧5万ボルト未満の小規模な発電所や配送伝線路、工場、ビルなどの保安監督業務
第二種電気工事士 一般住宅や小規模な事業所、店舗などの600ボルト以下の受電設備の工事
第一種電気工事士 第2種電気工事士の業務に加え、最大電力500キロワット未満の大型店舗やビル、工場などの工事

このように取り扱える電圧の大きさや業務内容が異なります。電気工事士には一種と二種があり、一種の方が二種よりも上位資格です。

大まかな仕事内容は同じように感じますが、取得難易度は電験三種の方が高めです。合格率も電験三種の方が低いですし、何より「電験三種を取得すれば第一種、第二種とわず電気工事士の学科試験が免除される」という制度があるため、電験三種の方が資格としても上だということが分かりますね。

Q.電験三種は独学でも合格できる?

実際に電験三種に独学で合格した人はいます。司法試験や公認会計士試験のように1000~3000時間の勉強時間がいるわけでもないですし、数学や物理などを専門に勉強してきた人であれば市販の参考書などでも合格できる可能性はあります。

しかし、4科目すべて合格しないと資格が取得できない点や、各科目ごとの合格率が例年20%前後のことを考えると「通信講座を活用した方が圧倒的に効率が良い」と言えるでしょう。初学者でも基礎から学べますし、分からない部分などを講師に質問できるのは大きなメリットです。

Q.試験を受けずに電験三種の資格を取得できる条件は?

条件は以下の3つすべてをクリアする必要があります。

①:認定校を卒業する
まずは、電気事業法の規定に基づく「電気主任技術者認定校」に通い、指定された科目単位をすべて取得した上で卒業する必要があります。そのため、社会人でこの制度を使うのは少し難しいかもしれません。

②:指定された実務経験を積む
認定校を卒業した後は、指定された期間の実務経験を積んでいきます。ただ、電気工事に関連した仕事なら何でも良いわけではありません。「電圧500ボルト以上の電気工作物の工事・維持もしくは運用」が一定期間必要とされており、発電設備や送配電設備、変電設備などの仕事が当てはまります。

気になる実務年数ですが、かみ砕いて表現すると以下のようになります。

  • 大学卒業での必要年数:1年以上
  • 短大、専門学校卒業での必要年数:2年以上
  • 工業高校卒業での必要年数:3年以上

③:産業保安監督部に申請する
上記①、②をクリアした後は、「全国の産業保安監督部」にて免状の申請を行いましょう。申請には「認定校の卒業証明書」「単位取得証明書」「実務経歴証明書」の3つの書類が必要です。書類を提出し、面接と審査を通過することができれば電験三種の資格を取得できます。

Q.電験三種の勉強初心者におすすめの通信講座はどこ?

初学者や数学が苦手な人には、「資格のTAC」をおすすめします。受講料は今回紹介した通信講座の中で最も高いですが、それだけ高品質な教材・講義、サポートを受けることができます。質問サポートの方法も豊富ですし、「i-support」を使えばさまざまな情報を入手することが可能です。

最もつまずくのが数学要素であり、今までまったく触れてこなかった人にとっては拒否反応が出てしまう可能性もあります。それを解決するのが、「4科目完全合格コース」の存在です。数学の基礎知識から学べるよう学習カリキュラムが作成されています。

テキストのフルカラーで読みやすいですし、分からない部分はすぐに質問できるため安心感も高いと言えるでしょう。予算をかけてでも効率的に勉強したい、数学の勉強から逃げたくない人は資格のTACを検討してみてください。