情報セキュリティマネジメントの通信講座おすすめ8選!費用や難易度まとめ
2025.07.04 通信講座の比較PR

ネット社会になった現在、情報管理が必要不可欠な時代になっています。非IT企業でも情報セキュリティの強化は必須であり、それに対処できる人材が重宝されているのです。しかし、今までIT・情報関連の勉強をしたことのない方にとっては何から学べば良いか分からないでしょう。
そこでおすすめなのが、『情報セキュリティマネジメント試験』に挑戦することです。情報セキュリティに関する基礎知識と実践力が評価される試験であり、取得するだけで組織の情報セキュリティ確保に関わることができます。就職・転職に有利になることも考えられるでしょう。
この記事を読めば、そんな情報セキュリティマネジメント試験の基礎情報から試験内容まで知ることができます。「独学だと難しいかもしれない…」と考えている方に向けておすすめの通信講座も紹介していますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
目次
情報セキュリティマネジメントのおすすめ通信講座8選
まずは、情報セキュリティマネジメント講座を提供しているおすすめ通信講座を8サービス紹介していきます。コスパも重要ですが、初学者であればサポート体制にも注目してみましょう。
スタディング
受講料 | 合格コース:12,320円 |
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合格実績 | 非公開 |
サポート体制 | ・AIサポート機能(AI実力スコア・AI問題復習機能など) ・学習レポート ・学習Q&Aサービス ・勉強仲間機能など |
特典・キャンペーン | ・夏の15%OFFクーポン(7月31日まで) ・合格お祝い制度(デジタルギフト:2,000円分) ・【ITパス×情セキ】Wライセンス応援20%OFFクーポン |
特徴
- すべてスマホやパソコンだけで簡潔する
- 図解やイラストで解説しているため分かりやすい
- 無料お試しで講義を体験できる
- サポート機能が豊富なのでモチベーションを保ちやすい
- 割引制度やお祝い制度の対象になっている
スタディングは、スマホ1台で情報セキュリティマネジメント試験合格を目指せる通信講座です。講義動画の視聴から問題演習、直前対策模試まですべてWEB上で完結します。電車での移動時間など、ちょっとしたスキマ時間を活用して効率良く合格を目指せるのが特徴です。
初学者でも視覚的に理解できるように、図解やイラストを使った講義動画も好評です。もし勉強のやり方が分からない場合でも、AIが学習しておすすめの勉強スケジュール・問題演習を提案してくれます。無料お試し講座にも対応していますので、まずはそちらを申し込んでみるのも良いですね。
情報セキュリティマネジメントコースは、多くのキャンペーンや割引制度の対象になっているのもおすすめポイントです。

それに加えて、ITパスポート資格の取得を考えている方は「Wライセンス応援20%OFFクーポン」の利用もできます。ITパスポートはIT系資格の中でも取得しやすい部類であり、他の資格の土台として取得する方も多いです。これを機に、ITパスポート試験も検討してみると良いでしょう。
クレアール
受講料 | 情報セキュリティマネジメント試験合格コース:18,000円 |
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合格実績 | 非公開 |
サポート体制 | ・質問制度(回数無制限) |
特典・キャンペーン | なし(2025年7月時点) |
特徴
- 講座受講生総合満足度94.1%を記録した信頼度の高さ
- 専用スタジオで収録した高品質な講義動画
- 製本版のテキストがあるため自分だけのテキストを作れる
- 試験改定にも完全対応している(新シラバス0)
- キャンペーンはないものの通常料金が安めなので始めやすい
クレアールは、講座受講生総合満足度94.1%を達成している通信講座です。Web通信専用スタジオで講義を収録していますので、どのような環境でも画質・音質ともに安定しています。もちろん、スマホだけでなくパソコンやタブレットを使っての視聴も可能です。
テキストは製本版もあり、講義動画を視聴しながら自分で書き込んで覚えることもできます。試験改定にも完全対応していますので、2025年2月からは新シラバス4.0に対応した講義を行っています。このように、講義内容と品質にはまったく問題ありません。
2025年7月の時点ではキャンペーンを実施していませんが、受講料は18,000円のため相場よりは安いため始めやすい印象があります。入会金や送料などすべて含まれているため、追加費用が発生することもありません。もし有効期限内に試験改定があった場合でも、しっかりと対応してくれるため安心して始めてみましょう。
ユーキャン
受講料 | 情報セキュリティマネジメント合格指導講座:23,000円 |
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合格実績 | 非公開 |
サポート体制 | ・添削指導2回 ・質問制度(1日3回まで) |
特典・キャンペーン | ・合格お祝い制度(eギフト3,000円分) |
特徴
- 約3ヶ月で試験合格が狙える学習カリキュラム
- スマホ1台ですべてが完結するため効率的
- インプット学習とアウトプット学習がスムーズに行える
- 2回分の添削指導と1日3回までの質問制度が付いている
- 合格お祝い制度でeギフト3,000円分が貰える
ユーキャンの情報セキュリティマネジメント試験講座では、約3ヶ月で試験に合格できるようなカリキュラムを組んでいます。講義動画からテキスト閲覧、問題演習まですべてスマホ学習に対応していますので、移動中や休憩中などの短い時間でも効率良く勉強することが可能です。
情報セキュリティマネジメント試験は数多くの専門用語を覚える必要があり、初学者だと少し億劫に感じるかもしれません。ユーキャンではスムーズに学習を進められるように、分かりやすさを重視した教材を提供しています。インプット学習→アウトプット学習を繰り返すことで、実践力も身に着くでしょう。
他の通信講座には珍しい添削指導も2回分付いていますので、試験本番までに自分の弱点克服がしやすいですね。本番と同形式の模擬試験を受けることも可能となっており、初学者でも試験本番で実力を発揮できるようカリキュラム調整をしてくれます。
受講料は23,000円となっており、相場付近なのでコスパ面も悪くありません。試験合格後にはeギフト3,000円分が貰える合格お祝い制度もあるため、合格前提なら実質20,000円で受講することができます。このように、勉強のモチベーションが維持しやすい環境が揃っています。
資格の学校TAC
受講料 | 本科生:25,500円 本科生B:21,000円 |
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合格実績 | 非公開 |
サポート体制 | ・Webフォロー ・i-support(インターネットフォローシステム) ・校舎対応や質問メール |
特典・キャンペーン | ・ステップアップ割引S(最大30%OFF) ・ステップアップ割引10(10%OFF) ・再受講割引(最大50%OFF) |
特徴
- 合格ノウハウが詰め込まれた高品質な講義を提供している
- 自分のレベルに合わせてコースを選びやすい
- 「i-support」を使ったサポート能力が高い
- 最大50回まで質問できるため疑問を解消しやすい
- 割引制度が豊富で他のIT関連資格取得も視野に入れやすい
資格の学校TACは、これまでに多くの資格講座を提供してきた実績のあるサービスです。IT関連資格にも多く携わっており、合格ノウハウが詰め込まれた高品質な講義を受けることができます。口コミでも「初めてでも分かりやすくて助かる」といった内容が多かったです。
コースは2種類用意されており、すべての出題範囲を網羅している本科生と、重点分野である「セキュリティ」だけを学べる本科生Bです。受講料も本科生Bの方がお得になっていますので、初学者であれば本科生、経験者であれば本科生Bを選択してみるのも良いでしょう。
サポートシステムとしては、ポータルサイトに設置されている「i-support」が便利です。出席状況の確認や講座からのお知らせ確認だけでなく、そこから質問メールを送ることができます。質問回数も50回までと多く用意されていますので、少しでも疑問があれば気軽に質問できますね。
受講料は本科生が25,500円、本科生Bが21,000円となっています。複数の割引制度に対応しており、今後他のIT関連資格を取得するならステップアップ割引がおすすめです。入会金もありませんし、そこまで大きな差もないため少しでも不安な方は本科生を検討してみましょう。
LEC東京リーガルマインド
受講料 | 情報セキュリティマネジメント試験対策講座:22,000円 |
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合格実績 | 非公開 |
サポート体制 | ・教えてチューター |
特典・キャンペーン | ・おためしWebキャンペーン ・資格別割引 ・ポイント5%側還元キャンペーン |
特徴
- 45年の指導実績がある通信講座
- 「資格のプロ」が教える短期合格のノウハウ
- 倍速再生機能やダウンロード機能が搭載されている
- 教えてチューターですぐに質問できる
- キャンペーンや割引を使うことでお得に始められる
LEC東京リーガルマインドは、45年の指導実績がある老舗通信講座です。受講料は22,000円となっていますが、期間限定キャンペーンを定期的に開催しているため安く始めるチャンスが多いです。実際、2025年7月には2つのキャンペーンを実施しています。
学習カリキュラムは、これまでに490以上もの資格試験に合格した「資格ソムリエ」の林先生が担当してくれます。正答選択時の考え方や試験で求められているものが何かなど、単純な知識だけでなく短期合格するために必要なノウハウを知ることができるのです。
動画講義は1回あたり約20分ほどですので、集中力を保ったまま最後まで学ぶことができます。スマホやパソコンから気軽に再生でき、倍速視聴やダウンロード機能も搭載しています。そのため、仕事が忙しい方でもちょっとした空き時間を使って勉強することが可能です。
資格の大原
受講料 | 情報セキュリティマネジメント 合格コース:24,400円 |
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合格実績 | 非公開 |
サポート体制 | ・質問制度 ・教室聴講制度 ・自習室・教室開放など |
特典・キャンペーン | ・本試験経験者割引20%OFF ・大原受講生割引3%OFF ・再受講割引30%OFF |
特徴
- 合格ノウハウを知り尽くした講師による高品質な指導
- オリジナル教材と講義動画で短期間合格も目指せる
- 割引制度が豊富なので安く始められるチャンスあり
- 近くに教室があれば自習室などを利用できる
資格の大原では、経験豊富な講師陣によるきめ細かい学習指導を受けることができます。合格ノウハウを知り尽くした指導だからこそ、自分の実力アップも実感しやすいです。そのため、試験当日までモチベーションを保つこともできるでしょう。
大原が提供している教材と講義映像は、すべて大原の専任講師が作成したものになります。学習の効率化を重視しており、初学者でも短期間での合格を目指すことができます。その他にも、ITパスポート試験合格者のステップアップとして活用するのもおすすめです。
受験生が安心して学習を進められるように、万全のフォローシステムを提供しているのも強みです。メールによる質問制度や、近くに教室があれば教室聴講や自習室を利用することもできます。他の受験生と交流することもできますので、モチベーションアップにつながる可能性もありますね。
受講料は24,400円なので、今回紹介した通信講座の中では高めの部類に入ります。しかし、割引制度を使うことで安くなるチャンスが多いのも特徴です。近くに教室があれば自習室や教室聴講なども利用できますので、集中した学習環境が欲しい方にもおすすめです。
ヒューマンアカデミー
受講料 | 情報セキュリティマネジメント試験対策講座:27,500円 |
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合格実績 | 非公開 |
サポート体制 | ・質問制度(無制限) ・模擬試験1回付き |
特典・キャンペーン | なし |
特徴
- 27,500円と少し高めだが講義の品質評価は高い
- 難解なジャンルでも図解や講義動画を使って理解しやすい
- e-ラーニングシステムを使えば質問もできる
- CBT方式で戸惑わないように事前対策ができる
ヒューマンアカデミーの情報セキュリティマネジメント試験講座は、約3ヶ月間で合格を目指せるカリキュラムを提供しています。受講料は27,500円と他の通信講座よりも高めな設定ですが、テキストの内容や経験豊富な講師陣が解説してくれる講義動画の評価は非常に高いです。
初学者には難解な暗号化技術分野でもイメージしやすいように、テキスト連動の図解を使って解説してくれるのも嬉しいポイントです。今まで携わってこなかったジャンルだからこそ、文字や言葉だけでなく図解があるだけで理解のしやすさはグンと上がります。
講師への質問は、e-ラーニングの「質問システム」を使うことで気軽に行えます。スマホやパソコンがあればすぐに質問できますし、回数無制限というのも気兼ねなく利用できるポイントです。
情報セキュリティマネジメント試験はCBT化されており、初めての試験だと当日戸惑ってしまうケースも多いです。そうならないように、講義動画にて実際の試験画面を用いた解説もあります。試験本番を想定して準備できますので、自分の実力をしっかりと発揮できるでしょう。
日本マンパワー
受講料 | 情報セキュリティマネジメントマスターコース:14,520円 |
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合格実績 | 非公開 |
サポート体制 | ・質問制度 ・専任チューターによる学習相談 |
特典・キャンペーン | なし |
特徴
- 情報セキュリティマネジメント試験で必要な知識をすべて学べる
- 講義動画は120時間以上あるため中上級の復習にも適している
- 元の料金が安いためキャンペーン未実施でもコスパ良し
- 専任チューターがいるため学習相談がしやすい
- 模擬試験を3回も受けられるため本番でミスしにくい
日本マンパワーでは、情報セキュリティマネジメントマスターコースで試験勉強を始めることができます。その名の通り、情報セキュリティマネジメント試験で必要な全知識をマスターできるようにカリキュラムが組まれており、初学者はもちろんのこと中上級者でも復習として非常に有効です。
講義動画は120時間用意されており、テキストや問題集も充実しているため効率良く学んでいくことができるでしょう。割引制度やキャンペーンなどは実施されていませんが、元の料金が14,520円なのでコスパ面も非常に優秀です。
もし何か分からない部分が見つかっても、講師に対して質問することができます。専任チューターも配属されるため、学習方法についても相談することが可能です。とくに初学者にとっては、「本当にこの勉強の流れで合格できるの?」という不安が付き物ですので、こういったサポート環境はモチベーション維持につながります。
試験本番でミスしないように、日本マンパワーでは3回分の模擬試験を受けることができます。試験の流れや弱点の確認だけでなく、どのくらいの解答ペースだと間に合うかを知れるのが大きいです。1回目・2回目・3回目で自分なりの目標を掲げることで、効率良く模擬試験を活用できますよ。
情報セキュリティマネジメントの通信講座選びのポイント
おすすめの通信講座は複数ありますが、どのようなポイントに注目して決めるべきなのか分からない方もいると思います。ここでは、簡単にですが選び方のコツについて解説していきます。
- 無料体験講座をいくつか受講し比較してみる
- 質問制度などサポート体制が充実している
- 受講料の安さやキャンペーン、割引制度の充実度を比較してみる
- 合格お祝い制度の有無(モチベーション維持)
- 教材の内容(※別途解説)
まずは、無料体験や資料請求を活用してみましょう。どのような教材を使っているのか、講義動画は視聴しやすいのか、自分のライフスタイルでも勉強しやすいのかなど、さまざまなことを比較できます。それに加えて、無料体験や資料請求することで割引クーポンが添付されていることもあるためお得なのです。
サポート体制に関しては、質問制度の回数や方法について比較するのがおすすめです。メールよりもチャット、電話に対応していた方が迅速に解消できますし、回数も多ければ多いほどちょっとした疑問でも質問しやすいでしょう。その他にも、学習スケジュールの提案機能などWEBサポートがあると便利です。
受講料は安いに越したことはありませんが、講義内容の充実度によるコスパ面での比較がおすすめです。簡単に例を出してみると…
【例】
通信講座A:講義動画100時間とテキスト1冊で10,000円
通信講座B:講義動画130時間とテキスト1冊、問題演習100問、模擬試験3回で13,000円
このような場合、単純な受講料だとAの方が安いですが、3,000円上乗せすれば講義動画は30時間分長く、問題演習100問分と模擬試験3回分が付いてきます。そのため、圧倒的にBの方がコスパが良いですよね。ただし、シンプルなAの方が好みという方もいますので、あくまで一つの考え方として覚えておきましょう。
教材の内容について
教材の内容は各通信講座によって大きく異なり、ライフスタイルに合ったものを選ぶ必要があります。
教材内容の比較
注目度 | 内容 | |
---|---|---|
講義動画 | ★★★★★ | 通信講座の場合、講義動画はスマホ・パソコン・タブレットなどのデバイス機器を使用。 再生速度や途中再生、バックグラウンド再生、音声ダウンロードなど、どのような機能が搭載されているか比較すると良い。 |
テキストの種類 | ★★★★★ | 現在主流になっているのは、デバイスとネット環境さえあればどこでも勉強できるデジタルテキスト。 記憶に残りやすいのは紙テキストの方とされており、実際に紙テキストに書き込む方が好きという方も多い。 もしどちらが良いか分からない方は、どちらもセットで提供している通信講座がおすすめ。 |
問題演習 | ★★★★ | 講義動画やテキストで覚えた知識を定着させるための問題演習機能。 インプット学習が終わったら自動的にアウトプット学習に移れるような通信講座が便利。 |
模擬試験 | ★★★ | 試験本番と同じ形式で模擬試験が受けられる。 試験当日に緊張しないようにできるだけ利用しておきたい内容。 |
自分のライフスタイルを崩さずに勉強するためにも、まずは自分が勉強できる時間帯を確認してみましょう。家に帰ってから余裕があるなら紙テキストでも良いですし、家ではゆっくりしたいから移動中や休憩中の時間を活用したいという方はデジタルテキストがおすすめですよ。
情報セキュリティマネジメントの試験概要
ここからは、初学者でも安心して受験勉強を始められるように情報セキュリティマネジメント試験の概要について解説していきます。
試験日程 | 年間を通じて随時実施 ※4月・10月に筆記方式での試験も実施 |
---|---|
受験資格 | 年齢・国籍問わず誰でも受験可能 |
受験料 | 7,500円 |
試験時間 | 120分 |
出題数 | 60問 |
合格基準点 | 1,000点満点中600点 |
情報セキュリティマネジメント試験はCBT方式で実施していますので、年間を通じて随時開催されているのが特徴です。試験日は会場によって異なるため、株式会社CBT-Solutionsの『CBTS認定テストセンター一覧』を確認してみましょう。
ただし、CBT方式で試験を受けられない方のために、毎年4月と10月に筆記方式でも開催されています。受験資格はとくに設定されておらず、年齢・国籍問わず誰でも受験可能です。受験料は7,500円で、クレジットカード決済・コンビニ払い・Pay-easyから選ぶことができます。
試験時間は科目A・科目Bを合わせて120分で、合計60問に解答していきます。合格基準点は1,000点満点中600点ですので、正答率60%を目指せば良いわけです。情報セキュリティマネジメント試験は総合点で審査されるため、得意科目で点数を伸ばすことが重要となります。
出題範囲
続いて、情報セキュリティマネジメント試験の出題範囲について見ていきましょう。情報セキュリティマネジメント試験では、おおまかに科目Aと科目Bに分かれています。
科目A
重点分野 | 情報セキュリティ全般 | 完全性・機密性・可用性・脅威・脆弱性・サイバー攻撃手法・暗号・認証など |
---|---|---|
情報セキュリティ管理 | 情報資産・ISMS・CSIRT・リスク・インシデント管理などの各種管理策など | |
情報セキュリティ対策 | 不正アクセス対策・マルウェア対策・情報漏えい対策・情報セキュリティ啓発・アクセス管理など | |
情報セキュリティ関連法規 | 個人情報保護法・サイバーセキュリティ基本法・不正アクセス禁止法など | |
関連分野 | テクノロジ系 | ネットワーク・データベース・システム構成要素 |
ストラテジ系 | 経営管理・システム戦略・システム企画 | |
マネジメント系 | システム監査・サービスマネジメント・プロジェクトマネジメント |
科目Aは多肢選択式(四肢択一)となっており、情報セキュリティの基礎から出題されるものが多いです。セキュリティ管理の実践規範や対策、情報セキュリティに関わる法規など最初は難しく感じるかもしれません。問題数は全60問中48問ですので、できるだけ点数を取っておきたい科目でもあります。
科目B
科目Bでは、業務の現場における実践力を問われる問題となります。そのため、科目Aの範囲を網羅した上で「会社が〇〇な時はどのようにすべきか?」といった質問に解答していくイメージです。基本的な知識が必要不可欠となりますので、まずは科目Aの範囲を勉強していくことが合格への近道です。
問題数は全60問中12問なので科目Aより少ないですが、配点が大きい可能性もあるため合格基準点をクリアするためにも落とせない科目でもあります(※詳しい配点は非公開)。問題演習や過去問を活用して、どのような問題でも対応できるようにしておくと良いでしょう。
情報セキュリティマネジメント試験の合格率と難易度
ここからは、情報セキュリティマネジメント試験の合格率と難易度、勉強のコツについて見ていきましょう。独学での合格を目指している方は、自分に合った学習法を見つけることが大事です。
合格率は50~70%程度
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和6年度 | 41,657人 | 28,731人 | 69.0% |
令和5年度 | 36,362人 | 26,398人 | 72.6% |
令和4年度秋期 | 15,420人 | 8,018人 | 52.0 % |
令和4年度春期 | 13,131人 | 8,033人 | 61.2 % |
令和3年度秋期 | 14,738人 | 7,949人 | 53.9 % |
令和3年度春期 | 14,089人 | 7,376人 | 52.4 % |
令和2年度秋期 | 9,121人 | 6,071人 | 66.6 % |
令和2年度春期 | – | – | – |
過去5年間の合格率を見てみると、平均して50~70%と高い数値を記録していることが分かります。しかし、令和2年~令和4年の3年間に関しては50~60%だったのに対して、令和5年以降は約70%という高い合格率となっています。つまり、合格率は増加傾向にあるのです。
試験内容が簡単になったわけではない
合格率が一気に10%近く上がったわけですが、決して試験内容が簡単になったり、出題範囲が狭くなったというわけではありません。令和4年度以前と令和5年度以降に大きなあった変化である「筆記方式がCBT方式」になったという点が関係しています。
これまでは試験日が決められており、自分の学習進捗に関係なく申し込んだ試験日程で受ける必要がありました。つまり、申し込んだ時点で「試験日まで1ヶ月しかない…」というケースもあり、覚えきれてない状態で受験しないといけない方もいたのです。
一方のCBT方式の場合、ある程度は自分の都合で受験日を決められます。そのため、確実に合格できる自信が付いてから試験に臨むことができるのです。合格率が一気に上昇した背景には、試験方式の変化が大きく関わっていたのでした。
他のIT系資格との難易度を比較
資格名 | 合格率 | スキルレベル |
---|---|---|
ITパスポート | 50%前後 | レベル1 |
情報セキュリティマネジメント | 50~70% | レベル2 |
基本情報技術者 | 40~50% | レベル2 |
応用情報技術者 | 20~30% | レベル3 |
ITストラテジスト | 14~15% | レベル4 |
このように、他のIT・情報系資格と比較しても情報セキュリティマネジメントの合格率は高い傾向にあります。他の試験もCBT方式になったものは合格率が上昇している傾向にありますが、それでも情報セキュリティマネジメント試験が最も合格しやすい試験と言えるでしょう。
スキルレベルとは、ITSS(ITスキル標準)で表されるランクのことです。レベルが高ければ高いほど知識・技術・実務などに精通した証明となりIT・情報系資格はレベル1~4で評価されます。情報セキュリティマネジメント試験は、その中でレベル2に位置しているのです。
レベル2は基礎知識と技術が求められるレベルであり、しっかりと勉強すれば合格できる内容となっています。レベル1であるITパスポートに合格した方であれば、独学でも情報セキュリティマネジメント試験の合格を目指すことは可能です。
合格に必要な勉強時間は200時間程度
情報セキュリティマネジメント試験に合格するためには、一般的に「200時間」ほどの勉強時間が必要だと言われています。仮に1日2時間の勉強であれば約3ヶ月ほど、1日3時間であれば約2ヶ月と1週間ほどで合格できるだけの知識が身に着くということです。
ただし、実際にはその人のライフスタイルによって確保できる勉強時間や日程は異なります。平日は1時間しか勉強できないけど、休日なら5時間は勉強できるという方もいるでしょう。そのため、まずは自分のライフスタイルを見直して勉強に使える時間を算出してみるのがおすすめです。
それに加えて、独学であれば参考書選びや勉強の流れが分からずに目安の200時間を超えてしまう可能性もあります。そこで簡単にですが、「独学で勉強する際のコツ」を4つほど解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
①:スケジュールを決める
まずは、勉強開始から試験までのスケジュールを大まかでも良いので決めることです。そうすることで試験合格までの見通しが立ちやすくなりますし、モチベーション維持もしやすくなります。スケジュールを立てる際には、以下のことを書き出してみると作りやすいです。
- 受験日はいつくらいにするのか
- 1週間の中で勉強に使える曜日や時間帯はいつか
- 1日あたりの勉強時間がどのくらいか
とくに社会人の場合、仕事が終わってから長時間勉強するのは難しいと思います。無理して詰め込むと、どこかでモチベーションが低下して勉強すること自体止めてしまう危険性があります。大事なのは気持ちに余裕を持って勉強することなので、自分のペースを崩さない程度に考えていきましょう。
②:優先するのは重点分野
効率良く点数を伸ばすためには、「重点分野」から勉強するようにしましょう。重点分野とは、「テクノロジ系のセキュリティ分野」と「ストラテジ系の法務分野」のことで、情報セキュリティマネジメントの根幹を担う分野でもあります。
そのため、他の分野と比較して出題頻度が多い傾向にあるのです。つまり、重点分野だけでも完璧に覚えておけば、得点を大きく伸ばせる可能性があります。さらに、覚えるべき知識が多いため後に残しておくとモチベーションが続かなくなる可能性もあるのです。
③:自分に合ったテキスト選び
独学で最も重要なのが、自分に合ったテキストを選ぶことがです。「テキストなんてどれも同じでは?」と思うかもしれませんが、実際に読んでみるとそれぞれに個性があります。文字多めのテキストもあれば、図解やイラストも交えたフルカラーテキストもあるのです。
そのため、「評価が高いから…」という理由だけでテキストを決めるのは危険です。複数のテキストをチェックし、自分が勉強しやすいテキストを探してみましょう。初学者であれば、イラストや図解が多い方がイメージしやすく覚えやすいかもしれません。
情報セキュリティマネジメントの資格を受ける際の注意点
最後に、情報セキュリティマネジメント試験に関する注意点を解説していきます。
昇格や昇給に繋がるような資格ではない
情報セキュリティマネジメント試験は資格であるため、就職や転職時にアピールポイントとして利用することはできます。しかし、すでに入社している状態での昇給や昇進に関してはあまり期待できません。なぜなら、上記でも解説した通り難易度も低くスキルレベルも高くないからです。
スキルレベル2は基本的な知識と技術があるという評価ですので、会社によっては「頑張れば誰でも取得できるレベル」と評価されることもあるのです。ただし、基本的な知識や技術が身に着いているため、上位資格取得のための土台作りとしての効果には期待できます。
例えば、スキルレベル3の応用情報技術者試験では「応用的知識と技術」が必要になり、それを学ぶためには基本的な知識・技術が役立ちますよね。
応用情報技術者試験に関しては『応用情報技術者の通信講座おすすめ8社を比較!費用や一発合格を狙う勉強のコツ』にて詳しく解説していますので、気になった方はぜひ参考にしてみてください。
発行年度が近い参考書を購入する
もし独学で始める場合、できるだけ新しい参考書を購入するようにしましょう。なぜなら、令和5年4月から試験内容が大きく変更されているからです。
令和5年4月以前 | 令和5年4月以降 | |
---|---|---|
試験日 | 年2回 | 随時実施 |
試験方式 | 筆記方式 | CBT方式 |
試験の流れ | 午前試験/午後試験 | 科目A・科目Bを同時に進める |
試験時間 | 午前試験:90分.午後試験:90分 | 120分 |
問題数 | 午前試験50問/午後試験3問 | 科目A48問/科目B12問 |
合格基準点 | 午後試験:100点満点中60点 午後試験:100点満点中60点 |
1,000点満点中600点 |
このように、試験日から試験方式、試験の流れなどほぼすべての内容が変更されているのです。試験時間や問題数、合格基準点まで大きく異なっていますので、令和5年4月以前の参考書や過去問を購入してしまうと試験本番でまったく実力を発揮できないケースがあります。
もし参考書や問題集・過去問選びに迷う場合は、通信講座の利用がおすすめです。テキストは最新の試験傾向を分析して作成していますし、問題集もそれに合わせて作成されています。模擬試験を提供している通信講座もありますので、それを利用して試験本番で慌てるリスクを軽減していきましょう。
科目B対策は後回しにする
情報セキュリティマネジメント試験は科目Aと科目Bがありますが、試験勉強は科目Aから始めるようにしましょう。なぜなら、科目Bの内容は科目Aの基礎知識がある状態でないと解けないからです。つまり、科目B→科目Aは非常に効率が悪いということになります。
さらに科目Bは問題の文章量も多く、1つの問題を解くのに時間がかかってしまいます。科目Aを重点的に対策して点数を稼ぐことで、相対的に科目Bの負担を減らすことができるのです。このように、科目Aで基礎知識を身に着けつつ確実な得点力を鍛え、それを科目Bで活かせるように対策していきましょう。