【高校生の就職活動に関するアンケート調査】を公表しました。

2019.05.28 ニュースリリース

高校生が会社選びで知りたい情報は「社風・職場の雰囲気」、「一人一社制」企業の74%が変更希望

 

高校生のための就職・採用支援を行う株式会社ジンジブでは、「就職を希望する高校3年生」、「高校で就職活動をした社会人」および「高卒採用を行う企業の経営者・採用担当者」に、それぞれ「高校生の就職活動に関するアンケート調査」を実施いたしました。

 

調査結果サマリー

  •  高校生が会社選びに欲しい情報の第1位は、「社風・職場の雰囲気」64%。
  •  高校生3年生が「先生以外に相談したい」と答えたのは、77%。卒業後への同質問は89%。
  •  9月の企業への応募時期に複数社応募したいと答えた高校生は34%。
  •  高校生の採用活動ルール、企業が最も変更したいルールは「一人一社制」で75%。

 

調査背景

高校新卒の採用市場は、過去6年で求人件数が約2倍の約47万件に急増している、注目が集まる採用マーケットです。高卒就職者は大卒就職者の半分、毎年約18万人が就職しており、内定率の高さ(2019年3月卒99.4%)では問題のないようですが、18歳人口の減少、新時代に対応した高等学校におけるキャリア教育等の教育改革、また就職後の1年目の早期離職が大卒と比較して高い(大卒の11.9%と比較し、18.2%)など課題は残されており、一人一社制などの長年続く就職活動のルール見直しの必要性が提言されています。
そこで今回当社では、より実態を把握すべく、就職を希望する高校生、高校で就職活動をした社会人、そして高卒採用を行う企業へのアンケートを実施いたしました。

 

調査概要

【調査期間】 2019年3月19日(火)~4月10日(水)
【調査内容】 高校生の就職活動についてのアンケート調査(無記名)
【調査対象】
  1. 2019年4月高校3年生(定時制は4年)になる全国の就職希望の高校生
  2. 高校生で就職活動を行った全国の社会人
  3. 高卒採用を行う企業の経営者・採用担当者
    ※属性詳細は【全文資料】をご確認ください。
【回答方法】 紙での回収(当社スタッフへの手渡し、FAXにて送付)/WEBアンケート
【有効回答数】
  1. 908名
  2. 284名
  3. 460名

<主な調査結果 高校生向け> 以下アンケート調査全文より一部抜粋しています。

 

【高校3年生】会社を選ぶ際に知りたいと思う情報は何ですか?(N=908、複数回答可)

 

2019年4月に高校3年生になった就職希望の生徒へ「会社を選ぶ際に知りたいと思う情報」を質問したところ、第1位が「社風・職場の雰囲気」(63.6%)、第2位が「休日などの待遇」(62.2%)、第3位が「実際の仕事内容」(59%)、第4位が「人間関係」(54.9%)でした。

 

【既卒社会人】入社前にどんな情報が会社選びに欲しかったですか?(N=284、複数回答可)

 

高校で就職活動をした社会人へ「入社前にどんな情報が会社選びに欲しかったか」質問をしたところ、第1位が「社風・職場の雰囲気」(57%)、第2位が「実際の仕事内容」(56.7%)、第3位が「人間関係」(42.6%)、第4位が「先輩の働き方」(28.2%)でした。

 

【高校3年生】どんな会社に入りたいと思いますか?(N=908、複数回答可)

 

 

高校3年生に「どんな会社に入りたいと思いますか?」を質問したところ、第1位は「人間関係が良い」(59.6%)、第2位は「会社の安定性」(51.7%)、第3位は「待遇がいい」(30.8%)、第4位は「家に近い」(28%)でした。

 

学校の先生以外に就職の相談に乗ってくれる人や会社がいれば相談したいですか?

【高校3年生】 (N=908)

 

【既卒社会人】 (N=284)

 

高校3年生と、高校で就職活動をした社会人に「学校の先生以外に就職の相談に乗ってくれる人や会社がいれば相談したいですか?」と質問したところ、「誰かに勧められたら相談したい」を含め、高校3年生が76.5%、既卒社会人が89.1%「相談したい」と回答しました。

 

【高校3年生】9月からの面接時期には1社ずつしか応募できません。同時に複数社応募したいですか?(N=908)

 

就職希望の高校3年生へ「9月応募時期に同時に複数社応募したいですか?」と質問をしたところ、61.3%が「1社だけの応募で良い」と回答しましたが、34.1%は「複数社応募したい」と回答しました。

 

<主な調査結果 企業向け> 

以下アンケート調査全文より一部抜粋しています。

【企業】現行のルールを変えた方が良いとお考えですか?(N=460)

 

高校生の採用活動のルールについて、「現行のルールを変えた方が良いか」質問したところ、30%が「変えた方が良い」48.9%が「一部変えた方が良い」、20.9%が「今のままが良い」と回答しました。

 

【企業】一人一社制について変更したいですか?(N=364)

 

採用活動の現行ルールを「変更した方が良い」と返答した364名に、「一人一社制を変えたいか」質問したところ、「複数社応募できるよう変更」が74.7%、「一人一社制のままが良い」が23.6%と回答をしました。

 

【企業】採用活動時期はどの時期を変更したら良いと思いますか?(N=364)

 

採用活動で変更した方が良い時期があるか質問(複数選択可)したところ、第1位が求人解禁時期(55.2%)、第2位が会社見学時期(46.4%)、第3位が面接解禁時期(42%)と回答がありました。

 

【企業】高校生が企業に直接応募する機会があった方が良いと思いますか?(N=364)

 

高校生が企業に直接応募する機会があった方が良いと思うか質問したところ、82.2%が「そう思う」、13.4%が「そう思わない」と回答しました。

 

 

<アンケート調査結果を受けて>

本アンケート調査結果を受けて、高校生が就職する会社を選ぶ際に欲しい情報は、「社風・職場の雰囲気」、「休日などの待遇」、「実際の仕事内容」、「人間関係」が上位で、既卒社会人の結果と比較しても、求人条件以外の情報を必要としていることが分かります。また、77%の高校3年生、89%の既卒社会人は学校以外に相談に乗ってくれる企業や人がいれば相談したいと回答し、9月応募時期の一人一社制に関しては、複数社応募したいと回答した高校生が34%いました。理由では「1社応募では不安」との声が多くありましたが、主体的に就職活動を行いたい高校生が一定数いることが読み取れます。

一方、高卒採用を行う企業の担当への現状の採用活動で改善した方が良いルールに関する質問で、最も意見が多かったのは「一人一社制」(74.7%)でした。次いで求人情報解禁時期だったことから、現行の仕組みだけでは、企業側は自社の情報が十分に高校生に届いていないと感じていることが分かります。

当社では、高校生・企業双方にとって満足できる情報発信を可能にするため、就職情報メディアやイベント運営などのサービスの向上をさせると共に、現行の就職活動ルールについて双方にとってメリットが生まれるよう、民間企業として規制改革の働きかけを行ってまいります。今後も、より良い就職活動環境を創るための、高校生の就職活動にまつわる意識調査や行動調査を行ってまいります。

 

アンケート調査の全文はこちらリンク先より参考資料をダウンロードください。

 

【本件に関する取材の問合せ先】
株式会社ジンジブ  広報:佐藤
TEL: 070-1686-0594 /FAX: 03-6821-3278
E-mail :pr@hitotomirai.co.jp