通関士の通信講座おすすめランキング8選!安い費用で一発合格を目指す人向け通信講座

2024.09.18 通信講座の比較PR

通関士の通信講座おすすめランキング8選!安い費用で一発合格を目指す人向け通信講座

外国との物品の輸出入に関する専門知識を用いる専門家で、通関業務の代理や代行も行えるのが『通関士』です。海外との繋がりを持った仕事に就きたい人にはおすすめの資格ですが、「輸出入に関わる資格ってことは難しそう…」というイメージを持っている人もいると思います。

この記事を読めば、通関士試験の概要や合格率から分かる難易度について知ることができます。結論から言うと、通関士試験は比較的難しい試験となっています。通関士の資格取得のためにおすすめの通信講座についても解説・紹介していますので、ぜひ参考にして下さい。

通関士の通信講座おすすめランキング8選

まずは、通関士試験合格を目指すのにおすすめの通信講座を8社ご紹介します。上位だからと言って安易に決めるのではなく、受講費やサポート制度などを確認し、自分に合っていそうな通信講座を選ぶようにしましょう。

アガルート

料金目安 2024年合格目標通関士試験合格カリキュラム:43,780円
直前対策講座:11,880円
受講期間の目安 3ヶ月~
サポート体制 ・導入オリエンテーション
・オンライン質問サービス
・月1回のホームルーム制度
・学習カウンセリングチューターなど
合格率・実績 令和5年合格率:53.85%
教育訓練給付金制度 対象外
特典・キャンペーン ・各種割引制度
・合格特典など
※料金は2024年9月時点

特徴

  • 令和5年度の合格率が約53%と非常に高い実績を残している
  • 現役通関士や受講生の声を取り入れた学習カリキュラム
  • リーズナブルな価格設定で始めやすい
  • サポート体制の充実度は業界トップクラス
  • 合格特典でお祝い金や返金制度を選ぶことができる

アガルートは、令和5年の合格率53.85%を達成した通信講座です。全国平均の2.23倍となっていますので、アガルートの受講者が多いのも納得と言えるでしょう。公式ホームページに掲載されている「合格者の声」では、どのように合格したのか、受講した感想などを確認することも可能です。

初学者でも読みやすく理解しやすいように、使用している教材はフルカラーテキストです。教材だけでなく講義の内容に関しても過去の受講生や現役通関士の意見を随時取り入れているため、合格するために必要な知識を効率良く身に着けることができます。

アガルートは受講料が高いイメージがありますが、通関士試験講座に関してはリーズナブルな価格設定になっています。さまざまな割引制度も用意されていますし、合格時にはお祝い金や返金制度の利用もできますので、価格面でもおすすめできると言えるでしょう。

サポート体制の充実度はアガルートの強みの一つで、質問サポート、カウンセリングサポート、ホームルーム制度などがあります。合格後にはお祝い金か返金制度を選べる合格特典があり、勉強のモチベーションを維持しやすいです。返金制度を選べば受講料が全額返ってきますので、気軽に始めることができますね。

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フォーサイト

料金目安 【通常セット】
52,800円
【通常セット+DVDオプション】
58,800円
受講期間の目安 6ヶ月~
サポート体制 ・専任スタッフによる質問受付(3回まで)
・個別カウンセリング
合格率・実績 2023年度合格率:68.9%(全国平均の2.85%)
教育訓練給付金制度 対象
特典・キャンペーン ・各種割引制度
・割引クーポン(資料請求)
・教育訓練給付金制度など
※料金は2024年9月時点

特徴

  • 2023年度の合格率が68.9%と非常に高い実績
  • 合格基準点を満たすことに特化した教材と講義動画
  • e-ラーニングシステムを導入しているため勉強しやすい
  • 受講料はリーズナブルだが割引制度なども充実している

フォーサイトは、合格率68.9%(全国平均の2.85倍)を誇る通信講座です。合格率単体だけを見るとアガルートよりも高く、「合格することを第一に考えた講義」だということが分かります。口コミでもこの合格率の高さで選んだという人も多く、「実際にそのまま合格できた!」という人も多かったです。

使用している教材は、合格基準点を満たすためのノウハウが詰まったフルカラーテキストです。初学者でも理解しやすく、効率的に合格を目指すことができます。専任スタッフへの質問制度や、個別カウンセリングなどサポート面も申し分ありません。

学習にはe-ラーニングシステム「ManaBun」を導入しています。テキストの閲覧や講義動画の視聴、問題演習などすべてManaBun内で行えるのです。そのため、通勤中や休憩中のスキマ時間で効率良く知識を身に着けることができます。無料体験もできますので、気になった人は一度申請してみると良いでしょう。

受講料は52,800円/58,800円となっており、こちらはアガルートに少し劣ってしまいます。それでもリーズナブルな価格設定であることに変わりありません。割引制度やクーポン、教育訓練給付金制度の対象講座など、さらに安くする方法は豊富に用意されています。

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ユーキャン

料金目安 59,000円
受講期間の目安 6ヶ月~
サポート体制 ・質問制度
・添削サポート
合格率・実績 非公表
教育訓練給付金制度 対象
特典・キャンペーン ・教育訓練給付金
※料金は2024年9月時点

特徴

  • これまでに6.1万人が受講してきた認知度と実績がある
  • 平均学習期間6ヶ月なのでじっくりと学ぶことも可能
  • 教育訓練給付金制度の対象コースなので受講料の返還あり
  • 添削課題で苦手分野などのアドバイスを受けられる

ユーキャンは、これまでに6.1万人以上が受講してきた信頼性の高い通学講座です。「資格講座と言えばユーキャン!」と思い浮かべる人もいるくらいの知名度・人気があり、実際に「ユーキャンで資格合格できました。」という受講者の口コミが非常に多かった印象があります。

ユーキャンの平均学習期間は6ヶ月となっており、仕事しながらでも合格を目指せる効率化重視のカリキュラムとなっています。そのため知識0の初学者でも安心ですし、事実受講者の88%が初学者という実績もあるのです。それだけ分かりやすい講義ということですね。

受講料は59,000円と比較的リーズナブルな価格設定ですが、教育訓練給付金制度の対象コースにもなっています。合格後には受講料の一部が返還されますので、合格することを前提に考えればコスパも良い部類に入りますし、合格へのモチベーション維持にもつながるでしょう。

サポート面では、ユーキャンならではの全7回の添削課題が強みです。自分がよく間違える部分が理解しやすく、どのようにして勉強すれば合格基準点につながるかのアドバイスもしてくれます。とくに試験直前には重宝するサポートと言えるでしょう。

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日本関税協会

料金目安 通関士養成通信教育講座:77,880円
通関士養成通信教育講座+オプション講座:92,400円
受講期間の目安 6ヶ月~
サポート体制 ・全7回の添削サポート
・受講生専用の質問フォームなど
合格率・実績 非公表
教育訓練給付金制度 対象外
特典・キャンペーン 早割キャンペーン
※料金は2024年9月時点

特徴

  • 現場を経験しているプロフェッショナルが対応してくれる
  • 1本30分ていどにまとめられた観やすい講義動画
  • 受験生の質問はすべてデータベース上で共有されている
  • 全7回の添削サポートでアドバイスを受けられる

日本関税協会は、日本で初めて通関士試験対策講座をスタートさせた歴史ある通信講座です。関税研修所に務めていた元教官が監修した教材を使用しているため、内容も分かりやすく合格するために必要な知識を効率良く身に着けることが可能です。

使用するテキストには、フローチャートが示されていたり、難しい箇所にはリピート解説が記載されているなど、初学者でも安心して進められる内容になっているのが強みです。Web講義もマルチデバイスに対応していますので、インターネット環境さえあれば電車の中や会社の休憩中でも視聴することができます。

入会すれば、受験生専用サイトへアクセスできるようになります。そこには質問専用フォームが用意されており、誰でも担当講師へ質問することが可能です。過去に集まった質問と、それに対応して回答もデータベース上で確認することができますよ。

注意点としては、2024年度の申し込みは終了しています。そのため、実際に受講する際には2025年度の申し込みを待たなくてはいけません。2024年9月の時点ではまだ申し込みが開始されていませんので、気になった人は定期的にホームページを確認するようにしましょう。

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LEC

料金目安 【初学者コース】
通信WEB・音声DL・スマホ:184,500円
通信DVD:221,400円
【必勝コース】
通信WEB・音声DL・スマホ:204,900円
通信DVD :241,800円
受講期間の目安 6ヶ月~
サポート体制 ・回数無制限の質問制度「教えてチューター」
・添削答案が確認できる「スコアオンライン」
・Webフォローなど
合格率・実績 非公表
教育訓練給付金制度 対象外
特典・キャンペーン ・合格お祝い金制度
・真夏の特割キャンペーン
・早割キャンペーン
・各種割引制度など
※料金は2024年9月時点

特徴

  • 開校45年以上という信頼と実績のある通信講座
  • 受講料は高いが、それに見合った高品質なサービスを受けられる
  • 特典やキャンペーンが豊富なので安く抑えることも可能
  • WEB上で対応できるサポート制度が豊富

LEC東京リーガルマインドは、開校してから45年以上という信頼と実績がある通信講座です。コースは初学者向けと学習経験者向けの2種類があり、通信講座の場合はWEBのみとDVD付きが選択できます。受講料は200,000円前後と他の通信講座と比較した高めの設定になっていますが、それだけ高品質な講義やサポートに期待できるでしょう。

講義してくれるのは、20年もの実務経験があるプロです。単純な知識はもちろんのこと、現場にいたからこそ分かる知識も教えてくれます。初学者でも理解しやすいように、図解を使用した講義は口コミでも「文字だけよりも分かりやすくて効率が良かった」と高い評価を得ていました。

そんなLECの大きな強みは、充実したサポート体制にあります。スタッフに直接質問できる「教えてチューター」や、受講者同士で情報の共有や質問し合える「教えてメイト」などがあり、人に教える立場になるからこそ知識をより深く身に着けることが可能です。

各種割引制度やキャンペーンの実施にも積極的ですので、高額な受講料を少しでも抑えることができます。LECではおためしWeb受験制度が用意されていますので、「どんな講義なのか気になっている…」という人は活用してみるのもおすすめです。

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マウンハーフジャパン

料金目安 【通関士絶対合格通信講座】
ゴールドコース:170,500円
テキストコース:60,500円
受講期間の目安 8ヶ月~
サポート体制 ・オンライン添削サポート
・スクリーニング制度など
合格率・実績 非公表
教育訓練給付金制度 対象外
特典・キャンペーン ・早期割引
・クーポン割引など
※料金は2024年9月時点

特徴

  • 指導歴30年という実績がある
  • 合格するためのコツやノウハウが詰まったオリジナルテキスト
  • マルチデバイスに対応しているためどこでも勉強可能
  • オンライン添削サポートで段階的にレベルアップできる
  • 都市部に住んでいればスクリーニング制度の活用も可能

マウンハーフジャパンは、指導歴30年という歴史がある通信講座です。初学者でも効率的に合格を目指せるカリキュラムが強みと言えます。受講料はテキストコースであれば60,500円と安めですが、最高品質の講義やサポートを受けたいならゴールドコース(170,500円)がおすすめです。

使用しているテキストは、日本で初めて通関士試験の指導を構築した「片山立志講師」が監修したものとなり、合格するためのコツやノウハウが詰まっています。試験に出にくい無駄な知識はほとんど排除していますので、要点だけに絞った効率的な学習が可能です。

講義動画の質も高く、マルチデバイスに対応しているためスマホさえあればどこでも勉強することができます。リボルビング式添削問題を活用することで、基礎から応用まで段階的にレベルアップすることもできますね。

基本は家にいながら学習可能ですが、少しでも集中して勉強したい人は無料スクリーニングサポートの活用もおすすめです。「東京・名古屋・大阪・福岡」の4都市のみとなっていますが、苦手な人も多い実務科目中心の講義を受けるなど、モチベーションの維持にも役立ちますよ。

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資格のTAC

料金目安 【総合本科生】
DVD通信講座:286,000円
Web通信講座:253,000円
【上級本科生】
DVD通信講座:165,000円
Web通信講座:143,000円
受講期間の目安 6ヶ月~
サポート体制 ・質問制度(電話・メール)
・Webフォロー(i-support)
・採点・答案作成指導
・学習進捗変更サポートなど
合格率・実績 本科生カリキュラム修了者の合格率:44.2%
教育訓練給付金制度 対象
特典・キャンペーン ・各種割引制度
・早割キャンペーン
・教育訓練給付金制度など
※料金は2024年9月時点

特徴

  • 合格率が全国平均の2.3倍である44.2%を達成
  • 提供しているコースが豊富なので自分のレベルに合ったものを選びやすい
  • サポート体制が充実しているためモチベーションを維持できる
  • 試験傾向から毎年刷新されるオリジナルテキスト
  • 受講料は非常に高いが特典やキャンペーンで割引可能

資格のTACは、本科生カリキュラム修了者の合格率44.2%を達成した通学講座です。これは全国平均の2.3倍にもなり、その実績の高さから多くの受講者が在籍しています。講義や講師の質、サポート体制の充実度もハイレベルとなっていますので、本気で合格を目指すなら検討したい通信講座の一つです。

受講コースが豊富に用意されており、初学者も学習経験者も自分のレベルに合ったカリキュラムを選ぶことができます。基本的にはどこでも勉強できて安めなWEB講義がおすすめですが、家にいる時間が多い人は高品質だと評価されているDVD講義を選択するのもおすすめです。

提供している教材は、これまでの試験傾向を徹底的に分析して構成されています。毎年新しい情報を取り入れていますので、細かい知識を取りこぼさないように工夫されているのです。これらの強みを活かすことで、「最短距離での合格が目指せる」というコンセプトを生み出しています。

受講料は学習経験者向けコースの上級本科生であれば143,000円~となっていますが、初学者向けコースの総合本科生だと253,000円~と非常に高いです。早割キャンペーンや各種割引制度、教育訓練給付金制度による返還を活用することで、少しでも安く受講できますよ。

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産業能率大学総合研究所

料金目安 33,000円
受講期間の目安 6ヶ月~
サポート体制 ・添削サポート
合格率・実績 非公表
教育訓練給付金制度 対象外
特典・キャンペーン 要問合せ
※料金は2024年9月時点

特徴

  • 受講料が安くシンプルなので分かりやすい
  • e-ラーニングシステムは採用していない
  • TACと提携しているため実績のあるテキストを使用
  • 紙ベースのテキストなので書き込むことが可能
  • 添削サポートがあるため自分の苦手分野を知りやすい

産業能率大学総合研究所の通関士試験対策講座は、とにかく「受講料の安さ」と「カリキュラムのシンプルさ」が強みです。受講料は33,000円となっており、今回のランキングにおける通学講座の中では最安値となっています。割引制度などは見当たりませんが、それでも入会しやすい価格設定です。

産業能率大学総合研究所ではe-ラーニングシステムを導入しておらず、すべて紙ベースのテキストで進めていきます。そのため利便性は他の通信講座と比較すると良くありませんが、使用している教材は上記でも紹介した「資格のTAC」のものです。高い合格実績がありますので、教材に関する評価は非常に高いと言えます。

つまり、「資格のTACの教材で学習したいけど、受講料の高さから断念した…」という人には産業能率大学総合研究所がおすすめなのです。もちろん紙ベースのテキストなので自由に書き込むことができますし、自分だけのオリジナルテキストを作りたい人にもおすすめと言えるでしょう。

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通関士の通信講座を選ぶときのポイント

ここまでおすすめの通信講座について紹介してきましたが、上位だから良いというわけではありません。大事なのは、自分の学習環境に合っているかどうかです。ここからは、どういった部分を重要視して通信講座を選ぶべきなのか簡単に解説していきます。

①:無料体験をいくつか受講してみる

まずは、各通信講座サービスが提供している「無料体験講座」を受講してみましょう。サービスによって体験できる内容が異なりますが、主に以下のようなことが分かります。

①:講義スタイル・内容が分かる
テキストのみなのか、DVD形式の講義なのか、e-ラーニングなどのWEB講座なのかを体験できます。在宅であればテキスト中心やDVD形式でも問題ありませんが、仕事をしながらなど勉強時間の確保が難しい場合はWEB講座がおすすめです。そして、講義内容に関して確認できるのも非常に大きいです。

②:講師との相性が分かる
講義内容が分かりやすく工夫されていたとしても、それを解説してくれる講師との相性が悪いと頭に入りません。講義スピードは自分に合っているか、話し方に威圧感やストレスを感じないか、声は聞き取りやすいかなど、自分にとって相性の良い講師か確認してみましょう。

③:クーポンや割引を受けられる
無料体験や資料請求することで、入会時に使える割引クーポンをもらえることがあります。もちろん、請求したからといって絶対に入会しないといけないわけではありません。自分に合っていないと感じたら、他の通信講座を検討するようにしましょう。

②:サポート体制は充実しているか

試験勉強はストレスになることも多いです。分からない部分、理解できない部分、不安に感じる部分などさまざまなストレスがのしかかります。その際に役立つのが、各通信講座が提供しているサポート体制です。自分だけではモチベーション維持が難しいと感じた場合、サポート体制が充実している通信講座がおすすめです。

例えば、講義で分からなかった部分を聞ける「質問制度」や、課題を解いてアドバイスを受けられる「課題添削」などがあります。不安な気持ちを相談できる「カウンセリング制度」や、試験合格後の「就職・転職サポート」なんかもあれば嬉しいですね。

③:教材や講義の質の良さ

提供している教材や、講義の質についても確認してみましょう。上記の無料体験を利用するのも良いですし、資料請求を利用するのもおすすめです。

①:教材の質
「紙テキスト・Webテキストなのか」、「初学者向け・学習経験者向けなのか」、「文字のみ・フルカラー・図解やイラスト付きなのか」など、テキスト一つ取っても確認できる部分は多いです。自分が勉強しやすい教材を探してみましょう。

②:講義の質
講義動画などを視聴し、自分でも理解しやすいか確認できます。ただし、無料体験だけでは良く分からないこともあります。その場合は、掲示板やSNSなどの口コミを参考にするのもおすすめです。ただし、悪意を持った口コミもありますので、すべて鵜呑みにするのはやめましょう。

④:教育訓練給付制度など返金保証はあるか

通信講座は無料というわけではなく、サービスによっては100,000円を超えるようなものまで存在しています。そのため、割引制度やキャンペーンを確認することも大事ですが、勉強のモチベーションを維持するためにも「教育訓練給付金制度」や「合格特典」があるか確認してみましょう。

①:教育訓練給付金制度
対象コースに入会して試験に合格することで、受講料の一部を返還してもらえる制度のことです。主に10~20%の返還となっており、もし100,000円だったら20,000~40,000円が返ってきます。申請など詳しいことは、合格後にハローワークで確認してみましょう。

②:合格特典(お祝い金制度)
対象コースに入会して試験に合格することで、通信講座サービスから現金やギフトカードなどが受取れる制度です。金額などは通信講座によって異なりますが、10,000~30,000円くらいが相場となっています。

③:合格特典(返金制度)
対象コースに入会して試験に合格することで、通信講座サービスから受講料を返金してもらえる制度です。上記のお祝い金制度との大きな違いは、返金される金額です。通信講座によっては全額返金してくれることもあります。

④:返金制度(不合格時)
かなり稀なケースではありますが、試験に不合格した場合に受講料を全額返金してくれることもあります。この場合、逆に合格特典が用意されていないことが多いです。

通関士の合格率や難易度、試験日程を解説

ここからは、通関士の試験概要から合格率、試験の難易度について解説していきます。

2024年度の通関士試験日程

まずは、2024年度の通関士試験の日程や概要について確認していきましょう。申し込み手順についても軽く触れていますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。

申し込み期間 例年7月下旬~8月上旬
試験日 例年10月の第1もしくは第2日曜日
合格発表日 例年11月上旬
受験資格 とくになし(学歴・年齢・国籍・実務経験などすべて不問)
試験形式 マークシート方式のみ
試験時間 6時間(休憩1時間を含む)
受験手数料 3,000円(オンラインで申し込む場合:2,900円)
受験地 全国13都道府県(北海道・新潟県・宮城県・東京都・神奈川県・静岡県・愛知県・大阪府・兵庫県・広島県・福岡県・熊本県・沖縄県)

通関士試験は年に1回しか行われていません。例年7月下旬から8月上旬までの短い期間が申し込み期間となり、2024年は7月22日~8月5日の約2週間でした。資格の中には1ヶ月近い申し込み期間があるものもありますので、ここは絶対に忘れないようにしましょう。

試験日は10月の第1もしくは第2日曜日に行われます。2024年は10月6日でした。そして、合格発表日は11月上旬のことが多く、2024年は11月12日となっています。合格発表は税関のホームページに掲載されますので、家にいながら確認することが可能です。

受験資格はとくに設定されておらず、誰でも受験することができます。受験手数料は書面での申し込みとインターネットでの申し込みで異なります。受験地は全国13箇所となっていますので、自分が受けやすいところを事前に確認しておきましょう。

書面で申し込み

書面で申し込む場合、以下のような手順で進めていきます。

  1. 受験値を選択する
  2. 出願書類を希望する受験地を管轄している税関に請求する
  3. 送られてきた書類に必要事項を記入し、写真と3,000円分の収入印紙を貼る
  4. 書類を郵送、もしくは持参することで税関に提出する

もし書面で申し込む場合は、希望する受験値を管轄している税関に対して「出願書類の請求」をする必要があります。そのため、最初にすることは受験地を決めることです。全国13箇所となっていますので、受験日に行けそうな場所を選ぶようにしましょう。

出願書類の請求は税関の窓口、もしくは郵送にて可能です。もし郵送で請求する場合、返信用の封筒と切手を同封しないといけないため、もし近くなら窓口で請求した方がお得です。書類を受取ったら、必要事項を記入していきましょう。

注意点としては、出願書類は「受験願書」と「受験票」の2種類が存在しています。どちらにも記入が必要で、3,000円分の収入印紙を貼り付けるのは受験願書の方です。その一方で、受験業には自分の写真を貼り付ける必要があります。提出方法を郵送にする場合、受験業の裏に切手を貼り付けるのも忘れないようにしましょう。

オンラインで申し込み

もしオンラインで通関士試験に申し込む場合、「輸出入・港湾関連情報処理システム(NACCS)」を使用します。

  1. 受験地を選択する
  2. NACCSを利用するための申し込み手続きを進める
  3. NACCSにて受験願書を提出する
  4. NACCSから納付情報が配布されるので、それに従って受験料2,900円を電子納付する
  5. 受験票が送られてくるので、それを持参・郵送のどちらかで希望の受験地を管轄している関税に提出する

オンライン申し込みで一番注意してもらいたいのが、NACCSを利用すること自体に申し込みが必要という点です。利用申し込みから実際に使えるようになるまで数日かかる可能性もありますので、申し込み日ギリギリに申請するのはやめておきましょう。間に合わない可能性が考えられます。

もう一つの注意点としては、オンライン申し込みでは受験願書と受験票の提出がバラバラです。受験願書の提出はオンラインでできますが、受験票は書面申込と同様に「写真の貼り付け」や「郵送・持参にて提出」をしなくてはいけません。意外と忘れがちなので、今のうちに覚えておきましょう。

通関士試験の試験内容

通関士試験の試験科目は、以下の3科目になっています。

科目 試験時間 配点
通関業法 9:30~10:20(110分) 45点
関税法等 11:00~12:40(100分) 60点
通関実務 13:50~15:30(100分) 45点

主な内容としては、通関業務に従事するために必要な法律知識や、申告書類の作成方法などを問われることが多いです。試験形式は、すべてマークシート方式となっています。そのため、消去法で答えを導き出すこともできますし、適当に選んでも正解する可能性もあります。

ただし、すべて選択問題というわけではありません。計算問題もいくつか出題されますので、計算方法を頭に入れておくこと、答えを何回でも見直すことが重要になります。試験時間が100~110分と長めで、配点も異なるため事前に慣れておく必要があるでしょう。

通関士の合格率・難易度

通関士の合格率は、以下のようになっています。

年度 受験者数 合格者数 合格率
2023年 6,332名 1,534名 24.2%
2022年 6,336名 1,212名 19.1%
2021年 6,961名 1,097名 15.8%
2020年 6,745名 1,140名 16.9%
2019年 6,388名 878名 13.7%
2018年 6,218名 905名 14.6%
2017年 6,535名 1,392名 21.3%
2016年 6,997名 688名 9.8%
2015年 7,578名 764名 10.1%
出典:税関
2015~2023年の合格率を確認してみると、合格率はおおよそ10~20%ほどを推移していることが分かります。最も低い年は2016年の9.8%となっており、逆に最も高い年は2023年の24.2%です。最大で15%近くの差はありますので、年度ごとに試験難易度や受験者レベルに大きな差があることも分かります。

ただし、上記の表は全体の合格率を表したものであり、実際は受験科目数によって合格率は異なります。実は通関士試験には免除制度があり、免除される科目が多ければ多いほど合格率が高くなる傾向にあるのです。

受験科目数別合格率推移

年度 1科目受験者 2科目受験者 全科目受験者
2023年 70.8% 22.0% 23.0%
2022年 65.6% 17.2% 17.7%
2021年 59.1% 10.6% 14.9%
2020年 75.4% 20.7% 14.4%
2019年 61.9% 12.5% 12.5%

最も合格率が高いのは、2科目が免除されている1科目受験者です。おおよそ60~70%ほどで推移しており、単体だけで見ると高い合格率ということが分かります。2020年度試験においては、4人に3人が合格している計算ですので、1科目受験者にとっては少し安心できるデータと言えるでしょう。

その一方で、1科目が免除されている2科目受験者と、免除なしの全科目受験者の合格率は10~20%ほどと一気に低くなります。意外にも全科目受験者と2科目受験者の合格率に大きな差はありません。むしろ2科目受験者の方が低い合格率の年があるほどです。

このことから、1科目受験者が全体の合格率を引き上げていると考えられます。全体の合格率よりも、全科目受験者の合格率が低いのはこのためです。詳しい免除条件などは後述しますが、1科目に集中できる環境の人は忘れず免除した状態で試験を受けるようにしましょう。

通関士試験の合格基準点について

通関士試験には、各科目に「合格基準点」が設定されています。各科目でその合格基準点をクリアしないといけないため、「1つだけ捨てて他の科目で点数を稼ぐ!」みたいな方法は不可能です。

科目名 配点 合格基準点
通関業法 45点 60%(27点)
関税法等 60点 60%(36点)
通関実務 45点 60%(27点)

合格基準点は満点の60%となっています。表を見ても分かると通り、「関税法等」のみ配点が60点です。つまり、合格基準点も他の2科目よりも高く設定されています。これを勘違いして27点を目標にしてしまうケースもありますので、ここでしっかりと理解しておきましょう。

注意点として、合格基準点は開催年度によって変動する可能性があります。例えば、上記では合格基準点は60%となっていますが、2018年度に実施された試験においては通関実務の合格基準点が50%になった事例もあるのです。ただ、これは稀なケースとなっているため基本的には60%を目指す方向で問題ありません。

通関士試験の科目免除制度

通関士試験には、免除制度が用意されています。免除の対象者と、免除になる科目は以下のようになっています。

免除対象者 従事期間 免除される科目
・通関業者の通関業務に携わっていた人
・官庁における関税に携わっていた人
・その他通関に関する事務(関税の事務・監督に関わる事務)に携わっていた人
15年以上 ・関税法など
・通関実務
・通関業者の通関業務に携わっていた人
・官庁における通関事務(税関における貨物に関する通関事務)に携わっていた人
5年以上 ・通関実務
※各業務には制限があり、パソコンなどへのデータ入力業務、貨物の点検作業のような機械的な業務は含まれない

上記に含まれる場合、通関士試験の一部を免除することができます。ただし、免除制度を使う場合は出願書類を提出する際に「通関士試験科目の一部免除申請書」および「各種証明書」も一緒に提出する必要があります。つまり、願書提出後に申請することはできません。

①:通関士試験科目の一部免除申請書
自分が所属していた通関業者もしくは官庁を記載し、そこで従事していた期間も間違えないように記載しましょう。

②:各種証明書
一部免除申請書と同じく従事していた期間と業者を記載し、それに加えて通関士に付与されている「従業者証票番号」の記載が必要です。記載されている内容に誤りや嘘がないかを証明するために、在籍していた通関業者もしくは官庁の署名も必要になります。

これら2つの書類を提出すると審査が行われます。内容に問題なく免除が認められた場合に、一部試験を免除した状態で試験が受けられるのです。ちなみに、免除申請から承認までには一定の日数がかかります。そのため、もし利用を考えている場合は早めに書類の準備・提出を行うようにしましょう。

通関士試験の難易度

ここまで通関士試験の合格率や試験内容について見てきましたが、総合的に考えて通関士試験の難易度は「難しい」と言えるでしょう。例えば、「貿易実務検定」と呼ばれる同じ貿易関連の資格の場合、最も難易度が高いA級でも合格率は例年35~40%となっています。

それの半分以下の合格率ということを考えれば、通関士試験の難易度の高さが分かるでしょう。とくに一切の免除を行わない全科目受験者の場合、勉強時間も多くなります。満遍なく知識を身に着け、それを本番で発揮するためには相当の熟練度が必要になるでしょう。

通関士の通信講座でよくある質問

最後に、通関士の通信講座でよくある質問をQ&A形式で解説していきます。

Q .通関士試験を合格するにはどれくらい勉強時間が必要?

通関士試験に合格するためには、平均して400〜500時間の勉強時間が必要だとされています。もし1日2時間の勉強時間を確保した場合、約200~250日(7~8ヶ月)ほどかかる計算です。もし半年以内での合格を目指す場合は、1日3時間前後の勉強時間を確保する必要がありますね。

ただし、必要となる勉強時間は個人差があります。まったく基礎知識のない初学者や勉強自体が苦手な人であれば、500時間以上の勉強が必要になるケースもあります。逆に、大学などで法律関連の知識を学んだ人であれば、300時間以内でも充分な勉強時間になるケースもあるでしょう。

Q .独学でも通関士試験に合格できる?

独学で機関士試験に合格することは「可能」です。上記のように、勉強時間は400~500時間と少し多く感じますが、司法書士や公認会計士では1,000時間以上の勉強時間が必要とされています。それでも独学で合格している人は存在していますので、通関士試験でも合格できる可能性は非常に高いです。

ただし、可能なだけであって簡単というわけではありません。法律関連の知識は必要ですし、各種制度に関する深い理解力も必要になります。実際、独学で合格したほとんどの人が通関に関する業務に携わっていたなど、ある程度の知識を持っていた状態だったとされているほどです。

それに加えて、通関士試験に関する情報は司法書士試験や公認会計士試験と比較して、インターネットでもあまり情報が出回りません。もし分からない部分が出てきたとしても、調べるのに余計な時間が取られてしまうでのす。これらのことを考えると、やはり初学者は通学講座を利用するのがおすすめと言えるでしょう。

Q .初心者におすすめの通関士の通信講座はどこ?

上記のランキングの中から、初学者におすすめの通信講座は以下の3つになります。

①:アガルート

おすすめの理由

  • 高い認知度と合格率を誇るなど実績がある
  • 受講料がリーズナブルなので入会しやすい
  • サポート体制が充実しているため安心感がある

②:LEC

おすすめの理由

  • 合格率は公表していないが開校して45年という歴史あり
  • 受講料は高いが高品質なサービスを受けられる
  • WEB上でさまざまなサポートを受けられる利便性の良さ

③:資格のTAC

おすすめの理由

  • 合格率が全国平均の2.3倍の44.2%という確かな実績がある
  • 受講料が高いが割引制度などで抑えられる
  • 初学者でも安心のサポート体制が整っている

Q .費用が安い通関士の通信講座はどこ?

2024年9月時点で、費用が安い通信講座トップ3は、以下のようになっています。

サービス名 受講費 サポート体制 特典・キャンペーン
産業能率大学総合研究所 33,000円 ・添削サポート 要問合せ
アガルート 43,780円 ・導入オリエンテーション
・オンライン質問サービス
・月1回のホームルーム制度
・学習カウンセリングチューターなど
・各種割引制度
・合格特典など
フォーサイト 52,800円 ・専任スタッフによる質問受付(3回まで)
・個別カウンセリング
・各種割引制度
・割引クーポン(資料請求)
・教育訓練給付金制度など

産業能率大学総合研究所は33,000円と非常にリーズナブルな価格設定ですが、サポート制度や割引制度がそこまで充実していません。講義内容などは問題ありませんが、どちらかと言えば学習経験者向けの通信講座と言えるでしょう。

アガルートフォーサイトは価格帯も安めで、特典・キャンペーンも豊富なのでさらに安くできる可能性があります。返金制度・教育訓練給付金制度もあるため、合格後の受講料の返還にも期待できますね。サポート制度が充実していますので、初学者でも安心して始めることが可能です。