新成人の「理想の将来像」に関するアンケート調査【高卒社会人向け】

2022.11.09 ニュースリリース

新成人の「理想の将来像」に関するアンケート調査【高卒社会人向け】
10年後の理想の働き方、5割が「会社役員」。家庭や自身の時間を重視する傾向。

 

「夢は、18才からはじまる。」をスローガンに、高校生の就職とキャリア教育、採用育成の支援を行う株式会社ジンジブ(本社:大阪府大阪市、代表取締役:佐々木 満秀 以下「ジンジブ」)は、今年度4月1日に新成人となった高卒新社会人(18歳~20歳)向けに「理想の将来像」に関するアンケートを実施いたしましたのでご報告いたします。ジンジブで開催する高卒社会人1年目向けの研修プログラム「ROOKIE’S CLUB(ルーキーズクラブ)」の参加者を対象に、東京・大阪・名古屋・福岡の全4都府県で実施しております。

(調査期間:2022年10月3日~10月11日、有効回答数 140人)

 

調査サマリー


● 10年後の理想の働き方、5割が「会社役員」と回答。

● 出世欲より家族など身近な存在や自身の幸せを重視する傾向が強く、その為には「お金が必要」。

● 日本の将来、明るいと回答したのはわずか7%。理由は「税金や保険料の負担増」が7割。先行きの不透明な将来に不安を抱える。

● 自分の将来を明るいという回答も32.1%にとどまる。身の回りのコミュニティや趣味の充実が影響。


 

調査背景

ジンジブでは高卒社会人1年目向けに定着支援の研修プログラム「ROOKIE’S CLUB(ルーキーズクラブ)」を1年間開催しています。コンセプトの1つである「なりたい自分になろう」に沿って、コロナ渦中の2022年4月に、社会人になった18歳~20歳の新成人に関連するテーマを設けてアンケート調査を実施しています。今回は、「理想の将来像」というテーマで自分自身や日本全体の将来への意識に関してアンケート調査を実施いたしました。

 

調査概要

【調査期間】 2022年10月3日~10月11日

【調査方法】 高校新卒社員研修「ROOKIE’S CLUBルーキーズクラブ」参加者に対するアンケート回収

【調査対象】 高校新卒新社会人(18歳~20歳)「ROOKIE’S CLUB(ルーキーズクラブ)」東京・大阪・名古屋・福岡参加者

【有効回答】 N=140人

 

<主な調査結果>

■理想の働き方に関して

1.10年後の理想の働き方は?(n=140)

10年後の理想の働き方について質問したところ、なんと半数の方が「会社役員」と回答したことから、出世欲が強いことが分かります。続いて「サラリーマン」が14.3%、「起業家(社長)」が8.6%、「主婦(主夫)」が5.7%、「公務員」が5%、「フリーランス」が4.3%、「パート・アルバイト」が1.4%、「投資家」「ニート」が0.7%でした。

 

 

2.あなたにとって人生を豊かにするものは何だと思いますか?【重要なものから順に3つ選んでください】(n=140)

人生を豊かにするものについて質問したところ、「最も重要」の回答は「家族」が1番多い結果となりました。しかし、2番目、3番目に重要の回答も含めた全体総計では「お金」が48ポイント「家族」を上回る結果となりました。次に「夢」、「恋愛」、「趣味」と続きました。全体の中でも「仕事」の回答は少ないことから、人生を豊かにするものとしての優先順位は低く、その他の幸せの実現のための手段として「お金」が必要であること考えていると推察できます。(この設問は、ポイント数で計算をしております。最も重要:3ポイント、2番目に重要:2ポイント、3番目に重要:1ポイント)

 

 

3.日本の将来は明るいと思いますか?(n=140)

日本の将来について質問したところ、「とても明るい」「明るい」の回答は15.7%、一方で「暗い」「とても暗い」と回答した方が22.9%と、明るいと回答した方を上回る結果となりました。6割以上の方が「どちらともいえない」と回答していることから、将来の不透明さが伺えます。

 

 

● 日本の将来について「とても明るい」「明るい」と回答した理由【複数回答可】(n=22)

問3で日本の将来が「とても明るい」「明るい」と回答した方に理由を質問したところ、最も多かった回答は「平和」で36.4%でした。次いで、「働き方の変化」18.2%、「多様性の受容(性別・国籍など)」「コロナ後の景気回復」が13.6%、「最先端技術の発展」「健康寿命が長い」「医療のレベルが高い」が9.1%でした。

 

 

● 日本の将来について「とても暗い」「暗い」と回答した理由【複数回答可】(n=32)

問3で日本の将来が「とても暗い」「暗い」と回答した方に理由を質問したところ、「税金・社会保険料の負担増」71.9%、「少子高齢化」65.6%、「政治家の不祥事」59.4%、「低迷する経済」50%と、上位5位までの回答の選択率が5割を超えており、複数の要因で、少子高齢化や税金・社会保険料の負担増などこれからを生きる世代としての不安を抱えていることが分かります。

 

 

4.あなた自身の将来は明るいと思いますか?(n=140)

 

自分自身の将来について質問したところ、「とても明るい」「明るい」の回答は32.1%、「暗い」「とても暗い」と回答した方は9.2%でした。日本の将来に関する回答と比較すると、自分の将来については「明るい」と回答した方が16.4%多い結果となりました。

 

 

● あなた自身の将来について「とても明るい」「明るい」と回答した理由【複数回答可】(n=45)

問4で自分自身の将来が「とても明るい」「明るい」と回答した方に理由を質問したところ、最も多い回答が「素敵な人に囲まれているから」48.9%でした。続いて、「打ち込める趣味があるから」28.9%、「仕事が楽しいから」20%、「健康だから」17.8%と、現在の生活の中でプライベートや仕事が充実していることから、将来が明るく感じられているようです。

 

 

● あなた自身の将来について「とても暗い」「暗い」と回答した理由【複数回答可】(n=13)

 問4で自分自身の将来が「とても暗い」「暗い」と回答した方に理由を質問したところ、「経済的に余裕がないから」「仕事が楽しくないから」「人間関係に悩みがあるから」「明確な夢や目標がなく漠然と生きているから」が30.8%でした。現在の仕事やプライベートでの悩みが、不透明な将来への不安に繋がっていることが分かります。

 

 

5.あなたが最も憧れる将来像で近いものは何ですか?(n=140)

最も憧れる将来像について質問したところ、最も多い回答が「家族を大事にする」30%でした。次いで、「趣味・得意を仕事にする」14.3%、「趣味を極める」13.6%、「お金持ちになる」12.1%、「好きな場所(国・地域)に住む」8.6%、「有名になる」6.4%、「出世する」5.7%、「マイホームなど欲しいものを手に入れる」5%、「社会を良くする」が1.4%でした。

 

<アンケート調査結果を受けて>

本アンケート調査を受けて、人生を豊かにするために最も重要であるのは「家族」という回答が最も多かった点から、社会人1年目の高卒社会人は身の回りの人を幸せにしたいと考える傾向が強いことが分かります。また、10年後の理想の働き方が「会社役員」という回答が5割に上った理由としては、憧れる将来像として「出世したい」という回答が5.7%に留まった点や、人生を豊かにするものとして「お金」という回答が最も多かった点から、出世欲があるというより、経済的な将来への不安を払拭するために「お金持ちになりたい」と野心を持った方が多いのではないかと推察できます。

 

日本の将来についての質問では、「暗い」と回答した方が「明るい」と回答した方を7.2%上回った点や、6割の方が「どちらとも言えない」と回答した点から、不透明な世の中に先行きが見通ず、不安を抱えている方が多いことが分かります。

一方で、自分自身の将来に関しての回答についても、明るいと回答したのは32.1%にとどまりました。日本に対する期待と同様に、現在の仕事やプライベートの状況が将来の希望や不安を左右しているようです。「暗い」と回答した理由が「人間関係」や「仕事が楽しくない」などの回答が多いことから、会社やプライベートでの身の回りのコミュニティに不安感や将来の不透明感があるかないか、がその方の幸せを左右していることが分かります。

 

仕事においては、社会貢献より、より身近なコミュニティである「家庭」や身の回りの人を大切にしたいという考えが強いことが分かります。また、「趣味・得意を仕事にする」の回答が多かった点から、「仕事にとことん打ち込みたい」というより、「好きなことを仕事にしたい」という考えが多いことが分かります。近年では、若者を中心にYouTuberやインフルエンサーなど、目の前で自己実現をしている人がSNSを通して見えやすい時代になっていることからも、価値観の変化が伺えるのではないでしょうか。会社の受け入れ態勢としては、自分を大切にできる働き方でそれぞれの強みを生かし「得意を伸ばす」育成方法が合っていると言えそうです。

 

<回答者属性>

 

<株式会社ジンジブについて>

株式会社ジンジブは「夢は、18才からはじまる。」をスローガンに、「高卒」の若者が自己決定の上、社会で活躍できる機会や、仕事や人生に夢を持てる世界にするためのサービスを提供する社会課題解決企業です。高校在学中のキャリア観育成や、就職時の情報提供やサポート、就職後の定着やスキルアップやキャリア形成、転職時の情報提供やサポートを行います。

初めて社会に出る高校生は将来に対する漠然とした不安を持ちながら、社会に出ることを決意します。ジンジブは不安な時には真剣に向き合い、自己理解・社会理解・マインド・スキルなど社会で生き抜く力を高めるサポートを行い、自分の意思で未来を選択できる機会をつくります。たとえ失敗してもすぐに手を差し伸べ、その人生にずっと寄り添い、これからの生きる人の夢を増やしてまいります。

 

● 高卒就活採用支援サービス 「ジョブドラフト」

高卒新卒で就職する高校生は、限られた情報や期間の中で、社会経験や自己理解が乏しい中、やりたいことや向いていることを考えきれないまま就職先を選んでおり、将来に対して漠然とした不安を抱えています。自己納得のないまま就職し、入社後にギャップを感じることが、入社1年目の超早期離職の要因の一つとなり得ています。

そこで「ジョブドラフト」では、進路決定前から将来について考えるきっかけを与えるキャリア教育支援「ジョブドラフトCareer」、従来文字情報のみの求人票でしか収集できなかった求人情報を高校生が主体的に見られる就職情報アプリ「ジョブドラフトNavi」、企業と1日で多く出会い直接話を聞ける高校生のための合同企業説明会「ジョブドラフトFes」、高卒第二新卒や既卒者への学び直しと就職・転職を支援する「ジョブドラフトNext」の運営し、高校生の未来を自分の意思で形作るためのサービスを運営しております。

ジョブドラフトNavi:https://job-draft.com/

 

 

〈ジョブドラフトFes〉

 

● 人財育成サービス

社会人として必要となる基礎スキルやマインド、DXを始めとしたこれからの社会で必要になるスキルの学びの講座を開発し、高校生や高卒社会人が人生100年時代の中、キャリアアップを実現するためのサポートを運営しております。

Z世代の採用育成を行う企業向けには、入社後の育成・定着支援 「ROOKIE’S CLUB(ルーキーズクラブ)」や入社2・3年目向けのマネージャー候補育成プログラム「LEADER’S CLUB(リーダーズクラブ)」やデジタルマーケティング講座「DMU」などのスキルアップ講座を提供し、企業発展を促す若手人財の育成を支援してまいります。

 

● 人事支援サービス

高卒採用を始めとした若手人財の採用する企業に向けた定着や育成、評価を行うための人事支援をWebツールを用いて行います。入社後の会社の印象の悪化や、人間関係が合わなかった、仕事が合わなかったなど入社後に感じるミスマッチを、入社前、入社後に軽減し、定着率をあげるための支援を行っています。

 

<会社概要>

◆株式会社ジンジブ (https://jinjib.co.jp/ )

本社所在地:大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル14階

代表取締役:佐々木 満秀

設立:2015年3月23日(グループ創業1998年9月1日)

資本金:9,800万円

2016年「革新ビジネスアワード2016」(主催:イノベーションズアイ、フジサンケイビジネスアイ[日本工業新聞社])にて「よい仕事おこし賞」、2017年「第106回かわさき起業家オーディション ビジネス・アイデアシーズ市場」(主催:公益財団法人 川崎市産業振興財団)にて「かわさき起業家優秀賞」を受賞。

 

プレスリリースのPDF本文はこちら

 

【本件に関する取材の問い合わせ先】

株式会社ジンジブ 広報:佐藤・杉尾

E-mail:pr@jinjib.co.jp