第二種電気工事士の通信講座おすすめ8社を徹底比較!費用や合格率まとめ

2024.10.04 通信講座の比較PR

第二種電気工事士の通信講座おすすめ8社を徹底比較!費用や合格率まとめ

第二種電気工事士の資格取得を目指す方にとって、効率的な学習方法として人気が高いのが通信講座です。しかし、多くの講座がある中でどれを選べば良いか迷ってしまうことも。

この記事では、第二種電気工事士の通信講座を提供する8社を徹底比較し、それぞれの費用、合格率、サポート体制などをわかりやすく解説します。おすすめの通信講座と、自分に合った通信講座を選ぶコツについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

第二種電気工事の通信講座を選ぶときのポイント

  1. 技能試験用の材料はセットになっているか
  2. 自分のレベルに合ったコースが用意されているか
  3. 添削や質問など手厚いサポートが受けられる
  4. 受講料は自分の予算内に収まっているか
  5. 割引制度やキャンペーンが実施されているか
  6. 合格特典や返金制度などモチベーション維持しやすいか

筆記試験はすべての通信講座が対応していますが、技能試験は「映像を見て学ぶタイプ」と「資材もセットで技能試験を学ぶタイプ」の2つがあります。電気工事士のお仕事をされている方はなくても平気かもしれませんが、いわゆる素人受験であれば、材料がセットになった講座がおすすめです。

自分の予算内に収まった通信講座を選ぶのも重要なポイントです。「気になった通信講座が見つかったけど、受講料が少し予算オーバーだ…」という場合は、分割払いに対応しているか、割引制度やキャンペーンが実施されているか確認してみましょう。それだけで受講料を大きく抑えられるかもしれません。

また、初学者の場合はサポート体制が充実している方が勉強のモチベーションを維持しやすいですよ。

第二種電気工事士の通信講座おすすめランキング8選

まずは、第二種電気工事士試験合格を目指すのにおすすめの通信講座を8社を紹介します。

ユーキャン

料金目安 本科コース(学科+技能試験対策):63,000円
技能試験コース(技能試験対策のみ):39,000円
受講期間の目安 8ヵ月~
サポート体制 ・質問サポート(1日3回)
・添削サポート(8回)など
合格実績 過去10年間での合格者数:5,400名以上
教育訓練給付制度 あり
特典・キャンペーン ・WEB限定キャンペーン
・各種割引制度
・教育訓練給付金制度
特徴

  • 本科コースであれば筆記、技能どちらも対策可能
  • 技能試験用の材料がセットになっている
  • 初学者でも分かりやすいテキスト教材
  • 全8回の添削指導で苦手分野を克服しやすい
  • 教育訓練給付金制度の対象なので合格後に一部返還が受けられる

ユーキャンの第二種電気工事士試験対策は、過去10年間に5,400名以上の合格者を輩出しています。知名度の高さも業界トップクラスで、ユーザーからの信頼性は抜群です。「これまでの実績があるから安心してユーキャンを選んだ」という口コミが多いのも納得できます。

コースは2種類あり、技能試験対策に特化した「技能試験コース」が39,000円、筆記試験と技能試験どちらにも対応している「本科コース」が63,000円となっています。受講料としては相場くらいとなっていますが、キャンペーンや教育訓練給付金制度を活用すれば安く抑えることも可能です。

教材の質が高く、初学者でも理解しやすいように工夫されています。専門的な知識もイラストや図解を活用していますので、難解な内容でも覚えやすいです。技能試験対策として、電線・コンセント・シーリングなどもセットになっているのも大きなメリット。

サポート面に関しては、やはり添削指導がユーキャンの魅力でしょう。全8回行われる添削指導で合格のコツを覚えられます。とくに、何が正解なのか判断しにくい技能試験に対する添削指導は魅力的です。その他にも1日3回まで質問できますよ。

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ヒューマンアカデミー

料金目安 31,900円
受講期間の目安 4ヵ月~
サポート体制 ・添削指導サポート
合格実績 非公表
教育訓練給付制度 なし
特典・キャンペーン 要問合せ
特徴

  • 運営しているのがヒューマンアカデミーという信頼性の高さ
  • 割引制度などはないがリーズナブルな価格設定
  • 初学者でも合格できるように厳選されたテキスト
  • 講座の内容はすべて講師陣が担当しているため高品質
  • 全4回のレポート指導で苦手分野を克服しやすい

ヒューマンアカデミーの第二種電気工事士試験対策講座は31,900円とリーズナブルな価格設定となっています。特典やキャンペーンについては現時点で情報がありませんが、技能試験対策用のDVDが付属されていてこの受講料はコスパが良いと言えるでしょう。第一種電気工事士対策講座も同じくリーズナブルです。

初心者でも4ヶ月ほどで合格できるように、分かりやすい「筆記試験対策テキスト2冊」と「技能試験対策テキスト2冊」が送られてきます。合格に必要な知識とノウハウが書かれていますので、効率的に知識をインプットしていくことが可能です。技能試験対策テキストと、解説DVDを併用することでさらに効率化できますね。

ヒューマンアカデミーでは、4回のレポート指導が用意されています。いわゆる添削指導のようなもので、その人の実力・レベルに合ったアドバイスが送られてくるのです。試験対策としても有効活用できますし、勉強を続けるモチベーションにも繋がるサポート体制と言えるでしょう。その他にも質問券を使った質問サポートもありますよ。

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資格のキャリカレ

料金目安 72,800円
受講期間の目安 3ヵ月~
サポート体制 ・無料質問サポート(回数無制限)
・添削指導サポート
・長期学習サポート
・不合格時の全額返金制度
合格実績 合格率:72.1%
教育訓練給付制度 なし
特典・キャンペーン ・年内・一発合格応援キャンペーン
・合格特典あり
特徴

  • 合格率が72.1%と非常に高い合格実績
  • 受講料は少し高めだが合格特典あり
  • スキマ時間を活用して3ヶ月での合格を狙える
  • 合格することを第一に考えた勉強法で効率的
  • 回数無制限の質問サポートや添削サポートなどサポート制度が充実

キャリカレは、合格率72.1%と非常に高い合格実績がある通信講座です。受講料は72,800円と、他の通信講座と比較して少し高めに分類されます。ただ、「2講座目が無料」という合格特典がありますので、ダブルライセンスを目指している人にとってはコスパが良いとも言えるでしょう。

第二種電気工事士の知識をすべて詰め込むのではなく、「あくまで第二種電気工事士試験に合格するための知識を詰め込む」ことを優先した講義です。合格するためのノウハウを知れるだけでなく、それを定着させるための試験対策教材も用意されています。これにより、3ヶ月という短期間での合格を目指せるのです。

テキストはイラストや図解が豊富なので初学者でも理解しやすいのも嬉しいポイントですね。復習として一問一答、試験対策として厳選問題集などを活用して効率良く進めていきましょう。すべてスマホで利用できますので、通勤時間などのスキマ時間でパパッと勉強できてしまいます。

サポート面も充実しており、回数無制限の質問サポートや、アドバイスが貰える添削指導サポートは完備されていますね。高い合格率を誇っていますが、万が一不合格になった場合でも受講料が全額返金制度されますので、あまり緊張せず試験に臨めるのもおすすめポイントです。

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資格の学校TAC

料金目安 学科試験(CBT/筆記)対策コース:13,000円~
技能試験対策コース:34,000円~
学科(CBT/筆記)+技能試験対策コース:60,000円
受講期間の目安 3ヵ月~
サポート体制 ・質問制度(電話・メール)
・添削サポート
・Webフォロー
合格実績 非公表
教育訓練給付制度 あり
特典・キャンペーン ・早割キャンペーン
・各種割引制度
・教育訓練給付金制度
特徴

  • 大手通信講座という信頼性の高さ
  • 自社出版の大人気シリーズを教材として使っている
  • WEBトレーニングを活用してCBT方式試験ができる
  • 受講料がリーズナブルなので始めやすい
  • 技能試験にも対応した添削指導サポートが強み

資格の学校TACは、数多くの資格講座を提供しているなど大手通信講座です。TACが出版しているテキストを使用しており、経験豊富な講師陣が基礎からしっかりと教えてくれます。キャンペーンや教育訓練給付金制度など、コスパ良く勉強できるのも強みの一つです。

コースも学科試験対策・技能試験対策がそれぞれ用意されています。セットコースもあり、新試験制度のCBTにもしっかりと対応しています。受講料も学科試験であれば13,000円から受講できますし、技能試験コースは料金が加算されるものの工具付きも選択可能です。

資格試験業界では、パソコンで受験する「CBT方式」が増加傾向にあります。従来の紙ベースで解答するのと、画面越しで解答するのとでは勝手が異なります。本番でミスをしないように、TACではパソコンやスマホを使ったWebトレーニングに力を入れているのです。

TACのサポートで大きな強みは、充実した添削指導サポートです。13個の課題すべてに添削があり、通信講座であっても教室講座と同様のサービスを受けられます。「対面添削・メール添削・オンライン添削」の3種類ありますので、自分の都合に合わせられるのも嬉しいポイントです。

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JTEX(職業訓練法人日本技能教育開発センター)

料金目安 技能試験公表問題(動画配信付き):31,900 円
技能試験セット・技能試験公表問題(動画配信付き):49,500 円
受講期間の目安 4ヵ月~
サポート体制 ・レポート添削サポート
合格実績 非公表
教育訓練給付制度 なし
特典・キャンペーン ・期間限定割引
特徴

  • 東京都が認可している職業訓練法人なので安心感がある
  • リーズナブルな価格設定なので選びやすい
  • 基礎知識がしっかりと記載されたテキスト教材
  • 動画配信と併用することで技能試験をイメージしやすい

JTEXは、東京都が認可している職業訓練法人です。40年以上という実績を誇っており、利用企業は6,000社以上、受講者数は200万人を突破するなど高い信頼性があります。第二種電気工事士試験以外の技能系講座も300件以上あり、もちろん第一種電気工事士試験対策も受講できますよ。

教育訓練給付金制度は対応していませんが、その分だけ受講料が31,900 円~とリーズナブルなものになっています。期間限定割引もありますし、「コスパを優先して通信講座を選びたい!」という人には非常におすすめです。

テキスト自体は、大手通信講座のような「フルカラーテキスト!イラストや図解が豊富に付いている!」といった感じではないです。しかし、基本知識はしっかりと身に着けられるように構成されていますし、写真や図も一切ないわけではありません。

身に着けた知識を定着させるために、問題集の提供もしています。学科試験、技能試験を分けて掲載していますので、自分の苦手な試験を集中して解くことも可能です。技能試験における実際の作業を学習できる講義動画では、法人の人脈を使った経験豊富な講師が担当しています。

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SAT

料金目安 21,780円
受講期間の目安 4ヵ月
サポート体制 ・質問サポート(10回目まで無料)
・カウンセリングサポート
・30日間返金保証
・不合格時のサポート期間延長サービス
合格実績 非公表
教育訓練給付制度 あり
特典・キャンペーン ・教育訓練給付金制度
特徴

  • 筆記講座に特化した通信講座で「合格点主義」の講義を提供
  • 分かりやすいテキストと高品質な映像講義を提供
  • パソコンやスマホでも動画視聴可能
  • 30日間返金保証があるので気軽に始めやすい
  • 不合格時でも延長してサポートを受けられる

SATは、筆記試験対策に特化した通信講座です。筆記試験対策講座コースの中では少し高めの価格設定になっていますが、教育訓練給付金制度の対象なので合格後に一部返還されます。30日間の返金保証もありますので、自分に合わなかったら問い合わせてみるのも良いでしょう。

講義は満点を狙うのではなく、試験に合格することを目標にした「合格点主義」です。そのため、テキストも必要な知識だけを身に着けられるように工夫されています。講義動画も集中して視聴できるように、クロマキー合成を活用しているのが特徴です。背景に文字が映し出されて講師が解説を進めるのですが、スマホのような小さい画面でもストレスなく進めていくことができます。

ベテラン講師が講義を担当していることもあり、口コミでも「分かりやすかった」や「電気関連の知識はまったくなかったが合格できた」と、高い評価を得ていました。E-ラーニングにも対応していますので、スマホとネット環境さえあれば外でも自由に勉強できます。

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CIC(日本建設情報センター)

料金目安 【学科・技能】
Web講座:23,650円
Web講座+工具セット:36,300円
Web講座+部材セット:44,550円
Web講座+工具・部材セット:57,200円
受講期間の目安 4ヵ月~
サポート体制 ・講師質問サポート
・メール質問サポート
合格実績 非公表
教育訓練給付制度 なし
特典・キャンペーン 要問合せ
特徴

  • 建設系資格講座として25年の運営実績がある
  • 工具や部材のセットコースがあるため自分で用意する必要がない
  • 短期集中型学習カリキュラムで効率的に勉強できる
  • 受講者が選んだベテランの講師陣が対応してくれる
  • 質問制度があるため分からない部分を解決しやすい

CIC(日本建設情報センター)は、建設系の資格講座として25年の運営実績があります。提供しているコースは複数あり、通常のWeb講義だけなら23,650円と比較的リーズナブルです。もし工具や部材がなくても、追加料金を支払えばCICの方で用意してくれます。

CICの大きな強み1つ目が、独自に構成された「短期集中型学習カリキュラム」です。過去問を徹底分析し、合格するために必要な知識だけをピックアップしています。不要な部分はできるだけ排除していますので、時間が限られている社会人でも効率的に知識をインプット可能です。

2つ目の強みは、ベテラン揃いの講師陣です。電気工事士としての豊富な実務経験はもちろんのこと、指導経験も積んでいるため合格のノウハウやコツを上手に伝えてくれます。講師を選ぶのは、受講者アンケートを活用した「CIC講師選定システム」です。つまり、全国の受講生が認めた講師陣ということですね。

他の通信講座と比較してサポート制度は少ないですが、質問サポートはしっかりと用意されています。スマホを使って講師に直接質問できますし、時間に余裕がある際にはメールでも質問可能です。スタッフと講師陣が合格まで全力でサポートしてくれますので、勉強のモチベーションも維持しやすいですね。

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Webの資格学習サービス(オンスク.JP)

料金目安 ウケホーダイライト(月額プラン):1,078円
ウケホーダイスタンダード(月額プラン):1,628円
ウケホーダイスタンダード(一括プラン):8,140円~
受講期間の目安 3ヵ月~
サポート体制 ・みんなの学習ノート閲覧・マイノート投稿
・みんなの学習相談
・学習カルテ
合格実績 非公表
教育訓練給付制度 なし
特典・キャンペーン 要問合せ
特徴

  • サブスクのように定額で講義を受けられる
  • 3ヶ月での合格を目指すならコスパが最も良い
  • 学習カルテなどサポートもしてくれる
  • 対象となっている講義すべて視聴可能

オンクス最大の特徴は、プランが「月額プラン」と「一括プラン」があるという点です。いわゆるサブスクのようなもので、毎月定額で講座を受講し放題となります。初期費用や入会金もいりませんし、自分の都合で解約することも可能です。

コース自体はライトとスタンダードがあり、それぞれ使える機能が異なります。スタンダードの方が内容も充実しており、月額もそこまで大きな差はありません。サポート体制の充実度などを考えると、スタンダードコースでの入会をおすすめします。

定額という珍しい料金形態ですが、講義自体は非常に高品質です。初学者でも合格できるように、出題されやすいポイントを押さえた解説が魅力的ですね。合格後に即戦力で働けるように、実務での知識も教えてくれますよ。

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第二種電気工事士のおすすめ通信講座8社を徹底比較

※この表はスクロールできます。
スクール名 受講料 受講期間 合格率・実績 サポート体制 教育訓練給付制度 特典・キャンペーン
ユーキャン 本科コース(学科+技能試験対策):63,000円
技能試験コース(技能試験対策のみ):39,000円
8ヶ月~ 過去10年間での合格者数:5,400名以上 ・質問サポート(1日3回)
・添削サポート(8回)など
あり ・WEB限定キャンペーン
・各種割引制度
・教育訓練給付金制度
など.
ヒューマンアカデミー 31,900円 4ヶ月~ 非公表 ・添削指導サポート なし 要問合せ
キャリカレ 72,800円 3ヶ月~ 72.1% ・無料質問サポート(回数無制限)
・添削指導サポート
・長期学習サポートなど
なし ・年内・一発合格応援キャンペーン
・合格特典あり
TAC 学科試験(CBT/筆記)対策コース:13,000円~
技能試験対策コース:34,000円~
学科(CBT/筆記)+技能試験対策コース:60,000円
3ヶ月~ 非公表 ・質問制度(電話・メール)
・添削サポート
・Webフォロー
あり ・早割キャンペーン
・各種割引制度
・教育訓練給付金制度
JTEX 技能試験公表問題(動画配信付き):31,900 円
技能試験セット・技能試験公表問題(動画配信付き):49,500 円
4ヶ月~ 非公表 ・レポート添削サポート なし ・期間限定割引
SAT 21,780円 4ヶ月~ 非公表 ・質問サポート(10回目まで無料)
・カウンセリングサポート
・不合格時のサポート期間延長サービスなど
あり ・教育訓練給付金制度
CIC Web講座:23,650円
Web講座+工具セット:36,300円
Web講座+部材セット:44,550円
4ヶ月~ 非公表 ・講師質問サポート
・メール質問サポート
なし 要問合せ
オンスク.JP ウケホーダイライト(月額プラン):1,078円
ウケホーダイスタンダード(月額プラン):1,628円
ウケホーダイスタンダード(一括プラン):8,140円~
3ヶ月~ 非公表 ・みんなの学習ノート閲覧・マイノート投稿
・みんなの学習相談
・学習カルテ
なし 要問合せ
※料金は2024年9月時点

第二種電気工事士の試験内容と合格率・難易度

ここからは、第二種電気工事士試験の概要と合格率について解説していきます。第一種との違いに関しても少しだけ触れていますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。

第二種電気工事士の試験内容

まずは、第二種電気工事士試験の概要と詳しい試験内容について確認していきましょう。

申し込み日 【上期】2024年3月18日~2024年4月12日
【下期】2024年8月19日~2024年9月5日
受験資格 とくになし
試験日(学科試験) 【上期】
筆記方式:2024年5月26日
CBT方式:2024年4月22日~2024年5月9日
【下期】
筆記方式:2024年10月27日
CBT方式:2024年9月20日~2024年10月7日
試験日(技能試験) 【上期】2024年7月20日/2024年7月21日
【下期】2024年12月14日/2024年12月15日
試験内容 ・択一式試験
・選択式試験
受験費用 上期:9,300円
下期:9,300円(インターネットによる申込み)/9,600円(郵便による書面申込み)

第二種電気工事士試験は年に2回実施されます。上期が春~夏、下期が夏~冬にかけて行われるのですが、2024年度の上期はすでに終了しています。上期の申し込み日が1ヶ月前後と少し長めですが、これは能登半島地震の影響で延びただけですので、2025年度はこれよりも短くなると予想されます。

学科試験の試験日は筆記とCBTで分かれており、筆記だと1日のみ、CBTだと期間内に受けることになります。家にいながら受験できますし、今後もネット試験が増えていくことが予想されるためCBT方式での受験がおすすめです。それに対応した通信講座もありますよ。

試験内容について

第二種電気工事士試験は、「学科試験」と「技能試験」に分けられています。学科試験が1次、技能試験が2次のようなイメージです。どちらも合格しないと第二種電気工事士の資格は取得できません。つまり、どちらの対策も万全にしておかないといけないのです。

学科試験の科目
  1. 電気に関する基礎理論
  2. 配電理論および配線設計
  3. 電気工事の施工方法
  4. 電気機器、配電器具ならびに電気工事用の材料および工具
  5. 配線図
  6. 一般用電気工作物の検査方法
  7. 一般用電気工作物の保安に関する法令

学科試験は全7科目から出題されます。法令に関する科目もあり、試験範囲はそれなりに広いのが特徴です。ちなみに一級になると科目数が9に増えます。試験自体はマークシート方式で実施されますので、消去法を使って答えを導き出すことも可能です。

一方の技能試験は、その名の通り知識よりも電気工事士としての技能を試されます。与えられた材料・部材を使って作品を作らなくてはいけません。合格基準を満たすためにも、できるだけ学科試験・技能試験どちらの対策もしている通信講座がおすすめです。

合格基準点について

第二種電気工事士試験の合格基準点は、例年100点満点中60店前後になることが多いです(事前に公開されることはない)。基本的には安定しており、調整が行われる年でも数点しか変動されません。いきなり70点になりました!ということもありませんので、60点を合格基準点の目安と考えて勉強していくと良いでしょう。

試験自体はマークシート方式ということもあり、第二種電気工事士試験の場合は基礎問題で点数を稼ぎやすくなっています。それ以外の応用問題も出題範囲がある程度決められており、過去問を分析したオリジナルテキストを使用する通信講座を活用すれば合格基準点をクリアしやすいでしょう。

合格するのに必要な勉強時間

第二種電気工事士試験に合格するためには、筆記試験で50~100時間ほどの勉強時間が必要とされています。思っている以上に少ないと感じるかもしれませんが、元々持っている知識量や覚えるスピード、勉強の好き嫌いによる個人差は非常に大きいです。

仮に1日1時間勉強すれば、2ヶ月ほどで合格が視野に入る勉強量になります。もし2時間にすれば1ヶ月でのスピード合格も目指せるかもしれません。他の国家試験と比較すると、勉強量自体はそこまで多くないと感じますね。

技能試験に必要な勉強時間は50時間前後とされていますが、試験日が筆記試験から約2ヶ月後となっています。そのため、筆記試験の合格が分かってから勉強を始める人も多く、筆記試験ほど覚えるべきものはありません。ちなみに、第一種の場合は100~150時間ほどの勉強時間が必要とされています。

第二種電気工事士の合格率・難易度

ここからは、第二種電気工事士試験の合格率と、そこから推測できる試験難易度について解説していきます。

年度 受験者数 合格者数 合格率
令和4年上期(下期) 78,634人(66,454人) 45,734(35,445人) 58.16%(53.34%)
令和3年上期(下期) 86,418人(70,135人) 52,176人(40,464人) 60.38%(57.69%)
令和2年上期(下期) -(104,883人) -(65,114人) -(62.08%)
令和元年上期(下期) 75,066人(47,200人) 53,026人(27,599人) 70.64%(58.47%)
平成30年上期(下期) 74,091人(49,188人) 42,824人(25,497人) 57.80%(51.84%)
平成29年上期(下期) 71,646人(40,733人) 43,724人(22,655人) 61.03%(55.62%)
平成28年上期(下期) 74,737人(39,791人) 48,697人(18,453人) 65.16%(46.37%)
平成27年上期(下期) 79,002人(39,447人) 49,340人(20,364人) 62.45%(51.62%)
平成26年上期(下期) 79,323人(26,205人) 49,312人(12,960人) 62.17%(49.46%)
平成25年上期(下期) 83,746人(25,818人) 52,758人(15,630人) 63.00%(60.54%)

筆記試験は上期、下期で年2回開催されます。基本的には上期の方が受験者数が多く、下期は上期の6~7割の人数です。合格率も上期の方が60%前後なのに対して、下期は50~60%と少し低い数値で推移しています。令和2年度は上期が開催されなかったため下期に集中していますが、それでも合格率は60%前後でした。

受験者数は上期75,000~80,000人前後と安定していますが、下期は増加傾向になります。平成25年には25,818人だったのが、令和4年には66,454人と2倍以上に増えているのです。それだけ第二種電気工事士に需要が増えている証拠なのでしょう。

技能試験の合格率推移

年度 受験者数 合格者数 合格率
令和4年上期(下期) 53,558人(44,101人) 39,771(31,117人) 74.26%(70.56%)
令和3年上期(下期) 64,443人(51,833人) 47,841人(36,843人) 74.24%(71.08%)
令和2年上期(下期) 6,884人(66,113人) 4,666人(48,202人) 67.78%(72.91%)
令和元年上期(下期) 58,699人(41,680人) 39,585人(25,935人) 67.44%(62.22%)
平成30年上期(下期) 55,612人(39,786人) 38,586人(25,791人) 69.38%(64.82%)
平成29年上期(下期) 55,660人(25,696人) 39,704人(16,282人) 71.33%(63.36%)
平成28年上期(下期) 62,508人(22,297人) 46,317人(15,899人) 74.10%(71.31%)
平成27年上期(下期) 60,650人(23,422人) 43,547人(15,894人) 71.80%(67.86%)
平成26年上期(下期) 62,919人(14,962人) 47,447人(10,304人) 75.41%(68.87%)
平成25年上期(下期) 66,975人(17,206人) 52,339人(11,661人) 78.15%(67.77%)

技能試験も年に2回実施されており、合格率は70%前後を推移しています。過去10年で60%を下回ったことがないことを考えると、安定して高い合格率だということが分かりますね。下期より上期の方が若干合格率が高いくらいです。

受験者数は上期55,000~65,000人ほどと比較的安定していますが、下期は15,000~50,000人と大きな差があります。「筆記試験に合格しないと受験できないのに、合格者より受験者が多いのはなぜ?」という問いに関しては、次の項目で解説していきましょう。

免除制度について

第二種電気工事士試験には筆記試験と技能試験があり、仮に2次試験である技能試験に落ちた場合「次回のみ筆記試験が免除される」という制度があります。

申し込み時に申請しなくてはいけませんが、2回目に限り技能試験のみに集中できるのは助かりますよね。ただ、技能試験の合格率は70%前後ですので、しっかりと対策しておけば1回目で合格することが可能です。

難易度

第二種電気工事士試験の難易度は、1次・2次合わせた全体の合格率が40%前後で推移していることを考えると「標準」の部類に入ると考えられます。例えば、他の技術系国家資格の合格率は以下のようになっています。

  • 電気主任技術者試験第三種:8~10%前後
  • 消防設備士試験(甲種):40%前後
  • 消防設備士試験(丙種):50~55%前後
  • 消防設備士試験乙4種:40%前後

同じ電気系の国家資格である電気主任技術者で最も難しい第三種の場合、合格率は8~10%と非常に難しい試験だと分かります。それと比べると、合格率40%の第二種電気工事士試験は比較的取得しやすい資格と言えるでしょう。

ただ、標準の難易度とはいえ第二種電気工事士試験は年に2回しか実施されていません。スケジュール管理自体は難しく、油断していると勉強不足になってしまう可能性もあります。そのため、資格取得を意識した時点で勉強の準備を始めると良いでしょう。時期によっては大きな勉強時間を確保できることもありますよ。

第二種電気工事士の受験資格

第二種電気工事士は需要の高まりと合格率の高さから、毎年多くの人が受験している人気資格です。このことからも分かる通り、第二種電気工事士試験に受験資格は設定されていません。学歴・年齢・性別など一切問われることなく誰でも受験できます。

※第一種電気工事士について
上位資格でもある第一種電気工事士も受験資格自体はありません。しかし、第一種電気工事士の免許を発行するには実務経験が必要になります。

第二種電気工事士の通信講座でよくある質問

最後に、第二種電気工事士試験の通信講座でよくある質問をQ&Aという形で解説していきます。

Q.第二種電気工事士の資格を取得するメリットは?

第二種電気工事士試験に合格することで、以下のようなメリットが発生します。

①:就職・転職に有利
日々の生活で「電気」という存在は非常に重要な要素であり、それを取り扱う電気工事士の需要は高まる一方です。そのため、資格を所持しているというのは就職・転職時の大きなアピールポイントになるでしょう。

②:スキルアップを狙える
上記でも記載した通り、電気工事士の需要は非常に高いです。つまり、電気工事士としてのスキルアップだけでなく、他のライフラインに関する知識を身に着けられる環境になります。それにより、将来的に起業や独立を狙えるようになるかもしれません。

③:給料アップが狙える
これは就職先にもよりますが、特別手当として毎月の給料に「資格手当」がつく可能性があります。数千円アップが相場ですが、少しでも貰えるのであれば資格取得の大きなメリットです。第二種電気工事士の需要次第では、さらなる手当に期待できるかもしれませんね。

Q.第二種電気工事士と第一種電気工事士の違いは?

最も大きな違いは、「業務範囲」と「免許発行」です。

①:第一種電気工事士
最大500キロワットまでの電気工作物の工事を行えます。大型ビルや商業施設、工場、戸建て・マンションといった幅広い現場で工事作業を行えるのです。第二種電気工事士の上位資格のようなイメージで問題ありません。

受験資格はありませんが、試験合格後に第一種電気工事士を名乗るには「3年以上の実務経験が必要」とされています。

②:第二種電気工事士
対応できるのが、600ボルト以下で受電できる一般家庭用設備の工事のみとなります。一般住宅や事務所、小規模なお店などの工事作業はメインです。

受験資格も免許発行の条件もありません。試験に合格すれば第二種電気工事士として働くことができます。

Q.独学でも第二種電気工事士試験に合格できる?

第二種電気工事士試験を独学で合格すること自体は可能です。しかし、電気工事に関する知識が必要になるため理数系の学校に進学していたなど、事前知識が必要になります。文系の人になると、電気の理論という基礎の時点で少し億劫に感じるかもれません。

それ以上に独学だと難しいのが、工具を用いて作品を作る技能試験です。暗記や計算が得意でも、作品作りが苦手という人はいます。学科試験・技能試験両方を効率良く短期間で合格したいなら、やはり通信講座を頼るのがおすすめです。勉強のモチベーションも維持しやすいですよ。

Q.電気工事士の勉強初心者におすすめの通信講座はどこ?

今回のランキングの中で初学者におすすめしたいのは「ユーキャン」です。過去10年間で5,400名以上の合格者を輩出したという実績もありますし、何より知名度と信頼性の高さは初学者にとって安心感につながります。

講義の内容も分かりやすさと重視しており、「合格基準点をクリアすることを重視している!」といった固さやプレッシャーはありません。テキストも図や表をふんだんに使っているため、まったく電気の知識がない人でも基礎からしっかりと学べます。

そして、添削指導サポートが8回も付いているのが良いですね。初学者に陥りがちなモチベーション低下も防げます。唯一気になる点としては、少し受講料が高いという点でしょう。各種割引制度や教育訓練給付金制度などありますので、コスパを良くすることができますよ。

Q.費用が安いおすすめの通信講座はどこ?

今回紹介したランキングの中から、コスパの良い通信講座を挙げてみましょう。

費用が安い通信講座3選

  • オンクス.JP:1,628円(月額)~
  • TAC:学科試験(CBT/筆記)対策コース:13,000円~
  • CIC:Web講座:23,650円~

最も受講料が安いのは、「オンスク.JP」です。月額1,628円となっており、もし3ヶ月で合格した場合は5,000円前後の出費ということになります。他の通信講座が20,000円以上かかるのが普通だと考えると、非常に安いと言えるでしょう。安いというよりコスパが良い…方が正解かもしれませんね。

2位の「資格のTAC」は学科試験対策がリーズナブルな価格設定で、サポート制度も充実、特典やキャンペーンも豊富と全体的に高品質なサービスです。3位の「CIC」はキャンペーンなどを行っていませんが、講義だけであれば23,650円となっています。学科・技能も含まれていますので、単科以外ならTACよりも安いです。