【高卒の新社会人向けアンケート調査】社会人になってお金の使い方に変化を感じた人は約半数。お金への不安は「貯金」が46.8%と最多。

2023.08.01 ニュースリリース

高校生の就職を支援している「ジンジブ」(本社・大阪府大阪市)は、この4月に入社した、高卒の新社会人(18歳〜25歳)向けに、新成人になってからのマネーリテラシーに関するアンケート調査を実施いたしましたのでご報告いたします。
本アンケートは、ジンジブで主催する、高卒の新社会人向けの研修「ROOKIE’S CLUB(ルーキーズクラブ)」に参加する2023年入社の高卒の新社会人124名にお答えいただきました。

 

調査結果サマリー

  • 高卒の新社会人の約半数が、 社会人になってお金の使い方に変化を感じている。
  • 「大きな買い物ができるようになった」と感じる高卒の新社会人が61.5%と最も多いが、将来かかるお金への不安から「貯金を始めた」と回答した人は40%。

 

■アンケートの実施背景
2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられ、親の承諾がなくてもクレジットカードや、さまざまな契約を自分で出来るようになりました。これに伴い、同年4月より高等学校の学習指導要領改訂で「金融教育」の拡充が決まり、金融・経済に対しての知識を正しく理解する必要があります。
しかしながら、高校を卒業しすぐ就職する高卒の新社会人は、「将来のキャリアを計画や、お金の使い方」を授業で習って、社会に出られるわけではありません。就職活動でも、短期間での応募先の決定や、多くの都道府県では応募開始から一定期間は一人一社ずつの応募する仕組みの中、半数の高校生が1社だけを見て就職先を決めています。将来のキャリアについて考える機会が少ない環境の中でも、卒業後すぐに社会人生活をはじめるため、何となくのキャリア形成や、早期離職が課題とされています。

 

こうした背景から、ジンジブでは主催する高卒の社会人1年目に向けて、企業への定着と「同期と一緒に成長」を目標に社会人スキルやキャリアに向き合う研修「ROOKIE’S CLUB(ルーキーズクラブ)」を行っています。7月の研修内では「マネーリテラシー」に関するワーク(手取り額、価値あるお金の使い方)を実施いたしました。
研修に伴い「マネーリテラシー」のアンケートを実施し、高卒の新社会人の意識について考えます。

 

■調査概要
【調査期間】 2023年7月5日~7月20日
【調査方法】 高校新卒社員研修「ルーキーズクラブ」参加者に対するアンケート回収
【調査対象】 高校新卒新成人(18歳~25歳)
【有効回答】 N=124人
(会場:福岡・東京・名古屋・大阪・広島・オンライン)

 

<全アンケート結果>
1.生活費や貯金以外で、お給料はどんなことに使いたいと考えていますか?【複数選択可】 (n=124)

生活費や貯金以外で、お給料をどんなことに使いたいかについて聞いたところ、1位は「ゲーム・アニメ・マンガ」(44.4%)でした。2位「外食」(43.5%)、3位「ファッション」(33.1 %)、4位「推し活(ライブ・グッズ購入など)」(30.6%)と、上位には自分自身の楽しみや生活の質を向上させることに重点を置いていることがわかります。

「モノ」よりもコンテンツや食や旅行などの「体験」に対してお金をかけたいと考えている人が多いことも特徴的だと言えます。

 

2.社会人になってお金の使い方に変化はありましたか?(n=124)

社会人になってお金の使い方の変化について聞いたところ、約半数の52.4%が、「変化があった」と回答しました。
続いて「変化はなかった」(42.7%)という結果になりました。

 

3.お金の使い方について、どんなところが変わったと感じますか?【複数回答可】(n=65)

Q2で「変化があった」と回答した方へさらに、お金の使い方について、どんなところが変わったと感じるかを聞いたところ、最も多い回答は「大きなお買い物ができるようになった」(61.5%)でした。社会人となり、学生の頃のお小遣いやアルバイト代とは違い、収入が増加したことにより「大きな買い物ができるようになった」と感じる高卒社会人が多くみられました。

続けて、「貯金を始めた」と回答した人が40%もいました。「節約をするようになった」(20%)も見ると、貯金・節約意識は強いと言えそうです。

 

4.お金に関して最も不安に感じることを教えてください。【複数回答可】(n=124)

お金に関して最も不安に感じることを聞いたところ、「貯金がうまくできるか」(46.8%)が最も多い回答となりました。続いて「将来かかるお金(結婚・引っ越し・出産・介護など)」(34.7%)が上位でした。少子高齢化や税金の負担が増える不安や、お給料が上がるか、将来年金がどのくらい受け取れるかがわからないことから、将来どれだけお金が必要になるかわかないことへ不安を感じている人が多いと言えそうです。
Q3でのお金の使い道の変化でも2番目に「貯金」が多く回答されており、高卒の新社会人には「貯金・節約しなければ」という意識が強く働いていると言えます。

 

5.自分に投資していることを教えてください。【複数回答可】(n=124)

自分に投資していることを聞いてみると、「身だしなみへの投資」(40.3%)が最も多い回答になりました。社会人としてのビジネスマナーを意識している人が多いということがわかりました。

続いて2位の「特に何もしていない」(32.3%)の回答も多いことから「どんなことに投資をしたらいいのかがわからない」という高卒の新社会人も多いと言えます。

 

6.自己投資をする理由を教えてください。【複数回答可】(n=124)

さらに自己投資をする理由について聞いたところ、「自分に自信をつけるため」(42.7%)と最も多く、続いて「夢・目標のため」(23.4%)、「心身の健康のため」(22.6%)という結果になりました。経済的なメリットや出世するためではなく、自分自身の気持ちの向上のために自己投資をするという意識が強いことがわかります。

 

 

<アンケート結果からわかること>

本アンケート調査によると、高校生が新社会人になって「お金の使い方に変化があった」と回答した方は52.4%と、全体の半数以上の人が変化を感じていました。
さらに、お金の使い方について変わったことを聞くと「大きなお買い物ができるようになった」と回答した人が61.5%と最も多いことから、学生時代のお小遣いや、アルバイトで得た収入よりも増加していることが背景と言えます。「大きなお買い物ができるようになった」と思う一方で、「貯金を始めた」と回答した人は40.0%もいます。
お金に関して不安に感じることは、「貯金がうまくできるか」と回答した人が最も多く、増税や老後の年金への不安、お給料が上がるのかどうかなど、将来かかるお金に対する不安を感じていることを背景に、新社会人になって「貯金をする人が多い」と言えそうです。

 

自分に投資をしていることは「身だしなみへの投資」が40.3%と最も多く、社会人としての身だしなみを意識している人が多いことがわかります。
しかし、「資格取得などのスキルアップへの投資」は7.3%、「NISAや株などの投資やお金の勉強」4.8%と学び・経験への投資についての意識は低いということがわかりました。社会人になったばかりで未来への投資がどれだけ必要なのかをイメージしづらいことが要因であると言えそうです。

 

将来のなりたい自分やそれに向けた目標を描くこと、実現するためにどのような自己投資が必要なのか、その上で必要になるお金、定期的な貯金や長期的な資産形成の重要性を伝えていくことが必要であると考えられます。これらのことは学校生活だけではなく、就職先の企業や家族、地域など、関わる先輩社会人のサポートが必要ではないでしょうか。

 

 

<株式会社ジンジブについて>
ジンジブは「高卒」の若者のための社会課題解決企業です。
同じく「高卒社長」である佐々木が、「夢は、18才から始まる。」をスローガンに掲げて事業をはじめました。高校生のキャリア教育や、就活の情報提供、就職後の定着やスキルアップやキャリア形成、転職時の情報提供やサポートを行います。
初めて社会に出る高校生は、将来に対する漠然とした不安をいだきながら、社会に出ることを決意しています。ジンジブでは、かかわる若者や会社に対して、不安な時には真剣に向き合い、自己理解・社会理解・マインド・スキルなど社会で生き抜くための力を高めるサポートを行い、自分の意思で未来を選択できる機会をつくります。
たとえ失敗してもすぐに手を差し伸べ、その人生にずっと寄り添い、これからを生きる人の夢を増やしてまいります。

 

●人財育成サービス
社会人として必要となる基礎スキルやマインド、DXを始めとしたこれからの社会で必要になるスキルの学びの講座を開発し、高校生や高卒社会人が人生100年時代の中、キャリアアップを実現するためのサポートを運営しております。
Z世代の採用育成を行う企業向けには、入社後の定着のための研修「ROOKIE’S CLUB(ルーキーズクラブ)」では社外の同期もつくります。デジタルマーケティング講座「DMU」などのスキルアップ講座も提供し、企業発展を促す若手人財の育成を支援してまいります。

 

▲「ROOKIE’S CLUB(ルーキーズクラブ)」東京会場での様子

 

●高卒就活採用支援サービス 「ジョブドラフト」
高卒新卒で就職する高校生は、限られた情報や期間の中で、社会経験や自己理解の機会や、やりたいことや向いていることを考える期間が少ない中、就職先を選んでおり、将来に対して漠然とした不安を抱えています。
情報不足、理解不足などで納得できる企業選択ができず就職し、入社後にギャップを感じてしまうことが、入社1年目の「超早期離職」の要因の一つといえます。

 

そこで「ジョブドラフト」では、進路決定前から将来について考えるきっかけを与えるキャリア教育支援「ジョブドラフトCareer」や、これまでは文字情報のみの求人票でしか収集できなかった求人情報を、高校生に向けた発信をする就職情報アプリ「ジョブドラフトNavi」や、1日で多くの企業に直接話を聞ける高校生のための合同企業説明会「ジョブドラフトFes」、高卒第二新卒や既卒者への学び直しと就職・転職を支援する「ジョブドラフトNext」を運営し、高校生の未来を自分の意思で形作るためのサービスを展開しております。

 

ジョブドラフトNavi:https://job-draft.com/

 

▲高校生のための合同企業説明会「ジョブドラフトFes」の様子

 

<会社概要>
◆株式会社ジンジブ (https://jinjib.co.jp/ )
本社所在地:大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル14階
代表取締役:佐々木 満秀
設立:2015年3月23日(グループ創業1998年9月1日)
資本金:9,800万円

 

2016年「革新ビジネスアワード2016」(主催:イノベーションズアイ、フジサンケイビジネスアイ[日本工業新聞社])にて「よい仕事おこし賞」、2017年「第106回かわさき起業家オーディション ビジネス・アイデアシーズ市場」(主催:公益財団法人 川崎市産業振興財団)にて「かわさき起業家優秀賞」を受賞。
2023年3月「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」認証。

 

【高卒の新社会人向けアンケート調査】マネーリテラシーに関するプレスリリースのPDF