仕事辞めたい・疲れたと感じたときの対処法やおすすめの転職サイトも紹介
2024.09.05 一般転職PR
「今の仕事が辛くて会社を辞めたい」
「なんかもう仕事するのに疲れてしまった」
「精神的に疲れてどうしたらいいか分からない」
毎日働きながら、このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
社会人であれば誰しも一度は「辞めたい」「疲れた」と考えたことはあるでしょう。
しかし、それらが心身からのSOSサインであるケースは実は少なくありません。
無理や我慢を続けたり頑張り過ぎたりしてしまうと、心身の調子を崩してしまう可能性があるので注意が必要です。
そこでこの記事では、今の仕事や会社を辞めたい、仕事に疲れたと悩んでいる方に向けて、原因とリフレッシュ法・対処法を解説していきます。おすすめのストレス診断・適職診断や転職エージェントなども紹介します。
心身の負担を軽くするためにも、ぜひ最後まで読んで問題解決の糸口を見つけてください。
目次
社会人の半数以上が仕事や働くことに強いストレスを感じている
今の仕事や職場に対して不満、不安を抱えている人は決して珍しくありません。
厚生労働省の「令和3年労働安全衛生調査(実態調査)」の結果によると、「現在の仕事や職業生活に関して強いストレスとなっていると感じる事柄がある」と回答した労働者の割合は53.3%となっています。
この結果から、社会人の半数以上の方が強いストレスを感じながら働いているということが分かります。
さらに、年代別にその割合を見てみましょう。
【年齢別の割合】
年齢 | 割合 |
---|---|
20代未満 | 4.7% |
20~29歳 | 47.6% |
30~39歳 | 59.5% |
40~49歳 | 53.6% |
50~59歳 | 57.4% |
60歳以上 | 37.4% |
参照元:令和3年労働安全衛生調査(実態調査)結果の概況 個人調査
30代・40代・50代といわゆる働き盛りの年代においては、50%を超える割合となっていますが、59.5%と突出しているのが30代です。
20代と比較すると10%以上も高い割合となっています。
社会人生活も10年以上となってくる30代では、役職が付いたり部下を持ったりと重要な仕事・立場を任されることが増えていきます。
20代に比べて業務量だけでなく、責任やプレッシャーなど精神的な負担になる要因も増していくことが、こうした結果につながっているのかもしれません。
会社を辞めたい・仕事に疲れた、と感じる7つの原因をチェックしよう
仕事や職場に対して不満・不安を抱く人が多いことが分かりましたが、思い悩む原因としてはどのような内容があげられるのでしょうか。
まずは、「会社を辞めたい」「仕事に疲れた」と感じる理由から解説していきます。自分自身に当てはまる原因があるかどうか、確認してみてください。
原因1、仕事でミスをしてしまった
仕事で失敗をしたり失敗を上司に叱責されたりと、ミスが原因で仕事を辞めたくなってしまう人は多いです。
失敗は誰にでもあることですが、職場でミスをすると恥ずかしさや申し訳なさから精神的に落ち込んでしまいます。
なかには、ミスが多いことで仕事そのものが向いていないように感じたりミスを上司に厳しく叱責されて自信を失ってしまったりして、「仕事ができないから辞めたい」「今すぐ仕事を辞めたい」と退職や転職にまで考えが及んでしまう人もいるでしょう。
実際に、厚生労働省の「令和3年 労働安全衛生調査(実態調査)」の結果では、強いストレスの内容でもっとも多い事柄として、「仕事の失敗、責任の発生等」が33.7%ともっとも高い割合となっています。
【強いストレスの内容と割合】
仕事の失敗、責任の発生等 | 33.7% |
---|---|
会社の将来性 | 20.8% |
顧客、取引先等からのクレーム | 17.7% |
原因2、職場の人間関係が辛い
「会社を辞めたい」「会社に行きたくない」と感じる原因として多いのが、職場の人間関係に関する悩みです。
職場にはさまざまな年齢、性格、仕事観の人がいて、相性が良い人もいれば合わない人もいるでしょう。
しかし、仕事の場に好き嫌いを持ち込むわけにはいきません。
自分の立場ばかりを気にして部下をフォローしない上司やチームワークを無視する同僚など、苦手な人がいても割り切って仕事に取り組まなければならないのが現実です。そうした状態が続けば、心が疲れてしまうのも当然です。
また、上司が気分屋で社員が委縮していたり職場に派閥があって雰囲気が悪かったりすると、仕事どころではなくなりモチベーションも低下してしまいます。
仕事そのものに不満はなくても、仕事がしづらいと感じれば、精神的なストレスにつながります。
このように、職場の人間関係に疲れてしまう人は多いです。
厚生労働省の「令和3年雇用動向調査」の結果を見ても、転職入職者の前職を辞めた理由として「人間関係」をあげる人は男女ともに多くなっています。
【転職入職者が前職を辞めた個人的理由とその割合】
男性 | ・職場の人間関係が好ましくなかった(8.1%) ・労働時間、休日等の労働条件が悪かった(8.0%) ・給料等収入が少なかった(7.7%) |
---|---|
女性 | ・労働時間、休日等の労働条件が悪かった(10.1%) ・職場の人間関係が好ましくなかった(9.6%) ・給料等収入が少なかった(7.1%) |
※男性・女性ともに「個人的理由」のうち「その他の個人的理由」を除いて紹介しています。
参照元:令和3年雇用動向調査 4.転職入職者の状況 (3)転職入職者が前職を辞めた理由
原因3、業務量が多い・業務時間が長い
自分が担当する仕事量が多いと常に時間に追われてしまうため、心身ともに疲れを感じやすくなります。
対応に追われて休憩時間を削らなければならなかったり納期に間に合わせるために残業や休日出勤が続いたりと、膨大な仕事をこなすために労働時間が増えれば疲れを取るための時間も取れません。
十分な休息が取れない状態が続けば、心身への疲労は蓄積される一方です。場合によっては、体調に異変をきたしてしまうケースもあります。
原因4、業務内容に対して給料が低い
どんなにやりがいのある仕事でも、業務内容に対して給料が低すぎると仕事への意欲が低下しやすくなります。
そうした状況が続いた結果、「何のために働いているのだろう」「今の仕事を続ける意味はあるのか」などと考えて、働くこと自体に苦痛を感じてしまうケースも少なくありません。
給料は労働への対価であり生活するうえで欠かせない資金です。
しかし、給料が低すぎると節約せざるを得なくなるなどして、プライベートを楽しむ余裕がなくなってしまいます。
そうした不満や不安が募って仕事に対して積極的に取り組めなくなり、さらに昇給が望めなくなる負のスパイラルに陥ってしまう可能性もあります。
原因5、仕事に慣れていない・仕事が合わない
慣れない仕事をしたり仕事自体が合わなかったりすると、心身ともに疲れやすくなってしまいます。
特に、社会人生活をスタートさせたばかりの新卒、就職・転職して間もない時期などは、初めての仕事や経験に戸惑うことが多いうえ覚えなければならないことも膨大です。
仕事を続けて新しい環境に慣れれば改善していくこともありますが、自分の性格に合わない仕事だった場合は、状況が良くなるどころか、精神的な負担がますます溜まってしまう危険性もあります。
原因6、精神的な負担が大きい
人の命に関わる仕事やクレーム対応など、仕事そのものが精神的な負担が大きければ、疲れが溜まりやすくなるのも仕方のないことでしょう。
一般的に、以下の職種は精神的に辛いことが多いと言われています。
- 看護師
- 介護福祉士
- 営業職
さらに、過酷な労働環境だったり体力が必要だったりと、上記の職業は肉体的な負担も大きいです。
心身ともに疲れ果てて、「楽な仕事がしたい」「職種を変えたい」と転職に至るケースも少なくありません。
原因7、仕事や問題を自分ひとりで抱え込んでしまう
真剣に仕事に取り組むことは決して悪いことではありませんが、以下のような性格の方は頑張り過ぎてしまう傾向があるようです。
- 真面目で責任感が強すぎる人
- 周囲に協力を求められない、人に頼れない人
- 物事を神経質に捉えてしまう人
- 完璧主義の人
業務を遂行するうえで、時には人に相談したり頼ったりすることも大切です。
しかし、なかには自分ひとりで仕事や問題を抱え込んでしまい、息抜きができずに疲れてしまう人もいます。
心と体のSOSサインを確認!自分自身の疲労・ストレス状態を知ろう
「なんとなく辞めたいと感じている」「疲れが取れないだけ」という方のなかにも、既に心身への異変としてストレスサインが表れている場合もあります。
ここでは、ストレスサインやネットでできるストレスチェックについて紹介します。
心と体のストレスサインを確認する
厚生労働省の「こころもメンテしよう~若者を支えるメンタルヘルスサイト~」では、心身のストレスサインとして以下のような症状をあげています。
当てはまる項目がないか、確認してみましょう。
心からのSOSサイン | ・不安感や緊張感が高まってイライラしてしまう ・些細なことで驚いたり涙が出たりする ・気分の落ち込みが激しく何に対してもやる気が起きない ・人に会いたくないと感じる |
---|---|
体からのSOSサイン | ・耳鳴りやめまいがする ・頭痛、腹痛、腰痛、肩こりなど体に痛みが出ている ・なかなか寝付けない、または夜中や朝方に何度も目が覚める ・食欲がなくなった、または食べ過ぎてしまうことが増えた ・便秘や下痢をしやすくなった |
参照元:厚生労働省 こころもメンテしよう~若者を支えるメンタルヘルスサイト~
今すぐできる疲労蓄積度・ストレスチェックを見てみよう
続いて、厚生労働省による働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」でできる疲労蓄積度とストレスの診断をそれぞれ紹介します。
いずれも問いに答えていくだけの簡単な診断なので、自分自身の状態を知るひとつの目安として利用してみてください。
- 職場におけるストレスレベルを推定する「5分でできる職場のストレスセルフチェック」
- 職場における疲労蓄積度を推定する「働く人の疲労蓄積度セルフチェック(働く人用)」
仕事で疲れて辞めたくなった時はリフレッシュ法を取り入れよう
今の仕事に疲れて「辞めたい」と思ってしまう時は、決断を急がずにまずは気分転換をしてみてはいかがでしょうか。
続いて、疲れた心身の調子を整えるリフレッシュ法を5つ紹介するのでできることから試してみてください。
リフレッシュ法1、有給休暇を取って心身を休める
「毎日仕事に追われて疲れが取れない」「業務量が多すぎて気が休まらない」という状態に陥っているなら、有給休暇を取得するなどして十分に心身を休めましょう。
「忙しいのに休んでしまって申し訳ない」「周囲に迷惑をかけてしまうのでは」と休みを取ることに罪悪感を抱く人もいるかもしれません。
しかし、辛い状態で無理をすると心身の調子を崩してしまう恐れがあります。
時間を気にせずにたっぷり眠ったり好きな映画や音楽を楽しんだりと、のんびり過ごすことで心身をしっかり休めることができます。
気分転換によって気持ちにゆとりができれば、「辞めたい」という気持ちも落ち着くかもしれません。
リフレッシュ法2、適度な運動を取り入れる
ウォーキング、ジョギング、サイクリングなど日常生活のなかに適度な運動を取り入れることも気分転換につながります。
運動不足によって血流が悪化すると体内に疲労物質が溜まりやすくなります。
「すぐに疲れてしまう」「しっかり眠っても疲れが取れない」という場合は、運動不足が原因になっている可能性もあるのです。
体を動かせば、脳の血流が良くなりリフレッシュできます。
また、心を落ち着かせる神経伝達物質「セロトニン」は適度な運動によって増えることが分かっています。
もちろん、疲労がひどい時は無理をする必要はありません。ストレッチのような軽い運動を取り入れるだけでも血流を良くすることができます。
疲労やストレスで強張った体や心を運動でほぐしましょう。
厚生労働省が発表した「健康づくりのための身体活動基準2013」では、身体活動に取り組むことが将来的な疫病予防だけでなく、気分転換やストレス解消につながり、メンタルヘルス不調を防ぐ効果があるとされています。
リフレッシュ法3、生活リズムを整える
日中の仕事が忙しいと帰宅する時間も遅くなり、つい夜型生活になってしまうこともあるでしょう。
しかし、夜型生活は疲労の蓄積や注意力の低下など悪影響を及ぼします。
夜遅くまで起きていれば十分に休息できず疲れが取れません。疲労感からイライラしたり眠気から集中力や注意力が低下したりして、仕事のパフォーマンスも大きく左右されるでしょう。
また、平日の寝不足を休日の寝だめで補う人もいますが、寝だめは逆効果で、生活リズムを乱す原因とも言われています。
以下のように、起床・就寝時間や食事のタイミングなどを見直して、規則正しい生活を心がけるところから始めてみてはいかがでしょうか。
【生活リズムの整え方】
朝の過ごし方 | ・決まった時間に起きる ・朝日を浴びて体内時計をリセットする ・朝食をきちんと食べる |
---|---|
昼の過ごし方 | ・適度な運動をする ・一駅分歩く、階段を使うなどの習慣を取り入れる |
夜の過ごし方 | ・夕食は早めに済ます ・お風呂は寝る90分~2時間前を目安に入る ・就寝前の1時間前からはスマホを触らない ・決まった時間に眠る |
リフレッシュ法4、趣味を楽しむ
プライベートの時間を充実させることで、仕事の疲れやストレスが解消できることもあります。
すでに趣味があるという方は、仕事終わりや休日には仕事を忘れて好きなことに没頭しましょう。
特に趣味がないという方は、読書、音楽、映画、買い物など好きなように楽しい時間を過ごすよう意識してみてください。
仕事から離れて「楽しさ」「嬉しさ」「喜び」を感じられる時間を過ごすことも、仕事の疲れを癒すことにつながります。
また、ジムに通う、新しい習い事を始めるなど、これを機にリフレッシュできる趣味を見つけるのも良いでしょう。
趣味がきっかけで知識が広がったり人脈が増えたりすれば、プライベートが充実していきます。仕事以外に楽しみを作ることで、「休日の楽しみがあるから仕事を頑張ろう」「趣味に使うためのお金を稼ごう」などと仕事へのモチベーションが向上するかもしれません。
リフレッシュ法5、自分にご褒美をあげる
普段、頑張っている自分にご褒美を与えることも気分をリフレッシュする良い方法です。
自分に優しくしたり自分を労わったりすると、気持ちが明るく穏やかになり心が豊かになります。
ご褒美と言っても高価なものを買ったりしなくても、以下のようにほんの少しの贅沢さを感じるだけでも十分です。
- ランチをワンランクアップしてみる
- コンビニではなく洋菓子店でケーキを買う
- ちょっと良いお肉やスイーツをお取り寄せする
- マッサージやエステに行く
- 新しい洋服を買う
喜びや幸せを感じることでストレスの軽減につながるでしょう。
なんかもう疲れた…精神的な疲れが溜まった時に有効な対処法を試そう
身体的な疲労ではなく、精神的にひどい疲れを感じて「会社を辞めたい」「今すぐ仕事を辞めたい」と思い悩んでいる方もいるでしょう。
ここからは、精神的に疲弊して辛い思いをしている時に有効な対処法について紹介します。
対処法1、信頼できる人に相談する
仕事や職場に対してストレスや悩みを抱えている時は、周囲の人に相談してみましょう。
おすすめは、職場の信頼できる上司です。
仕事内容や職場環境をよく知っている上司であれば、問題に対する有効な解決法をアドバイスしてもらえる可能性が高いです。過去に同じような経験をしていれば、その際にどのように対処したかを教えてもらえることもあるでしょう。
家族や友人などに胸の内を打ち明けるだけでも精神的な負担は軽くなります。
具体的な問題解決法が見つからなくても、感情を言葉にすることで考えが整理できるので気持ちがスッキリするはずです。
対処法2、友人と楽しい時間を過ごす
精神的な疲労が溜まっている時は、気を遣わずに一緒にいられる友人と過ごす時間を作りましょう。
ネガティブな感情をひとりで抱え込んでいると、ますます気分が落ち込んでいきます。
そんな時、食事をしたり買い物に出かけたりと、友人と楽しい時間を過ごせれば、仕事の悩みや不安からも解放されるでしょう。
対処法3、生活にマインドフルネス・瞑想を取り入れる
精神的な疲れを感じた時は、日常生活に心を落ち着かせる習慣を取り入れるのもおすすめです。
そのひとつに「マインドフルネス」があります。
マインドフルネスは、過去や未来ではなく「今この瞬間」に意識を向ける実践技法です。マインドフルネスには、不安や精神的なストレスの軽減に効果があると言われています。
マインドフルネスの状態に入る手段として「瞑想」があげられます。
「瞑想」とは、心と体の統合に焦点を当て、心を落ち着かせ、健康全般を増進させるために行われるさまざまな実践技法のことを指します。瞑想には、呼吸、音、視覚イメージ、マントラ(繰り返される単語やフレーズ)など、特定の感覚に精神を集中させるものがあります。
瞑想は誰でも簡単に生活に取り入れることができる習慣です。
以下に、呼吸に意識を向ける瞑想法を紹介するので、ぜひやってみてください。
- 姿勢を正して座り目を閉じます。
- 呼吸を意識しながら息を吸います。吸った時に、お腹や胸が膨らむのを感じましょう。
- 次に呼吸に意識を向けながら息を吐きます。お腹や胸が縮む感覚を感じましょう。
瞑想は1日10分程度行い、慣れてきたら時間を徐々に伸ばしてみましょう。
参照元:NHK 健康チャンネル
対処法4、長期の休みを取る
「仕事で疲れて何もしたくない」「会社に行くのが辛い」という状態なら、限界を迎える前に思い切って長期の休みを取りましょう。
会社を辞めたくなったり働くのに疲れてしまったりした時は、精神的な余裕が無くなってしまっていることが多いです。
一旦、仕事から完全に離れることで疲れ切ってしまった心の休息に専念できます。ストレスの原因となっている事柄から距離を置けば、鬱々とした気分も晴れるでしょう。
一度しっかり心を休めて冷静さを取り戻せば、仕事への向き合い方や考え方も変わるはずです。
会社によっては、休暇制度やリフレッシュ休暇などを設けているところもあるので、まずは就業規則を確認してみてください。
対処法5、部署異動や配置転換の希望を出す
業務内容や人間関係など、今の仕事や職場が原因で「疲れた」「辞めたい」と感じているなら、部署異動や配置転換の希望を出すのも良いでしょう。
部署や事業所が変われば、担当業務や付き合う人間も変わるので、今抱えている悩みが解決する可能性があります。
会社を辞めることなく環境を変えられるので、まずは一度上司や人事部に相談してみてはいかがでしょうか。しかし、会社の規模や状況によっては異動が難しいケースも多いでしょう。また、企業そのものの社風が合わない場合もあります。
その場合は、精神的な負担が少ない仕事への転職を検討しても良いでしょう。
仕事を辞めるか悩んだ時に考えるべき3つの判断ポイントを紹介します
今の仕事や職場にストレスを感じながらも、「本当に辞めていいのかな」「辞める決断ができないまま時間ばかり経ってしまう」と迷い続けている方もいるでしょう。
続いては、辞めるかどうか悩んでいる方に向けて、判断ポイントを3つ紹介します。
判断ポイント1、辞めることで解決できる問題なのか考える
まずは、「辞めたい」「疲れた」と感じる理由を明確にしましょう。
そのうえでその問題が「辞めることで解決するかどうか」を冷静に考えてみてください。
例えば、会社の経営方針や社風が合わない場合は、企業理念に共感できる会社や自分に合った社風の職場へ転職すれば問題が解決するでしょう。
しかし、「朝早く起きるのが辛い」「なんとなく仕事をしたくない」という理由では、転職先でも同じ悩みを抱える可能性があり、失敗を繰り返してしまうかもしれません。
転職後に後悔しないために、自分自身の不満や不安を紐解いて、退職が本当に最適な答えなのかを考えましょう。
判断ポイント2、会社を辞めるメリット・デメリットを考える
「辞めたい」という気持ちが大きいと、会社を辞めればストレスの原因から解放されるなど、メリットしかないように思えるかもしれません。
たしかに今の仕事を辞めれば、「過酷な労働環境から逃れられる」「嫌いな上司に会わなくて済む」など悩みも解消されるでしょう。
しかし、退職や転職にはリスクもあります。
以下のように、仕事を辞めるとなるとデメリットもあるので注意が必要です。
- 次の仕事が決まるまでは収入がない
- すぐに転職先が見つかるとは限らない
- 転職先で上手くいく保証はない
- 「前職のほうが良かった」と後悔する可能性がある
転職の失敗を防ぐためにも、現状だけでなく先のことも考えて冷静に判断しましょう。
判断ポイント3、辞めたほうが良いケースもある
仕事の内容や職場の状況など不満の内容によっては、なるべく早く辞めたほうが良いケースもあります。
- 給与や休日に不満がある
- 人間関係に大きなストレスを感じる
- ハラスメントが横行している
- 既に心身に不調をきたしている
「給与が低い」「休日が少ない」「ハラスメントがある」などの問題は、社員ひとりでの問題解決は容易ではありません。
人間関係の悩みも、相手の性格を変えることはできないため、精神的なストレスも大きくなりがちです。
上記のなかでも特に速やかな判断が必要な場合が、既に心身に不調が出ているケースです。軽視すると、うつ病などの精神疾患を発症してしまう恐れがあります。
うつ病
様々な心理的負荷などにより精神活動が低下し、抗うつ気分、興味や関心の欠如、不安・焦燥、精神運動の抑止あるいは激越、食欲低下、不眠などが生じ、生活上の著しい苦痛や機能障害を引き起こす精神疾患です。治療法としては、急用、薬物療法、精神療法を組み合わせます。
引用元:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト
心身の調子が良くないと感じたら、医療機関を受診するなど必要な対処をしたうえで退職や転職についても検討しましょう。
適職診断ツールで自分に合った仕事・職種をチェックできる
「今の仕事は自分に合っていない」「自分に向いている仕事が何か知りたい」という場合は、適職診断ツールを利用してみましょう。
dodaの「エゴグラム適職診断」は信頼性が高い
doda「エゴグラム適職診断」は、大手転職サイト「doda」による適職診断ツールです。
エゴグラムとは、行動パターンから性質や適職を導く性格診断法です。
質問数は計50問で、問いに対して「はい」「どちらでもない」「いいえ」からいずれかを選択します。
診断結果は「特徴」「適職」の解説だけでなく、自身の診断結果とサンプルとを比較したグラフでも細かく表示されることから、信頼性の高いツールであると言えるでしょう。
doda「エゴグラム適職診断」の場合、診断のためにサービスに申し込む必要もなく、URLにアクセスすれば誰でも手軽に診断することができます。
Indeedの「エニアグラム適職診断」は登録不要でできる
Indeed「エニアグラム適職診断」は、世界№1の求人検索エンジンとして知られるIndeed(インディード)による適職診断ツールです。
エニアグラムは、人の性格・気質を「改革する人」「助ける人」「達成する人」といった9タイプに分類して各々の相互関係を図式化した図形を指します。
エニアグラム適職診断では、18の質問に対し4つの選択肢のなかから回答を選んでいくだけで、タイプ別に「基本的な性格」「強み・弱み」「仕事のスタイル」「向いている仕事」などを知ることができます。
診断そのものは登録不要でできますが、詳細な診断結果を確認するには「無料会員登録」が必要です。
リクナビNEXTの「グッドポイント診断」は客観性が役に立つ
リクナビNEXT「グッドポイント診断」は、「株式会社リクルート」が独自のノウハウを活かして開発した診断です。
診断時間は約30分で、診断にはリクナビNEXTへの会員登録が必須条件となりますが、「グッドポイント診断」では質問に回答するだけで自分自身の強み(グッドポイント)を客観的に知ることができます。
強みは、「親密性」「現実思考」「慎重性」など18種類のなかから5つに診断されます。
診断結果は、自己分析の判断材料としても大いに役立つだけでなく、リクナビNEXTからの応募時に添付することも可能です。
仕事を辞めたい人におすすめの転職サイト・転職エージェント
悩んだ末に、今の仕事を辞めて転職すると決断する方もいるでしょう。そこで最後に、おすすめの転職サイト・転職エージェントを6社紹介します。
ハイクラス転職がしたい人向けの転職サイトや正社員の仕事が疲れた人向けの派遣の求人サイトもあるので、希望の仕事や働き方に合わせて選んでみてください。
リクルートエージェントは業界トップクラスに求人が多い
- 公開求人数・非公開求人数ともに業界トップクラスを誇る
- 各業界に精通したキャリアアドバイザーのサポートが受けられる
リクルートエージェントは、「株式会社リクルート」が運営する国内最大級の転職エージェントです。
営業職、事務職、エンジニア職、IT・通信系、商社、人材業界、医療業界と取り扱っている求人情報は多岐に渡り、公開求人数・非公開求人数ともに業界トップクラスの数を誇っています。
公開求人数 | 約42万件 |
---|---|
非公開求人数 | 約37万件 |
(2024年7月時点)
リクルートによる転職支援サービスとしては「リクナビNEXT」もありますが、リクルートエージェントでは各業界に精通したキャリアアドバイザーによるサポートが受けられます。
サポートの内容は、非公開求人を含む求人紹介、応募書類の添削、面接対策など。
転職に関する相談はもちろん、専門性の高いアドバイスも受けられるので、納得のいく転職活動が実現するでしょう。
また、リクルートエージェントの拠点は全国各地に設置されています。そのため、住んでいる地域や希望エリアに限らず利用する事ができます。
【拠点一覧】
東京本社/西東京支社/宇都宮支社/さいたま支社/千葉支社/横浜支社/京都支社/大阪支社/神戸支社/名古屋支社/静岡支社/北海道支社/東北支社/中四国支社岡山オフィス/中四国支社広島オフィス/福岡支社
転職支援実績№1を獲得していることからも、リクルートエージェントは大手ならではの安定したサービスを受けたい方や専門性の高いサポートを求める方におすすめのサービスと言えるでしょう。
dodaは転職サイトも転職エージェントも利用できる
- 転職サイトとしてだけでなく転職エージェントとしても利用できる
- 転職活動のスタイルに合わせたサービスが選べる
dodaは、「パーソルキャリア株式会社」が運営する転職サイトです。
非公開求人を含めて29万件以上の豊富な求人情報を取り扱っていて、公式ホームページでは「新着求人」「詳細条件」「求人特集」など多方面から自分好みの求人情報を探すことができます。
こうした「転職サイト」としての機能だけでなく、以下のような多彩なサービスが受けられるのはdodaの大きな特徴です。
エージェントサービス | キャリアアドバイザーが求職者に合った求人を紹介するサービス |
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スカウトサービス | 求職者の経験やスキルに興味を持った企業からオファーが届くサービス |
パートナーエージェントサービス | dodaが契約する約600社のパートナーエージェントからスカウトが届くサービス |
エージェントサービスでは、書類選考や面接のサポートはもちろん、応募先との連絡や調整、転職・キャリアに関する相談などにも対応してくれます。
そのため、転職が初めての方、忙しくて転職活動の時間が取れない方などもスムーズに転職先が探せるでしょう。
最初は転職サイトとして活用して、途中でエージェントサービスやスカウトサービスに切り替えるのもひとつの方法です。自分の転職活動のスタイルに合わせて、好みのサービスを選んでみてください。
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首都圏エリア | ・しんじゅく(新宿駅西口 徒歩2分) ・とうきょう(銀座駅C2出口 徒歩4分) ・ヨコハマ(横浜駅西口 徒歩5分) ・きたせんじゅ(JR北千住駅 徒歩8分) ・さいたま(大宮駅西口 徒歩5分) ・ちば(千葉駅東口 徒歩4分) ・にしとうきょう(立川駅北口 徒歩6分) |
---|---|
関西エリア | ・おおさか(大阪駅徒歩 4分) ・きょうと(烏丸駅徒歩 1分) ・こうべ(三宮駅徒歩 5分) |
エン派遣は派遣に特化したサイトで取り扱い職種も多い
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エン派遣は、「エン・ジャパン株式会社」が運営する人材派遣会社のポータルサイトです。
「2022年オリコン顧客満足度調査派遣情報サイト第1位」を獲得していて、派遣求人に特化してサービスを提供しています。
公式ホームページからは、以下のようにエリアごとの検索画面に飛ぶことができます。
【エリア】
北海道/東北/関東/東海/北信越/関西/中国・四国/九州・沖縄
「土日休みのオフィスワーク特集」「正社員を目指せるお仕事特集」といった特集や「未経験OK」「残業なし」などの人気検索インデックスからも求人検索が可能!便利な検索機能が揃っているので、自分に合った仕事・働き方を効率良く探すことができるでしょう。
取り扱い求人の職種は、事務、営業、クリエイティブ、IT・エンジニア、技術、医療とさまざまです。
オフィスワーク中心の仕事も多数用意しているので、まずは希望の職種があるかどうか、検索してみるのもおすすめです。
「派遣で働くはじめてガイド」「派遣Q&A」「派遣用語集」など、派遣社員として働くためのお役立ちコンテンツも充実しています。
派遣勤務に関する疑問や不安があっても、手軽に調べられるエン派遣なら、派遣事務の経験がない方でも利用しやすいのではないでしょうか。
仕事を辞めたい、疲れたと悩んだ時は信頼できる人に相談しよう
転職について考えながらも、「職場が人手不足で辞めたくても辞められない」「早く仕事を辞めたいけど何から行動すればいいか分からない」とひとりで悩み続けている人もいるでしょう。
しかし、不満や不安は抱え込むとどんどん大きくなっていきます。
仕事を辞めたいと悩んだら、まずは誰かに相談してみてください。
職場に信頼できる上司や先輩がいない時は、転職エージェントを利用するのもおすすめです。
また、今回紹介したストレス診断や適職診断は、自分の状況や性質を知るひとつのきっかけになるはずです。
信頼できる人や転職エージェントの力も借りながら、後悔のない選択をしましょう。