中小企業診断士の通信講座おすすめランキング|人気10社の費用・合格率を徹底比較

2024.09.18 通信講座の比較PR

中小企業診断士の通信講座おすすめランキング|人気10社の費用・合格率を徹底比較

日本国内には多くの中小企業があり、日々の生活を支えてくれています。しかし、不景気や、コロナのような異常事態になると大きな打撃を受けるのも中小企業です。そこで需要が伸びているのが、中小企業のコンサルタントを行う「中小企業診断士」という資格です。

この記事を読めば、中小企業診断士資格を取得するための試験概要や、合格率から分かる難易度について知ることができます。資格取得のためにおすすめの通信講座についても解説・紹介をしていますので、ぜひ参考にしてください。

中小企業診断士の通信講座おすすめランキング10選

まずは、中小企業診断士試験の一発合格を目指すのにおすすめの通信講座を10社ご紹介します。
費用に対してサポートが厚くてコスパがいいという条件はもちろんのこと、口コミで評判が良かったものを順に掲載しています。

アガルート

料金目安 1次試験・2次試験対策フルパック【添削あり】:173,800円

1次試験・2次試験対策フルパック【添削なし】:107,800円

受講期間の目安 12ヶ月~
サポート体制 ・導入オリエンテーション
・オンライン質問サービス
・添削サポート
・学習カウンセリングチューターなど…
合格率・実績 1次試験合格率:66.67%
2次試験合格率:88.89%
特典・キャンペーン ・各種割引制度
・期間限定セール
・合格特典など
※料金は2024年9月時点

特徴

  • 試験合格率が全国平均の2倍を誇る実績の高さ
  • 初学者から経験者まで対応してコースが豊富
  • 映像講義も1回あたり40分以内なのでストレスなし
  • サポート体制も充実していて初学者でも安心して学習可能
  • 割引制度や合格特典なども完備されている

アガルートは、1次試験・2次試験どちらも全国平均の約2倍の合格率を誇る通信講座です。とくに2次試験の合格率は88.89%という数値を誇っています。2次試験は独学での合格が難しいとされていますので、この実績はアガルートの大きな強みと言えるでしょう。

コースは複数ありますが、おすすめは「1次試験・2次試験対策フルパック【添削あり】」です。両方の試験対策ができますし、添削サポートが付いているのが強みです。その分受講料が高いため、コストパフォーマンスを重視するなら添削なしを選ぶのも良いでしょう。

映像講義も1回あたり40分以内に抑えられており、集中力を持続したまま学習することができます。スマホを活用できるので、ちょっとしたスキマ時間でも勉強可能です。サポート制度も充実しており、質問制度やホームルーム制度があるためモチベーションの維持がしやすいです。

個人的な注目ポイントとしては、合格特典を推したいです。もし受講期間内に合格できた場合、支払った受講料を全額受け取ることができます。その他にも合格お祝い金を受け取ることもできますし、合格さえできればコスパ面でも上位です。

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スタディング

料金目安 1次2次合格コース[2025年度]:48,400円~
受講期間の目安 12ヶ月~
サポート体制 ・課題添削
・AIサポート
・勉強仲間機能など…
合格率・実績 令和5年度第2次試験合格:247名
特典・キャンペーン ・各種割引制度
・合格お祝い金制度など…
※料金は2024年9月時点

特徴

  • 令和5年度の2次試験合格者数247名という実績
  • 通信講座業界でも屈指のコストパフォーマンスを誇る
  • スマホアプリを活用することでどこでも勉強が可能
  • サポート体制も充実しているから安心

スタディング最大の特徴は、数ある中小企業診断士対策講座の中でも最安値クラスの受講費です。1次試験・2次試験両方の合格を目指すコースでも48,400円からとなっており、ここが大きな魅力と言えるでしょう。

「安い=サービスが良くない」というイメージを持っているかもしれませんが、スタディングでは令和5年度の2次試験合格者数247名という実績があります。口コミでも、「分かりやすいテキストで勉強しやすかった」というものが多く、受験生からの人気も非常に高いです。

勉強自体は、スマホなどのデバイスがあれば気軽に始められます。移動時間や休憩中などのちょっとした時間でも気軽に勉強できるため、社会人などの時短学習にも非常に便利です。テキスト教材や過去問もアプリから閲覧できますので、入会時にはダウンロードしてみましょう。

サポート体制で注目すべき点は、「AIサポート」です。学習スケジュールの提案や、進み具合から分かる得意・苦手分野の提示など非常に優秀です。同じ資格の取得を目指している仲間とコミュニケーションを取ることもできますし、モチベーション維持も問題ありません。

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クレアール

料金目安 【2025・2026年合格目標】
WEB通信(1次7科目):310,000円(9月割引価格:192,200円) 

【2024年合格目標2次合格パーフェクトコース】
WEB通信:120,000円(9月割引価格;110,400円)

受講期間の目安 12ヶ月~
サポート体制 ・担当制
・学習カルテ作成
・質問対応(無制限)
合格率・実績 非公開
特典・キャンペーン ・期間限定キャンペーン
・各種割引制度
・合格お祝い金制度など…
※料金は2024年9月時点

特徴

  • 指導歴55年という老舗資格専門学校
  • 合格することを第一に考えた「非常識合格法」を提供
  • 無制限に質問ができるなどサポート面も優秀
  • キャンペーンや割引制度で受講料を抑えられる
  • 合格お祝い金制度があるためモチベーションも維持しやすい

クレアールは、指導歴55年という長い歴史を誇る資格専門学校です。在籍している講師陣のレベルは非常に高く、テキストや過去問題集などの品質も随一とされています。「他の通信講座のテキストよりも理解しやすい」という口コミも多かった印象です。

クレアールが提供している学習法は「非常識合格法」と呼ばれています。すべての知識を身に着けることよりも、「合格するために必要な知識だけを優先して教えていく」という手法です。そのため、勉強になかなか時間を割けない社会人でも効率良く合格を目指すことができます。

クレアールには、試験合格することで「合格お祝い金制度」を利用できます。時期によって金額や条件などは異なりますが、2024年9月の時点では2次試験合格時には最大で70,000円、1次試験合格時には最大35,000円のお祝い金を受け取ることが可能です。

担当制となっており、回数無制限の質問制度や学習カルテを作成してくれるなどサポート面も優秀です。資格取得後の独立支援などアフターサポートにも力を入れていますので、困ったことがあれば何でも相談できますね。

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フォーサイト

料金目安 バリューセット2(1次試験対策+2次試験対策):77,800円

バリューセット1(1次試験対策):63,800円

受講期間の目安 最短8ヶ月
サポート体制 ・専任スタッフによる質問受付(3回まで)
・個別カウンセリング
合格率・実績 ストレート合格率:33.3%
1次試験合格率:50%
2次試験合格率:66.7%
特典・キャンペーン ・各種割引制度
・教育訓練給付金制度など…
※料金は2024年9月時点

特徴

  • ストレート合格率33.3%と全国平均を大きく上回る実績
  • 最短8ヶ月というスピード受験も視野に入れられる
  • フルカラーテキストや倍速再生などスマホ受講がしやすい
  • 専任スタッフに質問ができるなどサポートも充実
  • 教育訓練給付金対象コースがあるため合格したら返還を受けられる

フォーサイトは、1次試験・2次試験の合格率がどちらも50%を超えている通学講座です。ストレート合格率は33.3%となっており、フォーサイト受講者の3人に1人がストレート合格しています。中小企業診断士対策講座を提供している通学講座の中でも、屈指の合格率・実績と言えるでしょう。

提供している教材はすべてスマホやタブレットなどのデバイス機器で閲覧可能です。テキストはフルカラーで見やすく、映像はすべてダウンロード可能+倍速再生機能搭載など、非常に使いやすく設定されています。効率的に学習できることから、最短8ヶ月での試験合格を目指せるほどです。

中小企業診断士試験は範囲も広く、勉強のモチベーションを維持することが難しい人もいます。フォーサイトでは専任スタッフがおり、分からない部分もすぐに質問することが可能です。何か不安なことがあっても、個別カウンセリングで気軽に相談することもできますよ。

全体的に受講料が安いという点にも注目です。とくに、1次試験・2次試験どちらも対策できる「バリューセット2」は77,800円となっており、他の通学講座と比較してもかなり安いです。割引制度や教育訓練給付金制度もありますので、さらにコスパ良く受講できる可能性もありますよ。

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資格の学校TAC

料金目安 1・2次ストレート本科生:295,000円

1次本科生:245,000円

受講期間の目安 12ヶ月~
サポート体制 ・質問制度(電話・メール)
・Webフォロー
・学習進捗変更サポートなど…
合格率・実績 累計合格者数:3,294名
特典・キャンペーン ・各種割引制度
・早割キャンペーン
・教育訓練給付金制度など…
※料金は2024年9月時点

特徴

  • 中小企業診断士の累計合格者数3,294名という実績
  • 2次試験(筆記試験)に対する添削サポートがある
  • 多数の合格者を出したベテラン講師陣が集まっている
  • スマホ片手で勉強しやすい環境が揃っている
  • 受講料は高いが割引制度やキャンペーンを活用できる

TACは、これまでに3,294名という合格者を輩出してきた通学講座です。その高い実績を支えているのが、充実したサポート体制でしょう。いつでも気軽にできる質問制度も強みですが、個人的には対策が難しい2次試験(筆記試験)に対する添削サポートを推したいところです。

在籍している講師は、これまでに多くの受講者に教え込んできたベテランばかりです。口コミでも「書学者の自分でも付いていける講義スピードで助かる」や、「分かりやすい指導と、黒板を使った講義で非常に分かりやすい」という評価が多かった印象です。

効率的に勉強できるように、一問一答形式で復習できるアプリがあったり、講義動画の気になる部分を記憶できる「しおり機能」などがあります。スマホ片手で勉強ができますので、時間の確保が難しい社会人でも効率良く合格を目指せますよ。

ネックなのは受講料の高さです。1次試験・2次試験どちらの合格も目指せる「1・2次ストレート本科生」は295,000円と、他の通信講座と比較しても高い部類に入ります。それだけ高品質なサービスということですが、気になる人は割引制度やキャンペーンなどを用いることでコスパを良くすることも可能です。

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資格の大原

料金目安 【2025年受験対策1次・2次合格コース】
Web通信:74,800円
受講期間の目安 8ヶ月~
サポート体制 ・質問制度
・添削指導
・学習スケジュール設定など
合格率・実績 非公表
特典・キャンペーン ・各種割引制度
・特別キャンペーンなど…
※料金は2024年9月時点

特徴

  • 知名度と人気が高い大手予備校によるWEB通信講座
  • 初学者からでも効率的に合格を目指せる
  • 独学では対策が難しい口述試験対策も可能
  • 質問制度や添削指導など試験日まで徹底したサポート
  • 合格後には就職サポートまで行っている

資格の大原は、知名度・人気両方をあわせもつ大手資格予備校です。複数のコースがありますが、おすすめは「2025年受験対策1次・2次合格コース」です。Web通信で、初学者でも1年で合格を目指すことができます。

1次試験対策はもちろんのこと、独学では対策が難しいとされている筆記試験・口述試験対策も充実しています。とくに口述試験は面接形式で行われるため本番で緊張することも多く、事前に対策することが合格への一歩とされているほどです。資格の大原では、面接対策・直前対策講座なども豊富ですよ。

分からない部分が聞ける質問制度や、答練からアドバイスが貰える添削指導などサポート面も充実しています。合格後には就職サポートも行っており、中小企業診断士として活躍できる職場を紹介してくれるのです。資格取得と同時にキャリアアップを目指している人は、資格の大原を検討してみると良いでしょう。

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たのまな

料金目安 268,400円
受講期間の目安 12ヶ月~
サポート体制 ・質問サポート(回数無制限)
・添削サポート
合格率・実績 非公表
特典・キャンペーン ・NEWチャレンジウィーク割引
※料金は2024年9月時点

特徴

  • コースがシンプルで迷うことがない
  • アウトプット中心の学習で本番に強くなれる
  • 回数無制限の質問サポートなどサポート面も問題なし
  • とくに添削サポートは全18回と豊富

たのまなの中小企業診断士試験対策講座は、基礎知識講座から答練まで分かりやすい学習カリキュラムを提供しています。受講料は268,400円と少し高めになっていますが、それに見合っただけの品質に期待できるでしょう。

そんな学習カリキュラムは、基礎知識を身に着けつつ過去問中心で進めていきます。学習経験者であれば、アウトプット中心の対策講座になりますので、効率良く合格を目指すことが可能です。1次試験合格に重きを置いていますので、初学者でも安心して始められますね。

サポート面では、全18回の添削サポートが強みです。自分がどのくらい知識が身に着いたのか、点数を落としている科目が何のかを知ることができます。解決法をしっかりとアドバイスしてもらえますので、次回までに自分で対策できますね。

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LEC東京リーガルマインド

料金目安 1次2次プレミアム1年合格コース:264,000円
1次2次上級合格コース:213,400 円~
受講期間の目安 12ヶ月~
サポート体制 ・質問制度
・Web講義 講師フレックス制
・教えてチューター
合格率・実績 非公表
特典・キャンペーン ・合格お祝い金制度
・早割キャンペーン
・各種割引制度など…
※料金は2024年9月時点

特徴

  • 受講料は高いものの高品質な学習カリキュラムを受けられる
  • 初学者でも理解しやすいテキスト教材を提供
  • 教えてチューターなど独自のサポート体制も魅力的
  • 合格お祝い金があるためモチベーションを維持しやすい

LECでおすすめのコースは、1年間しっかりと学習して1次・2次の両方の合格を目指す「1次2次プレミアム1年合格コース」です。受講料は264,000円と少しかかってしまいますが、初学者からでも効率良く知識を身に着けられるコースとなっています。もちろん、経験者向けのコースも用意されていますよ。

使用する教材は、試験に多く出題される問題をまとめた「FOCUSテキスト」です。どういった分野が出題されるのか、高得点を出すためのコツやポイントなどがキレイにまとめられています。それでいて無駄な知識は省いたボリュームですので、ストレスなく勉強を続けることが可能です。

サポート面としては、気軽にネットから質問できる教えてチューターや、色んな講師のWeb講義を受けられる制度などが強みです。早割キャンペーンや各種割引制度などコスパが良くなる特典も多く、合格時にはお祝い金まで受け取れます。

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日本マンパワー

料金目安 1次・2次受験総合講座:79,200円
中小企業診断士受験通信講座:56,100円
受講期間の目安 12ヶ月~
サポート体制 ・質問サポート
・添削サポート
合格率・実績 非公表
特典・キャンペーン ・各種割引制度
※料金は2024年9月時点

特徴

  • 通信講座は全体的に低価格で始められる
  • 科目別コースがあるため自分の苦手科目に集中できる
  • 研修を修了した講師陣が講義を担当している
  • 添削サポートで苦手な分野を理解できる

日本マンパワーの通信講座は、非常にリーズナブルな価格で始められるのが特徴です。「1次・2次受験総合講座」は79,200円となっており、20万円を超すことも珍しくない中で半分以下というのは大きな強みと言えるでしょう。

個別に1次試験対策、2次試験対策ができるコースもありますが、科目別コースがあるのも意外と珍しい特徴です。とくに1次試験は7科目あり、それぞれで合格基準点を満たさなくてはいけません。そのため、自分の苦手な科目だけに集中できるのは効率的と言えます。

在籍している講師陣は、教授法訓練+実践研修を修了した実績を持っています。合格するために必要な知識を伝授してくれますので、初学者でも安心して任せられます。もし何か分からない部分があれば、遠慮なく質問していきましょう。

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診断士ゼミナール

料金目安 1次2次試験プレミアムフルコース:59,780円
1次試験コース:51,200円
2次試験コース:27,280円
受講期間の目安 12ヶ月~
サポート体制 ・添削指導
・質問フォロー制度
など…
合格率・実績 2021年度1次試験合格率:74.0%
2021年度2次試験合格率:35.6%
特典・キャンペーン ・合格お祝い金制度
・早期申し込み3大キャンペーン
・各種割引制度など…
※料金は2024年9月時点

特徴

  • 2021年度の合格率が非常に高いなど実績も十分
  • 業界の中でも最安値クラスの受講料
  • キャンペーンや割引制度でさらに安く入会できる
  • 不合格でも無料で2年間の追加受講できるフォロー制度

診断士ゼミナールの大きな強みは、スタディングと同じく圧倒的な低価格帯で受講できる点です。両方の試験に対応している「1次2次試験プレミアムフルコース」も59,780円と低価格で、2次試験対策講座に関しては27,280円で始めることができます。

元から低価格で始めやすいですが、最大30,000円の合格お祝い金制度もあり、合格までのモチベーションも維持しやすいですね。

学習スタイルは基本的にテキストを使ったものとなります。講義動画もありますが、その他の機能はほとんどありません。オンライン学習の質に関しては他の通信講座に少し劣りますが、それでも「添削指導などもあってこの金額なので満足している」という口コミも多かったです。

その他でおすすめしたいポイントは、仮に不合格だった場合でも「2年間であれば無料で追加受講できる」というフォロー制度です。中小企業診断士試験は試験範囲も広く、平均合格率も決して高くありません。そのため、一発合格できるか不安な人は診断士ゼミナールを検討してみると良いでしょう。

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中小企業診断士のオンライン通信講座10社比較

※この表はスクロールできます。
通信講座名 料金 サポート体制 合格率
実績
特典
キャンペーン
お祝い金制度 講義スタイル 2次試験対策
アガルート 1次試験・2次試験対策フルパック【添削あり】:173,800円

1次試験・2次試験対策フルパック【添削なし】:107,800円

・導入オリエンテーション
・オンライン質問サービス
・添削サポートなど
1次試験合格率:66.67%
2次試験合格率:88.89%
・各種割引制度
・期間限定セール
・合格特典など
あり テキスト
eラーニング
あり
スタディング 1次2次合格コース[2025年度]:48,400円~ ・課題添削
・AIサポート
・勉強仲間機能など
令和5年度第2次試験合格:247名 ・各種割引制度
・合格お祝い金制度など
あり テキスト
eラーニング
あり
クレアール 【2025・2026年合格目標】
WEB通信(1次7科目):310,000円(9月割引価格:192,200円)
・担当制
・学習カルテ作成
・質問対応(無制限)
非公表 ・期間限定キャンペーン
・各種割引制度
・合格お祝い金制度など
あり テキスト
eラーニング
あり
フォーサイト バリューセット2(1次試験対策+2次試験対策):77,800円

バリューセット1(1次試験対策):63,800円

・専任スタッフによる質問受付(3回まで)
・個別カウンセリング
ストレート合格率:33.3%
1次試験合格率:50%
2次試験合格率:66.7%
・各種割引制度
・教育訓練給付金制度など
なし テキスト
eラーニング
あり
たのまな 268,400円 ・質問サポート(回数無制限)
・添削サポート
非公表 ・NEWチャレンジウィーク割引 なし テキスト
eラーニング
あり
資格の学校TAC 1・2次ストレート本科生:295,000円

1次本科生:245,000円

・質問制度(電話・メール)
・Webフォロー
・学習進捗変更サポートなど
累計合格者数:3,294名 ・各種割引制度
・早割キャンペーン
・教育訓練給付金制度など
なし テキスト
eラーニング
あり
LEC東京リーガルマインド 1次2次プレミアム1年合格コース:264,000円

1次2次上級合格コース:213,400 円~

・質問制度
・Web講義 講師フレックス制
・教えてチューター
非公表 ・合格お祝い金制度
・早割キャンペーン
・各種割引制度など
あり テキスト
eラーニング
あり
資格の大原 【2025年受験対策1次・2次合格コース】
Web通信:74,800円
・質問制度
・添削指導など
非公表 ・各種割引制度
・特別キャンペーンなど
なし テキスト
eラーニング
あり
日本マンパワー 1次・2次受験総合講座:79,200円
中小企業診断士受験通信講座:56,100円
・質問サポート
・添削サポート
非公表 ・各種割引制度 なし テキスト
eラーニング
あり
診断士ゼミナール 1次2次試験プレミアムフルコース:59,780円
1次試験コース:51,200円
2次試験コース:27,280円
・添削指導
・質問フォロー制度など…
2021年度1次試験合格率:74.0%
2021年度2次試験合格率:35.6%
・合格お祝い金制度
・早期申し込み3大キャンペーン
・各種割引制度など
あり テキスト
eラーニング
あり
※料金は2024年9月時点

中小企業診断士の通信講座の選び方

ここからは、中小企業診断士資格合格におすすめの通信講座の選び方を解説していきます。

①:無料体験をいくつか受講してみる

まずは、各通信講座が提供している「無料体験」や「資料請求」を活用してみましょう。それにより、以下のようなことを事前に知ることができます。

①:使用している教材の内容
教材はオリジナルテキストなのか、フルカラー仕様なのか、初学者でも分かりやすい工夫がされているのかなどを確認できます。

②:講義の内容
リアルタイム方式の講義なのか、映像方式の講義なのかを確認できます。それに加えて、黒板(ホワイトボード)メインなのか、それとも言葉中心で進めていくのかも確認できるでしょう。

③:講師の話し方やスピード感
講師の声や話し方というのも実は大きなポイントです。自分が聞き心地の良い講師がいる通信講座の方が、効率良く知識を身に着けることができるでしょう。講義のスピード感も確認しておくのも重要です。

②:添削や質問などサポート体制が整っている通信講座を選ぶ

通信講座ならではの強みとして、「サポート制度」というものがあります。例えば、分からない分野について気軽に質問ができる「質問制度」や、インプットした知識が本当に身に着いているのか・どの分野が苦手なのかを確認できる「添削サポート」などがあります。

通信講座によっては、どんな相談でも受けてくれる「カウンセリング制度」などもあり、勉強を続けていくモチベーション維持に役立ちます。もし合格後のことが不安な人は、「就職・転職サポート」を準備している通信講座に加入するのがおすすめです。

③:受講料の安さだけで選ぶのは禁物

受講料は通信講座を選ぶ際に非常に大切なポイントです。しかし、安さやコスパの良さだけで選ぶのは少し危険と言えます。

①:講義内容に差がある
最も大きな違いは、講義内容に差がある点です。受講料が高い通信講座の場合、在籍している講師陣は高い合格実績を誇るベテランばかりで、長時間の映像講義を用いた高品質な講義を用意しています。e-ラーニングシステムなども充実していることが多いです。

しかし、安い通信講座の場合は映像講義がないケースもあります。テキスト中心の講義になってしまうため、知識がないとなかなか先に進めないことも多いです。テキストを読むだけで理解できる人であれば問題ありませんが、聴覚からでも学びたい人はおすすめできません。

②:サポート体制が整っていない
受講料が高い通信講座は、サポート体制に関しても充実していることが多いです。逆に安い通信講座の場合、質問制度や添削サポートしか用意されていないこともあります。とくに初学者であれば、サポート体制の充実度は重要です。

そのため、まずは自分の予算を確認してみましょう。その予算内で通える通信講座をピックアップし、その中から自分が続けられそうな通信講座を選ぶようにするのがコツです。

④:自分に合うレベルのものを選ぶ

自分の知識レベルに合ったコースを選ばないと、勉強のモチベーションを維持することが難しいです。

①:初学者
ほとんど事前知識がない場合、背伸びせずに初学者向けコースを選ぶようにしましょう。中級者以上のコースと比較すると合格まで時間はかかりますが、少しでも合格率を上げるためです。

②:学習経験者
事前知識がある方や、過去に中小企業診断士資格の勉強をした方であれば、中級者以上の学習経験者コースを選択してみましょう。基礎知識の復習をしながら、演習や課題をこなして知識の定着と応用力を身に着けられます。もちろん、初学者向けコースでも問題ありませんよ。

⑤:返金保証制度がある通信講座が安心

中小企業診断士対策講座の受講料は決して安くありません。勉強の進行具合によっては一発合格できない可能性も十分考えられます。そのため、もし浪人する可能性などを考えているのであれば、以下のような制度がある通信講座を選んでみましょう。

①:学習期間の延長制度
もし不合格だった場合でも、既定の受講期間から延長できる制度です。ほとんどの場合で1年ほど延長できますので、浪人も視野に入れているならおすすめの制度となります。

②:割引制度
再受験割引、早期割引、同時受験割引など、各通信講座が提供している割引制度です。それぞれ条件はありますが、通常の10~30%OFFの料金で入会できます。

③:返金制度
試験合格、もしくは不合格時に受講料が返金される制度です。合格に不安な人は、不合格時にでも返金してもらえる通信講座がおすすめです。

中小企業診断士の試験内容と合格率・難易度

ここからは、中小企業診断士試験の概要と合格率、そこから分かる難易度について見ていきましょう。1次試験と2次試験では試験内容もガラッと変わりますので、対策も大きく変わってきますよ。

2024年の中小企業診断士試験の日程と試験内容

  第1次試験 第2次試験
試験日 令和6年8月3日(土)・4日(日) 筆記試験:令和6年10月27日
口述試験:令和7年1月26日(日)
試験内容 短答式筆記試験(マークシート方式) 論文式筆記試験(記述方式)
口述試験(面接方式)
受験資格 なし※(免除制度もあり) 筆記試験:1次試験に合格していること
口述試験:筆記試験に合格していること
受験費用 14,500円 17,800円

試験日は口述試験のみ翌年になるのが特徴です。簡単な試験内容は、1次試験が「短答式筆記試験」で2次試験が「論文式筆記試験」と「口述試験」になります。受験資格は1次試験のみなく、2次試験にはいくつか設定されています。ここら辺は後ほど詳しく解説していきますね。

受験費用に関しては、1次試験が14,500円で2次試験が17,800円です。1次試験は7科目ありますが、人によっては免除制度を使うことができます。つまり、受験科目が少なくなるのですが、受験費用は科目数に関わらず一律14,500円必要な点は覚えておきましょう。

試験内容

ここからは、詳しい試験内容について解説していきます。

【1次試験】

日程 科目名 試験時間 配点
1日目(午前) 経済学・経済政策 60分 100点
財務・会計 60分 100点
1日目(午後) 企業経営理論 90分 100点
運営管理 90分 100点
2日目(午前) 経営法務 60分 100点
経営情報システム 60分 100点
2日目(午後) 中小企業経営・中小企業政策 90分 100点

1次試験はマークシート方式の択一式となっており、全7科目を受けることになります。人によっては免除される科目もあり、全ての人が7科目受けるわけではありません。配点は各100点ずつですが、試験時間が異なるため時間配分には注意する必要があります。

【2次試験(論文式筆記試験)】

日程 科目名 試験時間 配点
午前 【事例Ⅰ】組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略および管理に関する事例 80分 100点
【事例Ⅱ】マーケティング・流通を中心とした経営の戦略および管理に関する事例 80分 100点
午後 【事例Ⅲ】生産・技術を中心とした経営の戦略および管理に関する事例 80分 100点
【事例Ⅳ】財務・会計を中心とした経営の戦略および管理に関する事例 80分 100点

 

合格基準点

中小企業診断士試験の合格基準点は、以下のようになっています。

【1次試験】
・総得点(700点)の60%以上が基準となり、試験委員会が相当と認めた得点比率であること
※全7科目の内、1科目でも40%未満がないこと

【2次試験(論文式筆記試験)】
・総得点(400点)の60%以上が基準となり、試験委員会が相当と認めた得点比率であること
※全4科目の内、1科目でも40%未満がないこと

【2次試験(口述試験)】
・評定が60%以上であること

中小企業診断士試験の場合、合格基準点が基本的に設定されている「絶対評価」となります。つまり、受験者レベルが高い年は合格率が高くなりますし、問題の難易度が高く受験者レベルも低いと合格率も低くなります。

その一方で、相対評価と違って合格者に制限はありません。他の人の点数や評価に引っ張られることがありませんので、自分がしっかりと点数を取っていれば合格することができます。ここは覚えておくべきポイントの一つですね。

受験資格について

中小企業診断士試験の受験資格は、2次試験のみ設定されています。1次試験は年齢・学歴・実務経験など問わず受験可能です。

【2次試験(筆記試験)の受験資格】
筆記試験の受験資格は、「1次試験に合格している」というものです。非常に分かりやすいものなのですが、1次試験合格時には合格有効期間が設定されています。これは1次試験合格した年度含む2年間有効であり、その間であれば2次試験の筆記試験を受けることができるのです。

【2次試験(口述試験)の受験資格】
2次試験の口述試験は、「2次試験の筆記試験に合格すること」で受験可能になります。そのため、筆記試験の合格発表が行われない限り口述試験の受験資格の有無は分かりません。

中小企業診断士の一次試験には受験資格がありませんが、科目免除制度というものがあります。指定された資格を保有している場合、一定の試験科目が免除される制度のことです。つまり、その科目を受験しなくても二次試験に進められるのです。
免除科目 該当資格
経済学・経済政策 ①:大学などの経済学教授・准教授・旧助教授(通算3年以上)・経済学博士
②:公認会計士・公認会計士試験合格者
③:不動産鑑定士・不動産鑑定士試験合格者・不動産鑑定士補
財務・会計 ①:公認会計士・公認会計士試験合格者
②:会計士補・会計士補となる有資格者
③:税理士
④:弁護士・司法試験合格者
経営法務 ①:弁護士・司法試験合格者
経営情報システム ①:技術士(※情報工学部門登録者に限る)・情報工学部門に係る技術士となる資格を有する者
②:ITストラテジスト・システムアナリスト・応用情報技術者・システムアーキテクト・アプリケーションエンジニアなどの合格者

もう一つ、1次試験は科目別合格制度が採用されていますので、一度合格した科目は3年間の免除が受けられます。つまり、「得意な科目を先に合格しておいて、苦手な科目を翌年に集中して勉強する…」ということも可能なのです。

中小企業診断士の合格率・難易度

中小企業診断士の試験概要が分かったところで、実際にどのくらいの合格率なのか、そして難易度は高いのか見ていきましょう。

1次試験の合格率推移

年度 受験者数 合格者数 合格率
令和4年 16,057名 5,839名 36.4%
令和3年 11,785名 5,005名 42.5%
令和2年 14,691名 4,444名 30.2%
令和元年 13,733名 3,236名 23.5%
平成30年 14,343名 3,106名 21.7%
平成29年 13,605名 2,404名 17.7%
平成28年 13,186名 3,426名 26.0%
平成27年 13,805名 3,207名 23.2%
平成26年 14,252名 3,094名 21.7%
※1次試験の7科目すべてを受験した人に限定
出典:中小企業診断協会
1次試験の合格率推移を確認してみると、20~40%くらいとなっています。年度によって大きなバラつきがあり、平成29年度には17.7%という合格率だったのに、令和3年度には42.5%という高い合格率になっているほどです。とくに近年は高い合格率になっているのが分かります。

一次試験の科目別合格率(2021年度)

科目 受験者数 合格者数 合格率
経済学・経済政策 14,373名 3,026名 21.1%
財務・会計 15,386名 3,446名 22.4%
企業経営理論 15,117名 5,253名 34.7%
運営管理 15,118名 2,796名 18.5%
経営法務 15,683名 2,013名 12.8%
経営情報システム 13,695名 1,457名 10.6%
中小企業経営・中小企業政策 15,446名 1,093名 7.1%
出典:中小企業診断協会
科目別に見てみると、最も合格率が高いのは「企業経営理論(34.7%)」です。逆に最も合格率が低いのは「中小企業経営・政策(7.1%)」となっており、大きな差があることが分かります。ただし、年度によって合格率も変わりますので、あくまで目安程度に思っておきましょう。

一応、合格率が高かった科目は低くなり、低かった科目は高くなるという傾向はあります。つまり、去年の合格率データなどを参照し、出題難易度を調整している可能性が高いです。そう考えると、捨て科目などはなく、満遍なく勉強する必要があるでしょう。

2次試験の合格率推移

年度 受験者数 合格者数 合格率
令和4年 8,712名 1,625名 18.7%
令和3年 8,757名 1,600名 18.3%
令和2年 6,388名 1,174名 18.4%
令和元年 5,954名 1,088名 18.3%
平成30年 4,812名 905名 18.8%
平成29年 4,279名 828名 19.4%
平成28年 4,394名 842名 19.2%
平成27年 4,941名 944名 19.1%
平成26年 4,885名 1,185名 24.3%
出典:中小企業診断協会
2次試験の合格率推移を確認してみると、18~20%くらいとなっています。例年そこまで大きな差がないため、これ以降も18%前後で推移することが予想されます。1次試験と比較すると少し低くなっていますが、国家資格の中には10%未満のものもありますので、それと比較すると比較的高めの数値と言えるでしょう。

特出すべき点は、受験者数が増加傾向にあることです。平成30年度までは5,000人以下だったのが、令和4年度では8,712人と9,000人に迫る勢いとなっています。これは1次試験の受験者数が増えたことも影響しており、それだけ中小企業診断士の需要が高まっているということでしょう。

ちなみに、口述試験の合格率は99%以上となっており、論文式筆記試験さえ合格できればほぼ中小企業診断士資格が取得できるということです。

中小企業診断士試験の難易度

中小企業診断士試験の難易度は、試験範囲の広さや合格率から考えると「難しい」と言えるでしょう。

【1次試験】
最も難しいのが1次試験です。出題範囲が広く、科目数も多いため満遍なく勉強しなくてはいけません。ただ、マークシート方式ということもあってか消去法で答えにたどり着けるケースもあり、とにかく基礎知識が重要になります。

【2次試験(論文式筆記試験)】
論文式筆記試験も合格率は18~20%ということを考えると難しい部類に入ります。基礎知識だけでなく、その場面に合った総合的思考力が必要です。不安な人は、2次試験対策講座を受講してみましょう。

【2次試験(口述試験)】
合格率は99%以上ということもあり、難易度という定義で考えれば「簡単」と言えます。ただし、面接方式なので緊張して頭が真っ白になるケースも考えられます。そうならないように、事前にしっかりと準備・練習しておきましょう。

中小企業診断士試験合格に必要な勉強時間について

中小企業診断士試験は合格率も低く、難易度も難しい部類に入ることは分かったと思います。では、どのくらいの勉強時間を確保すれば良いのでしょうか。一般的に言われているのは、「約1,000時間」とされています。これはあくまで平均であり、人によっては短くもなれば長くもなるでしょう。

仮に1,000時間だった場合、1日に2時間勉強すれば約500日、3時間勉強すれば約333日で達成できます。これらの勉強時間であれば、最低でも1年近くはかかることが分かりますね。逆に1日5時間しっかりと勉強すれば、約200日(半年強)で達成可能です。

【中小企業診断士試験合格までの平均学習年数】

年数 割合
1年以内 27%
2年以内 21%
3年以内 21%
4年以内 13%
4年以上 15%

LEC独自の調査結果では、約7割の人が3年以内に中小企業診断士試験に合格しています。その中でも最も合格率が高いのは、試験勉強を始めてから1年以内という結果です。1年でしっかりと合格できるような学習スケジュールを立てている通信講座が多いのも理由の一つでしょう。

逆に言えば、4年以上勉強しているのに合格できない人も15%いるということです。中には10年以上の時間をかけて挑戦を続けている人もいます。それらのことも踏まえて、中小企業診断士試験の合格に必要な期間は…

  • 試験勉強に時間を確保できる人や経験者:8ヶ月~
  • 仕事などで1日2~3時間しか確保できない人:12ヶ月~
  • まったく事前知識がない初学者:12ヶ月~

を想定すると良いでしょう。

そもそも中小企業診断士ってどんな仕事?

ここまで中小企業診断士の試験概要や合格率について見てきましたが、「そもそも中小企業診断士ってどんな仕事をして、どのくらい稼げるものなの?」という疑問を持っている人もいると思います。ここからは、そんな疑問を簡単にですが解説していきましょう。

経営に対して助言やアドバイスをする

中小企業診断士とは、その名の通り中小企業を対象に「経営に対する助言やアドバイスを行うこと」が主な業務となります。今の経営から見えた問題点の指摘、解決策の提案、経営状況の改善などが簡単な仕事内容です。近年発生した感染症流行時などのように、中小企業が大きなダメージを負った時期に

主な仕事内容

①:経営コンサルティング
最も代表的な仕事が「経営コンサルティング」です。中小企業が抱えている経営課題の共有と分析を行い、どのように解決へ向かっていくのか、必要な資源確保への検討、問題解決までのスケジュール裁定などを行います。専門知識を活かすことのできる仕事と言えるでしょう。

②:専門知識の発信・共有
経営の立て直しが主な仕事内容ですが、中小企業と顧問契約を結んでいる場合は「経営に関する質問に回答する」も重要な仕事です。さらに、経営層に対してセミナーなどの情報発信・共有を行うことで、未然にトラブルや経営悪化を防ぐ手助けも行います。

③:経営診断書・経営改善計画書などの作成
経営を立て直すためには、関係各所にさまざまなことを依頼することも多いです。その際に提出する書類作成も、中小企業診断士の重要な仕事の一つです。その中でも作成頻度が多く、中小企業診断士にしか作成が許されていない書類が2つあります。

・経営診断書
経営診断書とは、「産業廃棄物許可申請」をする際に提出する書類のことです。産業廃棄物を取り扱っている中小企業の財政状況を把握し、不法投棄されないように義務化されている書類となっています。

・経営改善計画書
経営改善計画書とは、「どのようにして経営改善を行っていくかを具体的にまとめた書類」のことで、金融機関などから融資を受ける際などに提出します。お金に関する書類となってきますので、いかに相手を納得させるか、融資させたいと思わせるかが重要です。中小企業診断士の腕の見せ所になります。

中小企業診断士の年収

中小企業診断士の年収は、「企業に務めている場合」と「独立開業している場合」で大きく異なります。

中小企業診断士として企業に就職した場合

地域によっても異なりますが、東京都であれば平均年収600万円ほどとなっています。基本給や各種手当に加え、毎月10,000~30,000円ほどの「資格手当」を付与している企業も多いです。一般企業と比較すると、やはり平均年収は高めということが分かります。

中小企業診断士として独立開業する場合

中小企業診断協会の『データでみる中小企業診断士2016年度版』の「コンサルタント業務の年間売上」によると、以下のような結果が出ています。

年収幅 回答数 構成比割合
300万円以内 49 8.88%
301~400万円以内 46 8.33%
401~500万円以内 55 9.96%
501~800万円以内 110 19.93%
801~1,000万円以内 82 14.86%
1,001~1,500万円以内 104 18.84%
1,501~2,000万円以内 50 9.06%
2,001~2,500万円以内 20 3.62%
2,501~3,000万円以内 12 2.17%
3,001万円以上 24 4.35%
出典:中小企業診断協会
この表を確認してみると、最も多い割合が「501~800万円以内(19.93%)」となっています。約5人に1人がこの範囲の年収ということです。ただ、全体を見てみると300万円以下の人も約10人に1人くらいの割合でいますし、年収1,000万円以上の割合は約38%と高い数値を占めています。

このことから、中小企業診断士として独立開業した場合、「基本的には500万円以上の年収に期待できること」、そして「1,000万円以上の年収も十分に狙える」が分かりました。安定志向なら企業への就職、上昇志向なら独立開業がおすすめかもしれませんね。

中小企業診断士の就職先

中小企業診断士の主な就職先としては、以下のようなところが挙げられます。

・経営コンサルタント企業
中小企業の経営見直しや相談、解決策を導き出すのが中小企業診断士の仕事ですので、「経営コンサルタント企業」に就職するのが最も分かりやすいです。既存のコンサルタント企業に就職する人もいれば、独立開業して活躍している人もいます。中小企業診断士としての知識を最も活かしやすいので、大きな達成感を味わうこともできる就職先です。

・各企業のコーポレート部門
中小企業診断士は経営戦略の知識に富んでいますので、企業の中枢を担うポジションを与えられることもあります。企業を成長させるための役職に就くことで、経営者目線の知識やリーダーシップが身に着くことも多いです。それにより昇進を打診されることもあります。

・税理士事務所や会計事務所
中小企業診断士の試験範囲には、「財務・会計」が含まれています。そのため、税理士や会計士のような「士業」に携わる企業・事務所でも中小企業診断士として活躍できる可能性が高いです。働きながら税理士や会計士の資格を取得する人もいるくらいですよ。

登録費用がいる点に注意

中小企業診断士の資格に合格したとしても、中小企業診断士として働くためには「国に登録する必要」があります。登録するには条件があり、それに加えて登録費が必要になるのです。各費用は以下のようになっています。

①:実務補習受講料
二次試験に合格し、中小企業診断士の資格を取得した人が国に登録するためには「診断実務に15日以上の従事が必要」という条件があります。つまり、企業相手にコンサルティング業務を15日以上行っている人であれば、無条件で登録する条件を満たしているということです。

しかし、そうでない人は診断実務を受けさせてくれる企業を見つける、もしくは中小企業診断協会が実施している実務補習を受けなくてはいけません。実際、実務診断を受けさせてくれる企業はそう多くないので、ほとんどの場合で実務補習を受けることになるでしょう。

実務補習費用

  • 実務補習15日間:180,000円
  • 実務補習5日間:60,000円

基本的には15日間でお願いすることになりますが、実際に従事したコンサルティング業務の日数と実務補習の日数を合算することもできます。例えば、コンサルティング業務に5日間従事していた場合、実務補習は10日間だけで条件をクリアできるということです。その場合、補習代は120,000円になりますね。

②:中小企業診断協会入会費用
中小企業診断協会へ入会する場合、「入会費」と「年会費」の2種類が必要になります。

  • 入会費:10,000~30,000円
  • 年会費:30,000~50,000円

費用がバラバラなのは、中小企業診断協会が全国各地にあり、それぞれで独自の費用を設定しているからです。例えば、東京都であれば入会費が30,000円、年会費が50,000円の合計80,000円が必要になります。入会自体は任意であり、もし入会不要であれば入会費も年会費も必要ありません。

③:維持費用
5年に1回のペースで「更新登録」をしなくてはいけません。そのためには、「知識の補充」と「実務の充実」の2つの条件を満たす必要があり、それぞれに費用がかかってくるのです。

  • 知識の補充:31,500円(6,300円×5回)
  • 実務の従事:0~50,000円/5年

知識の補充を細かく解説すると長くなりますので、「指定された条件3つの内どれでも良いので合計5回以上行えば条件クリア」と覚えておいてください。1回あたり6,300円かかりますので、5回分で31,500円の費用がかかります。

実務の従事とは、「窓口相談業務」や「経営診断助言業務」などに従事し、5年間で30点以上獲得するのが条件です。コンサルティング業務を本業として行っている場合、それを実務の従事として申請できます。その場合は費用がかかりません。

中小企業診断士の独学合格には限界がある

中小企業診断士試験は合格率も20%前後で難しく、気軽に臨めるような資格ではありません。そのため、自分の力だけで合格を目指す独学合格には限界があります。その理由と、通信講座を使うべき理由を最後に解説していきましょう。

①:勉強時間が長い
中小企業診断士試験に合格するためには、「最低でも1000時間の勉強時間が必要」とされています。一次試験の7科目が各100時間、二次試験が合計300時間ほど。事前の知識レベルが低い場合や、苦手な科目があればさらに時間がかかることになります。

仮に1000時間で良かったとしても、1日3時間勉強して約1年かかるほどの勉強量になります。そのため、独学だと勉強のモチベーション維持が難しいです。通信講座であれば、サポート体制が整っているためモチベーション維持がしやすくなっています。

②:学習スケジュールが自分依存
中小企業診断士試験は一次試験・二次試験があり、それぞれ試験日や試験内容が異なります。二次試験を受けるためには一次試験に合格する必要があるため、独学だと一次試験を集中して勉強しがちです。一次試験合格後には合格有効期限があるため、ひとまず一次試験のみ合格を目指す人もいます。

しかし、一発合格を目指すのであれば二次試験の勉強も満遍なく進めていく必要があるでしょう。一次・二次合わせて科目数も多く、問題形式も多種多様です。通信講座であれば、一発合格を目指せるようにスケジュール管理をしてくれますよ。

③:二次試験対策が独学では難しい
一次試験は知識が身に着いていれば合格を目指せます。マークシート方式ですので、最悪消去法で正解を導き出すことも可能です。しかし、二次試験には筆記試験と口述試験があります。筆記試験は決められた文字数で答えを記入し、口述試験は面接方式で進められます。そのため、一次試験以上に応用力が試されるのです。通信講座であれば、二次試験対策を入念に行うことができます。

④:情報収集が難しい
試験に関する法改正が行われた場合、その情報は自分で手に入れなくはいけません。とくに問題なのが時事ネタで、情報収集とその情報の真偽を確かめるための作業に追われます。その分だけ勉強時間が削られてしまうのです。しかし、通信講座であれば最新情報を定期的に配信してくれるため、自分で調べる量が一気に減ります。

結論:一発合格を目指すなら通信講座がおすすめ

  • 合格実績のあるベテラン講師の講義を受けられる
  • 厳選された教材で効率良く学習できる環境が揃っている
  • サポート体制が充実しているためミスを減らしやすい
  • 返金制度があればコスト面も独学を上回ることもある
  • 独学の強みはコスト面と自由度くらい

このように、中小企業診断士試験に一発合格したいなら通信講座の方がおすすめです。一次試験、二次試験どちらも対応していますし、コスパに優れている通信講座もあります。自分の知識レベル、予算、求めている講義スタイルなどを見極め、それに合った通信講座を探してみましょう。

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