これがフリーランスエンジニアの現実!エンジニア歴6年の私が実情を教えます

2025.04.14 PR

これがフリーランスエンジニアの現実!エンジニア歴6年の私が実情を教えます

フリーランスエンジニアとしての現実は、決して甘いものではありません。
私自身、事業会社で5年間フルスタックエンジニアとして働き、さらに1年間のフリーランス経験を積んできたため、実際の収入や案件の取り方、さらには市場の競争状況やリスク管理の方法まで、あらゆる側面をリアルにお伝えします。
結論としては、フリーランスエンジニアは自由で夢のある働き方ですが、高い技術力や営業力、自己管理能力が求められる厳しい世界でもあります。
これからフリーランスとして独立を考える方は、この記事を通じて「本当にやっていけるのか?」という疑問に対する答えと、成功するための具体的な戦略を見つけていただければと思います。

フリーランスエンジニアの現実①:収入・案件の実情

フリーランスエンジニアの収入・案件の実情

フリーランスエンジニアとして働く上で、収入や案件の実情は多くのエンジニアが気になるポイントだと思います。実際、年収1000万円以上を稼げる可能性はありますが、その背景には高度なスキル、営業力、そして実績作りが必要となります。以下、各ポイントを詳しく解説します。

フリーランスエンジニアの年収・月収の実態

エンジニア職は、会社員でもそこそこしっかり稼げる職種で、5年以上の中堅層であれば500~700万円以上は目指せます。
一方、フリーランスエンジニアは会社員よりも高収入を狙いやすく、夢がある働き方です。スキルや営業力次第では、年収1000万円以上も現実的に狙えます。
以下スキル・経験ごとの年収の目安です。

スキル・経験 月収の目安 年収の目安
初心者(実務未経験) 10万~30万円 100万~300万円
初級(実務1~2年) 30万~50万円 300万~600万円
中級(実務3~5年) 50万~80万円 600万~1000万円
上級(実務5年以上) 80万~120万円 1000万~1500万円
エキスパート(高単価案件を獲得) 120万~200万円以上 1500万~2500万円

ただし、フリーランスは安定しないという点に注意が必要です。
案件を獲得できないと、会社員以下の収入になるリスクもあります。
フリーランスになれば高収入を狙えるし、仕事を選べる自由もあるのが大きなメリットですね。

高単価案件の獲得の難しさ

フリーランスエンジニアになったからには、月80万円を超える高単価案件を獲得することを目指す方も多いですが、現実は甘くありません。高単価案件を取るためには以下の条件が求められることが多いです。

  • 実務経験3年以上(特に5年以上だと有利)
  • 需要の高いスキルを持っている(AI・クラウド・バックエンド強いと有利)
  • 上流工程(要件定義・設計)ができる
  • 直契約や企業案件を獲得する営業力がある

前提としてこれらの条件を揃えたとしても、以下の内容から高単価案件を獲得することが難しくなっています。

  • 競争率が高い(特に人気のあるエージェント案件)
  • 即戦力が求められる(教育コストをかけたくない企業が多い)
  • スキル証明が必要(GitHub・ポートフォリオがないと不利)
  • 営業力が必要(エージェント経由だと手数料が引かれるため直契約を狙うのが理想)

これらの課題をクリアするためには、スキルアップやポートフォリオの充実、さらにはLinkedInやSNSを活用した直契約に努める必要があります。
私が案件を選ぶ際には複数のエージェントに登録して、オファーを複数もらうことによって相見積もりを取ります。そうすることによって、エージェント同士で金額の交渉を頑張ってもらえるのでとてもおすすめです。

スキルごとの単価相場(バックエンド、フロントエンド、AIなど)

フリーランスエンジニアとしての収入は、スキルの需要と希少性によって大きく変動します。
単価の高いスキルを身につければ、フリーランスとしての収入を伸ばすことができますが、競争の激しい分野ではスキルの差がそのまま収入に直結します。
以下の表は、フリーランスエージェント経由と企業との直接契約での単価相場を示しています。

スキル・職種 月単価(エージェント経由) 直契約(企業との直接契約)
フロントエンド (React, Vue.js) 50万~80万円 70万~100万円
バックエンド (Java, Python, Go) 60万~100万円 80万~120万円
モバイルアプリ (Swift, Kotlin) 70万~110万円 90万~130万円
AI・機械学習 (Python, TensorFlow) 70万~150万円 100万~200万円
クラウド (AWS, GCP, Azure) 70万~130万円 90万~150万円
ブロックチェーン (Solidity, Rust) 80万~200万円 120万~250万円
インフラエンジニア (Linux, Kubernetes) 60万~100万円 80万~120万円
ゲーム開発 (Unity, Unreal Engine) 50万~90万円 70万~100万円

様々なスキルの中から、身に付けたいスキルを選ぶ際のポイントこちらです。

  • フロントエンド単体より、バックエンド+フロントエンドの方が単価アップ
  • クラウド (AWS, GCP, Azure) を学ぶと、バックエンド単価が上がる
  • AI・機械学習はハードルが高いが、単価が非常に高い
  • ブロックチェーンは高単価だが、案件数が少ないので戦略的に動く必要がある
  • 今後も安定して稼ぐなら「クラウド+バックエンド」の組み合わせが最強

最近は生成AIの勢いがすごいため、フルスタックに開発ができるエンジニアも増えてくるはずです。そのため、フロント+バックエンドや、バックエンド+クラウドなど幅広くスキルを付けていく必要があります。
特にクラウド (AWS, GCP) は今後も需要が伸びる分野なので、学んでおいて損はないです。

実績のない初心者が案件を取るハードル

実務経験が乏しい初心者にとって、最初の案件を獲得することは最大の壁となります。
特にフリーランス市場では、経験や実績が求められるため、初心者が仕事を得るのは容易ではありません。

初心者が直面する主な課題は以下が挙げられます。

  • 即戦力を求める案件が多い(企業は教育コストをかけたくない)
  • ポートフォリオや実績がないと信用を得にくい
  • 競争が激しく、経験者と比べられる
  • スキルが未熟なうちは単価が安くなりがち

スキルがあるだけでは案件の獲得は難しく、これらの課題をうまく乗り越えていく必要があります。

初心者が案件を獲得するための具体的な方法

1. クラウドソーシングの活用

初心者が最初に案件を獲得しやすいのが、クラウドソーシングサービスの活用です。
以下のようなプラットフォームで、実績作りのために小規模案件を受注するのが有効です。

  • クラウドソーシングサイト
    ランサーズ / クラウドワークス / Upwork(海外案件も狙える)
  • 初心者向け案件の例
    最初は単価よりも実績作りを優先し、経験を積むことが重要です。
案件内容 単価相場
LP制作(ランディングページ) 3万~15万円
WordPressサイト構築 5万~30万円
簡単なWebアプリ開発 10万~50万円
2. 知人・企業からの案件獲得

SNSや人脈を活用し、小規模な案件を直接受注するのも有効な方法です。

  • TwitterやLinkedInで「フリーランスエンジニアとして活動中」と発信
  • 知人の紹介で副業案件をもらう
  • 企業のアルバイト・業務委託を活用する

いきなり大きな案件を獲得することは難しいですが、簡単な業務をから受けることは未経験でも比較的簡単にできます。

3. ポートフォリオを充実させる

クライアントは<>「実績=スキルの証明」と考えるため、ポートフォリオが充実していると案件を獲得しやすくなります。
個人開発したアプリやツールを公開し、スキルを証明しましょう。

  • GitHub(コードを公開)
  • 個人開発アプリ(Webアプリ・モバイルアプリなど)
  • 過去の成果物(LP・サイト・システム)

「ポートフォリオの質」=「案件獲得のしやすさ」に直結すると言えるので、まずはポートフォリオが無い人は準備することから始めましょう。

4. 技術ブログ・SNSでの発信

技術系のブログやSNSで発信することで、企業やクライアントの目に留まりやすくなります。

  • Qiita・Zenn・Note(技術ブログを書く)
  • Twitter(X)・LinkedIn(活動内容を発信)
  • YouTube・Udemy(スキルを動画で発信)

発信をすることによって、人となりやスキルの可視化ができるので、すぐに結果が出なかったとしても継続的に取り組みましょう。

フリーランスエンジニアの現実②:仕事の安定性とリスク

フリーランスエンジニアの仕事の安定性とリスク

フリーランスエンジニアとして働く場合、案件が途切れると収入がゼロになる可能性があるため、仕事の安定性とリスク管理は非常に重要な課題となります。ここでは、収入の波や不安定さ、そしてクライアントとのトラブルについて詳しく解説します。

収入の波や不安定さ(契約終了、案件切れのリスク)

フリーランスエンジニアは基本的に単発案件が多く、継続的な仕事を確保することが難しいため、収入の波が激しいという現実があります。具体的なリスクとしては、以下のようなものが挙げられます。

収入の波が発生する理由

  • 単発案件が多く、継続的な仕事を確保しにくい
  • クライアントの都合で突然契約終了することがある
  • 景気の影響を受けやすく、案件の需要が変動する
  • 病気や体調不良で仕事ができないと収入がなくなる

収入の波が不安定になりやすいパターンも存在します。
以下の表は、収入の安定性に影響を与えるパターンとそのリスクについてまとめたものです。

リスク要因 内容
1社依存 1社のクライアントに依存すると、その契約終了時に収入がゼロになる可能性が高い
短期案件ばかり 短期案件を中心に受注していると、案件間の切れ目で収入が途切れやすくなる
営業活動不足 次の案件を探すための営業活動を怠ると、契約終了後に次の案件が見つからず収入が途絶える
景気変動 経済の変動や業界の景気に左右され、案件の獲得が難しくなることがある

外的要因が影響することももちろんありますが、自分でコントロールできる部分をいかにコントロールできるかが重要です。収入の波を減らすための対策としては以下が考えられます。

収入の波を減らすための対策

  • 長期案件の確保
  • ・3か月以上の長期案件を狙うことで、一定期間の収入を安定させる。

  • 複数クライアントとの契約
  • ・1社に依存せず、2~3社と契約することで、どれか一社でトラブルが発生しても全体の収入に大きな影響が出ないようにする。

  • 営業活動の継続
  • ・契約終了前から次の案件を探し始めることで、案件切れのリスクを低減する。

  • エージェントと直契約の併用
  • ・エージェント経由だけでなく、直契約の案件も積極的に獲得し、収入の多角化を図る。

  • スキルアップ
  • ・高単価案件を狙えるよう、常に最新技術の習得に努め、収入の安定化を目指す。

クライアントとのトラブル(報酬未払い、要求の追加など)

フリーランスエンジニアとしての働き方には、クライアントとの間で生じる様々なトラブルのリスクも伴います。以下は、よく発生するトラブルの例とその内容です。

トラブルの種類 具体的な問題
報酬未払い・支払い遅延
  • 納品したのに報酬が支払われない
  • 契約書が不十分で支払いを拒否される
  • 支払いが数ヶ月遅れる
  • 要求の追加(スコープクリープ)
  • 契約にない追加機能を求められる
  • 修正依頼が増え、無償対応を要求される
  • 契約途中の一方的なキャンセル
  • 開発途中でプロジェクトが突然中止になる
  • 契約を打ち切られ、作業分の報酬が支払われない
  • 著作権・納品物の扱い
  • 納品したソースコードの権利を巡るトラブル
  • クライアントが勝手にコードを流用する
  • このようなトラブルを未然に防ぐためには、以下のような対策が必要です。

    • 契約書の整備(報酬や納期、作業範囲を明確に定める)
    • ・契約書を必ず作成し、報酬や納期、作業範囲を明確に定める。
      ・納品物の権利や修正対応の範囲も明記する。

    • 支払い条件の明確化(マイルストーン払い、前払いなど、遅延時の対応策も盛り込む)
    • ・前払い、分割払い、またはマイルストーンごとに支払いを受ける仕組みを取り入れる。
      ・支払い遅延が発生した場合の対応策も契約に盛り込む。

    • コミュニケーションの徹底(定期的な進捗報告でトラブルを早期発見)
    • ・プロジェクト開始前に、クライアントと細かい打ち合わせを行い、双方の認識を一致させる。
      ・定期的な進捗報告を行い、トラブルの兆候を早期に把握する。

    • エージェントの利用(契約関連のサポートを受けられ、トラブルを防ぎやすい)
    • ・慣れない契約に労力を割くのではなく、エージェント経由の案件を獲得して、トラブルが起こらないように進めてもらう。もしトラブルが起きてもエージェントに対応してもらえるようにする。

    フリーランスエンジニアの現実③:労働時間・働き方のリアル

    フリーランスエンジニアの労働時間・働き方のリアル

    フリーランスエンジニアは 自由な働き方ができる反面、労働時間が長くなることもある のが現実です。
    ここでは、平均的な労働時間、仕事のスタイル、働き方のメリット・デメリットを解説します。

    1. フリーランスエンジニアの労働時間の実態

    フリーランスエンジニアは、案件のスタイルや働き方によって労働時間が大きく変わるのが特徴です。
    会社員のように決められた勤務時間があるわけではなく、自分で時間を調整できるメリットがある一方で、案件の状況によっては会社員以上に長時間働くことも珍しくありません。

    働き方のタイプ 労働時間(1日) 特徴
    会社員型(週5・常駐) 8~10時間 エージェント経由の長期案件が多い
    フルリモート型(自宅・カフェ) 6~9時間 直契約やエージェント案件で調整可能
    ゆるふわフリーランス型 3~5時間 単発案件や副業ベースの働き方

    フリーランスだからといって、必ずしも労働時間が短くなるわけではないです。むしろ、仕事を選ばないと会社員より長時間労働になることもありえます。
    ただ、フルリモート案件は自由度が高く、自分のペースで働ける点は会社員時代よりも快適になる方は多いでしょう。
    収入を安定させるなら、会社員型やフルリモート型の案件をうまく組み合わせるのがベストだと感じました。

    2. フリーランスエンジニアの働き方のタイプ

    ① 週5フルタイム常駐型(会社員とほぼ同じ)

    • 労働時間:8~10時間/日(週40時間以上)
    • 働く場所:クライアントのオフィス or リモート
    • 収入:月収60万~100万円程度

    特徴
    ・エージェント経由の案件で最も多いスタイル
    ・週5フルタイムで働き、会社員とほぼ同じ生活
    ・「フリーランスだけど実質会社員」という人も多い

    こんな人におすすめ
    「とにかく安定収入が欲しい」
    「会社員と同じ感覚で働きたい」

    ② 週3~4日稼働型(バランス重視)

    • 労働時間:6~8時間/日(週24~32時間)
    • 働く場所:基本リモート(カフェ・自宅)
    • 収入:月収50万~80万円(安定+自由のバランスが良い)

    特徴
    ・「週3で月50万円」など、メリハリのある働き方が可能
    ・副業や個人開発などと両立しやすい
    ・クライアントとの関係を維持しやすく、契約継続もしやすい

    こんな人におすすめ
    「安定収入を確保しつつ、自由な時間も欲しい」
    「副業や個人開発も並行してやりたい」

    ③ 完全リモート型(自由度MAX)

    • 労働時間:3~6時間/日(週15~30時間)
    • 働く場所:どこでもOK(海外・カフェ・自宅)
    • 収入:単価次第で月収50万~100万円も可能

    特徴
    ・直契約を増やせば、高単価&自由な働き方が可能
    ・自分のペースで案件を選べるが、営業力が必要
    ・案件が途切れると収入がゼロになるリスクあり
    ・旅行しながら働く「ノマド型」もこのスタイル

    こんな人におすすめ
    「好きな場所で働きたい」
    「高単価案件を取って効率的に稼ぎたい」

    ④ ゆるふわフリーランス(副業・趣味ベース)

    • 労働時間:2~5時間/日(週10~20時間)
    • 働く場所:完全自由(副業や個人開発がメイン)
    • 収入:月10万~50万円(案件数次第)

    特徴
    ・クラウドソーシングや副業でマイペースに働く
    ・ガッツリ働くよりも趣味+お小遣い稼ぎのイメージ
    ・本業の傍ら、副業としてフリーランスをする人が多い

    こんな人におすすめ
    「副業や個人開発をしながら自由に働きたい」
    「本業+αでフリーランスの収入を得たい」

    フリーランスの働き方のメリット・デメリット

    フリーランスエンジニアは、自由な働き方が魅力ですが、その分リスクやデメリットもあります。
    会社員と違い、仕事の確保や収入の安定が自己責任となるため、しっかりとした計画が必要です。
    ここでは、フリーランスの働き方のメリットとデメリットを整理し、それぞれのポイントを解説します。

    項目 メリット デメリット
    働く時間・場所 自由に決められる(リモートワークOK) 労働時間が不安定になりがち(忙しい時と暇な時の差が激しい)
    高収入の可能性 実力次第で収入が増える(高単価案件を取れれば稼げる) 仕事の確保が自己責任(案件が途切れると収入ゼロ)
    仕事の選択 好きなプロジェクトを選べる(興味のある技術に挑戦しやすい) 営業が必要(自分で案件を探さないといけない)
    通勤の有無 通勤なしで効率よく働ける(特にリモート案件) 人との交流が減り、孤独を感じやすい
    自己管理 自分のペースで働ける 時間管理が苦手な人には向かない
    健康管理 体調に合わせてスケジュールを調整可能 病気で休むと収入がなくなる
    税金・経理 節税の工夫ができる(経費計上可能) 確定申告が必要で手続きが面倒

    フリーランスは自由で楽と思われがちですが、実際は労働時間の管理や仕事の確保が大変です。
    しかし、長期契約を増やし高単価案件を選ぶことで、無理なく働ける環境を作ることが可能です。
    自由な働き方を目指すなら、労働時間と収入のバランスをしっかり考えることが大切です。

    フリーランスエンジニアの労働時間をコントロールするコツ

    フリーランスエンジニアとして働く上で、労働時間の管理は非常に重要なスキルです。
    自由に働ける反面、案件を詰め込みすぎるとオーバーワークになり、逆に案件が少ないと収入が不安定になります。
    以下は、「労働時間をコントロールするコツ」として、端的にまとめた表とリストです。以下の内容を参考に、自己管理の徹底で無理のない働き方を実現しましょう。

    コツ 内容 具体例・ポイント
    案件を掛け持ちしすぎない 案件を詰め込みすぎるとオーバーワークの原因になる ・月ごとのキャパシティを明確にする
    ・過剰な案件受注を避ける
    作業時間を決めてダラダラ働かない 仕事の開始・終了時間をあらかじめ決め、メリハリのある働き方を実践する ・「午前は開発、午後はミーティング」とスケジュールを区切る
    ・タイマーやカレンダーで時間を管理する
    高単価案件を取って労働時間を減らす 単価が高い案件を選ぶことで、短い労働時間で十分な収入を得る ・直契約やエージェントを活用し高単価案件を獲得
    ・スキルアップに投資して市場価値を高める
    契約を安定させ、長期案件を増やす 短期案件に偏ると収入の波が大きくなるため、長期契約を意識する ・最低でも1社、3か月以上の長期案件を確保
    ・複数のクライアントと契約してリスク分散
    タスク管理ツールを活用する 自己管理が苦手な人ほど、ツールでタスクを可視化・整理する ・Trello、Notion、Todoistなどを活用
    ・毎朝、または週初めに「やるべきことリスト」を作成

    私自身、副業などの案件を詰め込みすぎた結果、納期に追われて無理な働き方をしてしまった経験があります。
    幸い体調は崩さなかったものの、崩していてもおかしくなかったと思います。
    フリーランスは自由だからこそ自己管理が極めて重要なため、みなさんも意識して気をつけてください。

    フリーランスエンジニアの現実④:フリーランスエンジニア市場は飽和している?

    フリーランスエンジニア市場は飽和しているかどうか

    フリーランスエンジニア市場について、「今からフリーランスは厳しいのか?」と疑問に思う人は少なくありません。
    結論としては、競争は激化しているものの、需要も急速に増加しており、チャンスは十分にあるというのが現実です。
    以下では、フリーランスエンジニアの数の増加、需要の動向、さらに競争が激しい領域と狙い目の領域、そしてこれからフリーランスを目指す人が取るべき戦略について詳しく解説します。

    フリーランスエンジニアは増えているが、需要も増えている

    近年、クラウドワークスやランサーズなどのプラットフォームの登録者数が急増しており、SNSやYouTubeでも「フリーランスエンジニアで稼ぐ」といった情報が氾濫しています。
    特に、コロナ以降のリモートワークの普及により、フリーランスとして働く環境が整いつつあります。
    一方、IT人材不足が深刻化していることから、企業は正社員採用だけでなく、フリーランスの活用にシフトしています。
    2030年までに約79万人のIT人材不足が予測される中、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進でIT案件も急増しており、フリーランスエンジニアの案件依頼も増加中です。
    つまり、フリーランスエンジニアの数は増えている一方で、企業からの需要も高まっているため、市場全体は拡大しています。

    競争が激しい領域と狙い目の領域

    フリーランスエンジニア市場には、競争が激しい領域(飽和気味)と、まだチャンスがある狙い目の領域があります。

    競争が激しい領域(飽和気味)

    フリーランス市場の中でも、比較的簡単に学べるスキルや、多くのエンジニアが参入している分野は競争が激しくなっています。
    以下の領域では、案件の単価が下がりやすく、価格競争に巻き込まれる可能性が高いため注意が必要です。

    領域 特徴
    Web制作(LP制作、WordPressカスタマイズ) 参入者が多く、価格競争が激しい。クラウドソーシング系の案件は単価が低め。
    フロントエンド(React, Vue) 学習コストが低く、経験の浅いエンジニアが多いため、単体スキルでは差別化が難しい。
    低単価のクラウドソーシング案件 未経験者向け案件が多いが、単価が低く、労力に見合わないことが多い。

    フロントエンドエンジニアとして仕事を取るのは比較的簡単ですが、フロントエンド単体では単価が低くなりがちです。
    バックエンドやクラウドにも対応できますと言える人は少なく、+αのスキルがある人は案件に困っていない印象です。

    狙い目の領域(まだチャンスがある)

    フリーランスエンジニアとして稼ぐためには、市場で需要が伸びている分野や、高単価が期待できる分野を狙うことが重要です。
    以下の領域では、スキルを磨けば高単価案件を獲得しやすく、競争も比較的少ない傾向にあります。

    領域 特徴
    バックエンドエンジニア(Java, Python, Go, PHP, Node.js) フロントエンドよりも需要が安定しており、特に「バックエンド+インフラ」で単価アップ。
    クラウドエンジニア(AWS, GCP, Azure) 企業のクラウド移行が進み、AWS認定資格などがあると案件獲得が有利。
    AI・機械学習エンジニア(Python, TensorFlow, PyTorch) まだエンジニアの供給が足りておらず、今後も需要が増加。
    セキュリティエンジニア 企業のセキュリティ強化ニーズが高まり、「セキュリティ+開発」ができる人は特に狙い目。

    バックエンド+インフラのスキルを持つエンジニアは、高単価で安定した案件を取れる印象があります。
    また、クラウドやセキュリティ分野は技術の進化が早い分、市場での競争が少なく、高単価案件が取りやすいのが特徴ですね。

    これからフリーランスを目指すならどうすべきか?

    これからフリーランスエンジニアを目指す人は、単にスキルがあるだけではなく、他との差別化を図るための+αのスキルが求められます。
    以下に3つの具体的な戦略をご紹介します。

    • スキルの組み合わせを意識する
      ・「フロントエンドだけ」ではなく、「フロントエンド+バックエンド」のスキルを磨く。
      ・「開発だけ」ではなく、「開発+クラウド(AWSなど)」の知識を身につける。
      ・Web制作の場合、「Web制作+マーケティング」など、技術以外の分野の知識をプラスすることで差別化が図れる。
    • クラウド、AI、セキュリティなど需要が高い分野を学ぶ
      ・AWSやGCPの認定資格を取得することで、案件獲得の際の大きなアピールポイントとなる。
      ・Python+データ分析、またはAI・機械学習関連のスキルは、今後も需要が伸びる見込みです。
    • 高単価案件を狙うなら「直契約」or「エージェント」を活用
      ・クラウドソーシングの低単価案件に依存せず、直契約やエージェント経由で高単価案件を狙う。
      ・LinkedInやTwitterなどのSNSを活用し、企業と直接コミュニケーションを取る。
      ・複数のフリーランスエージェントを利用し、安定した案件を確保する努力も必要です。